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2007.05.31

シエナが長谷部に興味

長谷部、シエナ移籍浮上!2億円オファー(報知)

 キャンプ入り前に故障して出遅れたのが響いているのか現在スタメンを外れ、後半途中での出場に留まっている長谷部。途中出場なりの難しさもあるとは思いますが、マリノス戦では決定機での宇宙開発&致命傷になりかねない危険な位置での不用意なボールロストというミスを犯してお世辞にも好調とは言い難く、当然ながら日本代表にも選ばれず。

 先方の意向はさておき、長谷部自身がこんな状態で移籍をうんぬんするとはとても考えづらいのですが・・・

 逆にそんな状態にも関わらず長谷部が移籍を決断するようであれば、それはオジェックがベンチ組の掌握に完全に失敗していることを意味していると同時に、次世代の中核を担う人材の流出=浦和の2~3年後の低迷期突入を予兆するものになります。

 まぁ伸二のフランクフルト行き同様、半ばガセで終わるような気がしますが・・・

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 浦和MF長谷部誠(23)が、今夏セリエAのシエナに移籍する可能性が高くなったことが30日、分かった。シエナ幹部は昨シーズン浦和の2冠に貢献した長谷部の実力を高く評価。中田英寿氏の後継者と目される司令塔を、来季の躍進の切り札に指名した。1年間のレンタル移籍で、正式買い取りオプション付きの総額2億円以上の巨額オファーを用意するなど、Jリーグのシーズン真っただ中に若き司令塔の去就問題が一気に浮上した。

(2007年5月31日06時02分  スポーツ報知)

続報

プリンス長谷部の去就問題が急展開を見せた。浦和の中村GMがこの日午後、シエナから今夏の獲得を申し出る非公式なオファーが届いていることを明らかにした。「シエナの話はすでに確認済み。正式文書はまだ届いていないが、我々は代理人にシエナからの委任状を確認した。ハセ(長谷部)はアジアを制するために重要な存在なので、強く慰留するつもりだ」と語った。

 5月27日のセリエA最終節で15位でA残留を決めたばかりのトスカーナの古豪の動きは、予想以上に素早かった。一方、長谷部にもイタリアからの招待状の事実は届いていた。昨年悲願のリーグ初制覇に貢献したことで、自分に課したハードルはクリアしていた。練習前に中村GMと直接会談を持った司令塔は、シエナの公式戦のビデオや世界遺産となった町並みなどの“独自調査”も進めている。

 長谷部はこの日の練習後「シエナの話は本当に最近聞いたばかり。レッズには恩がある。自分の中では、欧州挑戦はチームをリーグ優勝させてからと考えていた。サポーターやすべての人が納得するのは難しいですが、あとはクラブと代理人に任せています」正直な気持ちを吐露した。

 一方、すでに来季の長谷部獲得作戦を認めているシエナ幹部によると、条件は1年間のレンタル移籍で、正式買い取りのオプション付き。総額2億5000万円の条件となる見込み。中村GMは「フランス2部ではなく、セリエAからのしっかりとした条件の話ならば、きちんと聞かなければいけない」と交渉には応じる予定。早ければ今月上旬に突入見込みのクラブ間交渉に注目が集まる。

(2007年6月1日06時03分  スポーツ報知)

長谷部、オジェック監督と去就会談…シエナから非公式オファー

 セリエA、シエナから非公式ながら獲得オファーが届いている浦和MF長谷部誠(23)が、5月31日にホルガー・オジェック監督(58)と去就会談していたことが2日、分かった。

 「今、僕がレッズの中で置かれている状況の説明をされました。必要な選手だから残ってほしい。でも、最後決めるのは自分(長谷部)だと言われました」。2日、午前の練習後、揺れるプリンスが明かした。この会談には、強化部幹部も同席し強い慰留を受けた。だが、昨季リーグ優勝を果たしたことで、長年の目標だった欧州挑戦に前向きになっている。

 今季最終節で逆転セリエA残留を決めているシエナ側は、来季の唯一獲得可能なEU外選手枠を長谷部に用意。浦和側も代理人に届けられたシエナからの委任状は確認済み。今月上旬にもクラブ間交渉はスタートする見込みだ。「今は浦和でいいパフォーマンスを見せるしかない。A3頑張ります」と、5日出発の中国遠征で“移籍デモ”を敢行するつもりだ。

(2007年6月3日06時02分  スポーツ報知)

オジェック監督、長谷部を慰留

*客観的に見れば社長や監督が言っていることは至極妥当でしょう。

 セリエAシエナが獲得に動いている浦和のMF長谷部誠(23)が4日、藤口光紀社長(57)と会談し、慰留を受けた。

 練習前に約45分間話し合った藤口社長は、現在チームで定位置を確保していないことなどから「今の段階では出したくない。もっとJリーグの中でも成長する機会はある」と話した。チームはA3杯で5日に中国へ出発するが、現地で再び会談する可能性も出てきた。オジェック監督も「個人的には浦和に残った方がいいと思う。今季初めにけがをしていたので、元々のプレーのレベルに達するのにはまだ時間が必要」と、時期尚早との見解を示した。

(2007年6月5日06時01分  スポーツ報知)

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全スタ制覇?

Jリーグ公式サイトの「スタジアムガイド」に載っているスタジアムのうち、行ったことがないのは

・笠松運動公園陸上競技場
・水戸市立競技場
・テクノポート福井スタジアム
・長居第2陸上競技場
・鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム

の5つ。

テクノ福井は年1回開催があるかどうかというところだから難関。長居の改修が終わったら長居第2での開催なんてもうないだろうから、これも時期限定。

で、なんか猛然と行きたくなったね、笠松と鳴門(謎)。

P.S.

どのクラブも大なり小なり地元でのホームゲームを大事にし始めて、遠隔地でのホームゲーム開催(例:ガンバが金沢や桃太郎、ジェフがアルウィンでホームゲームを開催)は随分少なくなりました。

当然といえば当然の流れなんですが、地方巡業の楽しみは昔と比べればぐっと減りましたなぁ・・・ 天皇杯まで全部首都圏だったりするし。

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2007.05.30

引分け考

2勝4敗と6引き分け。

同じ勝ち点6だが、どちらが有意義なのだろうか?

自チーム以外との対戦でついてしまった勝ち点差、得失点差の条件が同じ(極端な例をあげれば全部引き分けと仮定)とすれば、いうまでもなく6引き分けのほうが価値がある。

2勝4敗だと4チームに対して勝ち点3の差がついてしまい、おまけに得失点差もマイナスになっている可能性が高い。

6引き分けなら勝ち点差はなく、しかも得失点差もゼロ。

残り試合で優位に立てる可能性が高いのであれば、4チームに対してビハインドな状況よりも、全チームがイーブンな状況のほうがはるかに望ましい。

オジェックの発想はたぶんこうだな。

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2007.05.29

法師党はこれでいいのか?

 鴻巣で開催された田崎戦。

 党首はまたしてもベンチ入りならず。

 ベンチ入りしないことが早々と確定しているせいか、クラブはなぜか試合後のファンサービスに党首が登場することを公式サイトで堂々告知。その甲斐あってか、僻遠の地にも関わらず1400名余もの観客が詰め掛けました。

党首は若林選手とともにゲートでパンフ配り。

試合は押しながらも何かが足りない。やはり党首不在を痛感させられる試合内容に終始。

党首はそんな試合を見つめながら、ベンチ入りすらできない悔しさを押し殺し、試合終了後のファンサービスに精を出しておられました。

強風のため日よけテントを設置してもらえず、初夏の強い日差しに晒されている厳しい環境下ながら、怒涛のように押し寄せる観客一人一人に対し、党首は最後まで温かい表情で対応。子供がやってきた時に見せるにこやかな笑顔が印象的でした。

闖入者による乱暴、狼藉等々特段の混乱、ハプニングもかく、党首は無事御公務を終了。

少々恥ずかしげな足取りで会場を去る党首。少しばかり党首の背中が大きく見えました。

試練の場に立っていることには変わりありませんが、党首は健気にも十分ご自分の役目を果たしておられる。

翻って我が党はどうか。

党首のために何か役に立っているのだろうか? 役に立つどころか、党首のご迷惑になっていないだろうか? そもそも党首は我々を必要としておられるのだろうか? もはや党首は我々の存在とは何の関係もなく、立派にご自分の道を切り開かれているのではなかろうか?

2年と短い党活動期間でしたが、様々な思いが胸を過ぎりました。

中断期間中、法師党の今後のあり方について党員各位と考えてゆきたいと思います。

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2007.05.28

今年は大卒補強へ

浦和、駒大FW高崎&MF菊池コンビ獲り(報知)

坪井、平川、堀之内ら大卒を大量補強したのが02年。それから5年が経過し彼らも28歳に。

おまけに伸二、永井、酒井といったところも彼らと同じ79年生まれですから、ぼちぼち世代交代を考えないといけないのは当然。

残念ながら浦和のサテライトはほとんど機能していない(もちろん若手が伸びないのはサテライトだけのせいではありませんが)も同然ですから、即戦力に近い大卒の採用に傾注するのも自然の成り行きでしょう。

昨オフの新人補強は伊藤一本に絞って失敗。世代交代が1年遅れになっているだけに、今オフは失敗が許されません。

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 浦和がFW高崎寛之(21)とMF菊池光将(21)=ともに駒大=の獲得に乗り出したことが27日、明らかになった。

 高い得点力を誇るボランチ・菊池は浦和―横浜M戦の行われた埼玉スタジアムを訪問。中村修三GMらクラブ幹部とあいさつを交わした。身長185センチでポストプレーを武器とする高崎と菊池は、大分など5クラブが争奪戦を繰り広げる注目コンビだ。2人は来週、チーム練習に参加することも内定。

 浦和はすでに法大の北京五輪代表MF本田拓也(22)と早大の元U―20日本代表MF兵藤慎剛(22)の獲得に動いているが、「今年は積極的に有望な新人を獲りに行く」と中村GM。来季の新人大補強の方針はとどまるところを知らない。

(2007年5月28日06時00分  スポーツ報知)

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【観戦記】浦和 1-1 横浜M

 オジェックはリスクを犯してまで勝ちにゆくつもりはさらさらなかった。そう結論づけるしかない残念な試合でした。

 ACLグループステージと併行して年間で最も厳しいスケジュール。そんな中では勝ち点を1つずつでもいいから拾ってゆくことが重要。こちらが勝ち点を落とし、相手に勝ち点3を与えて勝ち点差を引き離されるという最悪の展開だけは避けたい。そういう超現実思考のなせる業なんでしょう。

 しかし、そういう考えをホームゲームで露骨に見せ付けられるのはものすごく寂しいもの。シドニーFC戦で力を使い果たしたのか、選手は疲労困憊してイージーミスが続出しているのに、オジェックは相馬に代えて長谷部を投入しただけで、あとは投入の準備すら命じることなく沈黙。勝ちにゆくなら暢久→岡野、伸二→永井という選択が容易に思いつきますが、どちらの策も講じることなく試合を終えたのは実に不可解。チームの攻守のバランスを崩して負けてしまうのを恐れたとしか解釈できません。

 この試合も決定機は何度も作っていて決して悪い試合ではない、あれだけあった決定機を決められない選手が悪いのであって指揮官のせいではないという見方もあるかもしれませんが、やはり勝ちきるために最善の努力をしたとは思えず、はなはだ消化不良。

 オジェックは結果を出すために興業的な魅力を犠牲にするという点ではギド以上に徹底した考えの持ち主であることがこの試合ではっきりしました。

 連日消化不良感漂いまくりの試合にもわらわらやってくる5万人。はなはだ極論すれば今日の試合は5万人に対する裏切り行為と言って差支えありません。

 オフトサッカーを「つまらない」といって更迭した犬飼前社長はこの惨状をどう見ているのでしょうか?(もちろん本稿でオジェックを更迭しろといっているわけではないはありませんが)

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 スタメン&フォーメーションはここ数戦全く同じ。

-----ワシ-----
--伸二---ポンテ--
相馬--------暢久
---阿部--啓太---
--ネネ-ホリ-坪井--
-----都築-----

 マリノスは新聞報道どおり、1ボランチ&ダイヤモンド型の4-4-2をやめて、2ボランチの4-4-2に変えて来ました。

 お馴染みのスタメンで臨んだ浦和は案の定動きが緩慢。マリノスはDFラインをぐっと上げて、しかも前線から激しくチェーシングをかけて、浦和の中盤を封じ込める狙い。浦和は相馬がドリブルを仕掛けるか、あるいは激しくプレッシャーを受けながらもポンテが耐えに耐えてスペースへ(主に右)ボールを出すくらいしか打開策がありません。良い形を作っても動き出す選手が少ないのは浦和の仕様。常に前線の頭数は寂しい限り。それでも前の3人+WB一人だけで何度か決定機を作ってしまうのは大したものですが、その決定機を信じられないことに伸二が、ワシントンが次々と外してしまいました。

 一方のマリノスも大島のポストプレーを生かして中盤(山瀬の突進は圧巻でした・・・)やSBが押し上げたり、あるいは単純に坂田をDFライン裏に走らせたりと良い形は作るのですが、2ボランチにして前線の頭数が足りなくなったせいか、こちらは決定機には至らず。売り物のプレッシングは守備にこそ貢献したものの、得点機に結びつけるには今一つといった出来栄え。マリノスのほうがやや押し気味ながら決定機は浦和のほうが多いというやや不思議な展開のまま0-0で前半終了。

 後半は立ち上がりからマリノスが猛攻を仕掛けてきました。最後までプレッシングが持たないのはここ数試合で明らかなので立ち上がりに勝負をかけてきたのでしょう。その思惑通り浦和守備陣をエリア付近に釘付けにして、山瀬が素晴らしいミドルシュートをネットに突き刺して先制。

 先制されてから急に動き出すのもまた浦和の仕様。ガンバ戦もそうですが、これだけ動けるなら最初から動けよ!!!と愚痴の一つもこぼしたくなります。やっぱりできるだけ体力を温存し、肝心なところだけちょこちょこっと動いて勝ちたいというのが選手の本音なんでしょうかね?どうせ次もスタメンだから一戦一戦で全力を使うわけにはいないし。

 ところがJ1はそんなに甘い世界じゃなく、サボっているうちに大宮にすら先制点を取られる。それで慌てて動き出す。そんな試合の連続。

 で、スクランブル・アタック状態wになった浦和。目が覚めるような猛攻を仕掛けたわけですが、またしても伸二がどフリーでヘディングシュートを外すなど決定機を生かせず。アバウトなクロスを放り込み始めて電池切れが見え隠れしはじめた相馬(といっても代えるほど悪くはなかったような・・・)に代えて長谷部を投入。阿部が左WBに回ってさらに反撃に出ましたが、途中投入された長谷部もここぞという場面でシュートをまるで大柴が乗り移ったかのように高々と打ち上げるなど良い所なし。また相馬交代後の攻撃がやや右に偏ってしまったのは相馬を下げたことが結果的に失敗だったことを暗示しているような気もしました。

 結局浦和はセットプレーからネネが1点を返すのが精一杯で、その後は全軍電池切れ。マリノスも案の定足が止まってお互い中盤がスカスカになってしまい、浦和は何度も右サイドでフリーになっている暢久を軸に攻勢をかけようとしますが、その暢久がもうボールを持つのも嫌!オレにボールを出すな!という按配になってしまってどうにもならず。勝ちにゆくなら暢久は絶対に代えないとダメだと思いましたが、オジェックはそれに伴う守備の破綻を恐れたのでしょう。

 で、守りきれたのかというとそんなことはなく、守備陣も疲労のためか凡ミス続出。大過なく守備をこなせていたのは阿部とネネくらいで、あとはもうメロメロ。早野は一応勝つ気でいたようで終盤にマルケスやハーフナーを投入してきましたが、両者とも決定的な仕事はできず。またマリノスも疲労によるミスが続出して浦和は随分助けられました。

 終盤はいつ岡野を、永井を投入するのかと気を揉んでいましたが、控え選手はもはやアップすらしておらずガックリ。当然ながらさしたるチャンスらしいチャンスもなく、そのまま試合終了。タイムアップの笛と共に都築が高々とボールを蹴り上げたのが妙に心に残りました。

 選手は選手でなにやらもがいている。監督も監督でそれなりにレベルアップを図ろうとしている。でも選手間、あるいは選手と監督の間でちょっとベクトルが違ってどうにもかみ合わない。最後尾で見ていた都築がもっとも歯がゆく思ったのかもしれません。

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2007.05.27

(メモ)浦和1 ‐1横浜M

(スタメン)またしても同じスタメン。サブまで固定。暑くなってきたが大丈夫か?

