【TV観戦記】京都 1-1 大宮
KBS京都制作の「京都vs大宮」戦をテレ玉で観戦。前節話題騒然となった迷解説で笑い転げようと思ったのですが、この日の解説は松永英機氏。実況アナ共々至って
冷静で特段京都びいきというわけでもなく、ある意味がっかり。テロ朝の迷コンビに代わってもらいたいくらいです。
京都は浦和戦での大敗が響いたのか、突然柱谷監督を更迭。残り9試合で監督を代えたところで戦術的なテコ入れが図れるはずもなく、単なる気分転換を狙ったものとしか思えませんが、この試合を見る限りはあんまり効果はなかったように思いました。1失点目がその象徴で、藤本に対する詰めが甘くて高精度のロングパスを前線に送られてしまいます。せめて選手の出足だけでも鋭くなっていればシーズン終盤での監督交代という荒治療の甲斐もあったというものですが、やっぱり内部昇格ではショック療法の効果も知れているようです。選手間の連携もなく、ボールも選手も動かず、攻守の切り替えも遅く、全く見るべきところなく0-1で前半終了。前節全く機能しなかった3-5-2を採用した意図は不明。
後半開始早々にCKを角田が叩き込んで同点としたものの、それが精一杯。前半終了間際にアンドレが負傷し、田原を投入せざるを得なくなったためか、京都はロングボール主体に攻勢をかけるものの決定機は作れず。唯一の頼みのパウリーニョを林に代えてしまう謎采配。パウリーニョは確かに目立ちませんでしたが、そこまでボールが配球されないのが原因で、代えるなら中盤が先でしょう。
先制した大宮は4-4-1-1の布陣。幸先良く先制して、後は相手にスペースを与えずに逃げ切る算段だったのでしょうが、シーズン前半と違って逃げ切れないのが今の大宮。机上論では4-4-1-1は相手の3-5-2に対してサイドでの数的有利を作りやすいはずで、実際後半30分あたりから左サイド攻撃から2度ばかり決定機を作ったのですが、それを決められずに引き分け。降格争いに巻き込まれないという意味では京都に勝ち点3を与えなければ十分で、大宮にとって勝ちに等しい引き分けだと思いますが、内容は陳腐そのもの。こんなリスクを背負わないサッカーばかりやっていては観客が増えないのは当然でしょう。
試合数を増やしてクラブ経営を安定させるためJリーグのチーム数は漸増してきましたが、試合内容からすればJ1に18チームは多すぎる。それを確信させるにふさわしい低調な試合でした。
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