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2006.12.31

続・Jリーグのお皿

 先日お皿を見に行ってきた時にも思ったのですが、お皿の縁を彩る14個の円に描かれた線描画みたいなやつ。何が書いてあるのか気になる人が結構いるようです。

Jリーグ公式サイトによると

「スポーツマンシップ」と「勝利の獲得」を上下の円に、他の円には「タックル」「パス」「フリーキック」などがモチーフ

とのことですが、

こんな14個は嫌だ! ヽ(`Д´)ノ ウワァァン!!

・ハンド?

・見逃す主審

・オフサイド

・取らない副審

・バックチャージ

・(・∀・)ニヤニヤ する主審

・イエローをもらって「なんでだよ!」と絶叫する選手の顔

・タッチライン際で激怒する監督と、それを押し留める第4審判

・ピッチ内で両チーム押し問答

・またも(・∀・)ニヤニヤ する主審

・もみ合いの主犯にイエローを出す主審

・怒り収まらない主犯とそれを引き剥がしにかかるチームメイト

・無理やり握手させられる主犯

・FK

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 こういうネタで一年を締めくくるのもいかがなものかと思いますが、本年は弊サイトをご閲読いただきありがとうございます。来年も弊サイトを生温かく見守ってくださいませ(はーと)

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2006.12.30

新党川上へ送る言葉

 全く予想だにしなかった川上直子引退の報に接し、新党川上党員各位におかれましてはさぞお力落としのことかと存じます。会うは別れの始めとも申しますが、スポーツ選手であれば誰でもいつかはやってくる引退とはいえ、川上選手引退はあまりにも唐突の出来事であり、法師党員一同もやがてはやってくる党首引退の日に思いをめぐらせて悲嘆にくれております。

 新党川上には法師党の友党としてゲーフラ作成、ゲーフラ掲揚、スタジアム送迎等々これまで多大なるご支援をいただいて参りました。法師党が今日の隆盛を得たのもひとえに新党川上のご支援の賜物であり、重ねて厚く御礼申し上げます。

 残念ながら新党川上は本年の全日本女子サッカー選手権大会をもって活動を停止されるとの報を耳に致しましたが、やむを得ないこととはいえ誠に胸が傷む思いであります。新党川上党員各位におかれましては今後新たな人生を歩んでゆかれることかと存じますが、法師党と致しましては今後多少なりとも新党川上党員各位にご恩返しができればと考えております。

 最後にこれまでの御礼に感謝し、万感の思いをこめてこの言葉を送ることにします。

 新党川上よ、永遠なれ!
 

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【観戦記】浦和 2-1 鹿島

 「Ale、Forza Urawa、俺たちと共に・・・」

 強い北風に乗らずとも浦和のチャントがはっきり聞こえる青山の街。オフィスを飛び出して一目散に青山門へ。チャントは次第に大きくなり、時に小さくなりながら、その声は浦和が優勢でもなければ劣勢でもないことを聞き慣れた者に伝えていた。

 後半10分、1-0。

 試合を途中から見ることは滅多に無い。フットボールというものはおよそ90分通してみないと意味が無いとすら思う自分にとっては非常に残念なことだが、人生そうそう自分の思い通りに行くわけではない。夕暮れ迫る年の瀬、40分近くを浦和と共に過ごせたのは幸いというべきだろう。

 聖火台下で慌ててポジションを確認。坪井がいないことは事前に判っていたが、CB中央は内舘。出場停止で長谷部の抜けたボランチに伸二ではなく暢久を置いたところを見ると、さすがにギドもネネ・内舘・細貝の3バックは心配だったのだろう。

 ボール支配率は鹿島が優勢でボールを回しながらサイド攻撃中心に盛んにチャンスを作ってはいるが決定機には至らない。浦和としてはああいう手数のかかった攻めは大歓迎。鹿島の攻めはやや単調で中央からのミドルシュートが少ない(本山に際どいのを一発撃たれたが)ため浦和守備陣も読みやすかったと思う。鹿島はそのスタイルを固持しているうちは浦和を苦手にし続けることだろう。

 鹿島は何の役にも立っていないQBKと新井場に代えて深井とダ・シルバを投入。それでも流れの中から崩される気配はほとんどなく、セットプレーも小笠原なき今となっては怖さも半減と安堵していたのだが、なんとそのセットプレーで失点。ネネがマークを外したのか、岩政に完全に前に入られてしまった。

 ギドが啓太に代えて酒井を投入した意図は不明だが、同点に追いつかれた浦和はそれまでよりも若干攻めに重きを置いて反撃。相馬のクロスが曽ヶ端の前を横切るなど惜しいチャンスもあったがこちらも決定機には至らず。サイド中心の攻めだが、永井の1トップでは今日も苦しいか。

 またも延長やむなしという空気が流れ始めた時間帯、その空気を一掃したのはポンテ。左サイドからポンテ→小野のヒールパス→ポンテシュート! 得点自体はシュートがDF青木に当たって曽ヶ端が逆を突かれるという幸運なものだったが、それに至る過程が素晴らしかった。つまらん、つまらんと言われ続けて久しい06年浦和だが、これだけのタレントを抱えている浦和だから、たとえワシントンがいなくても、いやワシントンがいないからと言うべきか、本当はやろうと思えばとんでもないことができる。運動量の少ないポンテと伸二を2列目で併用するのはあまり望ましい姿ではないと思うけれども、超一流の技術を持ったもの同士だから噛み合った時の破壊力は抜群。チキが新人で入ってきた伸二を一発で認めたように、ポンテも復調著しい伸二に全幅の信頼を置いているのだろう(逆に相馬は全く信頼されていないのだが・・・)。06年を締めくくるに相応しい素晴らしいゴールだった。

 残り時間が少なくなって、手詰まり感著しい鹿島は簡単にパワープレーに転じたが、いくら浦和の3バックがレギュラー陣をごっそり欠いているとはいえ、縦に放り込むだけでは浦和守備陣は崩れようもない。ギドは交代出場早々に負傷した酒井に代えて堀之内を投入し、そのままボランチに。天皇杯4回戦で負傷して年内絶望と思われた漢が苦しいところで帰ってきた。

 最後の最後で鹿島のサイドからの放り込みを許してちょっとややこしくはなったが、浦和はなんとかボールを掻き出して試合終了。ワシントン、闘莉王、アレックス、長谷部、坪井、堀之内と6人のレギュラー陣を欠き、さらに主力である達也も欠きながら堂々の決勝進出。やや押され気味の展開だったことは否めないが、卓越した個人技をベースにチャンスを着実にモノにして勝ち進む浦和の姿は正に王者のそれだった。

 鹿島にしてみれば不運な決勝点に見えるかもしれないが、それを運がなかったで片付けているようではおそらくタイトルとは無縁であり続けるだろう。02年ナビスコ決勝の決勝点は小笠原のシュートが井原にあたってゴールに吸い込まれたものだが、君たちはそれをラッキーだと思っただろうか?

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 試合後は某パブで仲間と録画を見ながら反省会。結果が判っているので実に気楽なものだが、前半はやや劣勢だったようだ。浦和の右サイドからのクロス。ファーでどフリーだった野沢がボールに触れていれば鹿島が先制していただろう。セットプレーでも同じような形でファーの岩政(?)にチャンスがあった。だが空振りは空振り、枠外は枠外。鹿島はチャンスを多く作ってはいたが、それまでだった。

 方や浦和。細貝やネネにも惜しいチャンスがあったが、やはりここぞというところで頼りになったのは伸二。啓太の後方からのパスをダイレクトで、しかもやや前に出ているGKを巻いてゴールを狙うなんて、これまたトンでもない芸当だった。鹿島DF陣はほんのちょっと詰めるのが遅かったばかりに伸二の妙技を許し、曽ヶ端は懸命に手を伸ばしてもあとちょっとのところで手がボールに届かない。小笠原を失った今となっては、鹿島には浦和との圧倒的な個人能力の差を埋めるべきものは何も残っていなかった。浦和が6人ものレギュラー陣を欠いているにも関わらず。

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 J's Goalより

●岩政大樹選手(鹿島)
「決定力の差だと思う。シュート2本で2点取られた感じだから。崩された場面はほとんどなかったと思う。ボールもウチがキープしていたし。勝ちが得点だけで決まってしまうのは残念です」

 おそらく「負けはしたが内容では勝っていた」という旨のことを言いたいのだろう。だが、残念だが往年の鹿島というのは「内容にはさして見るべきところはないが、やたら勝負強いチーム」だったのだ。まるで06年浦和のように。鹿島入団以降何一つとして良いことが無い岩政君がそのことを知らないのは無理もないが、内容に救いを求めるのはおよそ鹿島らしくない。

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2006.12.29

そして勝つのは浦和だ

そして勝つのは浦和だ

鹿の角をへし折り、10冠とやらを目前で叩き潰すのはいつもながら心地よい!

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仕事納まらず

 昨日が仕事納めだったところが多いようですが、ウチは本日まで営業。

 ただそうは言っても休みをとってしまう人が多いのですが、日頃同僚が一生懸命働いている時(要は水曜日のアウェー)に休みをとってしまうワシ(^^;としては、同僚が休む時には出社せざるを得ません。

 っちゅーことで、国立競技場が至近距離にも関わらず本日は観戦できませんヽ(`Д´)ノ ウワァァン!! 今年観戦できなかったのはアウェー大分に続いて2戦目。なかなかコンプリートはできませんな。

P.S.

 早朝出社前に国立周辺の並びを冷やかしてみたところ、このクソ寒い中に知人がぞろぞろw 皆さんよろしく頼みます。

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2006.12.28

服部、東京Vへ移籍

 他所のチームのことについてあれこれツッコむのも何ですが、いくら出場機会を求めてとはいえ、平然と敗因を選手に押し付ける監督の元へわざわざ行きますかねぇ・・・ 名波もヴェルディ移籍濃厚と伝えられていますし、一サッカーファンが見るラモス監督と選手から見たラモス監督とは相当違うということなのでしょうか? あるいは結構能力は確かなのだがそれ以上に年棒が高くて、案外他チームからのオファーがないということなのでしょうか?

>「ジュビロと(名勝負を演じた)昔のヴェルディにしよう」

 そういう闘いを志向していては、J2じゃ苦戦を免れないというのをラモス監督はまだ判っていないようですし・・・

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磐田MF服部がJ2東京Vへ完全移籍(日刊)

 磐田MF服部年宏(33)が東京Vに移籍することが26日、決まった。この日クラブハウスを訪れてフロントと話し合い、完全移籍することで決着した。服部は「移籍します。去年ぐらいから試合に出られないことがあって(移籍を)考えてきた。選手は試合に出てこそ。(先発出場という)張りがほしい」と、13年間在籍した愛着のあるチームを離れる理由を明かした。

 守備的位置ならどこでもこなせるユーティリティーさは健在で、東京Vのラモス監督からは「ジュビロと(名勝負を演じた)昔のヴェルディにしよう」と口説かれた。また「グラウンドの中で自由にやってくれ」と、チームリーダーとしての期待も掛けられている。「不安もあるけど、楽しみの方が大きい。残り少ないサッカー人生で、もう1回勝負したい。来年J1に上げて、翌年ジュビロと戦いたい」と新天地での活躍を誓った。

[2006年12月27日8時5分 紙面から]

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東京Vの名波獲得が確実に(スポニチ)

 J2東京Vが元日本代表MF名波(C大阪)を獲得することが確実となった。保有権を持つ磐田からの1年間の期限付き移籍で最終調整を進めているが、名波の意向次第で完全移籍になる可能性もある。今オフは積極補強を進めており、DF服部(磐田)、土屋(大宮)の獲得も近日中に正式発表される見込み。ラモス監督は「来年こそヴェルディの年にする」とFWカズ、MF山口らを擁して今季J2を制した横浜FCを参考に、ベテラン中心で巻き返す。 

[ 2006年12月28日付 紙面記事 ] 

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ドラゴン怒りの鉄拳、アチョー!

 出場試合数29(計1799分)で得点5じゃチームのエースストライカーとしては期待はずれもいいところで、20%の減俸は免れないでしょう。腰痛が慢性化しており、それでW杯代表入りを棒に振った面もあるので不憫ではありますが、奥や中西らとともに0円回答を食らわなかっただけマシと思います。

(参考)http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/1314/index.html

 久保はいかんせんしゃべらないから、「理由?金やろ、金。」と吐き捨ててツカツカ歩いていくのが目に浮かびますなぁ・・・ で、それを膨らませて記事にできるほど久保はビッグじゃなくなっちゃったから記者も必死にコメントを取らざるを得ずw

 で、そのしゃべらない久保が電話で年棒交渉なんてできるはずがないって。鞠フロントは電話代をケチって久保に電話掛けさせたりしてなw

 こういう久保にこそ代理人がいると思うのですが、もう大ちゃんはいないし、どうするんだろう、久保。っちゅーか、昨年までは大ちゃんがついでに久保の年棒交渉までしてたりしてw

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久保2度目も保留 移籍も辞さず(スポニチ)

 横浜のFW久保竜彦(30)が27日、最悪の場合は移籍も辞さない構えを見せた。2度目の契約更改で保留した久保は、50分間のロング交渉後に「理由?金やろ、金。あとは自分がサッカーをやってて思っていることの返事待ち」。1回目の20%ダウンから微増の年俸3800万円(推定)を提示されたが、途中出場が続いた今季終盤の起用法や得点への評価などに相違があったようだ。

 坂木強化部長は「来季もやると言っていた」と楽観的だが、久保は「残りたいという前提だけど、譲れない部分はあるっていう話もしている。他のチームの話を聞く気持ちもある」と決裂の場合は移籍も視野に入れることをにおわせた。28日に地元・福岡へ帰郷。今後は電話での交渉になるが、J2に降格した地元・福岡など複数のクラブが興味を示しており、気になるところだ。

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2006.12.27

浦和十景2006

時系列順に並べて見ました。

・内舘、誰も反応できないノールックパス@C大阪戦

・闘莉王、年々悪くなる看板上のバランス@アウェー福岡戦

・坪井、イエロー2枚目を主審に申告@アウェー清水戦

・暢久、謎のイエロー2枚で柏原に猛抗議も実らず@アウェー川崎戦

・相馬、タッチライン際で待ちぼうけを食らう@アウェー甲府戦

・都築、大あくびをTVに抜かれる@清水戦

・相馬、だめ押し点を決めるが誰も駆け寄らず、オウンゴール扱い@アウェー京都戦

・永井、2007年カレンダーCMで嬌声上がる@横浜M戦

・ワシントン、PK立て続けに失敗@甲府戦

・アレックス、交代後ベンチで太鼓を叩く@G大阪戦

 ワシ個人としては「内舘、誰も反応できないノールックパス」が今季ベストシーン。でも今年は手堅い試合が多かったから、そもそもネタが少ないんだよなぁ・・・

<番外>

・鳩、抜群のポジショニング@清水戦

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2006.12.26

2006年他チーム寸評(5)

 半ば自分用のメモ書きです。浦和と闘った試合を中心とする見聞に基づいたものなので、見当違い・頓珍漢なところはご容赦願いたい。ツッコミどころも多々あるかと思いますが、その辺は適宜。下位5クラブはまとめて。

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【新潟】

 うーん、新潟って観客動員数日本一だけが唯一の取柄でしたから、その座を浦和に奪還されてしまうと全くといっていいほど良くも悪くも印象に残らないクラブになっちゃいますね、残念ながら。

 今季は残留・優勝争いとも一切関係なく終始中位を上下動。アウェーでしばしば惨敗するのは相変わらずですが、ホームでの強さにも陰りが出ているようで、終盤はホームで福岡・大宮に負け、京都・セレッソに引き分け。そのためか終わって見れば中の下に転落してしまいまいた。