主審扇谷

(前半)やはり浦和の動きは悪い。相馬のドリブル突破かポンテの驚異的なキープ力に頼る攻撃目立つ。伸二とワシントンがそれぞれ決定機を逃す。

鞠はコンパクトな陣形で前線から激しくチェースをかけ、浦和の中盤に良い形を作らせない。大島のポストを軸に坂田や山瀬が突っ込んでくると気持ち悪いが、決定機には至らず。

(後半)立ち上がりに勝負をかけてきたのか、鞠の猛攻で動けない浦和はゴール前にくぎづけになり、ついに山瀬のミドルシュートを浴びる。

先制されてから動きだすのは浦和の仕様。鞠のプレスも鈍ってチャンスを作ったが、得点はセットプレーからネネの一点のみ。

相馬→長谷部はあまり効果なし。へろへろの暢久は放置されたまま。

終盤はともに疲れ果ててミス連発で御粗末な試合。

それでも鞠は前の選手を代えて勝ちにきたが、オジェックは勝つ気がなかったのだろう、多分。

決定機は3、4回あったけど決められず、守っては致命的なミス連発。それでも負けなくて助かったとしかいいようがない。

鞠は引き分けで喜んでいたけど、勝たないといけない試合でした。

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山陰本線各駅停車(4)

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 入り口正面の三角屋根が印象的だった下関駅は残念ながら放火によって全焼。現在その跡地はバス乗り場へ向かう通路に屋根を架けたくらいで事実上更地も同然。幸いプラットホーム下の商店街や食堂は健在で、みどりの窓口や切符売り場もプラットホーム下に移っていましたがいかにも手狭。

下関 15:08 (3376M モハ114-2004) 15:17 新下関
新下関 15:26 (ひかり468号 727-7101) 16:09 広島


 下関でしばし散策してから帰るはずだったのですが、列車に乗り続けているだけでも結構疲れるもので、予定を早めて早々に帰宅の途に。

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 下関の駅弁といえば「ふくめし」が有名なのですが、冬季限定販売かつ数量も限られているため現地で実物にお目にかかることはなかなかなく、毎度通年販売の「ふく寿司」(830円 下関駅弁当)を食べることになります。弁当に使用しているふぐは白サバフグとのこと。こりこりした皮の部分はご飯のおかずというよりは完全にアテの部類。後は固く縮こまってしまった肉片がふぐなんでしょう。他にもちらし寿司風に海老やしいたけ、錦糸卵、わかめなども乗っていますが、この弁当で旨いなぁといつも思うのがうに。無理にふぐに拘らず、うにを全面に出した駅弁を作ってもいいのにと思うのですが。

広島 16:27 (のぞみ38号 725-656) 20:30 東京

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 余勢を駆って、広島でも駅弁を購入。冬季限定販売の「かきめし」や「しゃもじ弁当」などかき関連の駅弁の姿がないと、広島の駅弁は意外に寂しいもの。そのためといっては何ですが、「黒田弁当」などカープ関連の企画弁当が増えているような気がしました。こういうのは概してただの幕の内だったりするのであまり食指が伸びません。ちなみに「森崎兄弟弁当」とか「柏木王子弁当」とか「寿人ハットトリック弁当」というものはありません。

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 仕方がないので「夫婦あなごめし」(1,050円 広島駅弁当)を購入。あなごを丸ごと2本使った豪華版とはいえ、ちょっと割高感が拭えません。ただ箸で簡単に切れるほど柔らかく仕上がったあなごは文句なしの出来。もののたとえで「うなぎを頼んだらあなごが出てきた!」と怒る人がいますが、脂っぽさがないあなごはうなぎとは違った味わいがあって、あなごのほうが好きという人がいてもおかしくないでしょう。せっかくなら、タレもあなごに合わせてあっさり目に仕上げたほうが良かったかも。

 奈良漬と骨せんべいはもちろんアテに最適。

(了)

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2007.05.26

山陰本線各駅停車(3)

ちょっと間が空きましたが、前回の続きです。

出雲市 6:00 (321D キハ121-3) 9:12 益田

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 早朝の出雲市駅。駅正面はもちろん出雲大社にならったもの。

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 山陰本線の車窓はここから西が売り物。右手に日本海を眺めながら鈍行でのんびり進むのはまさに「時間の贅沢」。

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 製紙工場が見えてくると江津着。

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 日に映える赤い三州瓦が美しい山陰路。

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 昔から益田駅には柿本人麻呂の像が置いてあります。

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 いたずら防止のためかケースに入っていますが、どう見ても人麻呂の表情は「いっちゃった爺さん」にしか見えないんですが・・・

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 益田のキオスクで「焼き鯖ずし」(400円)を購入。小腹を満たすにはちょうど良いミニサイズの駅弁です。製造元は益田クッキングフーズヒットというやたら長い名前の会社。鯖の臭みを消すためでしょうが、ご飯の間にシソだけではなく紅しょうがまで挟んであるのはちょっと変わっているかも。焼き鯖は寿司ネタとしてはかなり厚みがあり、バッテラのように一口では食べられません。でも焼き鯖って寿司飯には微妙に合わないような・・・ 焼き鯖はそれはそれで旨く、シャリも悪くはないのですが、全体のバランスに疑問符が付きました。

益田 9:52 (1569D キハ47-22) 11:51 長門市

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 再びがらがらの列車で日本海を車窓の友に山陰本線を西下。

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 観光地萩の中心にあたる東萩駅も人気が少なく、まるで無人駅のよう。残念ながら観光の足として鉄道はほとんど役に立っていません。

長門市 12:22 (971D キハ40-2004) 13:30 小串

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 昼飯時ですが全く人の気配がない長門市駅。

小串 13:33 (875D キハ47-153) 14:14 下関

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 小串駅で最後の乗り継ぎ。学校帰りの高校生で混みあう時間帯になってしまいました。

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 混雑した車内で何がなんだかわからないまま終点下関着。世の中往々にしてそんなもんですが、まことにあっけないこと限りなし。

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2007.05.25

とりあえず集めてみました

 北京五輪予選・アウェー香港戦は消化試合だったにも関わらず主力を総動員してクラブに迷惑をかけまくった手前でしょうか、引き続き消化試合となったホーム・マレーシア戦ではごっそり主力を外してきました。

っちゅーか、外しすぎだろう!これまでコンスタントに試合に出てる奴って本田拓(あと途中出場で上田、増田)くらいしかおらんやん・・・ この期に及んで全くの新戦力まで集めてどうするんでしょう???

いきなりパァーっと選手集めて、戦術もへったくれもなく適当に並べて、個々人でアピールしろって

それじゃまるでトライアウトじゃねぇか?

当落線上にいる細貝にとっては前回香港戦に続いて重要な場だとは思いますが、何の参考になるのか意味不明な試合のためにA3にフル参加できないっちゅーのもなんだかなぁ・・・

P.S.

どうせなら兵藤@早稲田も呼んで「見本市for浦和」にすればいいのに。そうすりゃ1000人くらい観客増えるのに(苦笑)。

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2007.05.24

シドニー戦補遺

・押されまくったけど、結局相手の決定機は僅少。浦和的にはほぼ理想的なスコアレスドロー。それでいいのかという問題はさておき。

・つまらんけど結果だけは残すという点では昨年とそっくりだけど、守備がある程度組織化されている(長身の相手に対して闘莉王がいなくても何とかなっている)のとフォーメーションを柔軟に使い分けられるところ、さらにコンパクトな陣形が維持できる時間が長くなっているところは長足の進歩。

・名古屋戦の評価が高いようだが、あれは相手がしょぼいことを割り引かんと。浦和の出来は良くも悪くも前節と大きく違うわけじゃない。攻め手に乏しい名古屋と攻めるしかないシドニーの差が試合内容に表れただけ。

・相馬がどんどん良くなってる。伸二が外したあのクロスってちょっと前までの相馬じゃあり得んからな。中を見てしっかり上げている。またやみくもにドリブルで突っかけるだけじゃなく、無理目な時は後方でサポートしている選手にきっちり戻しているし。ポンテ先生様様。後半早々に代えられたのは戦術的理由だからやむなし。

・シトンもよくなってきた。陣形がコンパクトなためか回りの選手が良く見えており、ビルドアップ時にはポスト役として活躍(ただキープに失敗するとシトンがでかいから目立つんだよなぁ・・・)。最前線で孤立してむりやりドリブルで突っかけてあぼーんという場面は激減した。また前線からのチェーシングも真面目にやっている。最後はフェイントまでは良かったんだけどなぁ・・あれが決まればほぼ完全復活でしょう。

・一方暢久の代役はぼちぼち真面目に考えないとヤバイ。平川が怪我でダメな間はどうするのだろう?

・グループステージ突破にも関わらず素直に喜べない選手と微妙な空気が漂うスタジアム

・インタビューが長そうだったので、途中で撤収。選手の挨拶までは見届けられず。

・埼スタ赤ライト作戦は実にしょぼくてがっかり。スタジアム全体が赤くなっているのを想像していたのですが・・・今後順次規模を拡大するようですが、ああいうのは一斉にドン!とやらないと視覚に訴える効果が薄いんじゃないのかなぁ・・・

・バックロアー上段の売店は一つしか開いてなかった。平日なので客の出足が悪いためでしょうな。

・蓋を開けてみればナビスコの相手はなんとガンバ。強い相手だが代表抜き(間違いなく遠藤と加地はおらず、播戸と橋本、二川もいないかも)。そこそこ手強い割りには代表がほとんどいない鞠や鹿島、夏場に運動量の多い甲府、遠征にもっとも金がかかる広島と当たるよりはマシじゃない?

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【観戦記】浦和 0-0 シドニー

 終始腰の引けた闘いぶり。リスクを負った攻撃は極力避け、どう贔屓目に見ても引き分けを狙いにいって狙い通り引き分けに持ち込んだ試合でした。結果が何より最優先のグループステージ最終戦。ホームで久しぶりにスカッと勝つ場面を見に来た観客には少々不満の残る試合だったかもしれませんが、まぁこういう大人の試合もたまには良いでしょう。

 ただ結果は狙い通りとはいえ、プロセスも予定通りだったかどうか。前半2度あったビッグチャンス(相馬のクロス→伸二飛び込む! & シトンのポスト→フリーのポンテがシュート!)のどちらかを決めていれば楽勝だったでしょうし、ラインが下がりまくって何度もシドニーの放り込み攻撃を許したのもいかがなものか。決定機を外しまくったあげく、相手の破れかぶれの一発を食らって負けるというのもよくある話で、その意味でも今日は引き分けで本当に良かったと思います。

 スタメン&フォーメーションは前節名古屋戦と全く同じ。

-----ワシ-----
--伸二---ポンテ--
相馬--------暢久
---阿部--啓太---
--ネネ-ホリ-坪井--
-----都築-----

 シドニーはサイド攻撃に長所があるのが判り切っているので4バックを敷いて来るかと思いましたが、事前の練習から想定された通り3バックを採用。オジェックの意図は図りかねますが、案の定シドニーのサイド攻撃に苦しめられました。シドニーはさほど手数をかげずに左右に開いたWGにボールを出し、そこからクロスを放り込んでくるか、あるいは右WGの14番(ブロスケ)がドリブルで中へ切り込んで、空いたサイドに他の選手を入りこませるというパターンが基本。

 浦和とすれば中盤でしっかりプレスをかけ、良い形で左右にボールを出させない守り方が必須なわけですが、勝つしかないシドニーの出足が予想以上に鋭くて浦和は中盤でも優勢に立てず。従ってDFラインはずるずる下がり、左右のWBも下がって5バックになってしまう最悪の状態に追い込まれてしまいました。こういう状態になるとDFラインの前でシドニーに細かくパスを繋がれてしまいます。

 しかし、ブロスケと対峙した相馬が不慣れな守備でそこそこ頑張っていたのと、シドニーのクロスの精度がイマイチなこと。しかもターゲットになる中央の選手をしっかり捕まえていたため大過には至らず(一度シュートミスに助けられたのがあったなぁ・・・)。DFラインの前でボールを繋がれても安易に飛び込まずにじっと我慢。

 押し込まれ気味の浦和の攻撃はカウンター中心。時折高い位置でボールがキープできた時は、おっとり刀で上がってくるWBがフリーになってチャンスが生まれます。しかし浦和は3列目を突っ込ませてまで攻めきる意欲に乏しく、帰陣が早いシドニーの前に苦戦。前の3人+1人でなんとかしろというのが今日の浦和の基本ですから攻めが薄いのは致し方なし。しかもビルドアップの過程で凡ミスを犯してしまってチャンスをフイにする場面もしばしば。気温が上がるとともに暢久にミスが増えてきたような・・・

 数少ないチャンスを活かせず、0-0で折り返し。

 後半はブロスケに対して相馬ではなく阿部が下がって対応する場面が増え、事実上4バックのような形に。立ち上がりに最前線でワシントンが粘ったのを機に伸二が右やや角度のないところからゴールを狙いましたがわずかに逸れ、その後は防戦一方。相馬に代えて長谷部を投入し本格的に4バックに変えて浦和は守りに入りました。

-----ワシ-----
--伸二---ポンテ--
-長谷部-啓太--暢久-
阿部-ネネ- ホリ-坪井
-----都築-----

 浦和の4バックはSBがほとんど攻撃参加しないので非常に守備的(この攻守のバランスの悪さを嫌って、オジェックは頭から4バックにしなかったのかも)。これでシドニーのサイド攻撃を封殺するのには成功しましたが、DFラインが下がりっぱなしなのは相変わらず。そのためDFライン前でのボール回しを許し、さらに中央から際どいミドルシュートを浴びる場面もあって、偶発的な一発を食らいやすい状況には変わりありませんでした。

 今日の浦和は全体がコンパクトになってはいるのですが、ワシントンを含めて前の3人も下がって一塊のブロックを作っているという感じで、引き篭もりと評されても仕方ありません。前の3人がそれなりに最前線からチェースを掛けていて守備陣は大助かりだったでしょうが、この状態で攻撃を仕掛けるのは至難の業。両SBが滅多に上がらないのは仕様通りですが、新たに投入された長谷部もそれほど積極的に前に出ることはなく、浦和の意識はどう見ても引分け狙い。

 後半も30分を過ぎるとシドニーは疲れてサイドを抉ったり、細かく繋ぐことができなくなり、単に後方から放り込むだけになってしまいましたが、それでも何かの拍子でゴールが決まってしまうことがあるので非常に嫌な展開(ピッチ上の選手はそれほどでもないのかもしれませんが・・・)。

 その後オジェックは運動量の落ちた伸二に代えて永井、さらに最後は時間稼ぎを兼ねてポンテに代えて岡野を投入。永井-ワシ-岡野の3トップのように見えましたが、カウンターは不発(永井や岡野には前線でのチェーシングを期待しただけで、そもそもカウンターなんて考えても見なかったのかもしれません)。

 最後の最後でボール回しでのキープと見せかけて長谷部が突如スピードアップ→どフリーのワシントンがシュートフェイントでDFを交わしてシュートという絶好機がありましたが、またしてもこれが決まらずに試合終了。

 不細工な形であれ次のステージに進んだ浦和。テレビ局の都合でか、そのままファン・サポーターへ挨拶へ向かうことは許されず、ピッチ中央でへたりこむ選手達は素直に喜んでいいのかどうか、やや戸惑い気味の表情。必達課題を一つクリアしたオジェックが一番喜んでいるかもしれません。

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2007.05.23

(メモ)浦和0 ‐0シドニー

(スタメン)闘莉王はやはり負傷欠場。名古屋戦と全く同じスタメン。

(前半)浦和は361。シドニーは433。

予想どおりシドニーのサイド攻撃に苦しむ。ラインは下がりがちで時折5バック状態に。

しかもシドニーの中盤のプレスも厳しく、浦和の攻撃はカウンター中心。しかし二度の絶好機を決められず。

高い位置でボールをキープできるとWBがどフリーでチャンスになる場面があるが、浦和はビルドアップでのミス多い。

主審は中東らしくなく、細かくファウルを取る。

(後半)早々と4バックに移行。サイド攻撃は封じたが、相変わらずラインは下がりまくりで際どいミドルを食らう場面も。

浦和は終始守備に意識を置いていた模様。30分くらいからシドニーは完全に足がとまって組織的に崩される恐れはなくなったが、シドニーの単なる放り込みは心臓に悪い。

最後のビッグチャンスもワシントンが外す。

あれだけ外しまくってよく負けなかったものだ。

何はともあれグループステージ突破で最低義務は果たした。

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シドニーFCを叩け!

