ギド退任決定
06.12.04 ギド・ブッフバルト監督の退任について(浦和公式)
いわゆる新聞辞令が飛び出して以降、半ば公然の秘密というか、規定路線と化してしまったギド退任が本日公式に発表されました。
弊ブログにおけるギドの3年間の評価は必ずしも高いものではありません。04年セカンドステージ制覇、06年天皇杯制覇、そして06年リーグ優勝と赫々たる成果を挙げたとはいえ、その成果は監督の力量によるというよりはむしろ積極的な戦力補強を敢行したフロントによるところが大であったと考えるのが妥当でしょう。
ギドは持てる100の力を120にすることはできないけれども80に落とすこともなく、元々の持てる力の差でJリーグを押し切り、新米監督としてはまずまずの出来でした。大ドイツの英雄とはいえ監督経験はないギド。現役時代とは違って負けが許されなくなった浦和を率いることとなったギドの心労は察するに余りあります。しかし、ギドはそのプレッシャーに耐えて結果を残してくれました。
また戦力層が分厚くなった結果としてベンチウォーマーとならざるを得ない選手、さらにはベンチにすら入れない選手への気配りを怠らず、たった一人の例外を除いて自ら進んで浦和を去る道を選ぶ者を出さなかったギドの指導力は高く評価されるべきでしょう(旧知の岡野や暢久の力も随分借りたこととは思いますが・・・)。
日本での3年間の監督経験をギドは今後どう生かすのか。母国へ帰ってさらに指導者としてのキャリアアップを図るのか。
「今後の私の目標としては、次回やるときにはどうしたらいいのかをしっかり分析して、それが実になるようにしていきたい、これが今の私の目標です。」という言葉に含みを持たせているように、ギドが再び浦和で指揮を取る日が来るのでしょうか。
ギドも浦和も一段と大きくなった姿で再開できることを切に期待します。
3年間ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。
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