 天皇杯で札幌に負けた一戦を見ていると、この面子でポゼッション指向のサッカーをやろうとするのにそもそも無理があるような気がします。

 それでも田中や千葉ら若手が伸びたあたりは収穫。それで自信がついたのかオフにはベテランを大量解雇していよいよ世代交代断行。それが来年吉とでるか凶と出るか・・・

 リーグ戦でついに浦和を撃破したのと、平日ナイターの動員数では新潟が日本一なことが確認できたのでアルビサポ的には案外満足な年なのかも。

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【甲府】

 J2での成績・現有戦力・予算規模等々諸要素から考えてぶっちぎりの降格候補だったにも関わらず、事実上一度も降格争いに加わらずに早々と残留決定。良く言えばスペクタクルかつエンターテーメント性に富んだ、悪く言えば後先を考えない、そんな超攻撃的サッカーで観客を魅了。ホーム小瀬では驚異的な強さを見せて川崎・G大阪を撃破し、浦和とも引き分け。「盆地力」という新語まで生み出しました。もちろん超攻撃的サッカーの常として負ける時は大敗ですが、それでも勝負を捨てずに果敢に攻めるその姿には心打たれるものがありました。

 大分が今だ作れないでいるマスコットも早々と完成。オールスターで堂々のデビュー。

 小規模クラブの見本。2006年J1クラブ敢闘賞間違いない。バレーを失う来季こそ正念場です。

 ただ良い意味で予想を大きく裏切る成功を収めたJ1昇格初年度の割には相手・時期による観客数の差が激しいようです。浦和戦の17,000人(笑)を筆頭に人気チーム相手や初戦・最終戦では15,000人程度の観客を集める一方、不人気チーム相手では1万人を割ることもしばしばで、この辺り地域密着が命のクラブとしてはもうひと頑張り欲しいところです。

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【福岡】

 降格に至ったのは完全にフロントの責任でしょう。

 松田監督が早くからFW補強を訴えていたにも関わらず、シーズン序盤の成績不振の責任を松田監督に押し付ける暴挙。その後もFW補強は実現しませんでしたが、熱血漢で知られる(が、過去の実績はぱっとしない)川勝監督が終盤なんとか勝ち点を積み上げて自動降格は回避。しかし川勝監督の力もそこまでで、入れ替え戦では消極的な試合運びが祟って今季から導入されたアウェーゴールルールに泣き、自分で自分の首を締めてしまいました。

 対浦和5戦全敗。初戦となったリーグ戦@博多の森では浦和を後一歩のところまで追い詰め、点は取れないが容易には負けない福岡の実力を見せつけるに十分な試合内容でした。最後の天皇杯でもまたもやあと一歩のところまで浦和を追い詰めながら延長戦で力尽きましたが、この試合でもまともなFWさえいれば降格するチームではないことを再確認しました。

 駒場で「迷子たん」を出したのが福岡関連では今季最大の話題でしょうか。

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【C大阪】

 優勝争いを演じた昨季から一転して残留争いに。ここもフロントの責任が大でしょう。

 ファビーニョ、久藤、布部ら主力選手の引止めに失敗。代わりに獲得した選手はぱっとせず。小林監督は事実上チームの作り直しを余儀なくされているにも関わらず、シーズン序盤の成績不振を理由に小林監督を更迭。しかしその後任となった塚田氏は監督としては過去の実績に見るべきものはなく、案の定チーム力アップにはなんら貢献できず。シーズン半ばに名波獲得という大補強をしたものの監督の無策を補うには至らず、あえなく降格決定。

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【京都】

 確かに戦力の上積みがなかったとはいえ、昨季ぶっちぎりの戦績・内容で昇格を果たしたチームがどうしてここまで不振に陥るのか。同じくぶっちぎりの成績でJ1昇格を決めた川崎がやはり大きな補強をせずに昇格初年度を好成績で終えたことを考えると、継続重視で補強をしないこと自体が一概に悪いとも思えません。その意味でサッカーの難しさを噛みしめざるを得ない1年でした。

 パウリーニョとのコンビで昨季J2で大活躍したアレモンを途中で放出し(出た先の横浜FCでは活躍)、代わりに獲得した外国人が機能しないまま負傷離脱するといったチグハグな面はありましたが、それとて真っ先に降格を決めないといけないほど致命的なものがあったとも思えません。守備がやばいとなると角田を呼び戻すなど一応手は打っていたようにも見受けられますが、柱谷監督は結構打たれ弱いタイプなんでしょうか・・・

 結果的にホーム浦和戦での大敗がきっかけとなって柱谷監督を更迭するも時既に遅し。しかも後任の美濃部監督はその後見るべき成績を上げていないにも関わらず、来季続投が決定。

 京都の謎は深いようです。

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2006.12.25

【観戦記】浦和 3-3 磐田(PK10-9)

 PK戦にもつれこんだ時は、ギドは3たびPK戦に泣くのかと不吉な思いを禁じ得ませんでしたが、両者失敗なく延々と続いたPK戦も10人目で磐田が外してジ・エンド。

 0-2のビハインドを一度は逆転し、しかも苦手PK戦を制して浦和が準決勝進出と劇的な要素に事欠かない試合で試合後はすっかり飲みすぎてしまいましたが、冷静に考えれば共に強いと思えるものは何もなく、白熱の大凡戦といったほうがいいかもしれません。ヤマハでの失敗を繰り返す浦和も何ですが、2点リードを守れない磐田も何という意味で。まぁトーナメントでは結果が全てといってしまえばそれまでですが。

 この日はなんとネネが欠場。事前に欠場を臭わせる記事は何もなかったので非常に驚きました.(ノロだったみたいですね)。そのため左から細貝・坪井・内舘の3バックを急遽組成。この急造3バックが祟ったのかどうかわかりませんが、浦和の前半の出来はズタボロでした。

 磐田のやり方はヤマハでの一戦と大して変わっていません。中盤でボールを奪うと浦和両WBの裏のスペース、特に平川の裏にボールを出してきます。浦和の右サイドで西がボールを持って内舘と対峙するだけで十分嫌なのですが、磐田は単純にFWを走らせるだけはなく、FWが浦和DFを釣り出して出来たスペースに今度は福西や太田、さらにはSBが入りこんで来ます。浦和は両WBがベタ引きになってしまい、さらに磐田に一方的に主導権を握られて守備が後手後手に回った結果、マークも混乱を来たして守備網は壊滅状態。1失点目はクロスを上げる犬塚もフリーなら、点を取った前田もフリーという大惨事でしたが、それまでの過程からすれば必然的な失点でした。

 浦和の3バックはある程度サイドがやられるのは覚悟の上で、中央で徹底的に跳ね返すというのが基本。いわば闘莉王頼みのディフェンスなのですが、その肝心の闘莉王がいないにも関わらず愚直にそれまでのやり方に固執して案の定ズタボロになるって、何なんでしょうね。坪井の負傷というアクシデントもありましたが、ヤマハで一度磐田にぼこぼこにされかかったにも関わらず、今回も同じようにやられるってかなり情けない。学習能力っちゅーもんがないんですかね。磐田のやり方だと徹底的にスペースを消してくる相手(大宮が典型的か)が苦手なのは明らかで、基本的に4バック相手にはやりづらいだろうなとは思いますが、ギドが名古屋戦でミソがついた4バックを突然試すはずもなく・・・

 前半の攻撃もこれまた悲惨。ワシントン・達也が不在なので、これまでほとんど機能したことのない永井1トップを仕方なく採用しては見ましたが、やっぱり前半は全く機能せず。永井は磐田DFラインの裏に抜けようとするのですが、如何せん単発で効果なし。中央でのポスト役を永井に期待するのは酷なので、永井がサイドに流れて2列目を飛び込ませるのはある程度合理的なのですが、そんな形はほとんどできず。また両WBも時折攻撃に加わりますが、そのクロスの精度たるや目を覆わんばかりで何の意味もなし。中央がワシントンならある程度アバウトでもワシントンのほうでなんとかしてくれるのでしょうけれど・・・ っちゅーことで何の組織性も感じられないまま徒に時間が流れ、浦和の攻撃はやはりワシントン頼みであることを露呈しただけに。

 要するに攻めも守りも個人頼みであることを再確認し、この糞面白くない、何のインテリジェンスも感じられないサッカーも今日限りかと妙な感慨に耽りながらハーフタイムを迎えました。

 さすがにギドも問題点をしっかり把握していたようで、後半頭から平川に代えて伸二を投入し、暢久を右WBへシフト。炎上している両サイドのうち、右サイドだけは暢久のこれまた個人能力で鎮火させようとの判断でしょうが、不幸にもその効果を見極めないうちに2失点目を食らってしまいます。長いボールが中央で待ち構える前田にずばっと入り、落としたところを後方から福西がズドン! これは前田がきっちりポスト役を果たしたところで勝負ありで、前田を離しちゃった細貝が猛省しないといけないんでしょうなぁ・・・ それにしても通称宜保愛子こと前田は知らん間に巧くなりました。遅まきながら亡くなった宜保愛子の霊力が乗り移ったのでしょうか。3点目も内舘を引き連れてずっこけたのがポイントでした。

 どう見ても浦和完敗の展開でしたが、泥縄式ながらギドが放った交代策がその後炸裂。嫌々右WBをやっている暢久が攻守に大車輪の働きを見せ始め、右サイド中心に何度もチャンスを掴んで怒涛の3得点。不可解なノーゴール判定で1点損はしていますが、永井がエリア内で「らしくない」ハイボールの競り合いを見せ、伸二は伸二でこれまた「らしくない」エリア内への飛び出しを見せてくれました。伸二のダイビングヘッドでの得点ってほとんど記憶にないような・・・ また得点にはつながりませんでしたが、長谷部は封印を解いて果敢にドリブル突進し、ワクワク感が倍増。

 さらに2点のビハインドを背負った浦和は前に出ざるを得なくなったことが却って後手後手に回っていた浦和守備陣の立て直しも繋がり、とりわけ細貝の動きが見違えるようになりました。DFは試合を通じて働いてナンボなので細貝が自分のブログ内で反省しきりなのは当然と思いますが、それでもこの試合は良い経験になったと思います。ネネの状態にもよりますが、次戦は細貝で行きましょう!

 これが出来るなら年中これをやってくれ!!!と、もうハーフタイムの暗雲なんぞすっかり忘れ、3点目を取った時には浦和の無限の可能性に歓喜するやらなんやらで楽しいのなんの。

 磐田はなぜか西・福西・鈴木と経験豊富なメンバーを次々とベンチに下げましたが、結果的にはこれが仇となったかもしれません。ゲーム運びが上手いチーム、典型的には往年の鹿島であれば1点返されたところで傷んだふりをしたり、わざと小競り合いをしかけたりしながらゲームの流れをぶったぎったと思いますが、若い磐田にはそんな芸当が出来るはずもなく、受けに回ったチームを立て直せないまま浦和に逆転を許してしまいました。

 しかし、伸二のループシュートが決まって逆転に成功した浦和が狂喜乱舞したのもつかの間、あっという間に磐田に同点に追いつかれてしまいます。前田が内舘を引き連れてエリア内で転倒。浦和の左サイドにポツンと残っていた犬塚に角度のない位置にも関わらず、見事なシュートを決められました。この失点はずっこけた内舘よりはニアをぶち抜かれている都築が責められるべきでしょう。っちゅーか、それ以前に左サイドは最後まで炎上しつづけたのが気になりました。

 浦和がリードを守れないというリーグ戦ではありえない展開で5回戦に続いて延長入り。永井は後半終了間際に足を攣ってしまったため、ギドはついに黒部を投入しましたが、久しぶりに実戦復帰の黒部は前半の永井以上に機能せず。中央でポスト役になろうとする意識はあるのですが、周囲のフォローが遅いため、仕方なくサイドに流れようとして簡単に潰されるの繰り返しで、一度際どいシュートを放っただけ。また相馬は90分持たずにエンストを起こしていましたが、代えがいないのでそのまま延長も起用されたあげく、やはりどうしようもなくなってついに酒井と交代。やむを得ず左WBには長谷部が入りましたが、左サイドの炎上を止められずはずもありません。怪我持ちの伸二は当然、暢久もさすがに延長戦まで体力が続かなかった模様で、最後は最前線でポンテが一人奮戦するだけに。

 双方中盤が機能せずカウンターの仕掛けあいとなる中、動ける人数がやや多い磐田のほうが決定機を多く掴んだものの、それを決められずにPK戦へ。磐田に追加点を許すことなくPK戦入りしたのは浦和にとって結果的には幸いでした。

 で、

・絶対の自信を持ってPKに向かう伸二
・悪夢を振り払う暢久のラクチンキック
・酒井のPK失敗を岡田主審が取り消し
・6人目に出てきた内舘を押し留めて、サドンデスに挑む都築
・啓太登場で場内に上がる「声にならない」悲鳴!
・最後まで出番がなかったのはなぜかFW

とネタ満載のPK戦を制して浦和が準決勝進出。

メンバー欠けまくりで、ただでさえ乏しい内容がますます乏しくなっているのは否めませんが、もうこうなったらなりふり構わず天皇杯連覇を狙うしかありません!(っちゅーか、今年は一年中そんな感じでしたが)

P.S.

MF福西も「PK戦だけじゃない。浦和の岡田さんにやられた」と話すなど、後味の悪い今季ラストゲームになった。

|-`)o0 そういうことは自分の手を見てから言ったほうがいいと思うな・・・

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【観戦記】浦和 4-0 大原

終わって見れば4-0と今季L1昇格を決めたばかりの大原学園相手に力の差を見せつけた格好になりましたが試合内容はとても手放しで喜べるようなものではなく、その前の試合で見せたベレーザとの力の差を痛感せざるを得ませんでした。

 スタメン及びフォーメーションはこんな感じ。

    北本  窪田
 保坂       安藤
    柳田  高橋
岩倉 笠嶋  田代 木原
      山郷

 このところお馴染みの面々ですが、前半は柳田がやや左サイドに顔を出す程度で高橋共々攻撃参加は自重気味だったので、中盤の構成は通常の1ボランチ&ダイヤモンド型ではなく、2ボランチ&ボックス型だったと思います。この辺、次節以降対戦するペルーレ・ベレーザ相手では2ボランチで臨む(1ボランチだと中盤で全く歯が立たない)ことを想定して、あえて力の劣る大原相手でも2ボランチを採用したものと思いますが。

 ただこの日の前半の出来はシステム云々以前の問題。全体の運動量で大原に完敗し、一応ボールは支配しているものの攻撃の形があまり作れませんでした。時折安藤の個人技や安藤のボールキープ&木原の攻撃参加で右サイドから攻める程度。しかし右からのクロスに対して飛び込む中央の人数が足りずに決定機には至らず。時間の経過とともにその形すら作れなくなって大苦戦しましたが、それでもCKのこぼれ球をやや遠目の位置から木原が豪快に蹴りこんで先制。押さえの効いた良いシュートで、これでチームは随分楽になりました。この日の木原は出色の出来。

 むしろ前半は大原の出来を誉めたほうが良いのかも知れません。大原のプレスは結構きつくて浦和に中盤を作らせず。攻めは至ってシンプルで、ボールを奪うと簡単に浦和DFラインの裏へ放り込んでくるだけなのですが、大原のFW陣はスピードがある一方、浦和両CBはそれほどスピードがないため、この攻撃は結構効果的でした。また大原はシュートチャンスと見るとやや遠目の位置からもガンガンシュートを放ってくるのが印象的で、前半は下手をすれば一発を食らいかねない雰囲気が充満していました。テクニックで劣る分、運動量と単純な戦術の徹底で対抗するというのは浦和がベレーザやペルーレといった格上の相手に伍して闘う時に採るやり方そのもので、この日は浦和がやらないといけないことを相手にやられて後手に回っている感すらありました。

 しかし、さすがにこれを90分やるのは無理があるようで大原の抵抗も次第に息切れ。前半と比べると高橋が積極的に前に上がるようになって、柳田の1ボランチ風にシフトし、大原守備陣を霍乱。そして左サイドの保坂→中央で窪田がポスト→どフリーで前を向いた安藤が右斜めからどすんと蹴りこんで2点目。ようやく相手をきっちり崩してのゴールが決まりました。ゴールを決めた安藤はもちろん、後半の窪田も前線の拠点として良い働きをしていたと思います。