引き分け以上で突破が決まる一戦、注目度は増すばかりだ。前売りは4万6973枚が売れ、国内ACL史上最多だった3月のケディリ戦(3万1303人)を大幅に更新しそうな勢い。藤口社長は「52848(ゴートゥーアジア)人はいきたい」と、得意のダジャレを持ち出して当日の動員を期待した(スポニチ)。

|-`)o0 社長はいつから早野乙になったんだ???

それはともかく、シドニーFCとの大一番を前に闘莉王が負傷欠場。てっきりこの試合に焦点をあわせて前2試合を欠場したものだと思っていたのですが、思ったより症状が重かったようですね。

DFラインに高さがあるのはネネだけとなると、サイドからハイクロスをガンガン上げられるとチト面倒。いきおいサイドで主導権を握られないことが肝要になります。シドニーでの一戦では立ち上がりにサイドをやられながらも、ゲーム中に4バックに変更するという苦肉の策でなんとかシドニーの攻勢をしのいで引分けに持ち込みましたが、この試合の布陣は見所。

もっとも引分けでもOKという状況下で受けに回ることばかり考えると碌なことがないのが今年の浦和。毎試合のようにポロポロ失点を喫し、リーグ戦ではちょうど毎試合1失点のペース(これでも失点数は柏、清水についで3番目に少ないというのは驚きですが)。浦和が先手を取るような闘い方じゃないと守りきれないかもしれません。

苦手のアウェーで勝ち点を拾えるようになった反面、もう1ヶ月以上ホーム埼スタで勝ちのない浦和。すかっと勝ってグループステージ突破を決めたいものです。

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2007.05.22

ごらんアウェー:豊田2007

東京 9:36 (ひかり367号 328-67) 11:00 豊橋

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豊橋駅の定番、構内立ち食い蕎麦屋の「壺屋」で天ぷらきしめん(400円)を賞味。ここのきしめんはネギや油揚げが多めに入っているので具を載せなくてもきしめん(300円)で十分なんですが、昨年はそれで負けたような気がして天ぷらきしめんにしてみました。

豊橋 11:15 (名鉄 1563) 11:45 知立

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概観が派手なので一見有料特急のように見え、実際特別車用のミューチケットを買っている赤サポもいましたが、無料の一般車も付いていますので念のため。

知立 11:50 (名鉄 6239) 12:14 豊田市

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 日頃はのどかな三河線ですが、今日はちょっと増結したのかな?

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 スタジアムでは昨年同様味噌タレの串かつを賞味。相変わらず食事情は芳しくありません。

 朝方雨が降ったせいか、外はからっと晴れているにもかかわらず今年も屋根付き。スタジアム内も半年かそこらでそうそう変わるはずもありませんが、ユナイテッド航空がスポンサーから降りたためか、コーナーにあった飛行機型のバルーンがなくなってました。

新豊田 16:42 (愛環1170H 2112) 17:12 岡崎

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名鉄で行きと同じ路線を逆戻りしても面白みがないので、今回は「愛知環状鉄道」を利用してみました。でもやって来た電車はわずか2両・・・orz かなり混雑しましたが、それでも一応積み残しはなかった模様。突然電車が混んだせいか、乗客が「今日は何かあったんですか?」と驚いていましたが、その程度の認知度ですか、このゲームは・・・orz

岡崎 17:25 (5118F サハ313-5305) 17:45 豊橋

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東海道線下りホームにもちらほら赤サポがいます。中京地区在住の赤サポでしょうか?

豊橋 18:19 (ひかり380号 328-67) 19:43 東京

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 豊橋の駅弁といえば「助六寿司」という名の稲荷寿司が有名なんですが、あの甘ったるい寿司ではビールのアテにはならんので「うなぎ飯」(壺屋弁当部 1,050円)を購入。新幹線乗り換え口前待合室の売店では売切れていましたが、ホーム内売店「新幹線グルメ」で無事ゲット。

 昼飯時を当て込んで作ったものの売れ残りなんでしょうか、ご飯はすっかり固くなってしまったのが残念でしたが、うなぎのほうはふっくら柔らかめの味わい。ややタレが甘めながら悪くはない出来栄えでした。折り詰めにぎっしりご飯が詰まっていて食べ応えがあるのも高ポイント。うなぎといえばどうしても浜名湖を擁する浜松を連想しがちですが、静岡県のうなぎ養殖は生産量トップの座を失って久しく、現在では鹿児島県や愛知県の後塵を拝するに至っています

 ですから、豊橋がもっとうなぎを売り出しても不思議はないんですが、商売上手な人は全部トヨタに持っていかれたんでしょうかねぇ・・・

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2007.05.21

埼スタへ行こう

極寒のナイトゲームで始まったACLグループステージ。

ある時は2点のビハインドから必死に食らいつき

ある時は圧倒的に押しながらも分厚い壁を崩せず

ある時は不可解な退場劇に泣き

そしてまたある時は泥濘に苦しんだ。

過酷な日程。

長距離移動。

アウェーでは必ずと言って良いほど怪我人や体調不良者が出た。

内容を伴った試合なんて一つもない。

だが傷つき、疲れ果てながらも浦和はグループ首位で埼スタへ帰ってきた。

5月23日(水)、シドニーFCとの最終決戦。

埼スタへ行こう。

アジアの頂点を目指す浦和を皆で後押ししよう。

埼スタへ行こう。

ともすれば足が止まりそうになる選手、寸でのところで足が届かない選手を皆の声で、拍手で支えに行こう。

そして浦和がまた一つ新しいステージへ登る瞬間を見届けようではないか!

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【観戦記】浦和 0-1 田崎

 キック力のない女子には非常に気の毒な強風下での試合。セットプレーで置いた玉さえコロコロ転がる有様では十分にコントロールされたボールが蹴れるはずもありません。そんな中で浦和が風上に立った前半はほぼ浦和が一方的に攻勢、風下に回った後半も善戦しましたが、チャンスを確実にシュートに持ってゆく力、要は決定力の差が顕著に出て負けてしまいました。

 ただ勝ちはしたものの中盤を圧倒的に支配された昨年10月の試合と比べるとチーム力の差が縮まっているのは明らか。とりわけ風下に回った後半は一方的に田崎にやられるものと思っていたところ、グラウンダーのボールをしっかり繋いで何度もチャンスを作っていた辺りに成長を感じました。残念ながらこの日は敗れてしまいましたが、選手はそれなりに手ごたえを感じたかもしれません。

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<スタメン>

---北本--安藤---
------------
高橋-柳田--庭田-木原
------------
西口-矢野--田代-土橋
-----山郷-----

 栗鼠が駒場を不当占拠しているため、この日の試合会場は鴻巣。バックスタンドの芝生席での観戦(正直、1000円を取る環境じゃないんですが・・・)で何がなんだかわかりませんでしたが、一応フォーメーションを見た感じのままでメモっておきます。これまで一貫してダイヤモンド型で中盤を構成していましたが、相手が手強くなったためか、柳田&庭田の2ボランチで中央を固めてきた他、右SHに前節サブだった木原を抜擢。これまで右SHに回ることが多かった安藤をトップに上げて窪田が控えに回りました。突如木原を抜擢した意味合いはよくわかりません。

 風上に立った前半、浦和は強風を利用して田崎陣内に一方的に攻め込みました。田崎はカウンターで対抗するのが精一杯。

 高橋が高い位置に張り出してそこを基点に攻めに出るパターンもそこそこありましたが、総じていえば中盤でボールを奪うと、サイドからでも中からでもすかさず前線に放り込んで田崎DFラインの裏を取ろうとするパターンが非常に多いように思いました。もうちょっとのところでFWの足が届かずという場面もしばしば見られ、一見浦和が圧倒的に攻勢をかけているようではありますが、ゲームが終わってしまうとこのやや雑といって良い攻撃によって自分で自分の首を絞めてしまったような気もします。北本はもちろん、安藤もそれほどスピードがあるわけではないので、一発で相手のDFラインを破ろうとするのは少々虫が良すぎたような・・・ また前半はこれまでの試合と違って土橋の攻め上がりが少ないのも気になりました。安藤を右SHに置いた場合と比べると残念ながら木原のキープ力に信頼が置けないせいでしょうか・・・ 

 しかも何はともあれ一方的に押していた前半に無得点。風下に回る後半はタコ殴りにされることを覚悟しましたが、あに図らんや、後半も見どころは満載でした。

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 田崎は相変わらず手数をかけない攻撃。左サイドからのクロスをファーで大谷に合わされて失点(大谷のマークを離してしまったのはタ級かなぁ・・・)。まぁ早晩こうなるだろうなとは思いましたが、意外や意外その後は田崎の攻勢を許さないどころか、浦和が必死の反撃を見せてくれました。

 エメルソン永井は失点してからすぐに庭田&木原→保坂&窪田の2枚代え。オジェックと比べると(少なくとも目先は)非常に納得感がある采配を見せてくれます。フォーメーションもいじったのでしょうか?

---北本--窪田---
-----保坂-----
-柳田------安藤-
-----高橋-----
西口-矢野--田代-土橋
-----山郷-----

といった感じに見えましたが、安藤がさらに前で4-3-3だったのかもしれません。風下でロングボールの意味がない浦和はショートパスをしっかり繋いで反撃。安藤&土橋の組み合わせで何度も右サイド中心にチャンスを作りましたが、サイドからのクロスは全部田崎のCB陣に跳ね返されてしまいます。相対的に左サイドが沈黙していたのでエメルソン永井は西口に代えて岩倉を投入しましたが、残念ながらその成果を見ないまま試合終了。木原の抜擢は不発でしたが、それ以外はエメルソン永井的には打つべき手を全て打った結果での敗戦で致し方なし。

 チャンスを作りながらも決められない浦和と、チャンスは少ないながらそれをきっちり決めてくる田崎。さらに先制してからの田崎の守備の堅さが際立った一戦。もうちょっと良い環境で見たかった試合でしたが、田崎相手に浦和は運動量で優勢に立っただけでなく、ボールの支配率でも優位に立ち、田崎とのチーム力は確実に縮まっていることを実感させるには十分な内容でした。

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2007.05.20

ネネ考

 レギュラーDF陣が欠けるとタイミング良くひょっこり現れて、とりあえずその穴を埋めてくれるネネ。

 怪我で離脱している期間が長いせいか、事実上空いている外国人枠のように見做され、ことある毎に「ネネを切って○○を補強し・・・」と言われてしまうネネ。

 あろうことか、「ポンテの話相手」扱いされてしまうネネ。

 でも、高い打点&滅多に出場しないせいかマークされにくい利点?を活かしてたまにセットプレーで点を取ってくれるネネ。

 ブラジル人の割には性格はいたって地味。

 得点能力があることを除けば、なんとなく「ブラジルの内舘」という称号がしっくりくる感のあるネネ。

 あんまりスポットライトの当たることのないネネが浦和を気に入ってくれているかどうか全くわかりませんが、末永い活躍を期待したいものです。

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先制!ネネ再契約弾(報知)

 名古屋戦で先制弾を決めた浦和DFネネ(31)が、来月から半年間契約を延長することが19日、分かった。「ネネはゴールも決めた。契約延長? その方向です」と中村修三GM。ネネの代理人テオ氏が来日する来週にも今季終了までの契約を結び直す予定だ。

 奇跡の延長だ。ネネは昨季故障の連続でリーグ戦わずか9試合出場。強化部は解雇の方針を固め、サンパウロのブラジル代表DFアレックス・シウバ(21)の獲得に動いた。だが、相手チームの慰留工作で交渉は凍結し、ネネは6月までの"お試し契約"で残留していた。今夏獲得を目指したシウバの移籍金が欧州名門との競合で、900万ユーロ(約14億円)にまで急騰したため、浦和は断念。復調したネネが、首脳陣の信頼と再契約を勝ち取った。

(2007年5月20日06時02分  スポーツ報知)

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(メモ)浦和0 ‐1田崎

(スタメン)木原がついにスタメン入り。窪田がサブへ。

(前半)女子には気の毒な強風。浦和は風上を利して一方的に攻め込むが、得点機は僅少。中盤から早めに前線に放り込み、DFラインの裏を狙おうとしているが、ボールコントロールがままならない様子。

(後半)左からのクロスをファーできっちり大谷に合わされて失点。

風下で苦戦を予想したがしっかり地上戦を仕掛けてまずまずの出来。しかしサイドからのクロスは全部中央で跳ね返された。

昨年よりチームの実力差は縮まったがFWの差は明らかだった。

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【観戦記】名古屋 1-2 浦和

 「つまらん王」の決戦を制したような見所の少ない試合内容でしたが(守備がしっかりしているもの同士でしたので退屈はしませんでしたが)、引き分け続きでやや停滞・沈滞気味のチームを元気づけるには内容よりも勝利が必要。その意味では豊田スタジアムで初勝利というのは実に有意義といっていいでしょう。名古屋サイドからして見れば浦和の攻撃はそんなに怖くなかったと思いますが、決定機の数を見れば名古屋は引き分けに持ち込むのが精一杯で、浦和の勝ちはまぁ妥当でしょう。

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 スタメン&フォーメーションは前節ガンバ戦と全く同じ。

-----ワシ-----
--伸二---ポンテ--
相馬--------暢久
---阿部--啓太---
--ネネ-ホリ-坪井--
-----都築-----

 一方の名古屋のスタメン&フォーメーションも前節マリノス戦と全く同じでした。

---四千--杉本---
本田-藤田--山口--金
阿部-吉田--米山-大森
-----楢崎-----

 マリノス戦で4-4-2を採用したのは当座しのぎの秘策というわけではなく、本格的にフォーメーションを変えたということなのでしょうか?

 立ち上がりの浦和はガンバ戦同様ピリっとしませんでしたが、次第にリズムを取り戻して中盤でボールがキープできるようになりました。名古屋はDFラインを高く押し上げてコンパクトな陣形を維持しながら、中盤で圧力を掛けて浦和を封じ込める狙い。

 浦和は名古屋の厳しいプレスを受けながらも、ポンテを中心に高い個人技を生かして名古屋のDFラインの裏を長短の縦パスで崩してみたり、あるいは相馬のドリブル突破で打開を図ったりと一応形は作りますが、なかなか決定機らしきものは掴めず。

 久しぶりに水曜日に試合のなかった浦和ですが、休養の効果は大してなかったようで動きは至って緩慢。いつものごとく棒立ちの味方選手の足元から足元へチンタラパスを繋ぐだけ。2、3人に囲まれてもボールを失わないポンテがかろうじて相手の隙を見出しているのと、相馬のドリブルがアクセントになっている程度。相変わらずパス&ゴーの選択肢はなく、年中勝負に出ている相馬ですが、今日はアバウトなクロスが減り、深くえぐってパスorクロスを上げる場面がままあったので多少進歩したといっていいかも。

 一方の名古屋はカウンター気味に快速の杉本を縦に走らせるのが基本。サイドに開いている両SHを走らせるのがオプションとしてある程度。今日は組み立ての過程で直接ヨンセンに当てるボールは少なく、フィニッシャーに専念させている感じでしたが、こちらも決定機には至らず。

 浦和がやや押し気味ながら膠着状態に陥った中、先制したのは浦和。ポンテの左CKをネネがドンぴしゃりでヘッドで叩き込んでくれました。

 しかしこの先制点を守りきれないのが今年の浦和。珍しく名古屋が人数を掛けた攻めに出て米山のサイドチェンジで右サイドに振られたところで右SB阿部がどフリー。クロスに対して堀之内は棒立ち。中央に突っ込んできた金に都築は気を取られ、かつファーのヨンセンにはネネがしっかり付いていたのですが、やはりヨンセンのほうが一枚上手で見事に決められてしまいました。この試合を通じて1回ぽっきりですが、名古屋の見事な崩しでした。3バックの相手に対し、CB横のスペースを利用してサイド攻撃をかけるのは定石中の定石ですが、それが決まりました。

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 試合内容上は同点での折返しはやむなし。このところ前半が良くなくて後半に実力を出す試合が続いており、今回もそうなるだろうと思っていたのですが、残念ながらこの試合は後半もぴりっとしませんでした。前半そこそこ見せ場を作っていた相馬が全く動けなくなったのがその主因。これで左サイドの攻撃が沈黙し、足元から足元へのパス交換によるチンタラ攻撃ではにっちもさっちもいかなくなってしまいます。たまーーに名古屋のミスでポンテや暢久が右サイドに飛び出してビッグチャンスを作るものの、クロスに精度を欠いてシュートに持ち込めず。

 名古屋は前半よりは中盤でボールをキープしてSBが上がってくる場面が増えましたが、浦和の右サイドは暢久&坪井が奮闘して形を作らせず。昨今話題の本田はFKで見せ場を作っただけで、流れの中では終始消えていた感じ。

