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2006.12.19

2006年他チーム寸評(1)

 半ば自分用のメモ書きです。長いので3チームずつに分けて連載します。

 浦和と闘った試合を中心とする見聞に基づいたものなので、見当違い・頓珍漢なところはご容赦願いたい。ツッコミどころも多々あるかと思いますが、その辺は適宜。

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【川崎】

 横浜Mに代わって近隣のクラブとしては浦和最大のライバルにのし上がった感のある1年でした。ナビスコ準々決勝第2戦では浦和が主力を欠くというハンデがあるとはいえ、監督の能力差を感じざるを得ない見事な闘い振りで浦和の野望を打ち砕きました。また埼スタでのリーグ戦では浦和に先制されながらも一度は逆転するという離れ業を演じましたが、今季無敗、かつ極めて失点が少ない埼スタでの試合としては特筆すべきことだと思います。

 ただマギヌンの凶行を筆頭にラフプレーが目立ち、かつ関塚監督の刺激的な言動とも相まってすっかりヒール役が似合うクラブになってしまったのは、等々力の風景が至って牧歌的なだけに皮肉なものです。

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【G大阪】

 アラウージョ&大黒を失いながら、マグノアウベスの活躍と播戸の覚醒で超攻撃サッカーは健在。しかも加地と明神の補強で守備力も昨年より大幅に向上し、今年も強敵でした。加地の負傷と遠藤の離脱がなかったらおそらく勝ち点差は僅差に留まったことでしょう。あの超攻撃的なサッカー&試合終盤のドタバタ感はエンターテーメント性において浦和を遥かに凌駕していることは間違いありませんし、今後もそれをクラブのカラーとして全面的に打ち出しつづけてほしいと思います。

 でも浦和戦の戦績は1分2敗。ACLは予選敗退。A3では蔚山現代に0-6の屈辱的な大敗を喫し、リーグ戦は最終戦で3位に転落してACL出場権すら逃す始末。面白いだけでは勝てないのもまた事実。

 さらにいえば、有力選手をいとも簡単に干してしまう西野監督の性癖はなんとかならないものでしょうか?ギドの「人間力」を分けてあげたいものです。

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【清水】

 昨季リーグ戦では不振を極めた長谷川監督を信じて引っ張ったのが何より良かった。目先の成績に汲々とするチームではなかなかできません。伝統的に迷走しがちな清水のフロントにしては稀代のGJ(健太は清水で絶対的な存在なので本人が辞めたいというまで切るに切れず、それがたまたまうまく行ったような気もしますが・・・)。天皇杯での好成績で自信をつけて翌シーズンに繋げるというのもできそうでできないことです。

 チェ・テウクを失って計算できる戦力は昨年よりも落ちたと予想していましたが、藤本・兵働・枝村・青山といった入団1~2年目クラスの選手を見事に育て上げての好成績。市川の再生に成功したのも見逃せません。

 浦和戦での戦績は1勝1敗。サイドからチョ・ジェジンへの放り込みに終始して5戦全敗だった昨年とは打って変わって、戦術的にも洗練したものを感じさせました。だがこれよりさらに上の成績を目指すのは今の選手層ではかなり難しいでしょう。

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