 しかし、ここで手を緩めないのがエメルソン永井。保坂に代えて党首を投入(党首が右SH、安藤が左SH)。そしてこの采配がズバリと的中しました。

 この日の党首はおそらく浦和在籍中最高のパフォーマンスを魅せていたように思います。大原が少々プレスを掛けに来ても容易にボールを失わないところか、華麗な足捌きで相手を翻弄。そして前線に鋭いパスを配球するだけではなく、機を見てはドリブルで右サイドからエリア内侵入を試みる等いつになく積極的なプレーぶり。また党首の出現に肝を冷やした大原の守備陣がやや浦和右サイドに集まり始めると、左SB岩倉がドフリーで攻撃参加しやすくなるという副次的効果も。この日は攻撃参加を自重していた柳田に代わって党首が攻撃のコンダクトを振っていたといっても過言ではないでしょう(さすがに過言かw)。またこの日の党首は相手に吹き飛ばされないどころか、巧みに手を使って相手の接触を振り切るなど課題のフィジカルコンタクトにも刮目すべき点があり、「嗚呼、党首を支えてきて本当に良かった」と党員一同感涙に咽ぶこと限りなし。

 3点目は党首のパスを前線に飛び出した安藤が受けてGKと1対1。そしてそのフォローに入った窪田がごっつあんゴール。4点目も結果的に安藤が決めていますが、その基点となったはやはり党首でした。じゃ、最初からなぜ党首を出さないのかという気もしますが、90分持たないというエメルソン永井の判断なのでしょう。

 前半はやや危なっかしいところがあった守備も後半は完璧。大原は遠目から果敢にシュートを撃つのはいいのですが、いずれも撃つところを山郷にしっかり見られているので山郷が対処に困る場面は少なかったように思います。山郷が苦手なサイドからのハイクロスはほとんどなかった(やばかったのはCKくらいか)ので、山郷的には案外楽だったかもしれません。

 田代は単純に敵FWと駆けっこになってしまうと辛いのですが、相手の動きをよく読んで粘り強く応対していました。なお笠嶋は前節に続いてこの日も後半早い時間に森本と交代しましたが、コンディションに問題があるのでしょうか? 最後は岩倉に代えて百武。そのまま百武は左SBに入りましたが、今は出られればどこでもやるという状況下なのでしょう。

 で、結果的に大勝となったわけですが、相手が疲れてくるまであまり良い形ができなかったのは確かだし、またその後も前線や中盤でミスが多かったのも事実なのでこれから強い相手と闘う上では反省点の多い試合だったといわざるを得ません。特に北本はややレベルの落ちる相手だったにも関わらず90分を通じて全く良いところがなく、今後に不安を抱かせるものがありました。

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2006.12.24

(メモ)浦和4-0 大原

(前半)CKのこぼれ玉を木原が豪快にけり込んで先制するも、運動量の多い大原の前にほとんど形作れず大苦戦。
大原は徹底的に浦和DFラインの裏ねらい。

(後半)大原はさすがに疲れたのか浦和がようやく中盤でリズムを掴みはじめ、ポストから安藤がゴール!
さらに早い時間に保坂→党首でこれがズバリ的中!党首が右サイドを切り裂きまくってチャンスメーク。
窪田、安藤が加点して結果的に大勝。
でもミスも多く、反省点大。

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調査報告書に見る赤サポ2006

2006Jリーグ スタジアム観戦者調査報告書

 今年も来ましたね、これ。データ大好きヲタにとってはたまりませんなぁ・・・

 今年鹿島国のバックスタンド・コンコースでアンケート風景を見かけたのですが、入場者に適宜呼びかけてアンケート用紙に記入してもらうだけなので、ちょっとサンプリングに問題があるような気がしました(でもアンケート結果はどうもボツになったみたい。赤サポの回答者が多すぎて異常値扱いになった?)。というのは、わざわざアンケートに協力しようとする人はそもそもかなり熱心なサッカーファンである可能性が高いから(観戦頻度を見れば明らかです)。

 まぁそれはそれとして、これでしばらく遊べそうです(・∀・)ニヤニヤ

<2006年浦和サポ>

・リーグでは比較的若い浦和

・30代がやたら多い浦和

・怖くて(?)子供を連れて来れない浦和(しかし、その数少ない子供は「キッズスペース」でエリート教育)

・女性が少ない浦和

・ホーム皆勤は当たり前の浦和

・友達と徒党を組んでやってくる浦和(平均7人強はリーグで突出)

・シーチケ保有も当たり前の浦和

・招待券皆無の浦和

・熱心にオヒサルサイトを見る浦和

・好きなクラブの応援にやってくる浦和

・サッカー観戦は断じて「レジャー」ではなく、対戦相手に関係なくやってくる浦和

おいおい、他クラブにも言及できれば。

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2006.12.23

(メモ)浦和3 ‐3(PK10- 9)磐田

(スタメン)闘莉王、ワシントンに加え、なんとネネも休み。代わりに細貝。堤がサブ入り。
FWのスタメンは永井か?黒部はベンチ止まり。

主審岡田

(前半)磐田は浦和の両WBの裏を執拗に突いてくる。浦和は後手に回りがちで、ついに左サイドからのクロス→どフリーの前田ヘッドで失点。
永井の一トップ全く機能せず、浦和は個人能力頼みの単発攻撃ばかり。

(後半) 平川→伸二で暢久を右に回したのが成功。立ち上がりに福西のミドルを浴びて失点したが、右サイド攻撃主体に立て続けに3得点で逆転!しかしそのリードを守れないのがリーグ戦と違うところ。

(延長)双方足が止まったが浦和のほうが消耗激しく、磐田のほうが決定機大。永井→黒部は不発。PKやむなし。

(PK)浦和全員成功!磐田10人目が外して浦和勝ち!やはり埼スタでは負けないね。

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ネネ残留

浦和一転ネネ残留決定…U―21ブラジル代表獲得失敗もACL制覇へ万全(報知)

 割と早くから名前が出ていたにも関わらず、その後さっぱり続報がないことから不吉な予感がしていたアレックス・シウバですが、案の定ご破算。っちゅーか、鹿島には選手が出せて浦和には出せないって、鹿島のブラジル人脈がよほど強固なのか、それともサンパウロの目が節穴なのか・・・少なくともソロバン勘定はできないみたいですね。

 で、その結果ネネが残留。堀之内の控えとしてはまあまあかなと思いますがいかんせん怪我が多く、しかもいったん怪我をするとなかなか直らないのが難。今オフに怪我するとそのままあぼーんしてしまうような・・・

 ザルツブルク移籍が決まったアレックスの後釜は補強なしと中村GMが断言(伸二の左サイド転用という与太話も・・・)。

 今季新人唯一の補強と噂される伊藤翔も続報なし。

 これで阿部獲得にも失敗すれば今オフの補強はなんとゼロ(アレックスが抜けてむしろマイナス)という大惨事に。プロセスはともかく、結果として「補強は○瀬と坪井」と豪語してズッコケた05年の轍を踏みそうな按配です。

 まぁ補強に失敗しても目先のことだけ考えればリーグとACLを闘えるだけの戦力はいます(っちゅーか、前倒しで戦力を2チーム分揃えたのに今季ギドが使いこなせないだけだったような・・・)。しかし、06-07年オフの補強失敗はその分若返りが遅れるという形で中期的に痛手となるのは間違いありません。

 独立採算を掲げる浦和は懸案の増資問題に目処がたたないため、予算規模の割には出費には慎重にならざるを得ないのかもしれませんが、単に伸二獲得を初め昨年金を使いすぎて今年は金がないのかもしれませんね。

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浦和一転ネネ残留決定…U―21ブラジル代表獲得失敗もACL制覇へ万全(報知)

 J1初優勝し、来季初参戦するACL(アジアチャンピオンズリーグ)制覇を狙う浦和が、DFネネ(31)と来季の契約を更新することが22日、分かった。獲得を狙ったU―21ブラジル代表DFアレックス・シウバ(21)のサンパウロ残留が確定。これを受け、浦和側が貴重な戦力となるネネをチームに残した。これで、今季J1最少失点を誇った主力DFが全員残留となった。この日、ACLの組み合わせが決まり、中国1部2位上海申花、05年豪州1部王者シドニーFCと同じE組に入った。

 J1最少失点を誇る赤い悪魔の“城塞(さい)”が、アジア制覇の切り札となる。

 関係者によると、今季限りの退団が確実視されていたDFネネの来季残留が決定。契約期間は半年間の延長となる見込みで、3月7日に初戦となるACL1次リーグ、ペルシク・ケディリ(インドネシア1位)とのホームなど6試合フル参戦が可能となる。

 レッズの誇る豪華戦力確保の動きは素早かった。獲得の正式オファーを出していたDFアレックス・シウバのサンパウロ残留が22日に確定的にになった。「本人は浦和を希望しているが、チームがどうしても出さない」と関係者は嘆いた。鹿島にDFファボンら2選手を放出するブラジルの名門は、若き名手の売却を固持した。

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2006.12.22

2006年他チーム寸評(4)

半ば自分用のメモ書きです。長いので3チームずつに分けて連載します。

浦和と闘った試合を中心とする見聞に基づいたものなので、見当違い・頓珍漢なところはご容赦願いたい。ツッコミどころも多々あるかと思いますが、その辺は適宜。

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【千葉】

 不憫な1年でした。こともあろうにサッカー協会に監督を白昼堂々強奪されたクラブとして日本サッカー史上に名を留めることでしょう。おまけに千葉躍進の立役者だった祖母井GMの退団も決定。

 息子であるアマル・オシムが監督を引き継ぎましたが、ナビスコ連覇という偉業を成し遂げるのが精一杯で、その後は完全に息切れ。天皇杯ではフクアリで札幌に敗れるという失態を犯しました。

 小オシムのチームコンセプトは大オシムとさほど変化はなく、依然として好チームには違いありません。リーグ戦で不振だったのは小オシムの力量不足というよりはA代表・U-21を問わず代表選手を大量に輩出して酷使され、その結果選手層の薄さを露呈したとみるのが妥当だと思います。この辺オシム日本代表が終盤に運動量が落ちてバタバタになってしまうのと軌を一にしているような気もしますが。

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【大宮】

 柏・東京Vといった降格クラブを中心に大量補強を敢行し、選手の質はともかく量だけは確保して臨んだ06年。2年分の予算に相当する大量の補強資金が投入されたと噂されていますが、結果は12位。昨年の13位から順位を一つ上げはしましたが目標だった7位には遠く及びませんでした。大補強の結果がこれですから三浦監督の責任が問われるのは致し方ないでしょう。期待の新外国人FWは完全にスカ。しかもその後に獲得した外国人FWが昨年に続きシーズン途中で退団するという失態を演じていますから監督だけに責任を押し付けるのもどうかと思いますが。

 また成績以上に大宮の大きな課題である集客も浦和戦を除くと微減となりました。吉原ら多少ネームヴァリューのある選手を獲得したのは集客を考えたものとは思いますが、小林大の代表召集という明るい話題があったにも関わらず、集客への影響は皆無。この責任は誰が取るのでしょうか?

 残留回避を最優先にJ2時代からのベテラン+移籍選手中心に構成したチームなのでこれといった若手選手もおらず、今後はチーム編成に苦労しそう。監督の代わる来年は大低迷に陥ってもなんら不思議はありません。

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【F東京】

 来季は原監督が復帰することが決まり、全く意味のない一年だったことが確定しました。サポには非常に人気のあった原監督。しかしナビスコ杯制覇という成果があったもののリーグ戦ではこれといった成績は残せず、晩年は他チームに研究されて完全に行き詰まっていたはず。

 そこでスタイルを変えようとしてガーロ監督を招聘したはずですが、ガーロのやろうとしたポゼッション指向のサッカーがどうもチームに合わなかったようで戦績は一進一退。浦和戦@埼スタで大敗を喫したのを機についにフロントはガーロを解任。倉又氏を後任に据えて原テイストなサッカーに回帰したが戦績は好転することなくシーズン終了。

 シーズン終盤の浦和戦@味スタで見せたように選手の能力はそこそこ高く、やりようによっては上位に食い込んでくる可能性大とは思いますが、その解が原復帰だったかどうか・・・

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2006.12.21

ある家族会議

千葉DF水本が契約更改持ち越し(日刊)

 千葉DF水本裕貴(21)が20日、姉崎のクラブハウスで契約更改交渉に臨んだが、結論は次回に持ち越した。

 今季はナビスコ杯連覇を果たしたが、リーグ戦は11位。一方で日本代表に初選出されるなど、国際舞台でも活躍した。「チーム状況が悪い中で評価してもらった。お金のことは、親と相談して詰めていきたい」と話した。

[2006年12月20日19時51分]

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親 ヽ(`Д´)ノ  「そんなチンケなもの蹴って、浦和に行きなさい、浦和に!!!!」

兄 |-`)o0 「千葉にいては手が届かないものもあるのだ。」

という家族会議も想定できなくもない。

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2006年他チーム寸評(3)

 半ば自分用のメモ書きです。長いので3チームずつに分けて連載します。

浦和と闘った試合を中心とする見聞に基づいたものなので、見当違い・頓珍漢なところはご容赦願いたい。ツッコミどころも多々あるかと思いますが、その辺は適宜。

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【大分】

 昨季の大エースだったマグノ・アウベス喪失をものともせず、シャムス「カ」は今年も健在。マグノの代わりに獲得した外国人FWがスカで途中放出を余儀なくされたことを考えれば驚異的な成績だと思います。資金難ゆえ若手育成に力を入れ、やむに止まれず若手をトップで起用しているうちにどんどん才能が開花。根本のように一度終わったと思われた選手の再生にも成功しました。

 夏の九石ドームでは完敗を喫し、駒場での一戦は達也の一撃で勝利したとはいえ、試合内容は負けに等しかった。若い選手達が豊富な運動量を生かして積極的に前に出てくるチームスタイルが印象的。ただ如何せん選手層云々以前に選手の頭数がいないので、リーグ終盤は息切れしました。

 早々と来季シャムスカ続投を決め、シャムスカ強奪をもくろむ悪の帝国の野望を阻止。

 ただ優良貧乏チームの代表格としては甲府にその地位を奪われた感があり、観客動員数だけは多い「田舎型ビッグクラブ」としては新潟に遠く及ばず、強くなった分その立ち位置が微妙になった感のある1年だったかもしれません。

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【横浜M】

 出足は好調だったものの浦和戦@日産での完敗で歯車が狂い、国内屈指の名将岡田の策も「のれんに腕押し」状態。この辺が長期政権の弊害なんでしょうかね? 岡田監督を更迭して水沼監督を据えて見たもののさしたる効果はなく、結局チームを立て直すことができないまま1年終了。むしろ(少なくともネット界では)試合とは関係ない話題ばかりが目立った1年といっていいかもしれません。

 てっきり来季も続投させる趣旨で監督経験のない水沼氏に今季半ばから監督を委ねたのだと思っていたのですが、どうやら来季は新監督になる模様。それなら水沼監督の半年はなんだったのでしょう・・・

 また今オフには奥・中西らベテラン選手の大量放出を決定。若返りはいつかは断行しないといけないので、大量放出自体は悪くないのですが、その理由の一つに「みなとみらいへの移転に伴う経費増」が上げられているのは気になるところ。

 犬飼浦和前社長に負けじと積極策を取ったのはいいけれどチーム成績・観客動員とも上がらず、出来上がったのは負債の山とあってはトップの責任も免れないと考えるのがフツーでしょうが・・・

 浦和戦4戦全敗は特筆事項。

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【広島】

 ウェズレイらベテランを補強しましたが、小野監督の試みた新システムが全く機能せずチーム崩壊。3年かけて作り上げたチームも壊れる時はこんなもんなんですね。小野は比較的優秀な監督と思いますが、逆境に弱いのか、あるいは監督4年目というのはやはり長すぎるのか・・・

 ところが同じく早々と監督を代えた福岡・C大阪と違って、広島は途中暫定監督で我慢しながら、過去に実績のある監督をちゃんと連れてきたところが凄い。この辺は伝統的にフロントがしっかりしている広島とそうでないクラブとの差が如実に出た感ありあり。

 日本での指導経験がないためか試行錯誤に時間を費やし、成果が上がるのは遅かったけれど、見事降格を回避しただけではなく、青山敏や柏木ら若手の育成にも成功。来年は大いに期待できるチームの一つになった感も。

