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2007.04.12

【観戦記】浦和 1-0 上海申花

 グループリーグ内での強敵と目された相手にホームでしっかり勝ち点3を奪取。そういう意味では一応合格点を差し上げてよいのですが、試合内容は不完全燃焼もいいところ。立ち上がりに永井に1回、ワシントンに2回あったビッグチャンスを決めていれば早々と試合の行方を決することもできたでしょうが、それを決められなかったのが苦戦の元。後は引いてカウンターを狙う上海申花の術中に嵌り、一方的にボールは支配するものの決定機が作れずに時間だけが過ぎる展開になってしまいました。

 浦和のスタメンは磐田戦と全く同じ。筋肉系の怪我が伝えられた闘莉王も無事出場。開始早々暢久が随分高い位置にいたので3バックかと思ったのですが、程なく大分&磐田戦と同じ4-1-3-2であることが判明。

 上海申花のフォーメーションは5-3-2なのでしょうか。立ち上がりにサイドから斜めにボールを入れられて浦和に簡単にラインを突破されてびびったのか、その後はかなり引き気味かつ中央に人数をかけて守っていました。上海は中盤でほとんどプレスを掛けてこないので浦和は楽にボールを回せ、サイドを崩してみたり、ポストプレーを使って中央突破を図ったり、あるいは裏にスルーパスを出してみたりと多彩な手段で攻撃を仕掛けては見ましたが、なかなかシュートに持ち込めず。

 上海は概して上背があるのでサイドからの単純な放り込みはあまり意味がなく、また上海が中央に人数を割いていることもあってミドルシュートもなかなか狙えなかった模様。また最前線にボールが入った時の上海のラインコントロールが妙に巧く、浦和は随分オフサイドを取られてしまいました(もっとも浦和のFW陣もそのポジショニングはなんやねん?とツッコミたくなる場面もままありましたが)。またワシントンや永井がエリア内で体を張ってボールを落としはするのですが、落としたところに誰もいないというチグハグな場面も多々。

 浦和が攻めあぐねている間、上海はありとあらゆる姑息な手段で浦和の焦りを誘う手に。たまに浦和の中盤のミスを突いてカウンター。今日は前後半を通じて坪井の判断に迷いが感じされる場面がままあったのは気になりました。

 浦和がボールを支配するものの試合は上海ペース。時間が経つにつれて閉塞感が漂いはじめる中、ポンテのFKを阿部がヘッドで決めてようやく先制。阿部のFKが相手ゴールに突き刺さる場面にはまだお目にかかれませんが、セットプレーのターゲットとしてこれだけ阿部が活躍するとは正直嬉しい誤算でした。今日の阿部は攻守に大活躍。アレックスの移籍当初のことを思うと、阿部は非常に早く浦和に馴染んでくれたと思います。

 途中経過は芳しくなかったものの、なんとか先制点を取って楽になった浦和。後半は多少楽に闘えるだろうと思っていたのですが、大苦戦に陥ったのはむしろ後半。前に出るしかなくなった上海は最終ラインを高く上げ、中盤でも緩慢ながらプレスを掛けてきました。浦和はその裏を突いてカウンターを仕掛けたいところですが、浦和は連戦の疲労のためか、立ち上がりに攻勢を仕掛けた以降は運動量が激減して中盤でのボールキープがままならなくなり、さらにFW陣がピリっとせず。

 ワシントンは普段ではありえないシュートミスを連発し、永井はすっかりキレがなくなってしまいました。あれだけ外しまくればオジェックに強行出場を命ぜられた闘莉王が怒り狂うのは当然ですね。

 中盤及びその前が落ち着きを失ったことが最終ラインにも伝播したのか、つまらないミスが続出するに及んでついには上海に際どいシュートを撃たれる始末。

 誰がどう見ても選手交代で流れを変えないといけないと思ったところで、オジェックにしては早めに動いて永井に代えて岡野を投入。岡野は使い方が限定されている反面、チームの意図を貫徹させるには最適の人材。岡野投入後もなかなか決定機は作れませんでしたが、岡野を縦に走らせて反撃の機会を伺うという狙い・形ははっきり見てとれましたからまぁいいでしょう。

 あとは全く動けないポンテと急速に消耗した長谷部をどうするのかと思って見ていたのですが、オジェックは残り10分を切ってからようやく重い腰を上げてポンテ→細貝。細貝は右SHに入って、伸二がトップ下に。逃げ切りを狙うなら加えて長谷部→酒井で3ボランチにしてもいいと思うのですが、オジェックは相変わらず交代枠を余したまま試合終了。

 上海申花はテクニック的には見るべきものはほとんどないものの、フィジカルに勝る上にFWにシュート力があるのでセットプレーやミドルシュートでの一発に注意といった印象。ロングボールをどんどん放り込んでくるので闘莉王がいないと制空権が握れず苦戦しそう。また後半の闘いぶりを見ると浦和に対して積極的に前に出てこられたほうがちょっとややこしいことになりそうですが、グループリーグ勝ち抜きが絶望的になったため、次戦アウェーとはいえ上海申花がどの程度やる気を出してくれるかどうか。

 浦和はコンビネーション熟成を優先させてこれまでスタメン固定で来たため、疲労の蓄積がいよいよ深刻な問題になってきました。永井は完全に調子が落ちたようですし、ここ3戦後半半ば以降ポンテや長谷部の足が顕著に止まります(伸二が比較的元気なのには驚きますが)。運動量の多い柏に対しオジェックはどういう布陣で臨むのか。そろそろ浦和の層を厚さを活用すべき時が来たようなような気がしてなりません。昨年の夏場も同じようなことを繰り返し言っていましたがw

 今日は両SBが積極的に攻撃参加していたので、4バックのSBのあり方を習熟させるには良かったという見方もあるでしょうが、上海は全くといっていいほどサイド攻撃を仕掛けて来なかったのであんまり参考にならないかと。

 で、こんな糞試合を8億人の方々はどう見ていたのでしょうか?

P.S.

 連戦にも関わらず全く疲れを感じさせない阿部。

 さすがオシム仕込というべきか、あるいは一人だけオフがやたら長かったからなのかw

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