« (メモ)U21 日本1‐1 韓国 | トップページ | ビッグカードで開幕 »

2006.11.22

【観戦記】U21日本 1-1 韓国

 前半で勝負を決めないといけないゲームでした。韓国は前を向かせるとスピードがあることは判りましたが、主力を欠いているせいか他にこれといって見所はなく、間違いなく勝たないといけない相手だったでしょう。

<スタメン>

        平山
苔口 増田  梶山 水野
        青山敏
家長 千葉 青山直 中村
        松井

 このゲームを通じて梶山のポジションがイマイチ不明で本当は4-2-3-1だったのかもしれません(^^? 

 不動の正GK西川が負傷してしまったので、GKには新顔の松井。中国戦@国立では3バックだったと思いますが、この日はなぜか4バック(水本が怪我したからなのかなぁ・・・)。CBの中心たる青山直の相方は伊野波ではなく千葉。

 勝てなかった原因は決定力不足に帰するところ大ですが、守備陣もコンビネーション不足でやや不安定だったように思います。特に肝心の青山直の出来が芳しくなく、GKとお見合いして「あわや」という場面を作ったり、スコンと抜かれる場面があったりと散々(これでは浦和入りは難しい・・・)

完全に数的優位を確保しながら韓国のFWにぶち抜かれて失点した場面なんぞ、急造守備陣の悲しさなんでしょうか・・・ DFラインの前で青山敏が奮戦していたのが印象的。

 前半の攻撃は非常に良かったと思います。好機に外しまくって非難轟々のハナクソ王子こと平山ですが、前線で玉を散らす役としては十二分に機能していたと思いますよ。ただ平山が前を向いて何かをしようとすると途端にそのダメダメっぷりが噴出。あまりにスローモーな動きに現地は笑いと野次の渦に・・・ ありゃサッカー選手ではなく「ジャイアント馬場」ですな。

 まぁフィニッシャーとしての平山には絶望感を禁じえなかったのですが、その平山がサイドに玉を散らし、またそのサイドから一気に逆サイドへ展開したりしながら徹底してサイド攻撃。

 左サイドの苔口は自分で仕掛けることはあまりなくて、左SBの家長が上がってくるまでタメを作るのに専念していたように見受けられましたが、家長の攻撃参加はなかなか効果的(逆にいえば苔口は何もやらなさすぎ)。一方右サイドでも同じような動きが見られるのですが、右SBの中村の攻撃能力は左の家長に比べ大きく見劣りするためか、結局水野の単騎攻撃になってしまう傾向があるようです。

 両サイド(やや左が多いか)から何度か良いクロスが上がり、家長がサイドから中へドリブルで抉る場面もありましたが、結局前半は無得点。クロスを上げた先には平山がポツンというわけではなく、2、3人飛び込んできたように見えましたが、それでも無得点というのは中央の増田や梶山のポジションが良くないということになるんでしょうかね?後半得点を上げた増田はともかく、梶山を長々と引っ張ったのもこの日勝てなかった一因といっていいでしょう。中から飛び出すプレーを期待するなら谷口なり枝村なり適任者が他にいるように思うのですが。

 前半終了間際にまさかの失点を喫し、後半は韓国の守備が改善されたためか、平山に楔のボールが入らなくなって前半ほどチャンスが作れなくなってしまいます。前線でボールをキープできないためか、DFラインも下がり気味。

 中村の負傷というアクシデントも重なって、反町は中村→細貝、苔口→カレン、家長→伊野波と一挙に3選手を交代してカレン、平山の2トップに。システムはこんな感じ?

     カレン 平山
  増田    水野
     青山敏 梶山
伊野 千葉  青山直 細貝
        松井

苔口→カレンの交代は至極妥当で、カレンがスタメンでも良い位と思うのですが、前半のチャンスを大半を演出していた家長を下げたのは謎ですね。日曜に試合をしていることを考慮したのかもしれませんが、これで左サイドからの攻撃がほど消失してしまいました。伊野波のSBが使えないことは今季の浦和戦で実証済と思いますが・・・

 急遽右サイドに起用された細貝。一応ユーティリティープレーヤーとして反町に評価されているということなのでしょう。「大過なく」という言葉がふさわしい出来でした。パスカットからそのままドリブルでゴール前へ(そして宇宙開発!)というプレーは浦和でも見せており、今更どうということもないでしょう。如何せん急造なので水野との連携がほとんどなかったのは惜しまれますが、どこでもいいから出場するのが今の細貝にとっては大切。

 で、やや右サイド中心の片肺飛行で攻撃はぐだぐだ気味(スタッツを見ると後半のほうがシュートが圧倒的に多いのですが、内容的には後半のほうが悪いのは明らか・・・)になりはしましたが、俺達の水野の単騎勝負&素晴らしいクロスを増田が決めてなんとか同点。さらに乾や谷口を投入して追加点を狙いに行きますが残念ながら同点どまり。

 勝てる試合を勝てなかったという意味では不完全燃焼気味ですが、反町はとりあえず中国・韓国戦を試行期間として位置付けている中、形自体はしっかり作れたのでそんなに悪い試合でもなかったかと。

 ただこの試合を見る限り苔口・中村・梶山といった辺りはスタメン起用する必然性は全くないような気がします。メンバーもまだまだお試し期間でしょうから、アジア大会でようやく骨格が固まって五輪予選入りという流れなんでしょうな。

------------------------------------

●反町康治監督記者会見コメント

Q:平山相太(F東京)について。

「やはり、ナイフもとがないと鋭くなりませんから、もう少しクラブでといでもらって鋭利な刃物で切れるようになってくれることを期待します」

------------

|-`)o0 そもそも平山をナイフに例えることに無理があると思うよ。

 平山はナイフというより金槌。金槌では相手を切り裂けないが、それはそれで別の使い道があるんでは?

※あとで録画見てから追記します。

|

« (メモ)U21 日本1‐1 韓国 | トップページ | ビッグカードで開幕 »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【観戦記】U21日本 1-1 韓国:

« (メモ)U21 日本1‐1 韓国 | トップページ | ビッグカードで開幕 »