伊香保温泉
今年の冬は3月になってようやく冬らしい冬となるという妙な按配でしたが、厳しい寒さもようやく緩み、頃はよしと日帰り温泉へ出かけてみました。といっても近所のスーパー銭湯や塩素臭が充満する日帰り温泉ではつまりません。やはり本格的な温泉に行かなくてはと、伊香保まで足を伸ばすのが趣味人たるところ。
伊香保温泉最寄の渋川駅。こんなところにも自動改札機が設置されていました。昔は駅蕎麦スタンドがあったと思いますが、いつの間にか撤去されて待合室に改造。
伊香保温泉は渋川駅からバスで20分ほど。
伊香保の良いところは同じ群馬県内の温泉でも草津や四万、万座よりは公共交通機関でアクセスしやすいところ。鉄道・バスとも本数が多いので思いつきで出かけても特に問題はありません。
伊香保神社。浦和レッズにお力添えをお願いします。
飲泉所。伊香保の湯は鉄分を多く含んでいるので、飲むにはちょっと抵抗があります。
伊香保名物の露天風呂。湯船の脇に脱衣ロッカーがずらずらと並んではいますが、脱衣も戸外なのでこの季節はちょっと辛い。湯は当然源泉100%かけ流し。湯船は2つに仕切られていて湯口に近い順に「あつめ」「ぬるめ」となっていますが、この季節だと「あつめ」で適温くらいで「ぬるめ」から外に出るにはちょっと勇気が要ります。でも長風呂にはそれくらいでちょうど良いかも。
伊香保は一頃「温泉偽装」が話題となり、そのブランドが失墜した感もありましたが、源泉に近い露天風呂に入る分には良いお湯だと思うんですがね。
伊香保名物の石段。伊香保は石段があまりにも有名でその周辺だけに人が集まりすぎ、石段をちょっと外れると店に活気がないような気がしてなりません。急坂だらけで温泉街の散策を楽しむのはちょっと辛いという地形的制約もあるでしょうが、温泉街に面的な広がりを感じないのが伊香保の弱点だと思います。
伊香保名物の「石段ひなまつり」が終わって間もないせいか、あちこちにひな飾り風の「顔ハメ」が。
けんちんうどんで昼食。全く納得いかず。
温泉街で食を楽しむのは無いものねだり的な面がありますが、伊香保はせっかく近隣に全国的に有名な「水沢うどん」がありながら、水沢うどんを温泉街で楽しめる店がないのは非常に残念。水沢観音周辺にうどん屋が軒を連ねていますが、温泉街とは4kmほど離れており、車じゃないとかなり行きづらいのが難点。伊香保温泉で日帰り温泉を楽しむ観光客もかなりいますから、本格的な水沢うどんの店を出せばもともと食事情の寂しい温泉街だけに門前市をなすことは必定だと思うんですが・・・あんまり商売っ気がないのか、何らかの伝統的・慣習的制約があっておいそれと店を出せないのか。
一風呂だけで伊香保を後にするのはあまりにももったいないので、石段をほぼ降りきったところにある共同浴場「石段の湯」でもう一浴び。こちらはやや大きめの湯船が一つあるだけですが、カランが8つ装備されていてやや近代的な造り。2Fに休憩所がありますが、1Fにもそこそこ休憩スペースがあるので、空いていれば湯上りの時間をまったり過ごすにはそこで十分かと。
P.S.
伊香保で見かけたある商店の張り紙。腹立たしい気持ちは判りますが、それを表に出しちゃうようでは商売人失格では?
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