優勝賞金の行方
「浦和は普及事業の一環として優勝するたび、さいたま市内の幼稚園、小中学校、養護学校、ろう学校にサッカーボールを寄贈しており、今季も実施する見込み。」
ボールは旧浦和市内を中心に寄贈しているのか、逆に大宮区には一つも配られないのか、はたまたそんな狭い了見は起こさずにさいたま市内全域に薄く広く寄贈しているのか。
実につまらんことですが、ものすごく気になります(^^;
優勝を義務付けられたクラブとはいえ、優勝賞金を予算上当てにしないのは健全経営を保つ上では当たり前のこと。
浦和のように選手・監督との契約にプレミアム条項を組み込んで賞金を還元するのは経常的なキャッシュフローに困らないクラブならではのやり方で、予算規模の小さいクラブならこうした余禄は極力クラブハウス改築等後に残る資産の購入・設備投資に充てるのが望ましいと思います。
なおこちらを見ると浦和はクラブハウス拡張計画もある模様。「優勝を機に」と言っているところからすれば、クラブにちょっとだけ残る優勝賞金+経常予算を充てるということなのかな?
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初Vのご褒美は「2億円取っ払い」だ。初のJリーグ年間王者に輝いたJ1浦和の藤口光紀社長(57)が3日、優勝賞金2億円ほぼ全額を選手、スタッフへのプレミアム、さいたま市内の小、中学校などへのボール寄贈といった地域貢献で放出する考えを示した。チーム一丸で勝ち取った14年目の歓喜の“余得”は全員で分かち合う。
お祭り騒ぎには“お大尽”が欠かせない。浦和には優勝賞金2億円が転がり込むが、元来予算に組み込まれないお金。藤口社長は「クラブには賞金の1割も残らないよ」と太っ腹宣言した。
まずは選手に還元する。選手、監督らとは契約時点で順位プレミアム条項を盛り込んでおり、貢献度によって分配。大半はこれに消えるため、藤口社長は「プレミアムがない3位(8000万円)の方が、クラブに入るお金は多いよ」とうれしい悲鳴を上げた。
“ピッチ外”のスタッフにも特別ボーナスだ。今季は前人未到の年間動員77万4749人を記録。同社長は「夜遅くまでポスターを張ったり、商店街を回ってくれたりずいぶん頑張ってくれた。気持ちを表したいね」と明かした。
浦和は普及事業の一環として優勝するたび、さいたま市内の幼稚園、小中学校、養護学校、ろう学校にサッカーボールを寄贈しており、今季も実施する見込み。同社長は「みんなに喜んでもらいたいからね」と、14年分の大盤振る舞いは豪快だ。
[デイリースポーツ]
[ スポーツナビ 2006年12月4日 11:45 ]
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