 しかし相馬が動けなくなった左サイドは相当ヤバイ状況になり、スピードのないネネが1対1で杉本と対峙する場面がしばしば(杉本は速いだけで助かりました・・・)。さらに左サイドからどフリーでクロスを上げられる場面も出てきましたが、その精度が悪かったり、あるいはターゲットであるヨンセンを浦和CB陣がしっかり捕まえていたりして決定機を作らせず。堀之内は再三ヨンセンに肉弾戦を仕掛けられて大変でしたが、後半はなんとか押さえきりました。

 結局のところ名古屋はシステム変更で守備はそこそこのレベルに達しているけれども、攻撃はシンプルなものしかできないというレベルなのでしょう。

 ゲームは低レベルで膠着。ワシントンは今日も不振。2度あったGKとの1対1を決められず(2回目のGK楢崎を交わそうとして失敗したあれは、否応にもキレの悪さを感じさせたなぁ・・・)、ポストプレーも決まったり決まらなかったり。浦和は左サイドが全く機能していないのが明白で、しかも名古屋にはヨンセンの一発、あるいは本田のFKがあるだけに名古屋やや優勢かと思っていたのですが、残り10分ほどになってようやくオジェックが起床。相馬に代えて岡野を投入。阿部が左WBに回るガンバ戦同様のスクランブル(岡野が右WB、暢久がボランチ)で遅まきながら浦和が反撃に転じました。

-----ワシ-----
--伸二---ポンテ--
阿部--------岡野
---啓太--暢久---
--ネネ-ホリ-坪井--
-----都築-----

 動けない選手が一人いなくなって、動ける選手が一人入るのがこれほど劇的な効果を生むとは。終盤になって双方中盤がスカスカになる中、名古屋のアバウトなクロスボールを拾って伸二がズバっと左サイドを疾走する(というほど速くはないけど)ポンテにパスを供給。中央への押し返しをワシントンがDFを交わしてきっちり決めてくれました。3人の選手を前にしてのファインゴール。この試合全くといっていいほどいいところのなかったワシントンですが、FWは点が取れれば全て良し。あまりとやかく言うのはやめておきましょう。 

 終盤に突き放されると控え選手に見るべきものがない名古屋はどうしようもありません。そのままずるずると土俵を割ってジ・エンド。

 今日の浦和は06年モードにすっかり回帰した感じ。接触不良の電気機器のようで、たまーーに回線が繋がった時はパンパンパンとダイレクトパスが回って見事な崩しを見せるものの、それはほんの少し。あとはチンタラ攻撃の繰り返し。相手のプレスを物ともしないポンテの存在で様になっているだけ。こんな攻撃が通用するのは名古屋クラスまででしょうし、名古屋もそんなに怖くはなかったことでしょう。組織的な崩しは垣間見せるだけに留まり、これじゃオジェックがいったい何をしようとしているのか不審に思うのは無理もないところ。

 もっとも今日は堀之内が高いDFラインを設定してコンパクトな陣形が維持されている時間帯が長く、ワシントンが最前線で孤立という場面が少なかったのは好材料。2列目の伸二やポンテが終始ワシントンに比較的近い位置にいたのが印象的でした。

 勝ち点を確実に取りに行くには06年型が最適。でもその限界ははっきりしている。オジェックの苦悩が見え隠れする辛勝でしたが、しかしそうであっても勝つことで一気に好転する可能性は十分ある。負けが許されない次節シドニーFC戦でどういう闘いぶりを見せてくれるのか非常に楽しみです。

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2007.05.19

(メモ)名古屋1 ‐2浦和

(スタメン)浦和、名古屋とも前節とスタメン変わらず。

主審岡田

(前半)浦和361 名古屋442

相変わらず立ち上がりが良くないが、次第に中盤で優勢に。名古屋のコンパクトな陣に対し、長短の縦パスや相馬のドリブルでDFラインの裏狙いで攻撃するが決定機にはいたらず。

名古屋は杉本を走らせてのカウンター中心。

ポンテCK→ネネヘッドで先制するが、右からのクロスをヨンセンに決められて同点。逆サイドの選手がフリーになりがちなのが気になる。

(後半)相馬が全く動けなくなり、チャンスは右から散発的に作るのみ。名古屋も杉本頼みは変わらず。

完全に試合はこう着。ワシントンは全くだめでまたも引き分けかと思ったが、ようやく相馬に代えて岡野を投入。スカスカになった名古屋の中盤をポンテ?が切り裂いてワシントンが待望のゴール!

06年型に戻った感じ。内容は乏しいが、チームが好転するには勝利が何よりの特効薬。

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隠れた見所

お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、本日対戦する名古屋の練習着。今年から胸スポンサーが「明治乳業」になっています(昨年までは「UCC」)。

要するに明日は

「明治ダービー」

なんですなぁ・・・ しょーもな。

ちなみに明治製菓と明治乳業は共に明治製糖から分離した企業同士。

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2007.05.18

降臨

レディースオヒサルより。

■07.05.18 [ MOCなでしこリーグ第5節vsTASAKIペルーレ ]   
2007年5月20日(日)13:00キックオフ・鴻巣市立陸上競技場

◆チケット:当日券のみ、11:00より、チケット販売所(南口広場)にて販売致します。
全席自由席:高校生以上1,000円(中学生以下無料)/車椅子席1,000円(ヘルパー1名含む)

◆開場:12時
 入場口は、バック芝生スタンド南口広場付近となります。客席は、バック芝生スタンド及び、ホームゴール裏芝生スタンドを開放致します。
 尚、ビジターチームの応援は、ビジターゴール裏芝生スタンドにてお願い致します。

◆競技場へご来場の際は、公共の交通機関をご利用下さいますよう、お願い致します。

◆鳴り物による応援は禁止となっております。ご協力の程、お願い致します。

◆ご来場頂きましたお客様、先着2,000名にマッチデーニュースを差し上げます。

◆試合後に、メインスタンド寄り特設ブースにて、選手がサイン入りレッズレディースグッズをプレゼント致します。(今回は法師人選手の予定です)
※尚、選手はコンディション等により変更になる事もありますので、あらかじめご了承下さい。

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キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!

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山陰本線各駅停車(2)

城崎温泉13:03 173D キハ47-1 14:13浜坂

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 途中の香住で行き違いのため長時間停車。もう季節は終わってしまいましたが、この辺りは冬ともなるとカニ、カニ、カニのカニ一色。当然駅構内もカニだらけです。

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 余部鉄橋通過。架け替えが発表されて余部も観光客で賑わっています。

浜坂14:27 535D キハ33-1001 15:13鳥取

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 こまめに列車を乗り継いでようやく鳥取県入り。

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 鳥取駅の天井には大きな傘が。

鳥取15:42 3431D キハ126-12 18:12松江

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 鍼灸大学以降ずっと列車はがらがらでしたが、鳥取からは学校帰りの高校生で一気に満席に。折悪しく強めの雨も降り始めて車窓は台無しに。ここから松江までは山陰で最も賑わう区間であると同時に最も退屈な区間でもあるので、ついうつらうつらとしがちに。

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 窓越しに中海が見え始め、宍道湖と結ぶ水道が見えれば山陰随一の城下町松江はもうすぐ。

松江18:51 831M クモハ114-1194 19:41出雲市

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 夕食は松江で途中下車して割り子蕎麦を賞味。とはいっても老舗の並ぶ橋北までは行けそうにないので、駅構内「シャミネ」にある「奥出雲大橋」で済ませました。ここの割り子蕎麦は3枚が基本なのですが、1枚追加して4枚を賞味。黒くて太め、かつやや硬め。店員は「つゆは辛めなので少しだけかけて下さい」と声をかけてくれましたが、東京でよくあるしょっぱいといった辛さではなく、濃厚といったところ。確かにつゆをかけ過ぎるとつゆの味だらけになって蕎麦の味がわかりにくくなります。場所柄蕎麦やうどんだけではなく、ご飯物にも力を入れている店ですが、その割りにはしっかりした蕎麦でした。但し、蕎麦湯が湯のみ一つだけというのはかなり寂しいかと。

 すっかり暗くなった出雲路をさらに西へ。ラストスパートは宍道湖の夕暮れと行きたかったところですが、電車は通勤客で混みあってそれもままならず。わずかに通路越しに見え隠れするばかり。

 

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2007.05.17

山陰本線各駅停車(1)

 4月の話になりますが、JR最長の路線であると同時に、ローカル色満点の山陰本線を鈍行で走破してきました。

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東京6:26 のぞみ171号(326-417)8:46京都

 京都駅に到着してまずは腹ごしらえ。そばorうどんを注文した後、トッピングを自分で選び、最後に清算というスタイルは首都圏の駅そばではあまり見かけないもの。

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京都9:03 235M モハ113-5326 9:54園部

 京都駅山陰線乗り場といえば気動車がたむろしていた時代しかよく知らないのですが(^^; いまや小なりといえども通勤路線の装い。長大編成の電車で京都駅を発車します。

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 保津峡を抜けると丹波の里。この辺はまだ桜が見ごろでした。

園部10:02 1127M クモハ112-5302 11:03福知山

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 沿線にはそぐわない派手な建物は「明治鍼灸大学」。ここで学生がどっと降りてたった2両の電車はがらがらになってしまいました。

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 全国至るところ「ゆるキャラ」だらけ。丹波といえば栗に黒豆。そのまんまのキャラですが、カヌーを漕いでいるのは?

福知山11:07 429M  クモハ112-3813 12:26城崎温泉

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 高架化工事が完了したばかりの福知山駅。駅に進入する前の右手、福知山城が随分良く見えるようになった気がします。旧駅舎跡地はまだ更地のまま。ビル需要があるような大きな街ではありませんから、跡地にはバスターミナルを整備するくらいでしょうか。

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 城崎温泉着。駅の看板が架け変わってしました。駅前に市営温泉がありますが、ゆっくり湯に浸かるほどの時間はないのが残念。

Sanin1_8

昼飯は城崎の駅弁「かにずし」(たで川 920円)。山陰本線沿線至るところで「かにずし」が売られていますが、どこで食べてもさほど差はなく、大きな当たりもなければ外れもないが、いくつも食べるには値しないという感じ。概して酢飯ではない「かにめし」のほうが好きなので「かにずし」と並んで売られていた「かに釜めし」のほうが良かったかもと少々後悔。正午を回ったのでお酒も解禁。ビールのアテにはまずまず。

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2007.05.15

湯郷戦の怪

アウェー湯郷戦はスコアレスドロー。

温泉地で前泊し、盛大な枕投げで体力を使い果たしてやや力の劣る相手にこの結果という気がしないでもありませんが、それはともかくオヒサルに載っているメンバー表。

GK山郷
DF田代、西口(83分岩倉)、土橋、矢野
MF高橋、安藤、庭田(HT保坂)、柳田
FW北本、窪田(78分木原)
SB笠嶋、木原、岩倉、保坂、百武

最遠のアウェーで営業活動するまでもないかとの算段(?)で党首が前節に続きベンチ入りしていないとか、前節殊勲の松田もベンチ入りしていないというのがポイントではありません。

よく見るとサブに控えのGKがいません!!!

昨年の控えGKだった小金丸が開幕前に大怪我をしたので急遽池田がトップ登録されたのですが、その池田に不慮の事故でもあったのでしょうか??? GKを削ってまでフィールドプレーヤーをベンチ入りさせないといけないほど切迫した状況でもありませんし・・・

レディースともなると選手の近況なんて怪しげな伝聞でしかわからないもの。選手の退団ですらMDPからこっそり名前が消えていたり、「おい、弁当の数、一つ足りなくね?」ということで判明するという有様です。

このメンバー表が何を意味しているのか、次の日曜日に確かめてきます。

MOCなでしこリーグ第5節
浦和レッズレディースvsTASAKIペルーレFC
2007年5月20日(日)13:00キックオフ・鴻巣市立陸上競技場

ちなみに湯郷戦のスタメンはINAC戦と全く同じ。早い時間帯に庭田が交代させられているところも同じです。点を取らないといけない時間帯で窪田に代えて木原を入れているのが目を惹きますが、安藤がFWに上がって木原が右SH(保坂が左SHへ)なのでしょうか?

下位クラスとの対戦では大勝続きだったものの、中位クラスとの対戦で立て続けに苦戦を強いられ、次は上位との対戦。大型補強で優勝を狙う浦和の真価が問われる一戦です。

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オジェック考

ガンバ戦はまたしても引分け。そのせいかオジェック監督への批判は止みそうにありません。

昨年リーグチャンピオンが今年は一転ドロー沼に引きずり込まれるという状況。勝ち慣れた人からすれば今の状況は耐えがたいのかもしれません。でも、私のような「焼け跡世代」からすれば完全に許容範囲内。

もう昔話をする人は嫌われる時勢なのかもしれませんが、あえて繰り返します。

オフトが就任した時も当初は勝てませんでした。ただその間オフトは無為に時を過ごしたわけではなく、選手の見極めを敢行。長谷部を筆頭に若手選手をも引き上げ、今後戦力となりうる選手にいわゆる「基礎」(それが何なのかはよう説明できませんが・・・)を叩き込みました。そして「追い越し禁止」に象徴されるエメ・達也・永井頼みの単純な戦術でやっと勝てるようになったかと思ったのもつかの間、単純な戦術は簡単に対策を講じられて最後は連敗また連敗。そんな1年目でした。

残念ながらオフトのサッカーは当時の犬飼社長に「つまらない」と評価されて2年で監督の座を退くことになりましたが、ギドはその成果を継承。途中主力選手の大怪我&突如退団等のアクシデントがあったのは不運でしたが、徹底して勝負に拘った3年目に見事リーグ制覇。

リーグ制覇1回、天皇杯制覇2回、ステージ制覇1回。この成果にはなんら文句のつけようがありませんが、残念ながら「基本的にリスク回避指向。戦術が単純なため相手に対策を立てられやすい。でも個人能力差でなんとかしちゃう。」という側面はオフト時代と全く変わりありません(オフト時代と違ってセットプレーでぼこぼこ点が取れるようになりましたが)。

要するにオフト路線の延長線上で昨年までなんとかやってきたわけですが、このやり方では個人能力で優位に立てない相手には通用しないのは明らか。浦和が世界で勝負するにはもうワンランク上のサッカー=組織性のあるサッカーをやらないとどうしようもないわけで、オジェックは今それをやろうとしています。

もっとも狙いは判るにせよオジェックの今のアプローチが正しいのかどうか、それは残念ながらわかりません。チャンピオンチームゆえ試行錯誤は許されず、勝ち点を取ってゆかないといけない現実との狭間で悩んでいるようにも伺え、結果的にダメかもしれません。

ただオフトの一年目がそうだったように、チームの立直しにはある程度時間もかかり、目に見えた成果も出にくいのは致し方ないところ。戦力の入れ替えを余儀なくされることもあるでしょう。

しかもオジェックは素人監督ではなく、異国で指揮を取るのが初めてでもなく、ましてや無能ではないことも証明済み。辛抱できないもんでしょうかね?

何かと監督に批判的な言動が目立つ昨今ですが、何の脈絡もなく監督をとっかえひっかえした暗黒時代から全く進歩していない人、あるいはその歴史を顧みない人の何と多いことか・・・

P.S.

オジェックに対する不満の多くは、オジェックが多くを語らないことから来ているに過ぎず、さらにネタをもらえないマスゴミがその不満を煽っているだけじゃないのかという気が。

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2007.05.14

無印の馬は安かった

「ナックファイブスタジアム大宮」の契約内容がスポーツ紙で明らかになりました。契約期間は6年間で、売却額は1億8000万円。

Jリーグ試合会場の命名権の値段はそれこそ千差万別ですが、Wikipedia等によると

・日産スタ:5年間総額23億5,000万円(推定)。但し近隣施設含む。

・味スタ:2003年3月1日から2008年2月末までの5年間、12億円で契約に合意。

・東北電スタ:契約期間は今年3月から3年間。東北電力は年間1億2000万円の命名権料を県に支払う。

・フクアリ:契約内容は5年半で450,000,000-530,000,000円+AEDの提供及びチケットの買取

・ホムスタ:3年契約で契約金は年7000万円。

・九石ドーム:契約期間は3年間。契約金は年7000万円。

・ユアスタ:年間7千万円の3年契約

・ポカリスタ:五年契約で総額一億二千五百万円。但し、鳴門総合運動公園内の施設全体の価格。

・NDスタ:年間1200万円。2007年4月1日から3年間。

とあってほぼクラブの規模・知名度・成績に比例した値段になっています。命名権売却も珍しくなくなって相場もこなれてきたようで、J1下位~J2上位クラスでは年7000万円というのが通り相場の中、大宮サッカー場の「1年あたり3000万円」というのはNack5にしてみればかなりお値打ち感があります。

P.S.