 対浦和戦は2戦2敗でしたが、埼スタの一戦(終了間際の暢久の一撃で辛勝)は、まだ新監督がチームを十分に掌握しきっていなかった時期にも関わらず、既に浦和が内容で負けていました。大分共々財政力の弱いチームはどこに金を掛けるべきか、身をもって表しています。

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2006.12.20

2006年他チーム寸評(2)

半ば自分用のメモ書きです。長いので3チームずつに分けて連載します。

浦和と闘った試合を中心とする見聞に基づいたものなので、見当違い・頓珍漢なところはご容赦願いたい。ツッコミどころも多々あるかと思いますが、その辺は適宜。

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【磐田】

 世代交代も進まなければ成績も上がらず、テストに明け暮れては有望な若手を潰し続けた人間力の半年さえなければもうちょっと成績はマシだったでしょうし、また来年へ向けての展望もパっとしたものになったでしょう。絶大な期待をもって監督に据えたであろう人間力をズバっと切ったフロントの大英断だけが印象に残る1年でした。

 後任のアジウソンの能力は正直よくわかりません。世代交代には随分積極的だし、成績も残しています。ヤマハでの一戦では若い無名の選手達が走りまくる姿に感銘を受けました。でも強いかと聞かれるとあまりこれといった型がなく、取りこぼしも少なくないだけに「さぁー」という感じ。来年は要注意とは思うけど。

 あとヤマハでの浦和戦開催はもう勘弁願います。

【鹿島】

 長年のトニーニョ・セレーゾ政権の終焉と同時に、サンパウロFCをクラブ世界一へ導いたパウロ・アウトゥオリ監督を招聘して一大反攻が予想された鹿島でしたが、実に中途半端な結果に終わりました。リーグ優勝争いは終始無縁で浦和戦@埼スタでは4-0の屈辱を経験。ナビスコ杯も決勝まで駒を進めましたが千葉の前に屈して10冠ならず。

 内田や増田等若手選手を積極的に起用したのが功績といえば功績でしょうが、来季アウトゥオリ退任が決まって今後の展望は至って不鮮明。如何せんトニーニョ・セレーゾ時代が長かっただけに1年での監督交代=試行錯誤の連続はちょっと辛いかも。

 またシーズン途中で小笠原が抜け、小笠原と同世代の人材はピークを超え、その下の世代は小笠原世代を凌駕するには至らずとなると、今後のチーム編成は難しそう。

 観客激減は留まらず経営基盤の脆弱化が明らかなだけに、毎年優勝を狙いに行くチームコンセプトの転換を迫られているように見えて仕方ありません。

【名古屋】

 このチームは全くわかりません。前半は大不振。しかしヨンセン獲得がチーム再建のきっかけとなって、途中恒例の内紛劇まで演じながら最後はとうとう7位まで浮上。見事なまでの中位力を発揮した。ありがとうヨンセンマン!監督の続投は別にどーでもいいような・・・

 今季浦和が1勝もできなかった唯一のチームなんですが、試合内容は2戦とも浦和が圧倒。皮肉なもんです。

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2006.12.19

アレックス、ザルツブルク移籍へ

 アレックスの海外移籍がどうやら本決まりになったようです。

 アレックスは常々海外進出を希望しており昨オフに移籍していてもなんらおかしくはなかったのですが、移籍交渉はまとまらずもう一年浦和で働くことに。そして浦和でリーグ制覇を成し遂げて(アレックス本人もリーグ制覇は初)一段落ついたためか、晴れて海外移籍の運びとなったようです。

 もっとも出て行く先がかねてから話のあったボルトンどころかイングランドのクラブですらなく、オーストリアのザルツブルクであるというのはかなり驚きました。ザルツブルクは実力に疑問符のつくもう一人の日本人選手とも移籍交渉を進めているところを見ると、アレックスの移籍も少々ビジネス臭がしないでもありません。

 ザルツブルクは2005年にオーストリア資本の清涼飲料水販売会社のレッドブルがクラブを買収して「レッドブル・ザルツブルク」となり、また2005-2006シーズン終了後、ジョバンニ・トラパットーニとローター・マテウスをそれぞれGM、監督に迎えたとのことで、かなり成金臭の漂うクラブであることも否定できません。

 しかし、プレミアリーグよりも欧州中堅国に属するクラブのほうが出番もはるかに多いでしょうし、アレックスにとって年齢的に海外に飛躍する最後のチャンスでもありましょうから、今回のアレックスの選択はそんなに悪くはないかと思います。レッズサポ的には誠に残念ですが、アレックスにもアレックスなりの夢があります。

 「施設などの環境面で三都主が納得すれば、そのまま正式契約となる」って見に行ったら雨漏りのするプレハブ小屋だったというオチはないんでしょうな。

P.S.

公式サイトで報告あり(0612.21)

 当初報道では「完全移籍オプション付きの半年レンタル」との話でしたが、結局1年間のレンタルになった模様。さすがに「半年レンタル」ではいかにも腰掛的なので期間が延びたのでしょうか?

 後は「レッズフェスタ」でしばしのお別れの挨拶かな?

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三都主、移籍決定的!オーストリア1部ザルツブルク(報知)

 日本代表MF三都主アレサンドロ(29)=浦和=がオーストリア1部のザルツブルクに移籍することが18日、決定的になった。三都主は19日、現地の練習施設などを視察するために渡欧。すでに年俸1億円以上の条件面には満足しており、早ければ年内にもザルツブルク・三都主が誕生する。

 赤い悪魔のウインガーがついに欧州飛翔の決意を固めた。「ザルツブルク? いい感じですよ」来季欧州CL進出を狙う強豪から正式買い取りのオプション付きの半年間レンタル契約の正式オファーを受けている三都主は18日午前、満面の笑みで語った。

 関係者によると、三都主は両ひざ痛で出場が困難視されていた天皇杯出場を回避し、19日にオーストリアに出発することが決まった。

 唯一の不安を払拭(ふっしょく)するためだった。「監督が僕のことをきちんと評価しているかを知りたい。天皇杯もあるから、難しいけど…」

 かつてイタリア代表を率いたジョバンニ・トラパットーニ総監督と元西独代表のロイター・マテウス監督と直接会談を持ち、クラブハウスなど練習施設を視察することが目的だった。提示されている年俸は浦和での年収をはるかにしのぐ1億円以上。施設などの環境面で三都主が納得すれば、そのまま正式契約となる。

 今季リーグ戦と代表戦全試合に出場した三都主への評価は極めて高い。現在左サイドを務めるのはセルビア・モンテネグロ代表DFドディッチ(27)だが、身長185センチの巨体で空中戦には強いもののスピードに欠けるため、チーム最大の弱点だった。清涼飲料レッドブルが買収し、巨額の補強費を誇るオーストリア版チェルシーで、三都主が再出発する。

 ◆ザルツブルク 正式名称はレッドブル・ザルツブルク。1933年設立。ホームスタジアムは1万6850人収容のワルスシーゼンヘイム。94、95、97年にリーグ制覇。今季は13勝5分け3敗で首位。中心選手はクロアチア代表MFニコ・コバチ(35)。昨季は2位で、今季の欧州チャンピオンズリーグは予選2回戦から出場したが、3回戦でバレンシア(スペイン)に敗れた。

(2006年12月19日06時03分  スポーツ報知)

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2006年他チーム寸評(1)

 半ば自分用のメモ書きです。長いので3チームずつに分けて連載します。

 浦和と闘った試合を中心とする見聞に基づいたものなので、見当違い・頓珍漢なところはご容赦願いたい。ツッコミどころも多々あるかと思いますが、その辺は適宜。

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【川崎】

 横浜Mに代わって近隣のクラブとしては浦和最大のライバルにのし上がった感のある1年でした。ナビスコ準々決勝第2戦では浦和が主力を欠くというハンデがあるとはいえ、監督の能力差を感じざるを得ない見事な闘い振りで浦和の野望を打ち砕きました。また埼スタでのリーグ戦では浦和に先制されながらも一度は逆転するという離れ業を演じましたが、今季無敗、かつ極めて失点が少ない埼スタでの試合としては特筆すべきことだと思います。

 ただマギヌンの凶行を筆頭にラフプレーが目立ち、かつ関塚監督の刺激的な言動とも相まってすっかりヒール役が似合うクラブになってしまったのは、等々力の風景が至って牧歌的なだけに皮肉なものです。

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【G大阪】

 アラウージョ&大黒を失いながら、マグノアウベスの活躍と播戸の覚醒で超攻撃サッカーは健在。しかも加地と明神の補強で守備力も昨年より大幅に向上し、今年も強敵でした。加地の負傷と遠藤の離脱がなかったらおそらく勝ち点差は僅差に留まったことでしょう。あの超攻撃的なサッカー&試合終盤のドタバタ感はエンターテーメント性において浦和を遥かに凌駕していることは間違いありませんし、今後もそれをクラブのカラーとして全面的に打ち出しつづけてほしいと思います。

 でも浦和戦の戦績は1分2敗。ACLは予選敗退。A3では蔚山現代に0-6の屈辱的な大敗を喫し、リーグ戦は最終戦で3位に転落してACL出場権すら逃す始末。面白いだけでは勝てないのもまた事実。

 さらにいえば、有力選手をいとも簡単に干してしまう西野監督の性癖はなんとかならないものでしょうか?ギドの「人間力」を分けてあげたいものです。

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【清水】

 昨季リーグ戦では不振を極めた長谷川監督を信じて引っ張ったのが何より良かった。目先の成績に汲々とするチームではなかなかできません。伝統的に迷走しがちな清水のフロントにしては稀代のGJ(健太は清水で絶対的な存在なので本人が辞めたいというまで切るに切れず、それがたまたまうまく行ったような気もしますが・・・)。天皇杯での好成績で自信をつけて翌シーズンに繋げるというのもできそうでできないことです。

 チェ・テウクを失って計算できる戦力は昨年よりも落ちたと予想していましたが、藤本・兵働・枝村・青山といった入団1~2年目クラスの選手を見事に育て上げての好成績。市川の再生に成功したのも見逃せません。

 浦和戦での戦績は1勝1敗。サイドからチョ・ジェジンへの放り込みに終始して5戦全敗だった昨年とは打って変わって、戦術的にも洗練したものを感じさせました。だがこれよりさらに上の成績を目指すのは今の選手層ではかなり難しいでしょう。

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2006.12.18

呆れた選考-ベストイレブン2006

 従来からベストイレブンの選考は純粋にJリーグでの活躍だけではなく日本代表での活躍が多分に考慮される傾向があります(それが良いこととは思いませんが・・・)。だから川口の選出にはそれほど違和感はありません。

 でもさ、リーグでダントツに失点が少ない浦和守備陣を差し置いてG大阪からよりにもよってDFを2人選ぶって、ちょっとどうにかしているじゃありませんか? 加地はW杯でそこそこがんばったので目をつぶるとしても、坪井を外して山口はありえないでしょう。

 阿部も個人能力の高さは疑いないところだけれども、今季リーグで何か印象的なものがあったかととなるとかなり疑問。ナビスコ連覇でおまけなんでしょうかね? 川崎で最も活躍したジュニーニョが外れるというのも信じがたいし。

 結局浦和からは闘莉王・啓太・ワシントンの3人。今季の浦和を支えたプレーヤーで最重要と思われる3人をしっかり選んでいるので選者も全くの節穴というわけではないけど、結果としてG大阪よりもベストイレブン入りが少ないというのはバランス感覚として問題大あり。

 浦和で惜しくもベストイレブンに漏れた選手達は、この屈辱を天皇杯へぶつけて欲しいものです。

 闘莉王MVPは当然。本来ならしかるべき祝辞を述べなければいけないところですが、なんかこれじゃ喜びも半分・・・

 

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●ベストイレブン
GK 川口 能活(磐田)
DF 田中 マルクス闘莉王(浦和)
DF 山口 智(G大阪)
DF 加地 亮(G大阪)
MF 鈴木 啓太(浦和)
MF 阿部 勇樹(千葉)
MF 中村 憲剛(川崎F)
MF 谷口 博之(川崎F)
MF 遠藤 保仁(G大阪)
FW ワシントン(浦和)
FW マグノ アウベス(G大阪)

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2006年MVPと私的ベストイレブン

 今年のMVPは鉄板で闘莉王。レッズは2位に勝ち点差5を付ける堂々の優勝なので、そもそもレッズ以外のチームから選出されることはありえないし、そのレッズも今年は守備で勝ってきたチームだったから、いくら「ワシントン頼みの糞サッカー」であったとしても得点王ワシントンがMVPに選ばれる可能性も小さいでしょう。むしろ啓太のほうが大穴中の大穴としてMVPになる可能性を秘めていると思います。

ちなみに私的ベストイレブン

GK 山岸
DF 闘莉王・坪井・堀之内
MF 啓太・遠藤・中村憲・谷口
FW ワシントン・マグノアウベス・ジュニーニョ

下記選出基準をもとにチームのバランスを多少考慮して選んでみました。

・今季はレッズと川崎・G大阪、さらにそれ以下の勝ち点差がかなり離れたので上位3チーム以外からは基本的に選ばない。っちゅーか、あえて選ばないといけないほど個人能力でズバ抜けた選手は4位以下には見当たらない。

・リーグダントツの最小失点に敬意を表してGK+DF+守備専業のMF(啓太)は全部浦和から。

・FWには両得点王を選出

・リーグ最多得点の川崎からその原動力となったジュニーニョ、中村憲、谷口を選出

・日本人得点王に敬意を表してジュニーニョの代わりに我那覇というのもありですが、川崎は外国人依存型のチームで、その川崎から外国人を一人も選ばないというのも変なのでここはやっぱりジュニーニョ。

・残りの枠は後半病に倒れて改めてその存在を大きさを感じさせた遠藤に。

 MFが全員ボランチタイプでバランスが悪いのと、堀之内の代わりに今季躍進著しかった清水(失点数が2番目に少ない)から青山を入れてもいいかなという気もします。

 っちゅーか、今年の優秀選手賞に堀之内を選ばず中澤を選ぶJリーグってどうよ??? まさに「過去の栄光」の産物やね。

 新人賞はダントツで藤本@清水。内田は才能はあるかもしれんし、高卒にしてはよくやっているが、浦和戦で見た限りは特に目立ったところはなかったどころか、埼スタでは狙い撃ちにあっていた感があるので新人賞にはやや物足りない。中村北斗は本来ノミネートにすら値しないのでは(終盤の大怪我は気の毒だけど)。

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2006.12.17

よくあるソシオ制導入論について

 いつも拝見しているブログ「赤き地平よりさらに昇る妖星」様でソシオ制導入の提案がなされていますが、それについて一言。

 今の浦和レッズは三菱自動車の子会社であって、増資については親会社の意向を無視できる立場ではないことを忘れてはいけません。逆に言えば、だからこそ5億円増資が難航しているわけで。

 今回の増資に伴って三菱自の出資比率が低下して、次のステップとしてようやくソシオ制導入が議論の俎上に上るかどうかという感じじゃないでしょうか?

