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2007.04.26

【TV観戦記】上海申花 0-0 浦和

 永井が肉離れで戦線離脱。オジェックがどんな布陣で上海申花戦に臨んでくるかが大きな関心事だったのですが、実際の布陣は予想だにしなかった奇妙なものでした。

---ワシ-------
------ポンテ---
伸二--------暢久
---長谷--啓太---
阿部-釣男--ホリ-坪井
-----都築-----

※上海が終始引いていたので長谷部が攻めあがる回数が非常に多く、中盤は事実上啓太の1ボランチといっていいかもしれません。

 驚いたことに坪井が右SBの4バック。永井がいないのでポンテを前目に上げ、空いた右SHに暢久を入れるところまでは想像の範囲内。そこで右SBにはてっきり平川が入るものと思っていましたが、そこにはなんと坪井。上海の攻撃はタテポン一発でのカウンター主体なのでスピードのある坪井は外せず、また上海は高さがあるので闘莉王も外しがたいところまではわかりますが、CBに堀之内を入れたのはどうしてなんでしょう? アウェーなのでまずは守備からという意図なんだろうと思いますが、それなら暢久SB、平川SHのほうがまだマシかと。

 案の定坪井は時折前線に上がってくるものの囮にすらなれず、攻撃には何の役にも立たず。このフォーメーションの場合は引いた上海を崩すに際してSBが飛び出してサイドで数的有利を作ることが絶対不可欠なはずですが、そういう攻めは左の阿部がたまに上がってくる時にできる程度。右はほとんど暢久やポンテが単騎で勝負を強いられ、単調かつ精度の低いクロスを放り込んでジ・エンドという場面が数多く見られました。この日スコアレスドローに終わった原因のかなりの部分はこの不可解なフォーメーションのせいといっていいでしょう。サイド攻撃がほとんど機能しないので闘莉王が頻繁に攻撃参加して力攻めに出るのはやむを得ないかと。

 浦和の4バックはただでさえSBの攻撃参加が少なく、チャンスになった時の攻め駒不足に悩んでいるのですから、そこにあえて全く攻撃能力のない坪井をSBに据えてまで4バックに拘るのは不合理。

 それでも浦和の立ち上がりは悪くありませんでした。ワシントンが最前線でキープして長谷部やポンテがフォローするという川崎戦ではあまり上手くいかなかったプレーが見られ、立ち上がり早々に長谷部のシュートを生んでいます。

 しかし、そんな良い形も前半15分くらいまで。あとは突っ立っている選手の足元から足元へ単にパスを繋ぐだけで、引いた相手に対してボールはキープしているものの、全くゴールに近づくことが出来ないもどかしい時間帯が続きました。DFラインの裏を突く攻撃は怪しげなオフサイドの判定でこれまた実らず。

 上海は埼スタでの一戦よりは中盤でプレスをしっかり掛けてきます。そんな相手に対し浦和はドキッとするようなパスミスを時々犯してチャンスを献上。悪いことにそういう時に限って闘莉王が攻撃参加していたり、結果としてサイドに釣り出されてしまったりして、あわやという場面を作られました。

 後半もCKから阿部のヘッドがクロスバーを直撃したチャンスがあっただけで手詰まり感は変わらず。業を煮やしたオジェックは珍しく早めに動き、後半15分に伸二に代えて平川を投入して3バックに変更。誰が見ても最初からこうすればいいのにというフォーメーションです。この日の伸二は精彩を欠き、ボールをキープしながら周囲のフォローを待つばかりで、シュートなり決定的なパスなり、自ら仕掛けて行くような動きがほとんどできませんでした(全然ダメだと思ったら、早い時間帯に負傷していましたか・・・)。動けない伸二に代えてスピードのある平川の単騎突破で局面打開を図ろうとするのは妥当でしょう。

---ワシ-------
------ポンテ---
----長谷部-----
平川--------暢久
---阿部--啓太---
-ホリ--釣男--坪井-
-----都築-----

 しかし、その成果を確認できないまま時間が経過する中、悲劇が起こりました。相手と交錯した際に顔に暢久の手がかかった格好になって暢久がイエロー1枚。これ自体は厳しい判定だと思いますが、この日の暢久はやはり精彩を欠いて手で相手を止めているように見えるプレーを頻発していましたから、早晩イエローを貰うことは避けられなかったかと。

 しかもその直後、間抜けなことにスローインで迷っているうちに遅延行為と看做されてさらにイエローをもらって退場。この日の主審はやや判定の基準にばらつきがあり、しかもややホーム寄りと思われる笛が多かったと思います(阿部へのタックルはありゃ一発レッドだろうし、上海のシミュレーションは全然取ってくれない・・・)が、退場に繋がってしまった暢久のプレーは不用意といっていいでしょう。

 やむを得ずオジェックはワシントンに代えて岡野を投入。てっきり岡野を最前線に置いてのカウンター狙いと思いましたが、岡野のポジションは暢久同様右WBで事実上ゼロトップ。岡野投入後都築がゆっくりプレーを進めだしたところを見ると、暢久退場の時点でオジェックは早々と引き分け狙いに切り替えたのでしょう。おまけに中盤の選手は疲労困憊でボールをキープすることさえままならなくなりましたから、カウンターなんて夢のまた夢。それでも左サイドを平川が突破してクロスに長谷部が突っ込むというこの日最大の見せ場を作ってくれましたから、まぁ良しとせざるを得ないかと。あのビッグチャンスを見ると最初から後半のフォーメーションなら1点取れたかもしれんなあぁとつい死んだ子の年を数えてしまいます。

 最後は数的不利になりましたが、上海申花はしっかりポールを回しながら相手の手薄なところを狙うという芸当はできないチームだったので助かりました。

 結局川崎戦同様、押してはいるんだけれども決定的なチャンスは数少なく、攻撃に閉塞感が漂う試合になってしまいました。攻撃陣に怪我人が相次いで選手を変えようにも変えられず、スタメン組に疲労が蓄積して人が動かない、動けないために相手を崩しきれないような感じ。こうなるとセットプレーでせこく1点取って逃げ切るしかないんですが、その貴重なセットプレー=前半エリア近くでのFKを伸二でもポンテでも阿部でもなく、よりによってワシントンに蹴らせたのは全く不可解でした。しかも裏をかいたつもり(?)がGKに読まれてなんなくキャッチされてあぼーん。この場面、ちょっとチームがおかしくなっているような気がしましたが、それは杞憂であって欲しいものです・・・

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