 5/15日付の日経(埼玉・首都圏経済面)によると、さいたま市は年間5千万円以上で3年以上契約ができることなどを条件に募集していた模様。4社も応募があったので思った以上に人気があったのだと思いましたが、さいたま市はものの見事に値切られたようです。さいたま市はラジオ放送による宣伝効果が見込める(=広告料換算で年2,555万円)としていますが、かなり苦しい言い訳のような・・・

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J1大宮 地元FM局に命名権(スポニチ)

 さいたま市とラジオ局「エフエムナックファイブ」(同市)は14日、サッカーのJリーグ1部(J1)大宮アルディージャのホームスタジアム「さいたま市大宮公園サッカー場」の命名権を市が同社に売却、新名称を「ナックファイブスタジアム大宮」とすることで合意したと発表した。

 契約期間は6年間で、売却額は1億8000万円。さいたま市のスポンサー募集に対して4社から応募があり、市が企業の信頼度や提示金額などから同社を選んだ。

 同サッカー場は改修中で、11月にリニューアルオープンの予定。 

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【観戦記】浦和 1-1 G大阪

 メロメロの立ち上がりでボコボコにされるかと思いましたが、ガンバが先制後なぜかペースダウン。それに助けられて次第に浦和ペースになり、ガンバの中盤のプレスが機能しなくなった後半はほぼ一方的に浦和が猛攻を仕掛けましたが、終始ラストパス&シュートの精度を欠いて同点に追いつくのがやっと。ワシントンのPK失敗もあれば凡ミスでカウンターを食らってはポストに助けられる場面も2度あり、引き分けは妥当な結果でしょう。

 ガンバは家長を温存して後半勝負の算段だったと思いますが、浦和以上に自軍が疲れてしまったのが最大の誤算。西野の作戦ミスにやや助けられた感もありますが、2度の海外遠征を含む連戦また連戦で疲労困憊の中、最も手強い相手との試合を引き分けで凌いだのはまずまずの結果。川崎・柏に抜かれて4位に後退してしまいましたが、今後戦術消化による上積みがあることを期待(妄想?)すれば、6月の中断期間まで首位に勝ち点3のビハインドくらいで付いて行けば十分。全く焦る必要はありません。

 闘莉王が負傷欠場でスタメン&フォーメーションはこんな感じ。完全な3バックでした。オジェックは完成度の低い4バックでガンバ戦に臨むのはリスク大と判断したのでしょうか?ペルシク戦に続き長谷部がスタメン落ちして伸二が先発。左WBには引き続き相馬が起用されました。永井が外れたのはペルシク戦の出来からすれば妥当。負傷・疲労でどうにもならなくなって、いよいよオジェックもスタメンをいじりはじめた模様。

-----ワシ-----
--伸二---ポンテ--
相馬--------暢久
---阿部--啓太---
--ネネ-ホリ-坪井--
-----都築-----

 試合開始早々マグノアウベスに簡単にDFラインの裏に抜け出されたのを皮切りに、浦和は立ち上がりからガンバの猛攻に晒されてしまいました。ガンバの細かいパス回しに翻弄され、DFラインは下がりまくって、とにかく後から飛び出してくる2列目、3列目の選手を全く捕まえられません。浦和は全くボールが繋げないためにガンバの波状攻撃を許し、至近弾を浴びまくって失点も時間の問題と思っていたら案の定、遠藤の飛び出しに付いて行けず、しかも中央でバレーがフリー。こりゃゼロックス杯に続いてボコボコにされるなと思いました。

 ただ天佑というべきか、ガンバはなぜかその後攻撃の手を緩めてしまいます。ガンバもナビスコ杯を含めて連戦続きで、ああいう狭いスペースにちょこちょこ顔を出すためのフリーランニング(=浦和に非常に少ないもの・・・)を数多く要求するサッカーを続けてゆくのはしんどいので、おそらく浦和が前に出てきたところをカウンターで仕留める狙いに切り替えたのでしょう。その作戦は悪くはないのですが、結果的にその消極的な采配がこの試合を勝ちきれなかった遠因になってしまったような気がします。前半で勝負を決めてしまうべく、一気に畳み掛けられたら浦和はひとたまりもなかったでしょう。

 前半の浦和の反撃は大抵相馬のドリブル突破から。しかしこれ自体は場内が沸く割にはほとんど有効打になりません。数的不利なのに相馬が一人で突っかけていってあさっての方向へクロスを上げるか(負傷の加地に代わって右SBに入った青木と1対1の場合でもクロスの精度は大差なし・・・)、行きどころがなくなって後ろへ戻すかといったところ。オジェックは絶えず複数の選択肢があることを相手に意識させるような攻撃を指向しているはずで、相馬のような「とりあえず縦にドリブル」というタイプは多分好みじゃないような・・・

 ただ相馬が左サイドで孤軍奮闘することでガンバの中央が薄くなったり、右サイドがぽっかり空いたりして、そこからチャンスが生まれたケースが多かったように思います。

 しかしチャンスは作りながらクロスの精度やシュートの精度があまりにも悪くて得点ならず。伸二がエリア前中央で2度ばかりとんでもない方向へシュートを蹴っていたのが印象的でしたが、その辺りがお疲れなのかもしれません。

 後半も立ち上がりは前半同様ガンバが攻勢を仕掛けてきましたが、それを凌いだ後はほぼ一方的に浦和が攻撃。あろうことかガンバは浦和より先に疲弊してしまって中盤のプレスが次第に効かなくなり、ガンバ戦では極めて珍しいことに浦和が中盤でボールを支配するようになって両サイドから猛攻を仕掛けます。しかしなおもクロス、シュートに精度を欠き、また撃てそうな局面で回してしまってチャンスをフイにするなどして得点ならず。

 先に動いたのはガンバ。青木に代えて家長を投入したのは予定通りでしょう。しかし、ガンバは中盤での優勢を失っているためか家長はほとんど印象に残らないままに試合を終えてしまいました。ドリブラーとして評価の高い家長ですが、浦和戦ではいつも不発。主戦場である左サイドの対面に暢久がいることは無関係ではないでしょう。

 なおも攻勢を仕掛ける浦和。ワシントンが数人がかりの浴びせ倒しを食らってようやくPKを得ましたが、大多数の予想通りやっぱりワシントンはPKを止められてしまいました。しかし、オジェックは相馬に代えて長谷部を投入して攻撃また攻撃。中盤スカスカ同士なら日頃から慣れている浦和に分あり(自虐)。長谷部のドリブルを契機に、相馬の代わりに左WBに入った阿部のクロスをファーに逃げたワシントンが目一杯足を延ばしてゴール。

 今季何かと批判の対象になりがちなワシントンですが、あのゴールを決められるのはワシントンしかいません。今日も無理やり中盤でドリブル突破しようとする場面では全部潰され、また判定に激昂してイエローをもらうなど目を覆いたくなる場面もありましたが、エリア内できっちりポストプレーを果たしてチャンスメークしている場面もありました。またお得意のエリア内で足技を使ってDFを翻弄しながら前を向くプレーも徐々に復活しつつある様子。永井の出来からするとしばらくはワシントンと心中するしかないかと。

 しかし浦和も同点に追いつくのが精一杯。同点に追いついた後は浦和も目に見えて足が止まりだし、啓太の致命的なミスパスを代表例としてガンバのカウンターを許す場面が増えだしました。ガンバは切札の播戸、前田を投入。浦和も足が止まっている選手を代えないとまずいと思いましたが例によって(攻撃はうまくいっているのでその流れを切りたくなかったのかも・・・)オジェックは我慢に我慢を重ね、ようやく永井の投入を決断したと思ったら代えたのはポンテ。うーん、今日の出来なら代えるのは伸二じゃないのかなぁ・・・ 

 満を持して投入された永井でしたが、やはり疲労が全く抜けていないのか、何ら見せ場を作るには至らず。これならオジェックが投入を躊躇ったのも頷けます。

 家長に比べると播戸の投入は効果的でいつ突き放されても仕方ない状況でしたが、左サイドでネネや阿部がよく踏ん張りました。そしてポストよ、今日もありがとう。

<終了時>

---ワシ--永井---
-----伸二-----
阿部--------暢久
---長谷部-啓太---
--内舘-ホリ-坪井--
-----都築-----

 またしても勝てませんでしたが、スタジアムは拍手また拍手。立ち上がりは褒められたものでありませんが、それ以外は拍手に相応する試合内容だったと思います。55,000人がまた見に来ようと思うであろう素晴らしい試合でした(もっともそのうちの3万人はどんなクソ試合の後でもやっぱり見に来るのですがw)。

P.S.

●西野朗監督(G大阪)

「両チーム万全な状態ではないなか、消耗戦となった。ウチとしては、レッズがまだ目を覚ます前の、前半に勝負を仕掛けようということだった。そして、非常にいいスタートを切れたが、後半までスタミナがもたなかった。前半のいい時間帯に追加点が欲しかった。後半は徐々に運動量が落ち、両サイドバックは完全に消耗し切ってしまい、苦しい状態だった。連戦のダメージもあったと思う。ただ、両チームともタフでいいゲームができたと思っている」

家長温存でてっきり後半勝負と思い込んでいたのですが、前半勝負だったのですか。確かにゲームの流れからすればそうですね。

 「(右SBの)青木については、序盤からフィットしていなかった。」という感想を漏らしているところからすると、昨年同様レギュラーメンバーが一人欠けるといきなり苦しくなる体質は変わっていないのかも。

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2007.05.13

(メモ)浦和1 ‐1G大阪

(スタメン)闘莉王負傷離脱。相馬、ネネ、伸二がスタメン入り。長谷部、永井がサブ。ガンバは怪我の加地に代えて青木。家長、播戸がサブ。

主審西村

(前半)立ち上がりから簡単にDFラインの裏に走りこまれ、さらに2,3列目の飛び出しは全く捕まえられず。案の定細かいパス交換で翻弄され遠藤?に飛び出されてバレーのゴールを許す。

しかしその後ガンバはなぜかスローダウン。カウンターねらいに切り替えたか。
これで浦和が息を吹きかえし、相馬のドリブルを軸に攻撃。しかしラストパスやシュートの精度が最悪。特に伸二。ワシントンのゴールはファウルの判定。

(後半)ガンバも連戦で疲れているのか、中盤のプレスが次第に効かなくなり、浦和が両サイドから猛攻。ワシントンがPKを外して暗雲漂ったが、相馬→長谷部で左に回った阿部のクロスをワシントンが決めて同点。永井を投入して外したのがポンテは謎。しかも永井の出来もあんまりで逆転はならず。今日は最後までラストパスやシュートの精度が悪かった。

ネネ→内舘は引き分け狙いか?

ガンバの勝負手=家長・播戸投入は不発気味。ただポストに助けられた場面も二度あり、引き分けやむなし。

疲労こんぱいの中、選手はよくやった。まだ昨年のサッカーを引きずっているけど少しずつ前進している。

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湯郷、遥かなり

本日浦和レッズレディースはアウェーで湯郷ベル戦。

湯郷は名前通り温泉地なので遊興を兼ねて一度行って見たいのですが、首都圏からはものすごく行きにくいんですね、これが。

湯郷は岡山県の山間部、美作(みまさか)地方にあります。近隣を中国道が走っているのでレンタカー等があれば美作I.C.からアクセスすればいいんですが、公共交通機関で行こうとするとものすごく大変!!

中国道には大阪から津山行きの高速バスが頻発しており、美作I.C.にも停留所がありますが、停留所から湯郷まで約5kmと歩くにはかなり辛い距離。旅館では送迎バスを出しているようですが・・・

JR姫新線林田駅が湯郷の最寄駅ですが、やはり駅から4kmほど歩かねばなりませんし、それ以上に時刻表を見ると判るとおり姫新線はもはや首都圏からのアクセスとしてほとんど機能していません。昔は急行「みまさか」「みささ」っちゅーものがありましたが・・・(´・ω・`)ショボーン

岡山駅から湯郷までバスが出ていますが、県内の移動とはいえバスに乗ることなんと100分!

首都圏から夜行バスでいったん津山に出て、そこから湯郷に向かうという手もあります。

しかもレディースの試合は大抵やたら早い時間に開催されるので湯郷日帰りはまず無理。前泊か、夜行バスで津山に入らないとまず間に合いません。せっかくなので前泊したいところですが、土日ともトップの試合がない週にアウェー湯郷戦があるなんてことはこの先あるのでしょうか???

(参考)

岡山県美作ラグビー・サッカー場

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2007.05.12

【観戦記】横浜M 0-2 名古屋

 次節、次々節に当たる対戦相手の予習代わりに横浜くんだりまでノコノコ出かけて参りました。

20070512yokohama

 こんなところに屈指の赤サポが座っていようとは、誰も知らない知られちゃいけーないーので、携帯のストラップだけはしっかり隠しておきます(・∀・)ニヤニヤ

 で、結論としては「どちらもそれなりにストロングポイントはあるけれども中位以上に行けそうにない」というもの。横鞠は前から激しくプレスを掛け、ボールを奪って一気にゴールを陥れる-04年2ndの浦和のイメージに近い-スタイルに変貌したと聞いていましたが、さすがにそのスタイルを初夏の連戦で貫くのは無理があったようで、その片鱗が伺えたのは前半だけ。一方の名古屋のほうも徹頭徹尾ヨンセン頼みというのが明らか。どちらもツボに嵌れば強みを発揮するけれども対策も立てられやすい感じ。おまけに疲労が著しいせいかどちらも凡ミスが多く、見せ場は僅少。良いところなく敗れた鞠サポはもちろん、第3者的にも「金返せ!」級の糞つまらん試合でした。

 ただ横鞠の積極的に前に出てくるスタイルは浦和の苦手とするところでしょうし、名古屋もヨンセンを自由にさせると落としたボールを拾われて決定的な形を作られるので注意。決して侮っていい相手ではありません。

 名古屋のスタメンはこんな感じ

---四千--杉本---
本田-藤田--山口--金
阿部-吉田--米山-大森
-----楢崎-----

 中村直志に代えて阿部(筑波大卒2年目の左SB)を起用したのが目新しいところ。開幕から藤田1ボランチの3-5-2でやってきたはずですが、このところ負けが混んでいるためか、あるいは横鞠対策なのかはわかりませんが、気がつけば4バック。中盤はフラットなのかボックスなのか微妙でした。

 横鞠のスタメンはこんな感じ。こちらはエルゴラの予想通りのスタメン&フォーメーションでした。

---大島--坂田---
-----山瀬功----
-吉田------山瀬幸
-----河合-----
小宮山中澤--栗原-田中
-----榎本-----

 つまらん試合でしたが、それでも前半はそこそこ見応えがありました。

 立ち上がり双方様子見を続ける中、先制したのは名古屋。ヨンセンが落としたボールを快足の杉本が拾ってそのままゴール! 杉本に対して3人もDFが付いていったように思いますが、いずれも振り切られてしまいました。横鞠は終始この杉本の快足を活かした名古屋のカウンターに苦しめられましたが、中澤&ロサンゼルスの組み合わせではスピード系のFWには力不足なのでしょう。松田がベンチ入りしていますが、なぜ松田ではなく何の取り得もないロサンゼルスなのか理解に苦しみます。

 その後共に中盤でしっかりプレスを掛け合おうとはしていますが、中盤の構成力は横鞠のほうが上で次第に名古屋を押し込み始めます。名古屋はなんだかんだいっても一旦ヨンセンに当ててというパターンがほとんど。ヨンセンを経由しない形での中盤の組み立てなんて90分を通じて数えるほどだったような気がしました。またヨンセンは組み立ての中では良い仕事をしていますが、ゴール前に顔を出さないので怖さは半減。1点目のようにヨンセンのポストプレーから杉本にDFラインの裏に抜け出されると厄介ですが、サイドに叩かれてサイドからのクロスにヨンセンが飛び込むという形は全くといっていいほど見られず。

 一方横鞠は相手を押し込んでサイドから可能性が感じられるクロスを上げたり、山瀬功がDFラインの裏に飛び出したりして形は作っているものの、ラストパスが雑でシュートまで持ってゆけず。先制されたので2バック気味にして前に人数を掛けていますのでそれなりに怖さがありますが、当然ながらカウンターには脆い。

 後半も攻める横鞠に対しカウンターで対抗する名古屋という展開は変わりません。しかし、横鞠は後半早々中盤の動きが極めて緩慢になり、次第に前線へ放り込んで大島のポストプレーを使ったり、坂田をDFラインの裏に走らせたりと、ある意味横鞠伝統の縦ポン攻撃に回帰。DFライン裏に抜け出した坂田を楢崎が倒してPKを得、この日最大のチャンスを得ましたが、そのPKを山瀬功が外してしまったのが勝敗を分けました。その後はやはりDFライン裏に抜け出した坂田(こいつの抜け出し方はホンマ上手い!)の折り返しをどフリーで中央に走りこんできた山瀬功のシュートが枠を逸れたのが惜しかったくらいで、それ以外は全く可能性を感じない攻撃に終始。中盤でミスを犯して名古屋のカウンターを食らい、その名古屋もビルドアップの過程でミスを犯してあぼーんと実にくだらない試合内容。山瀬功は絶好機を2度外してから仕様通りすっかり消えてしまいました(でも良い時間帯は中盤でパスを出していたかと思えば、知らん間にDFラインの裏に抜けてくる動きは健在でした)。

 名古屋のほうも後半から横鞠が中澤をしっかりヨンセンに付けて来たせいもあって、一発だけ1点目同様ヨンセン→杉本の絶好機があった他は全く攻撃の形を作れず。ただ先制した余裕でリスクを負わず省エネ運転でカウンターの機を伺っているように見受けられましたが、その狙い通り横鞠のFK崩れからカウンターを仕掛けて見事に2点目をゲット。あとは横鞠の攻撃を難なく凌いで連敗脱出。名古屋はCBのレギュラーメンバーを欠いているにも関わらずセットプレーの守備に自信を持っているのか、簡単にCKを与えてしまうのが不思議でした。

 山瀬功のPKが決まっていたら勝負はどうなっていたかわかりませんが、結果的にはほぼ完敗といって良い横鞠。若手へ切り替えている最中なのは判りますが、この試合のように運動量で見るべきものがなくなると山瀬功・坂田・中澤を除けば単に終始バタバタしている下手糞の集まりに過ぎないという印象。途中で山瀬幸に代えて清水が投入されましたが清水のほうがはるかにマシで、若手への切り替え自体が自己目的化しているような・・・ これリストラの一環なんでしょうか?