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2006.12.16

【観戦記】浦和 3-0 福岡

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 まさに勝っただけ。どうしようもない糞試合でした。

 リーグ戦を制するとやっぱり何だかんだと目標達成感が出てしまって、その次の天皇杯は意欲が沸きにくいのでしょうか。04年のマリノスがCSで浦和を破った後、草津に天皇杯で負けていますが、さもありなんといったところなんでしょうか。何が何でも勝ちに行く。そんな気持ちが感じられない非常に残念な試合でした。ハナから120分間で1点取れればそれでいいと考えていたかのような腰の引けた闘いぶりが誠に残念でした。

 福岡は4-4-2というよりは3ボランチの4-3-3に近い形でしょうか。意図的に引いているのか、押し込まれて引かざるを得なくなったのかはわかりませんが、福岡の人垣の前に浦和は四苦八苦。前半引き気味の相手に対して大きなサイドチェンジを交えながらのサイド主体に相手の薄いところを攻めるのは定石通りなのですが、左右ともクロスの質が良くないのとエリア内の人数が少ないためなかなか得点機には至らず。ポンテにしても伸二にしても個人技一発で相手のマークを外すのは良いのですが、それ以降の展開が遅くてやはりシュートに持ち込めず。

 だいたい毎度毎度「仕上げはワシントン」ってどうよ。今日のワシントンはどう見ても調子が良いとはいえず、しかもそのワシントンにはマークがべったり付いているのに、それでもワシントンにパスを出しては跳ね返されるって。こういう時は暢久や伸二がミドルシュートをガンガン放ったり、エリア内に飛び込んだりして然るべきなんですが、そんなプレーは後半のポンテ→伸二ヘッドのビッグチャンス一回切り。

 後半は相馬が疲れてサイド攻撃もままならなくなり、福岡のカウンターからの反撃を許す始末。浦和が終始押し込んでいるため自然と両WBとも高い位置を取る場合が多いのですが、その裏をズバリと突かれた時に浦和のピンチになります。福岡のロングフィードに内舘が対処を誤って左に開いていた古賀に通った時は敗戦を覚悟しましたが、古賀のシュートはバーを越えて一同安堵。これを決められないのが福岡が降格に至った原因なのでしょう。だが古賀は後半の立ち上がりにも際どいクロスを放っており、田中祐とともに福岡の数少ない攻め手となっていました。

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 J2降格が決まっている福岡。来季戦力外になっている選手も出場し、さぞ落胆しているかと思えばさにあらず。やはりリーグチャンピオン&人気の浦和相手、しかもBSで全国放送とあってか、守備に意識を置きながらもあわよくばという意気込みで試合に臨んでいました。福岡は主力外国人選手抜き、しかも監督不在ではありましたが、それでも試合に対する取り組み姿勢では福岡に軍配が上がるといわざるを得ません。

 まぁだからといって福岡が「勝てた試合だった」とのたまうのは相当に片腹痛いとは思います。この試合をきっちり勝てたなら降格してないって。今年5戦全敗という結果を直視すべきでしょう。

 この日良いところが無かった暢久に代えて長谷部を投入したのは当然至極。ただこの時伸二を前に上げたのはどうなんだろう??? さらにやはり良いところのない伸二に代えて永井。後半はさして見せ場のなかった永井ですが、延長に入ってまもなく永井のパスを基点にエリア内でワシントンのポスト、そしてポンテが狙い澄ましてようやく先制ゴール。ワシントンをフォローする選手が近くにいる。それさえ出来ていればこんなに簡単に点が取れるんですがね。

 延長後半に永井→ポンテ→ワシントンで加点。ここで勝負は付いたも同然なのですが、なおも浦和はぴりっとせず、左サイドを破られたりセットプレーで崩されたり、はたまたDFラインの裏へ飛び出されたりして都築やポストのお世話に。相馬は延長に入って全く動けなくなり、ギドはなんと左WBに細貝を投入しましたが、さすがにやや危なっかしかったような・・・

 最後は双方すっかり足が止まり、スキルで圧倒的に優位にある浦和の前の3人が福岡守備陣を手玉に取りながらそれでもなかなか点が取れず、最後の最後でようやく永井が決めるといった不恰好な按配ながら、終わってみれば3-0の大差で準々決勝進出。しかし、スタジアムにそんな結果を喜ぶ気配は微塵もなし。

 負けたら終わりのトーナメントなのでリーグ戦よりも闘い方が一層慎重になるのは致し方ありません。しかし、リーグチャンピオンとしてはあまりにも寂しい試合内容。見学に訪れたオジェックやチキ、そしてオシムはどう思ったことでしょう。

 この糞サッカーともあと3試合でお別れ。私はそう思っています。

P.S.

 オジェックに良いところを見せたかった相馬。前半はドリブルで2人を交わすなどそれなりに見せ場はあったのですが、性癖なのかややドリブルが自己目的化していて抜いた後の展開にかなり問題があるように見受けられます。クロスの精度はアレックスに遠く及ばず、ゲーム後半は電池切れ。これなら少々調子が悪くてもギドがアレックスを使うのは理解できます。

P.S.2

 負傷欠場の闘莉王に代えて3バック中央を努めたのはなんと坪井。でも存在感が薄いの何の・・・ 坪井はやはり敵FWと対峙させてナンボであってカバーリングの役目はあまり向いていないような・・・ っちゅーか、フツーここで細貝起用でしょう。内舘がかぶって大ピンチを招いた時に心底そう思いました。3バックの中では今日はネネがダントツに良かったような・・・ 来季退団が決まっている選手が一番よく働くって、それは昨季もそうだったような・・・

P.S.3

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 観客数わずか17675人。あまりにも空いているので、日頃行くことの無いメインスタンドにまで足を運び、初めて「駒場らーめん」を食しました。700円とチト値は張りますが、スタジアムの食べ物としてはまずまずじゃないでしょうか。

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(メモ)浦和3 ‐0福岡

(スタメン)アレ・闘莉王負傷欠場で代わりに相馬・内舘。そして長谷部に代えて伸二。伸二は天皇杯欠場じゃなかったのか?GKは都築。

福岡の外国人選手は早くも帰省か?

主審砂川

(前半)ボールは一方的に支配しているけどゴールへ向かう強い意志が感じられないお寒い内容。サイド攻撃が形になればそれで満足なのかい?暢久→ワシントンの決定機があっただけ。
伸二は致命的なミスが二回。

福岡は攻守の切り替えが早く、それなりに良くやっている。

(後半)暢久→長谷部、伸二→永井と交代するもこう着状態から脱せず。ポンテ→伸二のビッグチャンスのみ。
逆に内舘らが致命的な凡ミスでピンチも。
ワシントンが調子悪いのに最後はワシントン頼みでどうする?おまえが撃て!

(延長)開始早々に永井→ワシントン→ポンテでようやく先制。さらに後半に永井→ポンテ→ワシントンで勝負あり。最後は前の三人で福岡守備陣をおもちゃにして遊び、永井がダメを押したけど、浦和守備陣も気が弛んだのか、二、三ピンチもあって終始しまらない内容。相手が弱くて助かっただけ。

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災い転じて福と成す

 天皇杯5回戦・福岡戦はアレックスの欠場が決まった模様。

 ノロウィルスによる腹痛がその主因ではなく、どうやらシーズン中に溜まりに溜まった疲労やら故障やらに配慮したとのこと。

 でも左WBなら控えは万全。そう、シェフ(主婦?)相馬の登場です。

 来年は監督が代わるため、久しぶりに先発出場が予想される相馬も一段とやる気を出していることでしょう。

相馬:「楽しくやれれば。新しい監督も見ているだろうし。来年の事?やっぱり気になりますよ。最初に見た印象が肝心だから。自分が指導者だったら、そう思う。チャンスがあれば、自分を見せたい」(RPより)

 でも張り切りすぎてイエローを貰わないようにな。天皇杯は累積2枚で次節出場停止なのを忘れずに。

 闘莉王も欠場。代わりにセンターを守るのはウッチーなのか、細貝なのか。ワシ的には来季のことを考えて天皇杯はどんどん細貝を使って欲しいんですが、いかんせんギドは目先の勝ちに拘りますからねぇ・・・

 まぁなんやかんやでリーグ戦の主力選手がちょろちょろ欠場しますが、それが逆に控え選手のやる気を引き出し、引いてはチーム全体のパフォーマンス向上に繋がれば願ったり叶ったりじゃないんでしょうか。何かとモチベーション維持が難しいと言われる天皇杯ですが、J2降格が決まったばかりの福岡にモチベーションで負けることはないと思いますよ。

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2006.12.15

人気者は辛いよ

浦和“パンパシ杯”参加へ前向き(スポニチ)

 いやー、人気者は辛いですな。

 先日南米王者とのカップ戦を南米連盟がぶち上げたかと思えば、今度は「パンパシ杯」ですか。浦和がリーグチャンピオンになるやいなや次々立ち上がる大構想。おまえらいったい浦和が何チームあると思てんねんヽ(`Д´)ノ ウワァァン!! っちゅーか、今までのリーグ覇者はいったいなんだったんでしょうね・・・ 

 それはまぁお笑い種として、パンパシ杯が出来た折には現在のA3はパンパシ杯に発展的解消となるんでしょうな。これまでACLとのスケジュール調整すらまともに取り組んで来なかったJリーグ/協会が急に調子こいでクラブの国際試合をやたらめったら増やすことのないようお願いしたいものです。

 過密日程解消の一助として、もはや惰性で開催されているとしか思えないJリーグ・オールスターなんか真っ先に止めるべきだと思いますがね(まぁ赤サポが歴史的にオールスターに興味が無いというのもありますが)。

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 J1覇者の浦和が14日、環太平洋チャンピオンシップ(仮称)参加の打診を受けた。米MLSのネルソン・ロドリゲス国際営業部長が14日、クラブハウスを訪れ藤口社長、中村GMと初会合を持った。ロドリゲス部長は「米国、オーストラリアなど太平洋地区には新リーグが多い。各優勝クラブが争う交流戦に関する話し合いを進めた」と話した。

 既にJリーグ側とは2年前から構想を温めてきた。記念すべき第1回は早ければ来年7月にハワイで開催する予定。藤口社長も「日本人に近い体形なのに俊敏性、フィジカルに優れたメキシコなどとは、ぜひ接点を持ちたい」と前向きだった。唯一の問題はアジア杯と重なる過密日程。実現すれば、来季の浦和はリーグ、ACL、ナビスコ杯、天皇杯を加えた“5冠”が新たな目標となる。 
[ 2006年12月15日付 紙面記事]

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お皿とパレードと

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 先日浦和へ出かけた際に伊勢丹に飾られているお皿を見てきました。お皿の縁を彩る円の中に描かれたフットボールにまつわる線描画みたいなものが気になりましたが、さすがにじっくり見るには至らず。

 このお皿、結構頻繁に外部に貸し出されているようで、せっかく浦和に行ったのに見られなかったとこぼす方も多々いらっしゃるようです。

 明日は天皇杯、そして明後日は優勝パレード。

 FIFA会長やオジェック新監督(予定)を優勝パレードに呼ぶ計画はスケジュールが合わずにボツになってしまいましたが、それはパレードの本旨じゃないからこの際どうでもいいでしょう。

 で、そのパレードですが、ワシは基本的に人ごみが嫌いなので(スタジアム通いしていながら何の説得力もありませんが・・・)パスです。選手達はスタジアムで見てナンボと思ってますし・・・ 席取りだのなんだのとつまらない争いに巻き込まれるのも御免だし・・・ だいたいパレードをやるには浦和の中心街って道が狭いのが致命傷なんだよなぁ・・・ 幸いテレ玉で中継されるとのことなので、その録画でパレードの雰囲気を堪能することにします。

 ということで、その件に関するネタは他にお任せいたしますので、渾身のレポートを楽しみにしております。

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2006.12.14

埼スタA自由シーチケ

 先週末ウチに来たシーチケ購入案内にははっきり書いていなかったのだけれども、昨日クラブから公表された埼スタA自由席シーチケの案内によればACL3試合も埼スタ開催が決定。藤口社長が先にMDPで述べていた通りになりました。

 昨季の埼スタセット券の売れ行きを見て埼スタA自由席シーチケの一般販売に踏み切ったのでしょうけれど、それにしてもウチのシーチケは高い。19試合でA自由34,200円とは割引率がわずか10%。2試合さぼるといきなり原価割れw 

 埼スタ・南自由席もずいぶん混むようになったけれども、それでも埼スタのA自由が瞬殺ということは考えにくく、損得論からいえば埼スタA自由シーチケのメリットはあまりないように思います。

 駒場がメインの時代とは違い、シーチケじゃなくても座席確保に苦労しない現状下でこのシーチケにどういう付加価値をつけてゆくか、次の難問がクラブに待ち構えているのではないでしょうか(08年型フルシーチケは一応駒場優先購入権という唯一無二のメリットがついて来ますが)。

 席割関連で来季気になるのは、いつもガラガラのメイン・アッパーの扱い。ビジター席をアッパーに上げる噂も聞こえます。ビジターの声が屋根に反響するので本案には反対者も多いのですが・・・ 嫌な予感がしますねぇ・・・

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今日もうぃあーだらけ

 なんかこれといった話題のないときのうぃあー頼みという気もしないではありませんが、連日連日うぃあー関連記事の絶えることがありません。

浦和、最大限の誠意「伊藤翔以外獲らない」(報知)

 一部報道では神戸有利との話も出ていましたが、どうなんでしょうね? 出場機会を得たいのはわかりますが、アーセナルから一転神戸ってちょっと落差ありすぎのような・・・その程度の志じゃ大成は無理のような・・・ っちゅーか、ウチもウチで高卒新人が即戦力というのも買いかぶりすぎじゃないかと思うのですが(カニの立場が全くありませんね・・・)。黒部の退団が決定したようなので、伊藤翔獲得に失敗するといきなりFWの頭数が寂しくなります。有望新人獲得はもう無理なので、最悪どこかから即戦力FW(たぶんセレッソからやね・・・)をレンタル獲得という算段なのでしょうか?

 あとはアレックスの移籍絡みの記事と阿部問題。啓太が阿部獲得にナーバスになるのは心情としてよくわかります。今年は伸二、来年は阿部と強力なライバルが立て続けに来られてはたまらんでしょう。でも啓太の心配とは裏腹に阿部はおそらくDF扱いだと思いますよ。

 千葉はもうこの社長が続く限りダメっぽいなぁ・・・

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 浦和は13日、U―19日本代表FW伊藤翔(18)=中京大中京高=と最終交渉。伊藤以外のFW補強凍結の方針を伝えた。

 フランス2部のグルノーブル、横浜M、名古屋、神戸―。今オフ最大の激戦区、伊藤争奪戦を制するために浦和が最大限の誠意を見せた。「今回はもっと掘り下げた話をしたい。レッズとしては今年、伊藤選手以外のFWを獲得するつもりがない。我々は彼を戦力として最大限評価していることを伝えたい」と中村修三GMは語った。

 関係者によると、クラブ幹部とスカウトが13日夜、伊藤サイドと最終的な会談を持った。来季アジアチャンピオンズリーグ優勝のためにサンパウロのU―21ブラジル代表DFアレックス・シウバ、千葉の日本代表MF阿部勇樹獲得の正式オファーを出すなど大型補強を打ち出す浦和だが、伊藤獲得のためにFW獲得凍結の方針を打ち出した。京都からレンタルで獲得したFW黒部の退団が決定。伊藤を即戦力として期待している

 ◆伊藤 翔(いとう・しょう)1988年7月24日、愛知県春日井市生まれ。18歳。愛知・中京大中京高でサッカー部主将。そのプレースタイルから和製アンリと称され、アーセナルの入団テストに合格した逸材。181センチ、67キロ。

(2006年12月14日06時05分  スポーツ報知)

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阿部、去就問題「今年中に決めたい」

 J1浦和、F東京、名古屋が獲得に乗り出しているMF阿部勇樹(25)=千葉=が13日、年内の去就問題決着を希望した。「できれば今年中に決めたい。難しいかもしれないけど、自分としてはそうしたい」と明かした。

 今後は千葉の来季構想を聞いた上で、他クラブとの交渉に臨む考え。だが、仏2部グルノーブルのGM就任が予定される祖母井GMの後任は未定で、話し合い相手が不在だ。阿部は「早く新しいGMを決めてくれないと話が進まない」と訴えた。

 これを受け、淀川社長は「GM? 近いうちに私が決める」と明言。だが、早期決着については「優先交渉権がウチにある」とし、年内は他クラブとの交渉を認めない方針だ。千葉側と阿部の間で主張に食い違いが生じている。

(2006年12月14日06時02分  スポーツ報知)

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ザルツブルクが三都主獲得に乗り出す(スポニチ)

 オーストリア1部の強豪で今季も首位を快走するザルツブルクが、浦和のMF三都主アレサンドロ(29)の獲得に乗り出していることが分かった。中村GMは13日「そういう話はなくはない。代理人からも聞いている」と打診があったことを認めた。

 関係者によれば、ザルツブルクは、リーグ戦の終盤、浦和の試合を視察し、左サイドの選手として高く評価していたという。プレミアリーグのクラブも興味を示しているが、ザルツブルクはバイエルン・ミュンヘンなどと友好関係にあり、ビッグクラブへのステップアップも期待できる。

 三都主は練習後「海外に行くなら浦和以上のチーム。僕のことを分かってくれて必要としているクラブなら考える」と海外移籍への思いを語った。浦和側は本人の意思を尊重する方針のため、今後の動向が注目される。

 ≪鈴木、闘莉王が契約更改交渉≫浦和MF鈴木とDF闘莉王が1回目の契約更改交渉を行った。チームのビジョンの話が主だったが、鈴木は「予算というけど使うのは補強じゃないですか。僕らが結果を出したんだからそこに(金を)使ってほしい」と訴えた。浦和は千葉の日本代表MF阿部獲得に動くなど、補強に着手。機先を制して“銭闘”宣言した。複数年契約で年俸据え置きの闘莉王も「(評価しているとの)言葉だけじゃ食っていけないから」と話した。 

[ 2006年12月14日付 紙面記事 ] 

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2006.12.13

阿部問題続報

「成長したい」阿部 移籍へ前向き (スポニチ)

 まぁこういう選手の言の葉を切り貼りして作った記事というのは、取材者の意図如何でどうにでもなりますから真面目に受け取るのもどうかと思いますが、この時期格好のネタでもあり、阿部がオファーを一笑に付したわけではないことを記録として残しておきます。

 千葉の現状はこんな感じですから、年内早々に阿部問題が決着することはおそらくないでしょう。

≪幹部不在に不満≫FW巻、MF羽生、山岸、佐藤の代表勢はこの日、第1回の契約更改交渉に臨んだ。ただ、来年からフランス2部グルノーブルのGMに就任する祖母井GMの後任が決まらない状況のため、交渉の席にはクラブ幹部が不在。巻は「自分の評価も聞けない」と困惑気味で、第2回交渉の日程についても「保留しました。まずGMを決めてくれないと」と不満顔だった。

(出所:スポニチ)

 千葉サイドからこの時期移籍容認の声が出ないのは(ポーズも含め)当たり前。また藤田移籍失敗でいろいろ勉強したことでしょうし、阿部問題について浦和サイドからコメントが発せられることは正式決定近くまでほとんどないのではないかと推測しています。

P.S.

