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2006.12.21

2006年他チーム寸評(3)

 半ば自分用のメモ書きです。長いので3チームずつに分けて連載します。

浦和と闘った試合を中心とする見聞に基づいたものなので、見当違い・頓珍漢なところはご容赦願いたい。ツッコミどころも多々あるかと思いますが、その辺は適宜。

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【大分】

 昨季の大エースだったマグノ・アウベス喪失をものともせず、シャムス「カ」は今年も健在。マグノの代わりに獲得した外国人FWがスカで途中放出を余儀なくされたことを考えれば驚異的な成績だと思います。資金難ゆえ若手育成に力を入れ、やむに止まれず若手をトップで起用しているうちにどんどん才能が開花。根本のように一度終わったと思われた選手の再生にも成功しました。

 夏の九石ドームでは完敗を喫し、駒場での一戦は達也の一撃で勝利したとはいえ、試合内容は負けに等しかった。若い選手達が豊富な運動量を生かして積極的に前に出てくるチームスタイルが印象的。ただ如何せん選手層云々以前に選手の頭数がいないので、リーグ終盤は息切れしました。

 早々と来季シャムスカ続投を決め、シャムスカ強奪をもくろむ悪の帝国の野望を阻止。

 ただ優良貧乏チームの代表格としては甲府にその地位を奪われた感があり、観客動員数だけは多い「田舎型ビッグクラブ」としては新潟に遠く及ばず、強くなった分その立ち位置が微妙になった感のある1年だったかもしれません。

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【横浜M】

 出足は好調だったものの浦和戦@日産での完敗で歯車が狂い、国内屈指の名将岡田の策も「のれんに腕押し」状態。この辺が長期政権の弊害なんでしょうかね? 岡田監督を更迭して水沼監督を据えて見たもののさしたる効果はなく、結局チームを立て直すことができないまま1年終了。むしろ(少なくともネット界では)試合とは関係ない話題ばかりが目立った1年といっていいかもしれません。

 てっきり来季も続投させる趣旨で監督経験のない水沼氏に今季半ばから監督を委ねたのだと思っていたのですが、どうやら来季は新監督になる模様。それなら水沼監督の半年はなんだったのでしょう・・・

 また今オフには奥・中西らベテラン選手の大量放出を決定。若返りはいつかは断行しないといけないので、大量放出自体は悪くないのですが、その理由の一つに「みなとみらいへの移転に伴う経費増」が上げられているのは気になるところ。

 犬飼浦和前社長に負けじと積極策を取ったのはいいけれどチーム成績・観客動員とも上がらず、出来上がったのは負債の山とあってはトップの責任も免れないと考えるのがフツーでしょうが・・・

 浦和戦4戦全敗は特筆事項。

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【広島】

 ウェズレイらベテランを補強しましたが、小野監督の試みた新システムが全く機能せずチーム崩壊。3年かけて作り上げたチームも壊れる時はこんなもんなんですね。小野は比較的優秀な監督と思いますが、逆境に弱いのか、あるいは監督4年目というのはやはり長すぎるのか・・・

 ところが同じく早々と監督を代えた福岡・C大阪と違って、広島は途中暫定監督で我慢しながら、過去に実績のある監督をちゃんと連れてきたところが凄い。この辺は伝統的にフロントがしっかりしている広島とそうでないクラブとの差が如実に出た感ありあり。

 日本での指導経験がないためか試行錯誤に時間を費やし、成果が上がるのは遅かったけれど、見事降格を回避しただけではなく、青山敏や柏木ら若手の育成にも成功。来年は大いに期待できるチームの一つになった感も。

 対浦和戦は2戦2敗でしたが、埼スタの一戦(終了間際の暢久の一撃で辛勝)は、まだ新監督がチームを十分に掌握しきっていなかった時期にも関わらず、既に浦和が内容で負けていました。大分共々財政力の弱いチームはどこに金を掛けるべきか、身をもって表しています。

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