 方や名古屋。本田はこんなチームにいつまでいるつもりなんだ??? 絶対楽しくないでしょう、こんなサッカー。

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(メモ)横浜M0 ‐2名古屋

次節、次々節に対戦する相手の偵察に来ました。基本的に名古屋目線で観戦。

(スタメン)中村直が外れ、阿部を起用。後は両軍エルゴラ予想どおり。

(前半)ヨンセンが落としたボールを杉本が拾い、DFを振り切ってそのままゴール。鞠DFはスピード系FWに弱いのか。
共に中盤でプレス掛け合うが中盤の構成力は鞠が明らかに上で押し気味にゲーム進めるがラストが雑で決定機作れず。凡ミスも多い。
鯱はヨンセンのポストプレー頼み。442に変えた?

(後半)共に動けなくなり中盤スカスカ。山瀬がPKを外したのが痛恨。あとは単なる全線への放り込みに終始。しかしやはりラストが雑。
FK崩れからカウンター食らって万事窮す。
名古屋も後半はヨンセンが中沢にマークされて散発的にカウンターを仕掛けるのみ。

どちらも凡ミス多く、第三者的には金返せ級の糞試合。

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Jリーガーが選ぶベストプレーヤー

 今週のサカダイの特集「Jリーガー108選手が選ぶベストプレーヤー」はシーズン真っ只中にやるには勿体無いと思われるほど興味深い企画でした。

 「シュートセンス」とか「クロスボール」といった各評価項目別のベストプレーヤーについてはそれほど違和感なし。強いて言えば「クロスボール」で通称「ワロス」の加地が3位というのに驚いたくらい。運動量豊富なのでSBとしては優秀なことは認めるけどね。

 それはともかく、この企画で最も良いと思ったのは各評価項目毎の得票結果を公表しているだけではなく、個票の内容を全て公開しているところ。誰がどの項目で誰を評価しているのか全てわかります。全部見ていると切りがないので浦和の選手だけに注目してみました。

 投票者は岡野、長谷部、啓太、相馬、堀之内、都築の6選手。

 ぱっと見て目に付いたのはJリーガー全体ではさほど評価の高くない選手を選ぶ例が多いこと。ドリブルで桜井(岡野)・太田吉彰(長谷部)、1対1で深谷(長谷部)を上げているのが典型。他のチームでも大なり小なりそういう傾向があるのかもしれませんが、やっぱり実際にピッチ上で闘っている者からすれば「こいつにはやられた!」と思う選手は強く記憶に残り、高く評価するのは当たり前でしょう。

 逆に言えばJリーガー全体でいくら評価が高くても浦和戦で活躍していない選手には全く票が入りません。ドリブル1位の家長がその典型。

 またどういうわけか判りませんが、浦和の選手は回答総数が非常に少ないのが特徴。浦和より明らかに少ないのは神戸くらい。真面目に各項目毎に3選手を選んでいる人は一人もいません。それどころか都築なんか4項目も「なし」です。よっぽど虫の居所が悪いときにアンケートを採ったんでしょうかねぇ・・・

 一方大分や磐田の選手は全項目にわたってきっちり3選手を挙げています。この辺り田舎なので他にやることがない研究熱心なクラブの色がよく出ているのかも。

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2007.05.11

電通が表に出ないのは何故?

浦和レッズが日本サッカー協会(JFA)等に確認したところ、日本代表応援広告に使用された写真は、昨年のJリーグ最終節、浦和レッズvsガンバ大阪(2006年12月2日、埼玉スタジアム)のスタジアム全景を加工したものでした。赤く染まったスタジアムを日本代表のチームカラーである青に広告制作会社が説明せずに改変したことが判明しました。これを受けて浦和レッズはJFA、広告制作会社ならびに広告主のキリンビール株式会社から、お詫びと今後の対応策について説明を受けました(浦和

写真の使用許可に当たっては、通常、制作会社から日本サッカー協会に写真使用の申請が出され、所定のフォーマットに記入された内容を確認の上、制作会社に対して写真使用の許諾を出しております。しかしながら、今回、制作会社である電通から申請が来た際、浦和レッズの観客席の写真を青く加工するという説明も申請もなかった上で、広告主であるキリンビールも日本サッカー協会もその事実を知らないまま許可を出し、このような事態を招いてしまったものです(JFA

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本件って、依頼主であるキリンが「やれ!」と言ったとか、簡単に改ざんと見抜けるものを見逃したとかいうならともかく、あんまりキリンを責めても仕方ないように思うんですがねぇ・・・

いわば違法設計&手抜き工事の物件を掴まされたホテルに対して、ホテルの管理監督責任を問うているようなもの。

当然実行犯(の首魁)である電通がキリン以上に責めを負うべき。

JFAが「電通」と明言している広告制作会社の名を浦和の報告ではわざわざ伏せているあたりにもモゴモゴとしたものを感じますし、それをいいことに(?)姉歯のように徹底的に叩かれもせず、だんまりを決め込む実行犯(の首魁)。

さぞかし興業の世界は闇が深いんでしょうなぁ・・・

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観客動員-ホーム第5節

Kankyaku070509

クラブにとって開幕戦と並ぶ、あるいはそれ以上に稼ぎ時のGWですが天気によって明暗がはっきり分かれました。

第9節(3日)は概ね快晴。所によっては暑いくらいの好天に恵まれ、埼スタの57,440人を筆頭にF東京、横浜M、甲府、清水、神戸、広島で今季最多の観客動員を記録しています。もっとも広島は今季最多といってもわずか13,220人。経営難解消にはほど遠い数値といわざるを得ません。また名古屋は晴天だったにも関わらず14,146人と開幕戦を4,000人も下回る結果に終わり、今後が少々心配です。

一方第10節(6日)は全国的に雨となり、関東ではところにより豪雨に見まわれ、屋根の有無、サポーターの根性wによって動員数に大きな差が出ました。吹雪の中ですら4万人(?)が来た新潟はもちろん天候に左右されることなく39,507人もの観客が集まりました。ドームゆえ天候は無関係の大分も20,224人と平均的な結果に。またG大阪にも開幕戦並みの18,223人を記録しましたが、雨でもそれほど客足が落ちないというのは熱心なサポーターが育ちつつあるとみていいでしょう。

雨が激しかった関東地方の客足は何処も芳しいものでありませんでしたが、横浜Cは5千人割れという凄まじい結果に。7万人キャンペーンなんかやっている状況じゃないのはもはや明白です。

今年に入って大幅に客足を伸ばしている川崎も14,983人と大幅減。メインスタンドに屋根がないのが響いたかもしれませんが、それ以上に観客にファミリー層が多くて大雨をおしてまでスタジアムには来ないことの表れなのかもしれません。

年間を通じて唯一の稼ぎ時である浦和戦を迎えた大宮はチケットが完売したにも関わらず33,162人に留まりました。昨年の浦和戦と比べると約2千人減。昨年同様アッパーは開放せず。ホーム側ゴール裏はがらがらで、傘を差しながら観戦する客多数。ここもファミリー層や招待客wが観客の多数を占め、観客数は天候に左右されやすいようです。

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2007.05.10

【観戦記】ペルシク 3-3 浦和

 細貝ですら半袖になるほどの酷暑。猛烈な湿気。滅茶苦茶なピッチ。不可解な判定。そして圧倒的なペルシクサポーター。

 上海申花もシドニーFCも敗れ去った魔境で浦和レッズも苦しめられ終盤に追いつかれてしまいましたが、なんとか勝ち点1をもぎ取ることに成功。ペルシク・ケディリをグループリーグから蹴落としただけではなく、運良くシドニーFCはホームで上海申花に引き分けるという朗報も飛び込んでグループリーグ首位をキープ。シドニーFCに対し引き分けでもOKという状況で埼玉スタジアムでグループリーグ最終戦を迎えることができました。非常に苦しみましたがアウェーでは負けないことが第一。国際試合の鉄則を改めて思い知られた一戦でした。

 闘莉王、暢久が出場停止。ワシントンが負傷欠場で、代わりに日頃のサブ組からネネ・平川・相馬を起用。またスタメン組から長谷部を外して伸二を起用しました。

 インドネシアからの国際映像は画質が劣悪で背番号がよくわからず非常に難儀しましたが、こんなフォーメーションでしょうか?

-----永井-----
---伸二--ポンテ--
相馬--------平川
---啓太--阿部---
--ネネ-ホリ-坪井--
-----都築-----

 報道通りピッチはでこぼこ。不規則にバウンドするボールに戸惑う浦和はすっかり浮き足立ち、立ち上がりからペルシクの攻勢に晒されます。ここで不用意に失点でもしたらガタガタっと行きかねないところでしたが、ポンテがエリア内に突入したところで何とPKを獲得(ポンテはPKを貰いに行った臭かったけどな)。これを伸二がきっちり決めて早々と先制。

 これで浦和はようやく攻守に落ち着きを取り戻しました。ペルシクの汚いプレーにもきっちりイエローを出すバングラデシュの主審。思ったより良い感じやんと思ったのですが、良かったのはここまで。今度はエリア内でネネが相手を押したと判断したのか、浦和がPKを取られて同点。

 その後数々のペルシクの卑劣なプレー - 抜かれそうになったらチョコンと足を蹴ってくるし、肘撃ちは繰り出してくるし、体当たりすら敢行。しかも腹の立つことにファウルを犯した後の笑顔が妙にさわやか。いわゆる「全員が福西」。 - を見逃し、逆にシミュレーションと思われる行為にはしょっちゅう引っかかる。中盤の空中戦になるとペルシクは全然競る気がなくて大抵浦和の選手がおんぶになってしまうのだけど、なぜか浦和側がファウル。平川は相次ぐ相手の汚いプレーで早々と負傷交代を余儀なくされ細貝を投入。

 浦和の各選手も良く我慢したと思いますが、やはり少々ペースを乱されて、国内じゃやらんだろうと思われる汚いプレーも少々。また集中力も途切れがちになるのか、素早いリスタートから簡単に右サイドを破られてさらに失点。国際映像は肝心な場面を捕らえておらず、なんで坪井のマークが完全に外れ、堀之内が彷徨っているのかさっぱりわからんのですが・・・

 その後もやや押され気味のままで前半終了。この試合を通じて陣形は著しく間延びし、中盤でのプレスは日頃と比べると緩慢。攻撃は前の3人だけに頼る場面がしばしば。

 敗戦だけは絶対に避けたいオジェックはいつになく早く動き、後半頭から相馬に代えて岡野を投入。負傷から復帰したばかりの相馬をスタメン起用しましたが、残念ながら結果的には復帰は時期尚早。先週大原で練習を見たときもまだまだだなと思ったのですが、案の定何もできないまま相馬はピッチを退いてしまいました。オジェックは岡野をFWではなく右WBに起用。細貝が左に回ります。

-----永井-----
--伸二---ポンテ--
細貝--------岡野
---啓太--阿部---
--ネネ-ホリ-坪井--
-----都築-----

 まさに野人には野人。岡野投入は非常に効果的でした。でこぼこのピッチなのでパスを回して相手の守備陣形を崩すなんてことはできそうになく(といっても再三試みて最後まで不発でした・・・)、サイドからの放り込みだとか無理目のミドルシュートといった手間をかけないプレーが求められるわけですが(その意味では単なる放り込みのターゲットになり易いワシントンと闘莉王がいないのはこういう試合では痛手でした)、岡野の投入で右サイドからの攻撃という意識が徹底され、押され気味だった右サイドでの主導権を取り戻すのに成功。そしてついに永井の右サイドのクロスをポンテが決めて(地面に叩きつけるような低く抑えた見事なシュート!!!)同点。

 押せ押せの浦和はさらにポンテの左CKを阿部がヘッドで決めてついに逆転。ピッチ状態はほぼ無関係のセットプレーは浦和にとってまさに伝家の宝刀。ここ数試合なかなか決まらなかったセットプレーがここ一番で炸裂しました。っちゅーか、リプレイで浦和の得点が判ったのであって、その瞬間を捉えていない国際映像・・・orz

 後半はいくら地元とはいえペルシクも疲れたのか、攻撃も散発的になっていたのでこのまま浦和が逃げ切るかと思いましたが、やはりそこは魔境。っちゅーか、間延び陣形&中盤のプレスが効いていないのが仇になったのか、またもや右サイドをするするっと破られて、残り10分程度でまさかの同点弾を浴びてしまいました。人数は足りているのにマークをしっかり掴んでいない最悪の展開。シュートを撃たれた選手の前には2人もDFがいたのですが両者棒立ち。

 この日はコンディションが良くないのか坪井や堀之内が簡単に振り切られてしまう場面が散見され、前半でペルシクはサイド攻撃しかないことが判った時点で理屈の上では4バックに切り替えてもよかったと思います。しかし、暢久を欠いて両サイドとも本職がおらず、阿部&坪井のSBでは攻撃が成り立たないので1点ビハインドでは採用しにくく、4バックは非現実的か・・・ 平川の負傷&戦術上の理由で不慣れな左WBを命ぜられた細貝も攻守にイマイチ。

 3-3の同点に追いつかれてから阿部に代えて長谷部を投入しましたが、これは阿部が傷んだことへの対応でしょうか? 終盤のセットプレーでターゲットが一人減ってしまったのは少々残念でした。

 内容のない引き分けに終わった大宮戦からわずか中2日。飛行機の乗り継ぎをも強いられる長距離移動でコンディションも最悪だったことでしょう。埼スタでは全くといっていいほど怖さを感じさせなかったペルシク・ケディリもホームでは全く別物でした。しかし、その中でもなんとか引き分けに持ち込んだ浦和の選手、スタッフ、そして現地に詰め掛けた精鋭サポーターを誇らしく思います。

 最終戦での決戦こそ望むところ。

-------------------

P.S.