 「あんまり時間がかかるとすべてのクラブに迷惑がかかる。」

 最もクラブに迷惑をかける形で浦和を去った選手もそんなことを言っていたように記憶していますが。

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 浦和、FC東京、名古屋からオファーを受けている日本代表MF阿部勇樹(25=千葉)が、クラブとの第1回契約更改交渉に臨み、移籍に前向きな姿勢を示した。他クラブとの交渉の希望を千葉側に伝えたが、返答を保留された。ジュニアユース年代の中学時代から市原(現千葉)一筋できた阿部にとって、自分を育ててくれたクラブへの愛着もあるが、レベルアップのために環境を変えたいとの思いも強まっている。

 注目の第1回契約更改交渉は約50分間に及んだ。その場で他クラブからオファーがあることを正式に伝えられた阿部は、自分の意思をはっきりと述べた。「他のクラブからも話を聞きたいと言った。OKはすぐにもらえなかったけど、伝えたいことは伝えた」。交渉に臨んだ平山常務は「ジェフを最優先で考えてほしいと話した」と説明した。

 12月中は保有権を持つ千葉に優先交渉権があり、他クラブは千葉側の合意がなければ阿部サイドと交渉できない。千葉の淀川社長は「(他のクラブと)交渉もしてほしくない」と語気を強めたが、阿部自身はオファーに前向きな姿勢を見せた。

 「ジェフでやり切ったとか、そういうことはない。リーグ優勝もしていないし。でも、これ以上いると甘えが出るかもしれない。もっとうまくなりたいし、挑戦し続けないと。挑戦しろというのが(オシム監督の)教えだったから」

 03年から千葉で主将を務め、ナビスコ杯では05、06年と連覇を達成。オシムジャパンでも主力になった。さらなるステップアップのためには何が必要か。「それがジェフかもしれないし、他のクラブかもしれない。海外もあるし」。自分の成長のためにどうすればいいかが判断基準にある。

 Jリーグ実行委員会に出席し交渉の席につかなかった淀川社長は「引き留めるための最大限の努力をしたい」と強調したが、阿部は1月いっぱいで千葉との契約が満了となり、1月に入れば自由に他クラブと交渉ができるため慰留も難しくなる。

 「じっくり考えたいけど、あんまり時間がかかるとすべてのクラブに迷惑がかかる。どこかで決めないと」と阿部。その胸中は徐々に「移籍」へと傾いている。 

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忘れちゃいけない増資問題

 すっかり忘れている方も多いかと思います。犬飼社長時代にぶち上げられた「5億円増資」構想は藤口社長にもしっかり引き継がれたはずですが、特段の進展を見ないまま年の瀬を迎えてしまいました。

「5億円増資」構想は

①三菱自の「補填契約」を解消してリスクバッファーのなくなった浦和レッズが財務内容を強化する

②第3者増資分を地元企業中心に引き受けていただくことで地元色を強めると同時に三菱自の出資比率を下げて三菱自から経営権のフリーハンドを得る。

という2つの狙いがあったと理解しています。構想がぶち上げられたのは三菱自が最も厳しい状況に置かれた時期でした。しかし、時の経過に伴い三菱自の経営も最悪期を脱し多少は余裕が出てきたため、三菱自としては自社ブランドを広める上で絶大な威力を持つ浦和レッズが傘下から外れるのが惜しくなってズルズル交渉が長引いているのでしょう(特に具体的な根拠はありませんが)。

 浦和が②の狙いに固執しなければ地元企業のみならず三菱自にも増資を引き受けていただいて出資比率を現状維持とすることで妥結を見そうなものですが、結構その辺を藤口社長なりに拘っているのかも。

 犬飼氏と違って藤口社長はビジネス経験が薄いから、こういうモロビジネスの話は得意じゃないのかもしれません。"ALL COME TOGTHER"のキャンペーンとか優勝パレードにFIFA理事を呼ぶとか、そういう広報的なセンスは非凡なものがあると思いますが。

 事業が拡大している割には資本がやたら小さいというのは財務上好ましい状態ではないので、ワシ的には②には拘らず増資を優先させるべきだと思います。

(参考)http://redsnowman.cocolog-nifty.com/urawa_goten/2005/10/post_301d.html

*参照各紙はリンクが切れてしまいました。

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2006.12.12

2008年シーチケの衝撃

 週末にシーチケ継続の案内が来ていましたが、同封のパンフレットをよく読むと衝撃的な事実が記載されています。

「再来年以降の2008シーズン以降、埼玉スタジアム2002開催試合のみをシーズンチケットの対象とする方向で検討中です。駒場スタジアム開催試合については優先購入販売等を実施する予定です。」

 はっきりとは書いてありませんが、死にチケが目立つ駒場の惨状に対するクラブなりの回答なのでしょう。

 駒場のキャパ以上にシーチケを大幅に増やすとの解釈も成り立ちますが、これだと「駒場の優先購入販売」の意味がなくなります(かつてのフルシーチケを持っていても駒場のチケが買えない人が多数出てくるため)。

 従ってそれは考えないこととして、この案なら初めから駒場に行けないことがわかっているシーチケ客の分を一般販売に回すことができるので本案は現状よりはマシでしょう。しかし、当日行けるか行けないかわからなくてもとりあえずチケットを押さえるのがレッズサポの悲しい性。またハナから転売目的で優先販売分を購入する輩もいるでしょうから、本案は死にチケ問題の改善には大して寄与しないものと考えます。

 この程度の改善策しか出てこないなら、全試合埼スタ開催を強く希望します。

 なお同案内によれば2007年のリーグ戦駒場開催は2試合に留まる模様です。

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2006.12.11

千葉が黒部獲り?

千葉が元日本代表FW黒部獲り

 黒部の浦和へのレンタル契約が更新されないことを前提とする記事が出ていました。今季は出場機会が限られたどころかベンチにも入れない日々が続いたこともあり、レンタル契約終了の憶測が流れていることは否定できませんが、いざ新聞辞令が出てしまうと少々寂しくもあります。

 高松@大分の獲得に失敗し、田中達也の復帰も年後半と見込まれる中、手薄なFWを補強すべく京都よりレンタルで獲得した黒部。相馬と違ってレンタルだったのは、黒部はここ数年怪我等の影響で不振だったため「お試し期間」の意味合いが強かったのでしょう。

 ポストプレーの得意なFWとしてワシントン不在時には大いに働いてくれるものと期待された黒部でしたが、残念ながらリーグ戦でのスタメンはなく、試合終了間際にパワープレー要員として投入されるのがほとんど。しかし、短い出場時間でゲームの流れに乗り、しっかり点を取るという「スーパーサブ」的な仕事は非常に苦手のようで、惜しいチャンスは何度かあったものの得点はならず。中央にデンと張っていないと意味がないのに、なぜかサイドに流れてしまうチグハグさが目に付きました。

 黒部にとってさらに残念だったのはナビスコ戦でスタメン起用されながらも、そこでも得点という結果を残せなかったこと。最前線で基点を作るというポストプレーヤーの仕事は一通り全うしていたように見えたのですが、なりふり構わず勝つことに拘った今年のギドにとって得点が取れないFWは無用だったのでしょう。

 ナビスコ予選を終えた後ワシントンがいない時はおよそ1トップに向いているとは思えない達也を1トップに据え、黒部は全くスタメン起用されず。

 終盤は大きな怪我を負ってしまってベンチ入りもできないままシーズン終了。

 結局黒部は

「こんなことで多くのお客さんが集まるビッグクラブに驚きました」

との爆弾発言@レッズフェスタが最も記憶に残る選手になってしまったのかもしれません。残念ながら。

 あっ、BミュンヘンとのPSM@埼スタで得点を決めたのも黒部でした。

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 千葉が、元日本代表FW黒部光昭(28)の獲得へ動いていることが10日、分かった。すでに京都へレンタル移籍でのオファーを出し、交渉を進めている。

 黒部は今季、浦和にレンタル移籍したものの、9試合無得点にとどまった。リーグ戦で先発の機会は1度も与えられなかった。ワシントン、田中達ら層の厚さも原因だったが、一時は右太もも肉離れにも悩まされた。だが、03~04年にかけて日本代表に選出した実力は健在で、出場機会さえ与えられれば、まだまだやれる思いは強い。

 千葉も、即戦力FWを必要としている。日本代表FW巻が柱になるが、元オーストリア代表のハースが今季限りで退団。ベンチ入り選手だった要田は戦力外通告を受けた。U-20(20歳以下)日本代表FW青木が今季終盤にリーグ戦デビューを果たしたが、層が薄い。スピードと技術を兼ね備え、空中戦にも強い黒部はうってつけの人材だった。

 J2に降格した京都はレンタル移籍を容認する方針で、黒部もより高いレベルでのプレーを望んでいる。千葉は、ナビスコ杯連覇を果たしたが、リーグ戦は11位に低迷した。来季の躍進へ向け、手を打ち始めている。

[2006年12月11日7時50分 紙面から]

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大命下る!~幹事長再任

 昨日さいたま市某所にて予定通リ法師党大会が開催されました。

 本年の法師党大会は老若男女、子供連れを含め殊の外参加者が多く、「党勢ノ拡大斯クナルヤ」と党員一同感じ入るものがありました。

 長いシーズンを乗り切るための体力作りの一環として企画されたフットサルも怪我人もなく無事終了。いよいよ党大会の最重要議題である幹事長改選の議となりましたが、予想以上に現幹事長に対する疑義を訴える声が多く議場は混乱を来たしました。

 途中友党である「新党川上」の過激派一派より来季チーム構想について不規則発言が頻発し、不意を突かれた永井監督が返答に窮するとの一幕がありましたが、かかる発言は党大会の本旨を外れるものであるばかりではなく、将来の党勢拡大の障害となるものであるので、本党より強く遺憾の意を申し入れた次第。

 また一部有力レディース選手から「幹事長は不信任ではないのか?」との爆弾発言も飛び出すに至ってなおも議場は紛糾。幹事長解任已む無しやとの観測も流れる中、それまで暫し臣下の議を拝聴しておられた党首より

「来季モ朕ヲ宜シク頼ムゾ、幹事長」

との御言葉が発せられました。恐れ多くもかかる勅命が下り、執拗に反対運動を繰り広げていた一派も雷鳴に打たれたがごとく直立不動。党首の御威光に小異を捨てて大同に付き、法師党の旗の下に馳せ参じることを誓うに至り、紆余曲折はあったものの結果として満場一致にて紅雪幹事長の再任が決定いたしました。

 紅雪幹事長コメント:

 「今季は何かと至らぬところが多数あり、党首にも多々心労をお掛けして誠に申し訳ない。とりわけ本日窪田選手から『トップならともかく、レディースの試合を捨ててサテライトに行くとは言語道断!』とのお叱りをいただき、自らの不明を恥じ入る次第であります。

 しかしながら、かかる不肖者を党首は見捨てることなく再びチャンスを与えていただきました。なんという党首の度量。なんという党首の胆力。来季こそは党首の信認に応えるべく、全身全霊法師党を支える所存であります。これまでかかる不甲斐ない幹事長を支えていただいた党員各位には改めて御礼申し上げます。

 また本日ある若手党員から再来期は幹事長に、との声をいただきました。重ねて申し上げますが、わたくし紅い雪だるまは必ずしも幹事長の座に汲々とするものではありません。良き後進を育成し、しかるべき時が来ればこの座を譲るのもまたわたくしの勤めと考え、より一層の研鑽に励む所存であります。」

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 幹事長再任を記念して党旗に署名する党首。右は「おお、これが噂に聞く法師党か!」と感涙を流す杉山コーチ。

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2006.12.10

来季開幕戦は横浜C@埼スタ

07年J1 カズVS浦和で開幕(スポニチ)

 来季の開幕カードは巷では「横浜ダービー」が本命視されていたのですが、なんと浦和vs横浜Cですか。しかもアウェーではなく埼スタ開催。

 ワシ的にはアウェー開幕でいいから最終戦をホームにして欲しかったのですが、Jリーグ覇者の開幕戦をアウェーにするわけにはいかないのでしょうな。

 ただでさえ守備が堅いことで知られる横浜Cは徹底的に引きこもってくるでしょうが、ゼロックス杯やACLで既にゲームをこなしている浦和の開幕戦の相手としては悪くないでしょう。

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 07年のJ1は「王者・浦和VSキング・カズ」の黄金カードで幕を開ける。リーグ覇者・浦和とJ1初参戦の横浜FCの好カードが、07年3月3日に開催予定のJ1来季開幕戦に内定していることが分かった。会場は埼玉スタジアムの予定で、07年1月のJリーグ理事会で最終決定し、同月下旬に正式発表される。

 例年、開幕戦にはその年一番の注目カードが充てられる。浦和にとってはオジェック新監督を迎え新体制で臨むシーズン。千葉MF阿部の獲得にも動いており、リーグ連覇とアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の2冠を目標に掲げる。その第一歩となる試合だけに関心度は高くなる。

 一方の横浜FCには、2年ぶりにJ1復帰を果たし、来年2月には40歳を迎える三浦知が在籍しており、話題性は抜群。今年最後のチーム練習に参加したカズは「24日まではトレーニングするよ。いいリフレッシュをしたい」と来季に向け意欲を示し、つかの間の休息に入った。

 浦和と横浜FCは公式戦初対戦。戦力的には浦和が圧倒的に有利だが、開幕戦は最近6年間で2分4敗と白星から見放されており波乱の可能性もある。赤い悪魔の貫録か、歓喜のカズダンスか、注目は高まるばかりだ。 

[ 2006年12月10日付 紙面記事 ] 

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アレックス、ボルトン移籍?

