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2006.10.10

【観戦記】浦和 3-1 湯郷

 前節(高槻戦)はサテライトの試合と被ってしまい、さらにその後国体を挟んだりしたので、レディースは久しぶりの観戦のような気がします。

<スタメン>

   北本  窪田
     安藤
 柳田      党首
     高橋
岩倉 笠嶋  田代 木原
     山郷

 前節高槻戦でスタメン起用され、その後プロ選手が出られない国体でもスタメンの座を確保した党首がこの日も右SHで先発。優勝がかなり難しくなり、観客減が顕著になっているのでファンサービス拡充に努めているのではないかという穿った見方もできなくはありませんが(^^?

 開始早々から浦和が2点先行。得点パターンはいずれも中盤からの縦パスを受けてFWがDFの裏に飛び出すというもの。

 1点目は事実上党首のアシスト。FWがダイレクトで決めることはできませんでしたが、中央でややごちゃごちゃしたところを窪田が先制。

 2点目は左サイドでの縦パスを北本が受け、エリア内でDFを交わしてゴールを決めたもの。この日の北本は好調。「天高く馬肥ゆる秋」ですが体の重さをさほど感じさせること無く、積極的にプレーしておりました。

 大量得点の予感すら漂う立ち上がりでしたが、そこからがいけません。同じようなパターンで簡単に点が取れたためか、浦和はなんどもサイドから縦パスを入れようとするのですが、さすがに湯郷に読まれてしまってパスがDF網に引っ掛ったり、単なるミスパスになったりして自らリズムを壊すような按配になってしまいます。

 いったんFWに預けて中盤からの飛び出しを狙うとか、サイドばかりではなくトップ下の安藤経由で打開を図るとか、攻撃のバリエーションを増やさないともう一段強い相手には通用しないでしょう。ただこの日の安藤は全くいいところがなく簡単にボールを失うケースが目立ったので、あえて安藤を使わない戦術を多用したと考えられなくもないのですが・・・

 あと攻撃が左に偏りがち。安藤が不振で柳田頼みになっているので自然にそうなってしまうのだと思いますが、党首が良いポジションで出張っているもあんまり使ってもらえません。党首はボールをもらうといったんこねてしまう傾向があり、ダイレクトパスが出ないのでFW陣がタイミングを取りづらいのかもしれませんが・・・

 また左SBの岩倉は再三攻撃参加してくるのですが、党首を右SB木原が追い越して行く場面はほとんどないのも気になりました。党首はボールキープ力はそこそこあるのですが、木原には信用ないんですかね・・・ 総じて右は山本・木原で構成したほうが攻守ともバランスが良いような気がします。

 柳田・安藤・山郷のプロ選手と高橋は国体に出場せず休養十分なはずですが全体に運動量も多いとは言えず、自らリズムを壊した前半半ば以降は湯郷に中盤を完全に支配されるに至り、左サイドでボールを回されて中央への折り返しを叩き込まれてしまいます。相手に与えた決定機は多くはないのですが、宮間のクロスバー直撃のミドルシュートを浴びる等やや押され気味の状態で前半終了。

 後半は湯郷の運動量が落ちたことに助けられてボール支配を取り戻しはしましたが、やはり攻めは相変わらず単調。

 そこで永井監督は党首に代えて保坂を投入。その交代自体は半ばお約束みたいなものですが、同時に大胆なポジション変更を行いました。

<党首→保坂>

   北本  窪田
     柳田
 保坂      安藤    
     高橋
岩倉 笠嶋  田代 木原
     山郷

 保坂が左もできるとは知りませんでしたが、右SHに回されたのはなんと安藤。それまで良い形でボールに絡めていないのでトップ下を外されたのは明白です。代わりにこの日まずまずの柳田をトップ下に据えたのは好判断でしょう。

 追加点は左CKのこぼれ球をミドルレンジから豪快に保坂が叩き込んだもの。保坂投入が思わぬ形で奏効しました。

<最終形>

   北本  若林
     柳田
 松田      保坂    
     高橋
岩倉 笠嶋  田代 木原
     山郷

 湯郷は運動量が激減しているのに選手交代はなく、方や浦和は3選手を代えたのが徐々に効いてか、その後も終始優勢。しかしながら数多くの決定機を掴むには至らず、ベレーザ・ペルーレという強豪相手では不安の残る試合内容でリーグ戦・ホーム最終戦を終えました。

 ホーム最終戦でしたが、監督が挨拶した程度で特段のセレモニーはなし。窪田・保坂・北本と朝井さんのインタビューを受けている間に"We are Diamonds"が始まってしまう一幕も・・・

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