 ああいう滅茶苦茶なピッチだと、ポンテがとんでもなく上手いのが丸判り。まさに神。次いで阿部。伸二も頑張ってたけど、たまにピッチ状態にそぐわない軽いプレーで失敗があった。でもその分良く動いてカバー。技術無縁の岡野や役割上技術は要求されない啓太はいつも通り(でも啓太は終盤急速に消耗)。永井や細貝のように中途半端に技術がある選手が一番苦しんでいたような・・・ 久々登場組ではネネが予想外に(失礼!)奮闘していました。ブラジル育ちはこういう劣悪な環境に強いのかなぁ・・・

P.S.2

 中継があるだけありがたいと思うべきでしょうが、モニターを見ながらしゃべるだけのアナ&松木はいないほうが良い。しょっちゅう選手名を間違え(スタメンで出ていない細貝の名前が突然出てきたのは論外!)、ありもしないポンテのイエローを連呼。場内音だけ流してくれればいいのに・・・

P.S.3

 川崎、ACLグループリーグ突破おめでとう! 現時点では浦和よりはるかにチームの完成度が高く、しかもライバルと目された全南に対しホーム・アウェーとも完勝したのでしたから、多少組み合わせに恵まれたとはいえ1試合を残しての勝ち抜けは当然の報酬でしょう。

P.S.4

●ダニエル ロエキトコーチ(ケディリ):
「現地入りしたばかりだというのに浦和のスタミナ、メンタルはすばらしかった。フィジカル的にも強かったと思う。ただ、この引き分けで次の上海申花戦に勝てば、ケディリにもグループリーグ突破の可能性が残った。ウチにもチャンスはあると思う」 (J's Goal)

------------------

 未だにACLのレギュレーションを把握していないようで・・・

 勝ち点が並んだ場合は、当該チーム同士の勝ち点の多いほうが勝ち抜けなのがACL。次節浦和が引き分けてペルシクが勝つと勝ち点10で並ぶけど、浦和はペルシクとの直接対決は勝ち点で上回っているからペルシクの勝ち抜けはもはやない。

 従って、

|-`)o0 お前はもう死んでいる・・・

(参考)

http://redsnowman.cocolog-nifty.com/urawa_goten/2007/03/post_2b83.html

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2007.05.09

(メモ)ペルシク 3-3 浦和

(スタメン)ワシ・闘莉王・暢久が不在。サブ組からは相馬・平川・ネネを起用。伸二がスタメン入りして長谷部がアウト。

(前半)3-6-1? めちゃくちゃなピッチに慣れないことも手伝って立ち上がりからペルシクに押されたが、9分に早々とPKを得て先制。これで浦和は落ち着きを取り戻して楽勝かと思ったが、22分に逆にPKを与えて同点。さらに早いリスタートで集中を欠いたのか、速攻で右サイドを崩されてなんと逆転弾を浴びる。負傷のためか、平川→細貝でそのまま右WBへ。

(後半)頭から相馬に代えて岡野。岡野が右WB、細貝が左WB。これが効いたのとピッチ状況にも多少慣れてきたこともあって浦和は右サイドでの主導権を取り戻し、右サイドからの永井のクロスを中央でポンテが決めて同点!さらにポンテのCKを阿部がヘッドで決めて逆転! これで勝負ありと思ったが、38分にまたも右サイドを破られて失点。

 選手は非常に良く奮闘していたし、相手の卑劣なプレーや不可解なジャッジにも良く耐えたとは思うが、2度も右サイドを破られたのはいただけない。ペルシクはサイドの速い攻撃しかないのになぁ・・・ 

 BS朝日はしょっちゅう選手を間違え、現地に行ってない実況・解説なんて無い方がマシと思いますが・・・ でも中継があるだけ良しとせざるを得ないのか・・・

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オールスターで浦和を消耗させるな

 Jリーグからオールスターのサポーター投票の途中結果が発表されました。

 今年も性懲りもなく「Jリーグオールスター」が開催されますが、こんな華試合でただでさえ過密日程に苦しんでいる浦和の選手を消耗させるわけにはいきません。

 特に浦和は中国で開催されるA3に参加するためJリーグ第14節(広島戦)がオールスター直前の8/1(水)に順延され、クソ暑い中他のチームよりも厳しい日程を強いられています。

 世界的にも有名な外国人Jリーガーがほとんどいない現在ではJリーグ選手を中心に構成される日本代表が事実上オールスターそのもの。従ってオールスター大会は普段スポットが当たることのないチーム・選手に花を持たせてあげる場であってしかるべきで、ACLや代表戦でへろへろになっている浦和の選手をわざわざファン・サポーターの投票でオールスターに出場させるのはいかがなものでしょう。また過去の大会では運の悪いことにオールスターで負傷した選手もいます。

 「晴れの舞台(?)で浦和の選手が見たい!」と思う気持ちもわからなくはありませんが、物事の軽重をお考えの上で行動されることを切にお願いします。

 なお最近浦和サポになった方は浦和とオールスターの因縁についてご存じないかもしれません。浦和が置かれている立場は当時と激変していますが、浦和の歴史を語り継ぐのも重要だと思いますので、是非こちらをご参照願います。

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2007.05.08

第10節までのおさらい

オジェックがやろうとしているサッカーって目指すところは(例えは適切じゃないかもしれんけど)全盛期のジュビロなんじゃないかなぁ・・・ 基本的にパスサッカー、かつ選手個々人が攻守にわたって連動するサッカー。これといった決まりきった攻撃パターンがあるわけではなく、相手の嫌なところ、嫌なところを速いパス回しで突いて行く。そんなイメージ。DFラインを3バック/4バック併用にしたり、中盤の構成をちょろちょろ変えるのも基本的には相手の嫌なところを突こうとする発想から来るものなんだろう。

攻守の基本パターンというものはなく、意図するところが極めてわかりにくいがゆえにチーム内で理解度が深まるのも時間はかかる。従ってある程度メンバー固定はやむを得ない。選手のほうも、昨年の個人能力頼みサッカーからの大転換を迫られているわけだから、そうそう上手くは行かない。

さらに組織的なサッカーってさぼる選手、あるいは動けない選手がいるとそこが穴になってほとんど機能しない。大宮戦はその典型で、そういう時は逆に浦和お得意の個人能力頼みのサッカーに回帰して勝ち点をもぎ取りにいかないとどうしようもなく、大宮戦の後半は実際その通り(=単なるパワープレー)になった。

巷に平川や岡野、そして復帰が待たれる相馬や達也が「ガッー」「グワァー」「ドバッー」と走るところを見たいというのは、目指すサッカーが目先行き詰まっているから個人でなんとかしれくれー!!!という心の叫びなんだろうし、今の状況じゃその叫びは全く正当なものだと思う。

またオジェックの指向するサッカーは必然的に選手の状況判断能力を物凄く要求する。オジェックがサブ組をなかなか起用しないともそこから来ているんじゃないかと思うし、岡野・平川・相馬といった単機能型選手はそもそもオジェックの指向と合わないのかもしれない(この辺はポリデントw大好きのオシムとそっくりかも)。ワシントンもフィニッシャーとしての自分の役割に拘りすぎると単機能型と見なされて構想から外れるかもしれない。

「堅守&カウンター」という第一次オジェック政権とはほぼ正反対の不定形サッカー。意図は明解だが、その分相手にも対策を立てられやすいサッカーはレベルの低い選手しかいないチームでこそ最適。オジェックは現在のメンバー相当のサッカーをやろうとしている。オジェックが何をやろうとしているのかよく判らないという批判も目にするけど、監督就任から半年も経たないうちに底が割れてしまうサッカーなんてオジェックはやるつもりはないだろうから全くの的外れ。

従って今は歯を食いしばって我慢。チームが一向に成熟しない状態でも勝ち点19で2位につけていることを良しとすべきしかありません。

しかし、

・結局今の浦和の選手のレベルをもってしてもオジェックの目指すところが実現できない

あるいは

・スタメン組がコンディション良好の状態で揃えばとんでもない高パフォーマンスが実現するところまでは行ったが、過密日程の中でそんな条件が揃うことはあまりなく、しかもサブ組の戦術理解度が低すぎて結局リーグ戦を勝ちきれない。

のどちらかのパターンでチームが瓦解するかもしれないという一抹の不安は拭いきれませんなぁ・・・ 

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2007.05.07

【観戦記】浦和 2-1 INAC

大雨。しかもハシゴ可能とはいえトップと被っている試合とあってはお客さんの入りも少ない(とはいっても1000人ちょっとが集まりましたが)と見てか、エメルソン永井は党首をベンチからも外す所業に打って出ました。党首はスタジアムでまるで伸二のように明らかにつまらなさそうな表情でチームメイトと観戦。党首は前節伊賀戦には帯同して途中出場しており、怪我とか監督批判とかw何かでなければいいのですが。

20070506inac

---北本--窪田---
-----柳田-----
-高橋------安藤-
-----庭田-----
西口-矢野--田代-土橋
-----山郷-----

 スタメンは前節伊賀戦と全く同じで、開幕の新潟戦と比べると窪田が入って党首がアウト。安藤を右SHに起用したのが目を惹きましたが、両SHとも高めの位置取りなので4-1-3-2に見えます。エメルソン永井は昨年からちょろちょろ中盤のメンバーや構成を変えるのが好きなようです。強い相手には2ボランチ、それ以外は1ボランチで組む傾向がありますが、それ以外の意図はやや不明。

 結論からいえばこの布陣はほとんど機能しませんでした。前半はやや浦和優勢でゲームが進んだとはいえ、DFラインを高く敷いたINACのコンパクトな陣形を突破できず、前線に良い形でボールを供給できず。

 安藤を右SHに置いたのはSB土橋とのコンビネーションで右サイド主体に攻めろという意図なんでしょう。実際浦和の攻撃は右サイドに偏っていて、左サイドには高橋が長時間孤立無援で大雨の中佇んでいました。しかしピッチ状態があまり芳しくないせいもあってかこの攻撃はあまり奏効せず、土橋から良質のクロスが一本入った程度。

一方INACはボランチ横、特に土橋が上がった後の裏のスペースにボールを入れて、そこから浦和CBとGKの間に速いボールを入れて快速FWに託すという攻撃が見受けられました。こちらも攻撃は散発的で決定機には至りませんでしたが、やろうとしていることがはっきりしている分、やや押され気味とはいえINACのほうに分があるような状態で前半終了。

高いINACのDFラインを崩すには

・ロングボールやスルーパスでFWに直接DFラインの裏を狙わせる

・FWのポストプレーを使って中盤の選手にDFラインの裏へ抜け出させる

のいずれかのパターンが考えられましたが、この日の浦和のスタメンは揃いも揃ってスピード不足。従って後半スピードのある保坂か松田を投入して局面打開を図るべきと思ったのですが、エメルソン永井は静観したまま後半突入。

当たり前ですが局面は全く好転することなく、逆にINACに先制点を許してしまいました。WGゴンサルベスが個人技で西口の守る左サイドを突破し、そのクロスをファーでどフリーだった渡邉がヘッド!(この時タ級はどこにいたのだろう・・・) 前半からのINACの狙いがズバっと嵌った得点パターンですが、西口はほぼ守備専業のSBだけにここをやられてしまうのはたぶんエメルソン的には大誤算。

時間の経過とともに浦和は左右の攻撃のバランスが取れてきたようにも見えましたが、それは右サイド攻撃も機能不全に陥って両サイドが縮小均衡しただけの話。

その後中盤での組み立てを諦めて、ロングボールを前線に放り込みはじめましたが、手強いDFを背負って北本はあまり得意とはいえないポスト役をなんとかこなそうとはしているものの、その後の展開がさっぱりでこれも打開策にならず。後半も20分を過ぎてようやく待望の松田が投入されましたが、松田のスピードを生かすような攻撃は全くできず、これまでと同じような可能性の薄い攻撃を繰り返すのみ。

後半30分過ぎには西口に代えて左SBに岩倉を投入。本職とはいえない左SBを昨年勤め上げた岩倉ですが、攻撃能力は実証済みで、エメルソン永井が「左を使え!」という作戦意図は極めて明確。

---北本--窪田---
-----柳田-----
-松田------安藤-
-----高橋-----
岩倉-矢野--田代-土橋
-----山郷-----

それでもその意図がチームに浸透するには少々時間がかかりましたが、残り5分を切ろうかという時間帯になってようやく立て続けに松田が左サイドを疾走する形が生まれ、その一つが松田のゴールに結びつきました。

これで勢いは完全に浦和。残り時間はほとんどありませんでしたが、右からの放り込みがDFのクリアミスを誘ってついに逆転!! 試合内容ではINACに完敗しましたが、豪雨の中で結果だけはしっかり掴んで見事開幕3連勝となりました。

INACには昨年も苦戦しているところを見ると、スピードのある選手が少ない浦和は、FWが速くてしかも積極的にラインを上げてくるチームを基本的に苦手とするのかもしれません。まだ開幕したばかりなのでスタメン・フォーメーションをいじくりまわすのはどうかと思いますが、北本・窪田というあまり役割分担のはっきりしない2トップとか、数少ないスピード系選手の起用法とか、次の対戦時には見直しが必要でしょう。

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【観戦記】大宮 1-1 浦和

 疲労困憊でほとんどゲームを作れず今季最悪の内容。敗戦という目も当てられない結果こそ免れましたが、降格へ向かって一直線に突き進む相手に対して内容のない引き分けというのは言い逃れ様のない事実。オジェックが開幕からほぼ一貫して続けてきた施策=スタメン固定がもたらす負の効果がついに表に噴出してしまいました。

20070506aohmiya2

 フォーメーションは前節と同じく4-3-1-2。

---ワ級--永井---
-----ポンテ----
-阿部--啓太-長谷部-
坪井-闘莉王-ホリ-暢久
-----都築-----

 もっとも暢久の位置はほとんどボランチと同一平面上なので、実質3-4-1-2といったほうが的確でしょう。阿部が3ボランチの左に入れて千葉戦からマイナーチェンジしたのは明白でしたが、長谷部と啓太は適宜ポジションチェンジ。

 ただ今日の試合に関してはフォーメーションを云々してもほとんど意味がありません。前の試合から中2日なのはお互い様ですが、やはりACLを含めて連戦また連戦の浦和はコンディションに大きな問題を抱えていました。ほとんどの時間帯で出足で圧倒的に大宮に負け、切り替えはいたって緩慢。しかもボールホルダーへのサポートorボール引き出す動きが遅いのか、あるいはボールホルダーの判断が鈍っているのか、ボールを持ったまま周囲を睥睨する場面の多いこと。

 オジェックは割と早い時期に4バックへの転換を試みただけではなく、相手に応じて、あるいは局面に応じて4バック的な対応と3バック的な対応を使い分けるという非常に難しいことをやり始めました。弊ブログとしてはそうした試みは昨年のような型に嵌った&個人能力頼み&結果オンリーのサッカーを打破しようとするものとして大いに歓迎してきました。従って昨年より格段に難しいサッカーを習熟させるためにスタメンを固定するのもやむを得ないと考えてきました。

 しかしそれは組織性の向上度>選手の疲労度という前提があって初めて成り立つ話で、この試合のように選手がすっかり疲弊して攻守にわたって組織性を失ってしまっては元も子もありません。代えが全く効かないFW陣には目をつぶるとして、中盤、特にポンテと長谷部、そして暢久はかなり疲労しているようで、ここで簡単にボールを失って大宮のカウンター攻撃を許す場面が立ち上がりを中心に目立ちました。伸二が監督批判をしてスポーツ紙の格好の餌食になっていますが、この試合内容を見れば伸二が千葉戦に続いてベンチスタートになったのは謎としかいいようがありません。

 序盤の大宮は意外といってもいいほど積極的に前に出てきました。浦和は大宮の攻勢を凌いで前半半ばからようやくボールをキープできるようになったものの、浦和はコンパクトな陣形でスペースをきっちり潰してくる大宮の守備網をなかなか突破できず。

 一方立ち上がりに一頻り攻勢をかけた後の大宮の攻撃も評判通りしょぼしょぼ。フォーメーションは4-1-4-1なんでしょうか。噂ほどサイド攻撃に拘る感じはせず、吉原や藤本が1トップのフォローに入っていたのが目につきました。シュートは撃たれているものの点を取られる気配はさほどしないまま時間が経過しましたが、悲しいことに縦パス一本で闘莉王が吉原に裏を取られ、闘莉王は必死に追いすがるも痛恨の転倒(闘莉王は2試合連続して失点に直接関与・・・)。中央への折り返しをきっちり小林慶に決められました。中盤でのプレスが効いていない状態で中途半端な4バックを敷いていると往々にして起こりがちなパターンでしょうか。

20070506aohmiya1

 こうなると大宮は一層守備の意識を高めつつもコンパクトな陣形を保った状態で迎撃の構え。浦和は相変わらず動きが悪く、そこら中で1対2、あるいは1対3で闘っていて、これじゃ少々個人能力で上回っていてもどうしようもない。大宮の中盤を突破できず、たまにFWへボールが入ってところでは大宮DFにきっちり潰されて御仕舞い。オジェックは珍しく早めに動いて長谷部に代えて伸二を投入し、伸二がミドルシュートを狙う等でやや事態は好転したものの、やはり決定機は僅少。

