ギド、一転勇退?
浦和情報については抜群のスピードと正確性を誇る「俺達の報知」が早々とギド続投を報じていましたので、昨日のギド帰国の報には驚きを禁じ得ませんでした。
ただ監督一年目終了後の契約更改時にもギドは家族の問題を抱えていることが障害になったと伝えられており、今回の話は特段目新しいものではありません。今回のニュースを深読みすればギドが帰国の希望を持っていることは確かで、独紙に「できれば帰りたいですね」とリップサービスを含めて言ったつもりが勇退にまで話が発展しただけのことかもしれません(各紙とも独紙の記事をもとに記事を作っていますが、報知は過去の報道の経緯があるせいか、一番「勇退」には否定的なニュアンスを感じます)。
藤口社長が独紙報道を肯定も否定もしないところからするとギド来季続投が決まっていないことだけは明らかで、現段階では成り行きを見守るしかないですね。
千葉、鹿島、FC東京、横浜M等々優勝争いにも残留争いにも無縁なチームで早々と来季人事が話題に上るのは世の常であり、半ば致し方ないところですが、優勝争いの真っ只中にある浦和にその手の話が沸いて出てきたことは誠に残念です。
ちなみに私はこちらで述べたように必ずしも来季ギド続投に好意的な者ではなく、リーグ優勝で花道を飾るのは望ましい姿だと考えています。ただ後任が原というのはさすがにちょっと抵抗が・・・ 他チームに比べて豊富(?)な手駒を生かして国内リーグとACLを併行して闘うスキルのある監督って日本人にはほとんどいないでしょう。ここでBミュンヘンとの提携を生かさない手はないと思いますが・・・
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Jリーグ初優勝を目前にした浦和に衝撃が走った。契約延長を求めていたギド・ブッフバルト監督(45)が、今季限りで退任する可能性が16日に浮上した。同日付ドイツ紙「ウェルト」が、3年間単身赴任状態にある指揮官が、故郷ドイツの家族と暮らすために帰国を決意したと報じた。浦和側はすでに1年間の契約延長を打診していたが、交渉が不調に終わった場合、浦和、F東京の監督を務めた原博実氏(48)が後任の最有力候補となる。
「ウェルト」紙によると、ブッフバルト監督は「やはり家族が大事。これ以上家族とは離れていたくない。12月以降、家族とゆっくり過ごしたい」と話し、退任の意思を固めているという。
さらに、現在来日中のシルビア夫人も同紙で「複数のクラブから夫の電話番号を知りたいという電話を受けている」とコメント。ドイツなど欧州の複数のクラブから監督就任の打診があることを認めている。
ブッフバルト監督は現役時代にプレーした浦和の監督に、04年に就任。だが、この3年間は単身赴任生活だった。04年9月に父・ヴェルナーさんが病死した際は、シーズン中で最期をみとることができず、精神的ショックを受けていた。そのため、同年12月のJ1チャンピオンシップ横浜M戦後、当時の犬飼基昭社長(現Jリーグ専務理事)に一度退任を申し入れた経緯もあった。だが、強く慰留を受け、今年の天皇杯優勝などリーグ屈指の強豪に導き、今季のJリーグでは初優勝に大きく近づいている。
フロントは手腕と実績を高く評価。10月、1年間の契約延長の正式な申し入れを済ませていた。来季の戦力編成問題も継続的に合議し、幹部は来季続投に強い手応えを感じていた。
今季リーグ戦終了後に最終的な契約交渉を持つ予定だが、慰留がかなわなかった場合、関係者によると、98年から99年途中まで浦和を率いた三菱OBの現解説者、原博実氏が後任の最有力候補に浮上している。ブッフバルト監督の決意ひとつで、常勝軍団に今オフ、激震が走りそうだ。
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