浦和・三都主はボルトンへ(報知)

 アレックスはもともと折に触れて海外移籍の話を持ち出していたので、いまさら驚きも何もありません。っちゅーか、W杯明けにもアレックスが移籍してしまう可能性があったからこそ昨オフに相馬を獲ったのでしょう。

 ただいざアレックスがいなくなってしまうと(現在のフォーメーションを続けることを前提にすれば)左WBのサブはまた平川を転用せざるを得なくなります。さらにフリーキッカーもポンテ頼みになってしまうので、フリーキッカーとしての阿部の価値が高まるのは間違いありません。

 アレックスの希望はともかく、現在のアレックスのパフォーマンスでイングランドで通用するとはとても思えないのですが・・・

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 サッカーJ1覇者の浦和は、大型補強の一方、日本代表MF三都主アレサンドロ(29)が移籍する可能性も出てきた。

 プレミアリーグで9位につけるボルトンのサム・アラーダイス監督(51)が、今オフに再開する移籍市場での獲得を熱望していることが8日、分かった。クラブの公式ホームページに「夏のW杯で彼の働きは印象的だった。左サイドの選手だし、可能なら1月に獲得したい」とつづったもの。今年8月にも正式オファーを出したが、アジア杯参加準備のビザ申請期間で、メディカルチェックに間に合わなかった。

 代理人の西真田佳典氏によると、買い取りオプション付きのレンタル契約となる模様。三都主は浦和とはいったん再契約を結ぶ予定だ。浦和幹部も「年齢的にも海外移籍のラストチャンス。前向きに考えたい」と話し、中田英寿氏が現役引退した最後のクラブに飛翔(ひしょう)する可能性は高い。

(2006年12月9日13時33分  スポーツ報知)

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2006.12.09

【観戦記】福岡 1-1 神戸

 神戸が先制するまでとても入れ替え戦とは思えない非常に退屈な試合でした。そして福岡が降格に至った原因はその退屈な時間帯にあったとしか言い様がありません。

 アウェーゴールはそもそもホームチームが圧倒的に有利であることを前提としたルール。だから本来は第1戦アウェーゲームを0-0で凌いだ福岡が有利とされるのが真っ当な解釈のはずですが、悲しいことに福岡にとって博多の森はそれほどホームアドヴァンテージを与えてくれる場ではないのでしょう。神戸が1点取れば俄然神戸が有利という意識があまりにも強すぎて、やや守備に意識が掛かったゲーム運びで前半終了。ホームゲームで積極的に勝ちに行かないチームに勝利の女神が微笑むことはありませんでした。CKから布部が1点を返して同点に追いつくのが精一杯。

 もっとも神戸のサッカーも褒められたものではなく、ワンチャンスを生かして(っちゅーか、福岡のクリアがたまたま近藤の足元に転がり込んできただけ)1点取っただけ。あとはチャンスらしいチャンスすらありません。三浦淳やパク・カンジョも随分と劣化。チームの守備意識が高いことはわかりましたが(その割には左SHの古賀へのケアが甘すぎるんですが・・・)、先制して福岡が超前掛りで来ているのに中盤で冷静に繋げず、カウンター攻撃を仕掛けられないのは全くもって情けない。単にボールを蹴りだすだけなので福岡の波状攻撃を浴びてしまいます。その前に行われた天皇杯の札幌のほうが数段良いサッカーをやっていますね、残念ながら。

 この試合は結果が全てなので内容を云々しても仕方がないのは重々承知ですが、J2リーグ後半で神戸が足踏み状態に陥ったのもむべなるかなというゲーム内容で、現状では来季残留争いに巻き込まれるのは必至です。

 残念ながら1年でJ2に逆戻りすることになった福岡。最短で戻ってくるには一にも二にもFWの強化が必須。誰もが思いつく当たり前のことを当たり前にやっていれば、そもそも残留争いに加わらなくても良かったはずなのですが、それを今オフきっちりとできるかどうか・・・

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踊りの季節!-阿部獲りへ

浦和が4億円で千葉・阿部獲り(スポニチ)

 さぁ、いよいよやってきましたね、踊りの季節が!!!

 ボランチは浦和でも最も層が厚いポジションなので阿部に手を出したのはかなり意外感がありますが、CBも一応できるあたりに目をつけたのかも。

 浦和に来れば試合終了後にサポの説教を聞いたり、サポの不始末をキャプテン自ら謝ったり、天皇杯を自腹観戦しなくていいよ、もうwww (バスを囲まれるかもしれんがorz)

 ただ阿部は啓太や闘莉王、達也といった現在の浦和の中核をなすアテネ世代なので、チームの年齢構成を考えると阿部獲得はあまり得策ではありません。

 浦和はその下の世代が極端に弱いので、現在のU-21(水野、水本、青山直、青山敏)やU-19(梅崎、柏木)あたりを獲得したほうが本当はいいのでしょう。しかし、このあたりだと浦和では即戦力にならないかもしれないのでそのバランスが難しいところですね。

エスクデロ 来年1月に日本国籍取得(スポニチ)

 こちらはほぼ予定通り。トップで働ける目処がついた段階で外国人枠に抵触しないようにとのことでしょう。今年は怪我に泣いたセルでしたが、厳しい日程となる来季はきっと出番も増えてその潜在能力を見せてくれることでしょう。

 タイトルで誤解しがちですが、来年1月は帰化申請するだけで国籍取得はその後。呂比須が申請後異例の早さで認められたように記憶してますけど、平均的にはどんなもんでしょうね。きっとJFAもガンガンに法務省に働きかけてくれることでしょう。

 記事の下部にある達也離脱は噂通り。ここでやっておかないと来季に差し支えるので已む無し。っちゅーか、プレート入りの状態で復帰って今年は辛かったでしょう。お疲れ様。

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 Jリーグを初制覇した浦和が、日本代表MF阿部勇樹(25=千葉)獲得に乗り出したことが8日、明らかになった。既に千葉側に打診を済ませており、実現すれば移籍金は国内史上最高額の約4億円になる見込み。来季から参戦するアジアチャンピオンズリーグ(ACL)に向け、新戦力の目玉となる。また、FC東京も獲得を目指しており、争奪戦が激しくなりそうだ。

 オジェック新監督を迎える「赤い悪魔」が、早くも来季の大型補強に着手した。ターゲットは、オシムジャパンの中核に成長した阿部だった。千葉側に獲得の打診を済ませた中村修三GMは「ボランチもできるし、最終ラインに入ってリベロもできる。さらに一発も持っている。非常に興味があるし、ぜひとも獲得したい」と明言した。

 来季、ACLに参戦する浦和には、選手層の拡大と常勝軍団を活性化させる「刺激」が必要だった。選手層拡大は、ACLによる試合数増のため、選手を使い分けるターンオーバー制を敷く構想があるため。同時に「最低1人は代表クラスを補強」(クラブ幹部)することで、チーム内競争を激化させる狙いもある。J連覇とアジア初制覇へ、守備的なポジションながら11得点し、最終ラインもこなせる阿部はこれ以上ない存在だった。

 移籍金も破格となる。浦和は来季の年俸として約8000万円を用意する見込みで、移籍金は4億円規模になる。国内では04年に清水から浦和に移籍したMF三都主、97年に横浜FからV川崎(現東京V)に移籍した前園の3億5000万円(推定)が最高額。過去に例のない大型移籍になる可能性が高い。FC東京も阿部獲得に意欲を見せているが、チームブランドや優勝を狙える戦力、何より資金力で浦和が交渉を優位に進める材料を持っている。

 ただし、千葉側は当然ながら「絶対に出せない選手」と難色を示している。ユース時代から市原で育った阿部も、移籍は視野に入れているが「いろいろ考えたい」と複雑な心境を見せる。だが、今季のナビスコ杯後に代理人の糀(こうじ)正勝氏が「(連覇でチームに対する)1つの責任を果たした」と移籍に前向きな発言。代表優先のため、海外移籍にも慎重になっているといわれる。千葉にとってもばく大な移籍金は捨てがたい魅力だ。

 この日、浦和は来季の新体制が固まった。前日の7日に藤口社長、中村GMが都内でFIFA技術委員として来日中のオジェック氏(58)と直接交渉し、来季の新監督就任の基本合意に達した。次回交渉でサインを交わし、トヨタ・クラブW杯終了後にも正式発表する見通しだ。新体制の目玉ともいえる阿部を浦和がどう口説き落とすかが、今後の焦点となる。

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 将来のエース候補、浦和FWセルヒオ・エスクデロ(18)が、来年1月に日本国籍取得を目指すことになった。92年に浦和でもプレーしたアリエルさんを父に持ち、現在はアルゼンチン、スペインの二重国籍だが、将来の日本代表入りを目指し決意した。「闘莉王さんと一緒に日本代表でプレーするのが夢」。昨年、17歳ながらJ1デビューを果たし、今年3月のナビスコ杯FC東京戦では初得点も記録。その後、右太腿痛で離脱したが、早ければ来年6月のU―20W杯で日本代表の“秘密兵器”にもなり得る。闘莉王は「日本人にはない馬力がある。何でも協力したい」と話していた。

 ≪田中達が手術で天皇杯回避≫浦和FW田中達が8日、右足首のプレート除去手術を受けたため、天皇杯出場を回避することになった。昨年10月15日の柏戦で右足関節脱臼骨折の重傷を負い、同患部を手術。今年7月に戦列に復帰したが、患部にはプレートが入ったままの状態だった。リーグ初制覇にも貢献、来季をベストの状態で迎えるため、この時期の手術に踏み切った。 

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GGRの謎

 田島葉子はなぜホダカ様の浦和レッズモデル自転車販売の報で笑うのだろうか?

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2006.12.08

浦和には配慮?

浦和、ACL初制覇へ川崎、協会とタッグ(報知)

|-`)o0 協会ならともかく、川崎にガセネタ掴まされないようにな・・・

っちゅーか、川崎とは違うグループリーグに入るので、ほとんど情報共有のメリットはないような・・・ 「インチョン空港の冷麺は美味い」とかその程度しか・・・

 犬飼専務が扇動しているのは想像に難くありませんが、ACL優勝対策委員会(仮称)がどの程度の働きを見せてくれるのか、また過酷日程回避の配慮は本当なのか、しかと拝見させていただきます。

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 来季、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)に初出場する浦和が優勝に向け、日本サッカー協会、ACLに出場する川崎と、タッグを結成することが7日、分かった。

 浦和の藤口光紀社長がこの日語ったもので、1次リーグなどで対戦クラブの戦力分析、スタジアムなど環境面の事前調査など、勝利を左右する貴重な情報を、川崎と日本協会とともに共同作業で行い、共有する。

 横浜M、G大阪など、日本勢の1次リーグ敗北を見てきただけに、日本協会の川淵三郎キャプテンはこの日、藤口社長に「ぜひACLを取ってほしい」と、優勝を厳命。ACL優勝対策委員会(仮称)を設置し、過酷日程回避の配慮など最大限の協力することも打ち出している。

 2日のG大阪との優勝決定戦が、東南アジア全域で放送されるなど、浦和側の手の内は明らかにされている。「勝つためには何でもする」と、藤口社長。万全の情報網で栄冠をつかむ。

(2006年12月8日06時05分  スポーツ報知)

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昔の名前で出ています

浦和・オジェック新監督9日にも誕生(報知)

 次期監督についてはオジェックが本命。ダメだった時はゲルトという線で話が進んでいる模様。とりわけ報知がかなり前のめりに報じています。

 オジェックといえば言うまでもなく、「堅守速攻」で弱小チームだった浦和の立て直しに成功したことで有名。もっとも当時の浦和ではそれしかやりようがなかったのでしょうし、リーグ随一の戦力を誇る今の浦和でオジェックがどのようなサッカーを見せてくれるのか興味深くはあります。

 ただ監督選考プロセスで、あんまり世界的に名の通った監督が出てこないというのは少々寂しいところ。オジェックもそれなりに実績があるとはいえ、いわゆる「ビッグクラブ」で成果を収めたり、中小規模のクラブを率いてCL等で強豪に抗したりしたわけではありません。来季はACLとJリーグを併行して闘うために「ターンオーバー」で選手をやりくりする必要に迫られるのは明らかですが、オジェックにそれができるのかどうか。

 また大物を呼びたくても浦和には人脈がないということなのかもしれません。近時の外国人選手に外れがない(DF陣は揃いも揃って稼働時間が短いという問題はありますが)ところを見ると海外に全く人脈・情報ルートがないわけじゃないのでしょうが、こと監督となると「昔の名前で出ていますぅー」になってしまうのは残念なことです。バイエルンとの提携がこういうところに生かしてほしいものですが、この調子だと福田監督やペトロビッチ監督が登場するのは案外早いのかもしれませんね。
 
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 J1浦和の来季の監督最有力候補、ホルガー・オジェック氏(58)が7日、監督就任に前向きな姿勢を示した。国際サッカー連盟(FIFA)技術委員としてトヨタクラブW杯視察のため来日中のオジェック氏はこの日、自ら8日にも浦和と初の直接交渉を持つことを明らかにしたうえで、交渉が順調に進めば、近日中に正式発表できる見込みだと語った。

 志半ばで離別した“赤い悪魔”への愛がほとばしった。FIFA技術委員会の責任者を務めるオジェック氏が、注目される11年ぶりの浦和復帰問題で初めて口を開いた。「私はレッズの進化を心からうれしく思っています。これまでに確かに浦和側からの打診はありましたし、近日中に藤口氏(社長)と直接会談を持ちます。私が日本に滞在する間、レッズといろいろ細かい条件の話もできる。双方が合意できれば、私の帰国前にメディアのみなさんに(監督就任を)発表できると思います」

 ドイツから来日した翌7日夜、オジェック氏は穏やかな表情を浮かべた。浦和は次期監督候補を、J開幕から2年連続最下位だった「お荷物クラブ」を95年第1ステージには3位に導いたオジェック氏に一本化。2年契約を提示し、今週中の合意を目指している。

 オジェック氏の決断が最後の障害だったが、クリアされた様子。「私の心にはいつも日本が存在した。浦和と私のきずなが切れたわけでもない。日本に戻ることに何の問題もない」と断言。第2次オジェック政権誕生はもはや秒読み段階。カナダ代表監督などを歴任し、規律を重んじる世界屈指の理論派に成長した新指揮官が、浦和のアジアチャンピオンズリーグ制覇とJ連覇の切り札となる。

(2006年12月8日06時07分  スポーツ報知)

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浦和の恩返し?

浦和の恩返し…チャーター機にサポーター乗せちゃう(報知)

 構想をブチ上げては見たものの実現に至らなかったというのも良くある話ですが、格好の踊りのネタなのであえて掲げておきます。

 但し、構想が実現したところで「レッズ号が安い!」とは限らない点に注意しましょう。っちゅーか、最近のウチの営業の傾向からすればバカ高いと考えるのがフツーのような・・・

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 初めてJ1覇者に輝いた浦和が、来季参戦するアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で、チャーター機に大量のサポーターも同乗させて敵地に乗り込む計画を進めていることが3日、分かった。浦和の藤口光紀社長が明らかにしたもので、14年間クラブを支え続けたファンへの感謝の気持ちを込めた大作戦。アジア全土を赤く染める。

 リーグ初優勝の喜び冷めやらぬ浦和に、仰天のファンサービスプランが浮上した。「細かいことはいろいろ考えている。選手とサポーターとメディアが、敵地に一緒に行ければいいと思う」3日午後、埼玉スタジアムで藤口社長がこう語った。アジア諸国との敵地決戦でチャーター機移動を検討している浦和だが、この“レッズ号”に選手、スタッフ、クラブ関係者、報道陣のみならず、サポーターも同乗させようというのだ。

(中略)

ルフトハンザ、タイ国際、カンタスの航空3社とスポンサー契約を持つ浦和だけに、チャーター作戦の実現の可能性は高い。

(後略)

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2006.12.07

優勝賞金の行方

浦和 V賞金2億円は“山分け” (スポーツナビ)

 「浦和は普及事業の一環として優勝するたび、さいたま市内の幼稚園、小中学校、養護学校、ろう学校にサッカーボールを寄贈しており、今季も実施する見込み。」

 ボールは旧浦和市内を中心に寄贈しているのか、逆に大宮区には一つも配られないのか、はたまたそんな狭い了見は起こさずにさいたま市内全域に薄く広く寄贈しているのか。

 実につまらんことですが、ものすごく気になります(^^;

 優勝を義務付けられたクラブとはいえ、優勝賞金を予算上当てにしないのは健全経営を保つ上では当たり前のこと。

 浦和のように選手・監督との契約にプレミアム条項を組み込んで賞金を還元するのは経常的なキャッシュフローに困らないクラブならではのやり方で、予算規模の小さいクラブならこうした余禄は極力クラブハウス改築等後に残る資産の購入・設備投資に充てるのが望ましいと思います。

 なおこちらを見ると浦和はクラブハウス拡張計画もある模様。「優勝を機に」と言っているところからすれば、クラブにちょっとだけ残る優勝賞金+経常予算を充てるということなのかな?

