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2006.10.11

最後尾での叩きあい

Kankyaku_boo

 観客動員を観察している者にとってブービー争いも目が離せません。

 昨年最下位だった千葉はフクアリ移転が奏功してブービー争いから足を洗い、今年はブービー争い常連の大宮とJ1復帰が観客増に繋がっていない京都が最後尾で壮絶な叩き合いを演じています。

 京都はいきなり出遅れ。J1昇格効果が見られないどころか、昨年の平均動員すら大きく下回る散々なスタートで、福岡戦では3,670名という「金字塔」を打ち立てる始末。

 方や大宮は駒場・埼スタ・熊谷と開催スタジアムをあれこれ変えながら6,000~11,000程度の観客をコンスタントに集め(っちゅーか、どこでやっても観客数が大して変わらないのは驚きなんですが)「亀の歩み」ながら今年も最下位を免れるかと思ったのですが・・・

 福岡戦の惨状を見てオーナーが怒り狂ったためかどうかは定かでありませんが、京都はホーム4節目から突然スパート。平均1万人強の観客を集め始め、ホーム7節目にして大宮を逆転。

 ガンバ戦の観客数はついに16,000台を突破し、京都は大宮を大きく引き離すかに見えましたが、大宮はホーム13節目に伝家の宝刀「浦和ドーピング」を注入。一気に形勢を五分に戻します。京都もまけじと「浦和ドーピング」を繰り出しますが、キャパが小さいのが災いしてその効果は大宮に遠く及ばず。

 京都はついに監督交代という荒業で選手・観客に刺激を与えようと試みましたが、美濃部監督初戦はなんと「不人気ダービー」。しかもなぜか金曜開催という悪条件。残留争いの真っ只中にあるにも関わらず、前節の大敗でライトなファンはすっかり黒こげになってしまったようで、観客はわずか5000人強と「浦和ドーピング」を帳消しにする大失速。

 さて残りのホームゲームは大宮3試合、京都4試合。

 大宮は埼スタで2試合ありますがキャパを増やしたところで大して観客は増えないのが大宮の通例。優勝はもちろん降格にももはや無関係で、しかも9月に入って以来勝ちが無く、観客増の要素は皆無。最終戦で観客が多少増えるにしても平均10,500程度がいいところでしょう。

 京都が残り4試合で大宮を上回るためには11,000余の動員が必要で、それは決して無理な数字のようには思えないのですが、降格争いが観客増に必ずしも繋がらないのが京都の泣き所。最終戦オーナーの大盤振る舞いで大宮を刺し返せるかどうか???

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