アレックス、ザルツブルク移籍へ
アレックスの海外移籍がどうやら本決まりになったようです。
アレックスは常々海外進出を希望しており昨オフに移籍していてもなんらおかしくはなかったのですが、移籍交渉はまとまらずもう一年浦和で働くことに。そして浦和でリーグ制覇を成し遂げて(アレックス本人もリーグ制覇は初)一段落ついたためか、晴れて海外移籍の運びとなったようです。
もっとも出て行く先がかねてから話のあったボルトンどころかイングランドのクラブですらなく、オーストリアのザルツブルクであるというのはかなり驚きました。ザルツブルクは実力に疑問符のつくもう一人の日本人選手とも移籍交渉を進めているところを見ると、アレックスの移籍も少々ビジネス臭がしないでもありません。
ザルツブルクは2005年にオーストリア資本の清涼飲料水販売会社のレッドブルがクラブを買収して「レッドブル・ザルツブルク」となり、また2005-2006シーズン終了後、ジョバンニ・トラパットーニとローター・マテウスをそれぞれGM、監督に迎えたとのことで、かなり成金臭の漂うクラブであることも否定できません。
しかし、プレミアリーグよりも欧州中堅国に属するクラブのほうが出番もはるかに多いでしょうし、アレックスにとって年齢的に海外に飛躍する最後のチャンスでもありましょうから、今回のアレックスの選択はそんなに悪くはないかと思います。レッズサポ的には誠に残念ですが、アレックスにもアレックスなりの夢があります。
「施設などの環境面で三都主が納得すれば、そのまま正式契約となる」って見に行ったら雨漏りのするプレハブ小屋だったというオチはないんでしょうな。
P.S.
公式サイトで報告あり(0612.21)
当初報道では「完全移籍オプション付きの半年レンタル」との話でしたが、結局1年間のレンタルになった模様。さすがに「半年レンタル」ではいかにも腰掛的なので期間が延びたのでしょうか?
後は「レッズフェスタ」でしばしのお別れの挨拶かな?
-------------
日本代表MF三都主アレサンドロ(29)=浦和=がオーストリア1部のザルツブルクに移籍することが18日、決定的になった。三都主は19日、現地の練習施設などを視察するために渡欧。すでに年俸1億円以上の条件面には満足しており、早ければ年内にもザルツブルク・三都主が誕生する。
赤い悪魔のウインガーがついに欧州飛翔の決意を固めた。「ザルツブルク? いい感じですよ」来季欧州CL進出を狙う強豪から正式買い取りのオプション付きの半年間レンタル契約の正式オファーを受けている三都主は18日午前、満面の笑みで語った。
関係者によると、三都主は両ひざ痛で出場が困難視されていた天皇杯出場を回避し、19日にオーストリアに出発することが決まった。
唯一の不安を払拭(ふっしょく)するためだった。「監督が僕のことをきちんと評価しているかを知りたい。天皇杯もあるから、難しいけど…」
かつてイタリア代表を率いたジョバンニ・トラパットーニ総監督と元西独代表のロイター・マテウス監督と直接会談を持ち、クラブハウスなど練習施設を視察することが目的だった。提示されている年俸は浦和での年収をはるかにしのぐ1億円以上。施設などの環境面で三都主が納得すれば、そのまま正式契約となる。
今季リーグ戦と代表戦全試合に出場した三都主への評価は極めて高い。現在左サイドを務めるのはセルビア・モンテネグロ代表DFドディッチ(27)だが、身長185センチの巨体で空中戦には強いもののスピードに欠けるため、チーム最大の弱点だった。清涼飲料レッドブルが買収し、巨額の補強費を誇るオーストリア版チェルシーで、三都主が再出発する。
◆ザルツブルク 正式名称はレッドブル・ザルツブルク。1933年設立。ホームスタジアムは1万6850人収容のワルスシーゼンヘイム。94、95、97年にリーグ制覇。今季は13勝5分け3敗で首位。中心選手はクロアチア代表MFニコ・コバチ(35)。昨季は2位で、今季の欧州チャンピオンズリーグは予選2回戦から出場したが、3回戦でバレンシア(スペイン)に敗れた。
(2006年12月19日06時03分 スポーツ報知)
| 固定リンク