観客動員-ホーム第2節(1)
やや亀な話題になってしまいましたが、リーグ戦中断期間なのであえて採り上げてみました。
浦和の甲府戦の観客数はなんと4万を割って39,494人。開幕の横浜C戦は57,188人でしたから18.000人近くも減少したことになります。埼スタ4万人割れは昨年9/16の広島戦以来。晴天ながら底冷えがする天気。お彼岸や卒業関連のイベントが重なったのに加え、甲府は残念ながらビジターが少なく、対戦相手としても魅力不足というのが観客数の大幅減に繋がったのかもしれません。
昨年もホーム第2節(C大阪戦)の観客数が開幕戦から大きくダウンしました(56,512→43,815)が、05年(G大阪戦)はさほど減少していません(52,789→51,249)。開幕戦はイベント的な色彩が加わって一見サンを中心に観客数が伸びやすい反面、第2節以降は普段からサッカーを見る層が観客の主体となるので相手次第、あるいはビジターの多寡がそのまま観客数の伸びとなって表れやすいものと推察されます。
ちなみにホーム第2節の観客数が開幕戦と比べて大幅に減少する傾向は多くのチームで観察されます。06年と07年のデータを掲げておきます。
昨年急減した観客数の挽回に躍起になっているFC東京が開幕戦よりも観客数を伸ばしているのが目を惹きます。川崎も健闘しましたが、開幕戦で前年平均よりも大幅に観客が増えた名古屋や清水は残念ながら勢いが続かず。やはりこのレベルが観客動員の実力ベースなのでしょう。
06年磐田の急減は会場がエコパ→ヤマハに変わったことによるものですが、G大阪の急減は謎。
開幕戦のJリーグ観客数が予想以上に好調だったため、メディアでの露出度低下がJリーグの認知度、集客に与える影響について楽観視する向きも見受けられますが、さすがにデータに基づいた議論としては稚拙に過ぎるというもの。ちなみに先週末開催されたナビスコ予選リーグでは1万人を超えたのは味スタのみ、5千に満たない会場が2箇所もあるという惨状でした。
リーグ戦4節でもホーム第2戦の観客数の増減は要注視です。
P.S.
オシム代表監督就任後初めて中村俊輔、高原が加わっただけで、これまでガラガラだった代表の試合が大入りになるのにはかなり驚かされましたが、視聴率のほうは15%にも届かなかったとのこと。
もっともただの親善試合で高視聴率を記録できた時期のほうが異常なだけで、今後代表戦といえどもW杯アジア予選とかアジアカップとかの真剣勝負でなければ視聴率的にはぱっとしない状態が続くと考えるべきでしょう。「欧州組」の参加は大なり小なり国内サッカーを見ている人がスタジアムに足を運ぶ誘因にはなったけれども、それ以外の人がTV中継を見る誘因としてはもはや力不足。そんなところでしょうか。
U-22に至っては普段国内サッカーをかなり真剣に見ている人にすらそっぽを向かれている状態。あの内容じゃ致し方ないと思いますが・・・
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