« 【観戦記】浦和 1-2 川崎 | トップページ | 夢の途中 »

2007.04.23

浦和経営情報2006で遊ぶ

浦和から2006年度の経営情報が公開されました。

注記にある通り05年度は10ヶ月の変則決算なので時系列的な分析がやりにくい(05年度で欠けている1,2月は試合のない月なので05年度の数字を単純に×12/10倍してもほとんど意味がないんですな・・・)のですが、目についたところだけメモっておきましょう。

・05年度と比べて営業収入が58億円→71億円と13億円も増加していますが、営業費用が54億円→69億円と収入以上に増加し、営業利益は前年比減になっています。

※もっともプロフットボールクラブは利益を上げて株主に還元することを主たる目的とはしていない、ある意味妙な株式会社なので、減益自体はさしたる問題ではありません。但し親会社の利益補填契約がない浦和の場合は売上の割りには資本が過少なので、不測の事態に備えて税金を払ってでも利益を積上げて内部留保を厚くする必要があり、利益ゼロというのは困りものなんですが。

・営業費用が大きく増加した主因は事業運営費(+9億円)。選手・監督・コーチ報酬は2億弱しか増加していない。

・事業運営費の内訳は不明。事業運営費が02年→03年で大幅に増加し、その後05年までほぼ横ばいなところを見るとその大部分は埼スタ使用に伴う経費(05年は10ヶ月決算だがその間は全部オン・シーズンなので事業運営費は04年とほとんど変わらない点に注意)と目されます。05年→06年の増加は利益の増分をここに突っ込んだと考えればレッズランドでしょうか?

・営業収入は入場料・広告料・グッズ収入がバランス良く増加。しかし04年度と比較すると広告料収入のやや伸びが目立つ。メインパートナーがやや小粒になった07年度はこの項目の増減が気になるところ。

・06年度は3年ぶりに「選手・監督・コーチ報酬」が入場料収入の範囲内に収まりました。04年、05年はそれぞれ前年オフに大型選手補強をした結果、選手・監督・コーチ報酬が入場料収入を大きく超えています。

※もっともこれはかなりリスキーな賭けで、無謀な選手補強で経営がおかしくなったクラブはゴマンとあります。

・05年、06年と利益を上げた分、純資産が着々と増加。

・Jリーグ、ナビスコ戦等浦和主催試合の総入場者数は04年:634,996→05年:783,058→06年:867,930と増加(04年、05年は浦和公式サイトから。06年はJリーグ公式サイトからJリーグ入場者数とナビスコ入場者数を合計)。

・従って入場料収入を入場者数で割った入場者単価は04年:3,083円→05年:2,489円→06年:2,916円と、意外にも04年と比べて低下しています。埼スタ専用シーチケ販売の影響もあるでしょうが、浦和はシーチケの割引率が著しく低いのでそれが主因ではなく、単に観客の増分がA自由席に集中したためでしょう。昨年から南スタンドがびっしり埋まるようになったのがそれを雄弁に物語っています。単価が高い割りには空席の目立つアッパー席の販売が浦和の収益向上の鍵を握っていることは明らかです。

※05年の入場者数が04年より大幅に増加しているのに入場料収入が微減なのは、タダ券がほとんどない浦和の場合明らかに変で、05年度が10ヶ月決算である影響をモロに受けています。

P.S.

どちらかといえば経営内容を他クラブと比較するほうが面白いのですが、Jリーグから全クラブの経営情報が公開されるのは昨年の例からすれば9月くらいになります。

P.S.2

同時に役員人事も公表されていますが、新任役員のプロフィール紹介ぐらいあってもよさそうなところ・・・

ちなみに今回退任される林宏行氏は三菱自動車から06年5月に来られた方で、06年7月のクラブ組織図を見ると取締役総務部長を勤められていました。退任ではなく、株式総会を待たずに3/31日付で辞任というのが妙に気になります。

|

« 【観戦記】浦和 1-2 川崎 | トップページ | 夢の途中 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17585/14784297

この記事へのトラックバック一覧です: 浦和経営情報2006で遊ぶ:

« 【観戦記】浦和 1-2 川崎 | トップページ | 夢の途中 »