忘れちゃいけない増資問題
すっかり忘れている方も多いかと思います。犬飼社長時代にぶち上げられた「5億円増資」構想は藤口社長にもしっかり引き継がれたはずですが、特段の進展を見ないまま年の瀬を迎えてしまいました。
「5億円増資」構想は
①三菱自の「補填契約」を解消してリスクバッファーのなくなった浦和レッズが財務内容を強化する
②第3者増資分を地元企業中心に引き受けていただくことで地元色を強めると同時に三菱自の出資比率を下げて三菱自から経営権のフリーハンドを得る。
という2つの狙いがあったと理解しています。構想がぶち上げられたのは三菱自が最も厳しい状況に置かれた時期でした。しかし、時の経過に伴い三菱自の経営も最悪期を脱し多少は余裕が出てきたため、三菱自としては自社ブランドを広める上で絶大な威力を持つ浦和レッズが傘下から外れるのが惜しくなってズルズル交渉が長引いているのでしょう(特に具体的な根拠はありませんが)。
浦和が②の狙いに固執しなければ地元企業のみならず三菱自にも増資を引き受けていただいて出資比率を現状維持とすることで妥結を見そうなものですが、結構その辺を藤口社長なりに拘っているのかも。
犬飼氏と違って藤口社長はビジネス経験が薄いから、こういうモロビジネスの話は得意じゃないのかもしれません。"ALL COME TOGTHER"のキャンペーンとか優勝パレードにFIFA理事を呼ぶとか、そういう広報的なセンスは非凡なものがあると思いますが。
事業が拡大している割には資本がやたら小さいというのは財務上好ましい状態ではないので、ワシ的には②には拘らず増資を優先させるべきだと思います。
(参考)http://redsnowman.cocolog-nifty.com/urawa_goten/2005/10/post_301d.html
*参照各紙はリンクが切れてしまいました。
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