大分戦補遺
予定より一本前の博多行き特急「ソニック50号」。
行橋で赤サポがぞろぞろっと降り、残った赤サポも小倉で降りて、がらがらの車内で一人したたかに飲んだ。
酔っ払って半ば腹立ち紛れでチラシの裏風に書き連ねたけど、一夜明けてみて何にそんなに苛立っていたのかと我ながら思う。
昨年と比べて失点が増えているのは確かだけど、昨年も格下と目される相手に終盤押し込まれまくってぐだぐだになった試合は結構あった。いや結構あったどころではなく、夏場は終始そんな感じだった。そこで無失点に抑えるのと失点を喫してしまうのは確かに大きな違いなんだけれども、昨年と比べてゲーム内容が格段に悪くなったわけではない。
また昨年は悪い内容ながら絶対的なフィニッシャーであるワシントンに助けられる試合がこれまた結構あった。今年はそのワシントンが開幕以来絶不調。さらに高精度のクロスを供給していたアレックスが移籍。ところがそんな状態でもそれなりに点が取れているし、得点機も作っている。
選手が疲れて中盤の守備が甘くなったことへの対応を誤り、終盤に追いつかれるという負けに等しい引分けをアウェーで立て続けに演じたのは確かに痛恨事。でも采配の下手さ加減は昨年も似たようなもの。だいたい昨年は新潟・大分ともアウェーで負けていたところ、今年は勝ち点2点を拾って帰ってきたのだから儲けものという見方もできる。
オフシーズンはあまりにも短くて阿部の置き所を探しあぐね、選手は相次いで故障。おまけにオジェックは予想以上に早く4バックを採用し、これでチームのバランスが崩れないほうがどうにかしているというもの。
結局のところ最大のライバルと目されるG大阪は目下4連勝で勝ち点4差を付けられ、それが苛立ちの最大の原因なのだろうと思う。でもシーズン初頭のチームの出来はG大阪に大差を付けられているのはゼロックス杯で明らか。浦和はあのゼロックス杯の惨状の後なんだかんだといって負けていないのだから、むしろ上出来といって差支えないだろう。
CWCに「開催国枠」というくだらない趣向が盛り込まれたため、再びその位置付けが曖昧になる可能性を秘めてきたACL。浦和はそのACLを闘いながらリーグ戦でちびちび勝ち点を稼ぎ、秋の季語「ガンバ失速」をひたすら待つ。
そんな展開になるのでしょうな、今年は。
大分戦の急造4バックはそれなりに機能していたんですから、もうちょっと長い目で見てやりましょうや。
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