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 初Vのご褒美は「2億円取っ払い」だ。初のJリーグ年間王者に輝いたJ1浦和の藤口光紀社長(57)が3日、優勝賞金2億円ほぼ全額を選手、スタッフへのプレミアム、さいたま市内の小、中学校などへのボール寄贈といった地域貢献で放出する考えを示した。チーム一丸で勝ち取った14年目の歓喜の“余得”は全員で分かち合う。

 お祭り騒ぎには“お大尽”が欠かせない。浦和には優勝賞金2億円が転がり込むが、元来予算に組み込まれないお金。藤口社長は「クラブには賞金の1割も残らないよ」と太っ腹宣言した。

 まずは選手に還元する。選手、監督らとは契約時点で順位プレミアム条項を盛り込んでおり、貢献度によって分配。大半はこれに消えるため、藤口社長は「プレミアムがない3位(8000万円)の方が、クラブに入るお金は多いよ」とうれしい悲鳴を上げた。

 “ピッチ外”のスタッフにも特別ボーナスだ。今季は前人未到の年間動員77万4749人を記録。同社長は「夜遅くまでポスターを張ったり、商店街を回ってくれたりずいぶん頑張ってくれた。気持ちを表したいね」と明かした。

 浦和は普及事業の一環として優勝するたび、さいたま市内の幼稚園、小中学校、養護学校、ろう学校にサッカーボールを寄贈しており、今季も実施する見込み。同社長は「みんなに喜んでもらいたいからね」と、14年分の大盤振る舞いは豪快だ。

[デイリースポーツ]

[ スポーツナビ 2006年12月4日 11:45 ]

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2006.12.04

ギド退任決定

06.12.04  ギド・ブッフバルト監督の退任について(浦和公式)

 いわゆる新聞辞令が飛び出して以降、半ば公然の秘密というか、規定路線と化してしまったギド退任が本日公式に発表されました。

 弊ブログにおけるギドの3年間の評価は必ずしも高いものではありません。04年セカンドステージ制覇、06年天皇杯制覇、そして06年リーグ優勝と赫々たる成果を挙げたとはいえ、その成果は監督の力量によるというよりはむしろ積極的な戦力補強を敢行したフロントによるところが大であったと考えるのが妥当でしょう。

 ギドは持てる100の力を120にすることはできないけれども80に落とすこともなく、元々の持てる力の差でJリーグを押し切り、新米監督としてはまずまずの出来でした。大ドイツの英雄とはいえ監督経験はないギド。現役時代とは違って負けが許されなくなった浦和を率いることとなったギドの心労は察するに余りあります。しかし、ギドはそのプレッシャーに耐えて結果を残してくれました。

 また戦力層が分厚くなった結果としてベンチウォーマーとならざるを得ない選手、さらにはベンチにすら入れない選手への気配りを怠らず、たった一人の例外を除いて自ら進んで浦和を去る道を選ぶ者を出さなかったギドの指導力は高く評価されるべきでしょう(旧知の岡野や暢久の力も随分借りたこととは思いますが・・・)。

 日本での3年間の監督経験をギドは今後どう生かすのか。母国へ帰ってさらに指導者としてのキャリアアップを図るのか。

 「今後の私の目標としては、次回やるときにはどうしたらいいのかをしっかり分析して、それが実になるようにしていきたい、これが今の私の目標です。」という言葉に含みを持たせているように、ギドが再び浦和で指揮を取る日が来るのでしょうか。

 ギドも浦和も一段と大きくなった姿で再開できることを切に期待します。

 3年間ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。

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【観戦記】浦和 3-2 G大阪

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 体調が良くない時はえてして思考がネガティブモードに陥りがちなものだ。

 早い時間帯に失点。動揺するレッズはチームを立て直す暇も無く立て続けに失点を重ね、今季無敗を誇るホーム埼玉スタジアムでまさかの0-3の完敗。そんな悪夢が何度も脳裏に浮かんでは消え、消えては浮かんでいた。

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 だが、それは全くの杞憂だった。浦和の選手たちは思いのほかずっとずっとしたたかだった。

 立ち上がりは普段どおりだった。少なくともFC東京戦ほどの堅さは感じられなかった。得失点差で優位に立つ浦和は時間を使いながら巧妙にゲームを進めていた。

 もちろん普段どおりというのは必ずしも褒め言葉ではない。浦和の立ち上がりは往々にして芳しくないからだ。立ち上がり早々ワシントンが絶好機を逸してからゲームはガンパペースになった。坪井と堀之内を欠いてDF陣は揃いも揃ってスピードが無い。遠藤を欠くガンバはロングパス一本で快速FWを走らせて浦和左サイドのスペースを突く場面が目立ち、アレやネネはその対応に忙殺された。まだ家長のドリブル攻撃は脅威的で右サイドから際どいクロスを送られもした。

 前半21分、案の定浦和は左サイドで播戸の突破を許して失点。マグノアウベスへのマークもずれ、マグノがヒールで流し込んだボールは山岸をあざ笑うかのようにころころとした軌道を描いてゴールに転がり込んだ。

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 早い時間帯での失点。浦和が最も恐れていたシナリオが現実のものになった。後で聞くところによれば、さすがに選手達もこの失点には多少の動揺があったようだ。アレやネネの出来は芳しくなく、集中力を欠いているようなプレーすら散見されるに及んで、ほんの少しだがスタジアムに重苦しい時が流れた。時間にして6分。この日最も辛い時間帯だった。

 だがその暗雲を振り払ったのは浦和の10番を背負う漢、ポンテだった。右サイドでワシントンからのパスを受けてエリアへ向けて突進。決して足が速いとはいえないポンテだが前方に立ちはだかるシジクレイを巧みな足技であっさり交わし、エリア内ながら角度の無い位置からここしかないコースに撃ち込んだ。攻撃参加人数は少ないながら圧倒的な個人技で得点をもぎ取る浦和。今年の浦和を象徴するような同点劇だった。

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 さらに前半終了間際、リーグ制覇の帰趨を左右する得点を手にしたのは浦和だった。ここでもキーとなったのはポンテ。啓太のパスを受けてエリア内へ進入。二人のマークを受けながらも中央で待ち受けるワシントンへきっちり折り返した。今季負傷による長期離脱もあって満足な活躍ができなかったポンテ。守備をさぼることでチームメイトから叱咤さえ受けたこともあった。しかしこの日見せたポンテのパフォーマンスは長年ブンデスリーガで活躍してきた誇りを取り戻すに十二分なものであった。

 浦和1点リードで前半終了。ガンバの逆転優勝はもはや絶望的になり、さらにシジクレイの負傷離脱という不運が追い討ちをかけた。ガンバには浦和の誇る前線のツインタワー-闘莉王とワシントンを阻むものは既に無く、浦和に3点目が入るのは半ば必然だったといっていいだろう。埼スタには予想以上のビジターが訪れたが、もともとか細かった彼らの声はこの失点で完全に消え失せた。

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 ガンバは闘病明けの遠藤を投入。ギドは不可解なことに左WBに達也を投入したが、これは案の定何の役にも立たず、ガンバの反撃を許す一因となった。3年に及んだギド政権下で最大級の愚策。既に事実上リーグ優勝が決定したので、ファンサービスのつもりで達也を投入したとしか解釈のしようがない全く不可解な起用だった。本職の相馬の苦悩はいかばかりか。

 大勢になんら影響はないとはいえCKからガンバに2点目を許し、ギドは慌ててポンテに代えて坪井、さらに平川に代えて岡野を投入。達也は前線に上がって岡野共々カウンターで大いに見せ場を作ってくれるものと期待しては見たものの、そんな気配は微塵も無く、今季お決まりの最終ラインでのベタベタ守備。岡野がエリア内でクリアに回る一幕もあり、観客席から「クリア!クリア!」と糞弱かった往時を想起させる悲鳴さえ飛び交う中、なんとかかんとか凌ぎきって試合終了。シュートわずかに9本。攻守とも至って不恰好だが結果だけはしっかり残す、これまた今季を象徴するようなゲームでリーグを締めくくった。

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 3点以上取らないといけないガンバは3点取られて敗戦。加地・明神を補強して昨年より格段に守備力が上がったが、浦和との守備力の差は埋め切れなかった。選手層は浦和に見劣りはしないはずだが、主力として期待したはずの外国人選手を干したのは自殺行為といわれても仕方あるまい。

 終わってみれば勝ち点72。2位の川崎に勝ち点差5。どんぐりの背比べに過ぎなかった昨年より格段にレベルの上がった優勝争いを見事に制した。失点はリーグでダントツに少ない28。しかもホーム無敗。面子からすれば実にお寒い試合内容ながら、ギドは徹底して結果に拘って堂々たる成績を上げた。結果が全てを癒した。

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2006.12.03

浦和優勝-長い放浪の終わり

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 長い道のりだった。本当に長かった。

 Jリーグ発足から14年。辛く苦しい日々が続いた。「今日こそは」と何の根拠も無い希望的観測を抱いてスタジアムに向かうものの、開始20分もすれば否応なしに現実に直面せざるを得ない。毎試合、毎試合、そんな感じだった。ハーフタイム。スタジアムの空気は絶えず淀んでいた。そこかしこでいざこざがあった。"Happy Birthday"を告げるスタジアムDJの声だけが妙に明るく駒場にこだましていた。時にカウンターサッカーに光明を見出す時もあったけれど、迷走を続けるクラブに安定した実力がつくはずも無く、やがて浦和はJ2に落ちた。

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 J1復帰から6年。

 J2で塗炭の苦しみを味わい、二度と降格してはならないと誰もが誓ったはずなのに、クラブはなおも迷走を続けた。

 浦和大改革初年-オフト監督就任-から5年。

 すべてはここから始まった。塚本社長・森GMはチームの組織力向上には定評のあるオフトを監督に迎えると同時に大胆な戦力見直し・補強を進め、浦和はようやく低迷を脱してカップウィナーとなった。だが約束事の多いオフトサッカーは退屈で、相手に策を講じられると途端に手詰まりになった。リーグ制覇にはまだまだいくつもの「何か」が足りなかった。

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 リーグ制覇の夢が目前で潰えたCS第2戦から2年。

 犬飼社長はなおも積極的な補強を進めると同時に、浦和の英雄でこそあれ監督経験のないのギド・ブッフバルトを招聘するという賭けに出た。就任間もない04年ファーストステージこそ試行錯誤に明け暮れたものの、チーム戦術が固まったセカンドステージは傑物エメルソンや新進気鋭の田中達也が猛威を奮って圧倒的な力で勝ち進んだ。一方ファーストステージの覇者マリノスはセカンドステージ不振を極めて浦和との勢いの差は明らか。誰もがチャンピオンシップを浦和が制覇するものと信じて疑わなかった。

 だが、リーグ制覇の夢は目前で打ち砕かれた。急速にチーム力を向上させた浦和とはいえ、マリノスとの経験の差だけはどうしても埋めることができなかった。

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 それからの2年はマリノスにあって浦和になかった経験の差を埋めるための日々だったように思う。

 山瀬の突然の移籍に加えて主力選手の出入りが相次ぎ、実質的には優勝争いに一度も加われなかった05年。最終的にはリーグ2位となり、天皇杯を獲得したもののクラブの実力向上という面ではいったん停滞を余儀なくされた感のあった05年の教訓を今年の浦和は見事生かしきった。

 ワシントン、伸二、相馬等々大型補強を再度敢行してJリーグレベルなら「2チーム分」の戦力を確保。就任3年目となったギドは就任当初掲げていた「2点取られても3点取るサッカー」を放棄し、先制した後はカウンターをちらつかせながら守りきる実に手堅いサッカー、負けないサッカーを推し進めた。

 選手も随分したたかになった。先制されても動揺しない強い心の持ち主になった。日本的な美学からすれば褒められたものじゃないけれども、終盤の時間稼ぎなんぞ心憎いばかりであった。経験を手にし、本当に強いクラブになった浦和の姿がそこにあった。

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 百家争鳴、五里霧中。空前絶後、阿鼻叫喚。波乱万丈、狂喜乱舞。

 長い長い14年だった。

 でもリーグ制覇が浦和の終着点ではない。

 守成は創業より難し。

 リーグ制覇を頂点にチームが急速に衰運を辿り、浦和が低迷期に逆戻りするようなことはあってはならない。2年連続リーグ制覇を経験した後のマリノスの轍を踏んではならない。今年は半ば若手登用のチャンスを潰してまで勝負に徹した面があるだけに、それだけが今は気がかりだ。

 そして来年はACLを勝ち抜き、世界へ雄飛する。それが浦和の使命。

 99年、世界で最も悲しいVゴールをベンチで見つめていたチキも、バルセロナと浦和がガチンコ勝負する日が来ることをきっと心待ちにしていることだろう。

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2006.12.02

レッズ優勝!

自分が思うより選手はずっとしたたかだった。

感無量。

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2006.12.01

決戦の日、来たる。

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とうとう勝負は最終節にもつれこみました。

2位ガンバとの勝ち点差は3。得失点差5。

ガンバに3点差以上で負けなければOKという極めて有利な状況。

坪井・堀之内の離脱で最近やや失点が目立ってきたとはいえ、今季リーグ戦の総失点がわずか26でしかない堅守の浦和。

3点差をつけられての敗戦は一度もなく、1試合3失点も一度きり。

しかも舞台は今季無敗を誇る埼玉スタジアム。

客観情勢はどう転んでも浦和が圧倒的に有利なのですが、FC東京戦のように「負けまい」という意識の下で戦ってしまうと往々にして足元をすくわれるというもの。

ただ今季の浦和はもともと守備から入るチームなので、いまさら積極的な試合運びを求めるのは酷。

毎試合のように失点を重ねる(しかも近時は得点力のない福岡や京都に対しても失点)ガンバに対し、アグレッシブな守備、すなわち中盤で圧力を掛けて常にカウンターをちらつかせながら守る。そんな闘い方が望まれるところでしょう。

04年CS第2戦以来の埼スタでの大一番。全力で、あらん限りの力を尽くして闘いましょう。

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まるでお役所仕事

柏の元代表・山下ら84人に戦力外(スポニチ)

 Jクラブが、来季契約意思の有無を選手に伝える契約更新通知期限の30日、各クラブから戦力外選手が発表された。この日までに判明した84人の中では新潟、草津の12人が最多。柏は元日本代表FW山下芳輝(29)に戦力外を通告。J1通算204試合42得点、01年6月のコンフェデ杯ブラジル戦でA代表デビューし、3試合の代表出場記録を持つ。

 優勝争いをしている浦和、G大阪など数チームは、選手会との話し合いなどで、通知期限をリーグ最終戦が行われる2日以降に延ばしている。

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 約更新通知期限の30日が到来して、各クラブから戦力外となった選手の名前が公表されています。

 ところが、上記記事にもあるように浦和を含め、優勝争い・残留争い・昇格争いをしているクラブに通知期限を先延ばしにしているところが多く見られる一方、同じく明日大一番を控えている福岡と柏は期限通り戦力外選手を公表しています(福岡にいたっては唐突にフロント人事まで公表されているようですし・・・)。

 つまらないことかもしれませんが、この辺りの気遣いにフロントの力量の差が見え隠れしているような気がしてなりません。

(参照)戦力外選手一覧

J1:http://www.sponichi.co.jp/soccer/jleague/2006/team/j1_jinji_transfer.html
J2:http://www.sponichi.co.jp/soccer/jleague/2006/team/j2_jinji_transfer.html

関連エントリー:「別れの季節」

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