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2007.03.11

【観戦記】新潟 2-2 浦和

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 9割9分勝てた試合をラスト5分で追いつかれる大失態。先制した時の勝負強さでは定評があった06年浦和では考えられない醜態を晒し、昔よく見た光景を思い出しました。

 セットプレーで前半に先制。さらに後半ワ級が自身の今季初得点でもある追加点を取り、一方の新潟には全くといっていいほど得点の気配はなかっただけに、浦和がそのまま2点を守りきって楽勝と思い込んでいたのですが、最後の最後で大ドンテン返し。亜土夢・河原と若手有望株を相次いで投入し、半ば破れかぶれとも見える積極策に打って出た新潟に対し、浦和は試合運びが少々消極的に過ぎ、それが自分の首を絞める結果になったように思いました。ただそれでも最後の最後まで新潟に決定的な場面は作らせなかったので、オジェックが選手を代えることで流れを変えるのは非常に難しく、あえていえば早めの選手交代で追加点を取りに行くのか、あるいは守りきるのかを伝えるのが精一杯だったでしょう(それをしなかったのが無策だといえばそれまでですが、相手にほとんどチャンスを与えていないチームをいじるほうがリスク大でしょう)。

 水曜日に試合をこなしたということもあり、後半の浦和は省エネモードだったのでしょうか。適当に新潟にボールを持たせ、中途半端にポゼッションに走る新潟のミスを突いてカウンターに持ち込む作戦。実際その作戦で追加点を取り、しかも最後の最後まで守備もほとんど破綻していなかったのですから、狙いは悪くなかったといっていいでしょう。

 問題点は狙いとするカウンターで何度もチャンスを作りながら一気にシュートまで持ち込む回数が少なかったこと。攻守の切り替えの遅さがもたらすこの問題はなかなか改善されません。帰陣してしまった新潟を崩すのは至難の業。遅攻になってからのサイド攻撃は今日も実を結ばず。ミドルシュートはやはり少なかったような・・・

 もう一つの問題は省エネに走るあまり、積極的に前に出てこざるを得なくなった新潟に対し、守りが後手に回ってしまったこと。試合中楽勝気分が漂ってしまい、前に出て闘う意欲を失ってしまったようにも見受けられました。

 新潟の攻めが遅くて助けられた面が多々ありましたが、概して出足で新潟に及ばないのも気になったところ。これが最後の最後で致命傷になったのかもしれません。

 負けに等しい引き分けで非常に重苦しい家路になってしまいましたが、試合内容は徐々に改善に向かっているのは明らかなので、もうしばらくドン臭い浦和の姿を我慢するしかありません。

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 発熱で横浜C戦、ペルシク戦を欠場した闘莉王がついに復帰。阿部がボランチに戻り、小野がゼロックス杯以来の左WBに。相馬が押し出されてベンチスタート。ペルシク戦で無断帰宅事件を起こしたワシントンも謝罪を経て無事スタメン出場。山岸が発熱のためGKには都築。サブには細貝が入り、酒井が外れたのが目を惹きました。

  ワ級   永井
      ポン
伸二         暢久
  啓太   阿部
 ネネ 釣男 坪井
     都築

 結果からすれば闘莉王の復帰は時期尚早でした。やはり7kgも体重が減ったというのは尋常なことではなく、普段よりもやや精彩を欠いているように見受けられました。ただ試合感を戻すために遅かれ早かれ試運転をしないといけないわけで、その相手として浦和とは地力に差がある新潟を選んだのも妥当だとは思いますが、やはり好調時にはほど遠いことを確認した結果に。

 またボランチに押し出された格好になった阿部ですが、ゼロックス杯ほどの惨状ではないにせよ、まだ存在感を出すには至らず。守備はそこそこ健闘していましたが、ボールを奪ってからの積極性に乏しいのが気になります。ネネが予想外に好調なため今後阿部がDFとして器用される可能性は乏しく、さらに長谷部が復帰するとなるといきなり阿部はスタメンから外される可能性すら出てきました。もっとも阿部を積極的に使ってゆかないと連携の深まりようがないので、オジェックが阿部を外す選択をするとも思えませんが。

 ワ級には新潟のマークがべったりついていることもあって今日も苦戦続き。ただ後半は新潟が攻めに転じざるをえなくなったこともあってワ級へのマークが緩くなって、ワ級も最前線の拠点として機能し始め、やや調子を取り戻してきた感じ。

 同じく今季精彩を欠いている暢久は依然調子が戻らず。前半は2、3度新潟の突破を許し、後半は守備こそ無難に務めましたが攻撃は全く様にならず。平川はゼロックス杯でチンチンにやられたのが尾を引いているのか、それ以降全くスタメン起用されませんが、オジェックがなかなか調子の上がらない暢久を今後どう扱うのか気になります。

 ポンテ・永井・伸二の連携は日に日に良くなってきており、残念な結果に終わったとはいえこの辺りに光明を見出すことができました。伸二の左WB起用はドリブル突破が持ち味の相馬とは全く違って、パス交換で相手を崩すことを主眼とする今の浦和のスタイルには非常に合っている様子。またネネがちょろちょろ攻撃に絡んできて伸二を適宜アシストしているのも効果的でした。

 今日の新潟は右サイドが前半ほとんど機能していなかったため、伸二は守備に追われることもなく、やりやすかったことでしょう。ただ後半新潟が選手交代で右サイド攻撃に重点を置き始め、結果として右サイドからのクロスを河原に決められてしまいました。1失点目は明らかに伸二のマークが甘く、逃げ切りを図りたいときに伸二をどうするのかは今後の課題。

 守備は後半40分まで大過なかったんですがね。前半新潟が坂本・慎吾の縦の連携で何度か浦和の右サイドを破ってクロスを供給しましたが、如何せん中央が得点能力の低い矢野と背の低い深井ではクロスに反応できるはずもなく。エジミウソン不在ではおよそ点が入る気がしません。浦和に先制を許した後は、やや引き気味に構える浦和も前に手も足も出ず、新外国人マルシオを投入して慎吾を右サイドに回すもさしたる効果はなし。

 反町時代の新潟はカウンター中心だったのですが、鈴木監督になってポゼッション志向が強まった模様。ただ浦和相手に新潟がポゼッションで勝負するのは所詮無理があり、攻守の切り替えが遅いという浦和の致命的な欠陥を突くことができないばかりではなく、逆に危ないところでボールを失って逆襲を許す羽目に。

 新潟はついに頼みの慎吾すら下げて亜土夢を投入した時には万事休すと思ったのですが、河原や亜土夢が積極的に動きまわることで新潟は息を吹き返し、まさかまさかの同点劇に。亜土夢の同点弾はパスの出し手もフリーなら、受け手もフリーという大惨事で、都築も手の施しようがありません。

 破れかぶれ気味とはいえ打つべき手を打った新潟。それに対し無策のまま時を漫然と過ごした浦和。ほぼ手中にしていたはずの勝ち点がこぼれ落ちる厳しい結果になってしまいましたが、それでも負けるよりはマシ。シーズン序盤でもあり、試合内容が悪かったわけでもなく、この引き分けが何がしかの薬になれば十分でしょう。

P.S.

 新潟のユニフォームは遠目には背番号がわかりにくいのが難。まして雪が降るとさっぱりわからん・・・

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