 さらに千葉戦同様、早めの時間帯から闘莉王大作戦。半ば中盤でゲームを作るのを放棄して左右からの放り込みorセットプレーに活路を見出そうとする「バック・トゥー・ザ・糞サッカー」ですが、雨の対戦でGK荒谷が下手なのが判り切っているためか、これが思いのほか効いて浦和が一方的な攻勢に。CKからの混戦をワシントンが押し込んで同点。大宮はセットプレーでの失点が多いらしいので逆転劇もありうるかと思いましたが、世の中そうそう甘いものではなく、同点どまりで試合終了。まぁこの試合内容なら勝ち点1でよしとせざるを得ないでしょう。

 今日は相手の攻撃力が貧弱なので敗戦は免れましたが、次節ガンバはこのところ勝ちきれない試合が続いているとはいっても誤魔化しの効かない相手。間に挟むACL/ペルシク戦では闘莉王と暢久が運が良く(?)出場停止。また試合中阿部が負傷退場したのでペルシク戦には帯同しないかもしれませんが、それを奇禍としてスタメン組をリフレッシュしないとガンバ戦では取り返しのつかない結果になってしまう可能性が高いと思います。

 一方の大宮。前半を中心に気迫で浦和を圧倒していたのは十二分に判りましたが、それでもへろへろの浦和に勝てないようではもはやJ1でやってゆくのは難しいといわざるを得ません。当事者以外の方がこの試合を見たらおそらく非常に退屈&低レベルな試合だったと思います。

 10節を消化して勝ち点5。得点にいたってはわずかに6(=現時点で選手得点ランキング4位相当)。宿敵浦和と引き分けたことでゴール裏はまるで勝ったような盛り上がりを見せていましたが、置かれている状況を考えれば実に不可解。この試合で勝ち点3を取れなかったことを痛恨の極みと受け取ってしかるべきです。

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2007.05.06

(メモ)大宮1 ‐1浦和

(スタメン)千葉戦と全く同じスタメン。伸二はベンチスタート。

大宮は怪我で桜井を欠き、小林大はベンチスタート。

主審松村

(前半)かんばしくない立ち上がり。積極的に前に出てくる大宮に対し中盤でミスを犯してはカウンター気味に決定機を許す。

やっと大宮の攻勢を凌ぎ、ボールを支配してサイド中心にチャンスを作りだしたかと思ったら、縦パス一本で闘莉王の裏に吉原に抜け出され、折り返しを小林慶にやられる。

崩される感じはしないが崩せる感じもしない。

(後半)ボールは支配するものの、大宮に中盤の出足や攻守の切り替えで負けてほとんど決定機がつかめない。

不振の長谷部に代えて早々と伸二を投入。さらに闘莉王大作戦を展開したところ、GKが不安定な大宮に対してうまくはまった。CKのこぼれ玉をワシントンが押し込んで同点。なおも猛攻を仕掛けるが逆転はならず。
明らかに選手は疲れていてスタメン再考しないとまずい。

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(メモ)浦和2 ‐1INAC

(スタメン)党首不在。ベンチにも入らず。飛鳥がスタメン入りした他は新潟戦と変わらず。

(前半)4132の攻撃的布陣。安藤が右SHにいるためか、攻撃が右に偏りがち。やや押し気味だが、INACの高いDFラインを突破できず苦戦。前線にスピードがないのが辛い。

INACは433。サイドにボールを出して、そこからDFとGKを間にボールを入れてくる。

(後半)左サイドを個人技で破られ、ファーに飛び込まれて失点。その後大雨の中で疲れもあって攻守にわたって組織性を失い、大苦戦。

しかし後半投入された松田のスピードが最後に生きて同点。
さらに終了間際に右からのクロスがオウンゴールを誘発!

完敗に近い内容だが劇的勝利で開幕3連勝!

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2007.05.05

会津のソースカツ丼

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 往復とも各駅停車で会津若松まで行ってきました。

 もっとも会津には一昨年の夏にも行ったばかりですし、また今回は会津滞在なんと3時間10分に過ぎないので出来ることは極めて限られていて、主目的は「ソースカツ丼」です(^^;

 3月に前橋でソースカツ丼を食べたばかりですが、会津若松も全国に散在する「ソースカツ丼」で町興しを計っている街の一つ。「和」の御本尊のような会津に限りなく洋食に近いソースカツ丼が普及したのは謎といえば謎なんですが、その理由はやはり判然としない模様。

Aizu0

 市内には「ハイカラさん」と呼ばれる周遊バスが30分間隔で循環。日曜は観光客が多いため、レギュラーの小型バスでは運びきれず、通常の乗り合いバス型の増便まで出していました。観光案内所では「ハイカラさん」で回れるソースカツ丼を出す食堂マップを配っていました。

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 今回探訪したのは鶴ヶ城にほど近い「すみれ食堂」。外観通りただの大衆食堂で、ラーメンやそば・うどん、さらに丼物など何でもありの店です。会津若松では福井「ヨーロッパ軒」のような洋食店ではなく、その辺のありふれた食堂がソースカツ丼を出しているところに特徴があるようです。

 すみれ食堂は老夫婦だけで切り盛りしている小さな店ですがあまり商売っ気がないようで、昼時でも接客にあたるオヤジは厨房に引っ込んでいます。たまたま先客がいたので営業していることはわかったのですが、後から来た客は店の反応がないので帰ってしまいました。

 早速ソースカツ丼を注文。930円もしますが、この店では最も高い部類に入ります。

 一般紙なのに競馬欄が充実していることで有名な「福島民友」を読みながら待つことしばし。ようやく出てきました。

Aizu1

 なんと味噌汁に白菜の浅漬、なめこと大根おろしが付いて来ました。おまけに大盛り千切りキャベツにソース壺まで出てきて、なんとなく「和幸」に来たみたいなwww

Aizu3

 前橋のソースカツ丼はカツを予めソースに漬けるスタイルでしたが、こちらはカツの上にソースをかけた判りやすいスタイル。丼からはみ出すほどの大きなカツが3枚も乗っていてボリューム満点です。カツの下には千切りキャベツ。

 どろっと濃厚なソースはやや甘めながらしつこさ、くどさはあまりなく、丼物には最適でしょう。カツはロース肉1枚の単純な構造でやや硬めの仕上がり。カツの出来は残念ながら前橋に遠く及びませんが、カツの下に敷いてあるキャベツのおかげで味わいが単調にならず、ボリューム感がある割には一気に平らげることができました。

 浅漬や大根おろしも箸休めになっていいのですが、問題は味噌汁。ソースの味が全面に出る限りなく洋食に近いソースカツ丼には合わんでしょう。通常のカツ丼なら味噌汁はなんら問題ないのですが、あれは味付けが完全に和風ですから・・・

 さはさりながら満足の逸品。会津の食といえばどうしても蕎麦になってしまいますが、たまにはこういうローカルグルメもいいでしょう。

Aizu4

Aizu5

 食事の後は腹ごなしを兼ねて会津若松・七日町界隈を散策。会津若松は歴史ある街ながら本物の歴史的建造物は市街に散在するだけですが、街並み・景観を伝統家屋に類したものに整えていこうという動きはあるようで、七日町がその中心になっています。

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2007.05.04

【観戦記】浦和 1-1 千葉

 前半で先制。しかも後半早々に相手が退場になって絶対有利となったゲームを決定力の欠如と一瞬の不注意から引き分けに持ち込まれてしまった非常に残念なゲームでした。しかし、鹿島戦で掴んだ組織だった攻撃のイメージはワシントンが復帰したこの試合にもちゃんと引き継がれており、内容的には着々と前進しつつあるように見えました。同点に追いつかれた場面=一瞬気の抜けたような闘莉王のプレーは腹立たしい限りですし、引きこもった相手に対してもう少しやりようがあったような気もしますが、大ブーイングをかますほど悪い試合ではないかと。

20070503chiba1

---ワ級--永井---
-----ポンテ----
長谷部--啓太--阿部-
坪井-闘莉王-ホリ-暢久
-----都築-----

 この日の布陣は4-3-2-1。MDP(300号!)の暢久コメントによると鹿島戦も基本的にはこの布陣で、暢久がかなり前目にいて守備の時は戻るというやり方だったそうですが、この日の暢久の位置は鹿島戦ほど高くなく、比較的はっきりした4-3-2-1。鹿島戦で懲罰的にベンチメンバーから外されたワシントンが復帰したのは予定通りですが、外れたのはなんと伸二。てっきり足首痛などコンディションに問題があるのだと思ったのですが、新聞報道によると

「食事の前に2トップでやりたいから(ベンチ)と言われた。ワシントンを使いたかったんでしょ。はっきり言って意味が分からない。一方的に言われただけで非常に残念。アウエー(鹿島戦)で頑張って勝ち点3を獲って、さあ、きょうも頑張るぞっていう時ですから。監督には非常に不満がありますよ」(スポニチ

とあって穏やかならざる模様。

 しかしながらこの布陣は前半あまり機能しませんでした。

 立ち上がりからしばらくは完全に千葉ペース。浦和は概して千葉に出足で負け、中盤でボールを落ち着かせることができません。中盤でボールを失って両サイド、特に左サイドの裏を徹底的に突かれました。坪井を左SBに据えたのは水野対策でしょうが、左サイドの守りは崩壊寸前のところまで追い込まれていました。坪井が水野につられて前に出た時にその裏を千葉の選手に走りこまれる場面がチラホラ。この辺り長谷部との連携に疑問符がつきましたし、坪井は水野との1対1でも相当苦戦を強いられました(もっとも完敗を喫するところまではいきませんが)。しかし千葉はクロスが精度を欠く等、良い形を作りながらも決定機にまで持ってゆけず。

 対する浦和は千葉のミスを突く等カウンター気味にチャンスを作りますが、こちらもシュートにまで持って行けずにCKを取るのが精一杯。しかしこの日もセットプレーで勝機を得ることはできませんでした。

 坪井SB起用の弊害としてそのサイドの攻撃が成り立たないことが上げられますが、先制点は意外にもその左サイドから。啓太が左サイド奥深くに進入して水野と対峙。そして驚いたことに水野の股抜きを敢行!!! この時点でほぼ勝負ありで、あとは中央で待ち構えるワシントンにきっちり渡すだけでした。鹿島戦と同じような形で啓太が得点に絡みましたが、啓太が前に上がってくるのは相手にとって非常に意外感があってやりにくいのでしょう。また守備のしっかりした阿部に中盤の守りを託せることが思い切った啓太の攻撃参加を生んでいるともいえます。

 少ないチャンスを活かして先制点を得たことで浦和はようやく落ち着くを取り戻し、しっかりボールを回しながら好機を伺う浦和のペースに。前半終了直前にDFから中盤への繋ぎのパスをカットされてカウンターを食らい、右サイドで暢久が山岸に裏を取られて押し返しをどフリーの水本に撃たれるという大ピンチがありましたが、水本のシュートは緩いのが幸いしてカバーに入っていた長谷部がゴールマウス前でかろうじて掻き出してセーフ。

20070503chiba2

 さらに後半開始早々DF斉藤が2枚目のイエローをもらって退場。これで浦和の勝利はほぼ決定的と思ったのですが、やっぱり選手もそう思ったのでしょうかねぇ・・・ その直後長谷部の「痛恨の一撃」(=GKまで交わしながらシュートを高々と打ち上げる)もさることながら、水野のロングスローに反応した巻に対し闘莉王はなぜか棒立ち。巻が後に逸らせたところで水本に同点弾を浴びてしまいました(水本への対応が遅れた阿部も残念ですが・・・)。この試合を勝てなかった原因を決定力不足に求める向きも多いかと思いますが、それ以上に集中を欠いたような闘莉王のプレーが責められるべきでしょう。

 思わぬ形で同点に落ち着いた千葉はその後完全に自陣に引き篭もり。一人多い浦和はいつ守備的な駒を削って総攻撃に転ずるかと思いながら見ていたのですが、万事慎重なオジェックがようやく動いたのは後半23分。この日攻守にわたって精彩を欠いた長谷部に変えて平川を投入し、しかも3バックに変更。もっとも初期配置は3バックといっても平川投入後しょっちゅう闘莉王が攻撃参加するため、事実上2バック。

---ワ級--永井---
-----ポンテ----
平川--------暢久
---啓太--阿部---
--坪井-闘莉王-ホリ-
-----都築-----

 しかしこの平川投入は全く奏功しませんでした。坪井を左SBに据えたままでの4バックだとやはり左の攻めが薄いため平川を投入するという発想は悪くないのですが、ベタ引きの千葉に対して平川が走りこむべきスペースはなく、しかも平川の左足でのクロスには難があるので、右足で上げたクロスがワシントンにあった場面があった以外は大して役に立たず。業を煮やした浦和は(オジェックの指示なのか、選手の判断なのかはわかりませんが)30分過ぎという早めの時間帯から闘莉王を前線に投入。いわゆる「闘莉王大作戦」の発動で昨年と同じような展開になりましたが、右サイドからの放り込み中心の攻撃は至って単調で自分で自分の首を絞めたような気がしました。後半35分には永井に代えて伸二を投入しましたが、伸二はもはや単に後方からのパスの出し手になる他なく、膠着した状況は打開できず。

 長谷部の痛恨の一撃を筆頭に、阿部のシュートはGKを直撃、闘莉王のヘッドはクロスバー、ワシントンのヘッドや暢久のミドルシュートはわずかに枠を逸れる等々、浦和は猛攻を仕掛けながらも1点が取れずに引き分けに持ち込まれてしまいましたが、繰り返しますがこの日の問題は1点を取れなかったことではなく1点を取られたこと。ベタ引きの相手に対する攻撃としてはそこそこ見るべきところがあったと思います。

 この日最大の収穫はワシントンが組織の中で機能しはじめたこと。長谷部の痛恨の一撃は最前線のワシントンのからのパスを受けたものですし、それ以外にも随所で良いポストプレーが見られた反面、強引にDFを交わしにいって潰される場面は激減しました。ただ残念ながらワシントンからの折り返しを受けた選手との呼吸がわずかに合わなかったり、せっかく良い形でボールを折り返してもらったのにその選手が次のプレーを躊躇してしまったりと組織プレーの完成度の低さは否めないところですが、同じように猛攻を仕掛けながらもどこかしら閉塞感が漂っていた川崎戦よりは格段に状態はマシ。

 最後の単調な放り込みはあれですが、引き篭もった相手に対してサイド中心に攻撃を仕掛ける、サイドを崩してマイナスの低いクロスを送ってみる、たまにはスルーパスを出してみる、さらにはミドルシュートを試みると一応やるべきことはやったかなという感じ。同じように相手に徹底的に引かれた横浜FC戦やアウェー上海申花戦と比べると決定機を数多く作っていますから進歩の跡が伺えます。

 但し「闘莉王大作戦」は却って前線に蓋をするだけで有効とは言えず、人数をかけて丹念にボールを回しながらサイドから相手を崩す攻撃をしつこく繰り返し、時折阿部や闘莉王が中央に突っ込んでくるようなパターンのほうが可能性があったかなという気も。昨年までと違って今年は阿部の後方からの突入という武器があるので、闘莉王がやたら前線で張り切るのもいかがなものか。

 スポーツ新聞では選手と監督の不協和音が伝えられ、またなかなかチームが機能せずに選手・サポともイライラが昂じつつあるようですが、一度激勝すればチームは自信を得て劇的に良くなるような気がしてなりません。逆に大敗すればそのままチームが空中分解してしまう、そんな微妙な状態に置かれているのが現在の浦和。その意味で次節大宮戦及びその次のG大阪戦は極めて重要です。

 ちなみにこの試合攻撃面では何度も素晴らしいプレーを見せた水野。

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水野海外進出へ俊輔代理人と契約(スポニチ)

 千葉のU―22日本代表MF水野晃樹(21)がFIFA公認代理人のロベルト佃氏と代理人契約を結ぶことが30日、分かった。今季、千葉で先発に定着した水野はU―22日本代表の主力として活躍し、3月24日のペルー戦ではA代表デビューも飾った。成長著しいホープのもとには複数の代理人から契約の打診が届いたが、MF中村俊輔(セルティック)やMF長谷部誠(浦和)らの代理人として海外にも強いパイプを持つ佃氏を選択した。

 クラブ、U―22日本代表、A代表と過密日程が続く今季はすでに公式戦15試合に出場し、4得点7アシスト。千葉で、日の丸でと奮闘する右サイドのスピードスターが、“俊輔の後継者”としての階段を上っていく。 

[ 2007年05月01日付 紙面記事 ] 

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|-`)o0 うーん、ワシには浦和移籍への布石にしか見えんなぁ・・・

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2007.05.03

(メモ)浦和1 ‐1千葉

(スタメン)ワシントンが戻って伸二がサブへ。ベンチには細貝が戻る。

千葉はやはり巻が強行出場。外国人抜き。

主審家本!!

(前半)今日は4321か。やはり千葉に出足で勝てない。中盤が落ち着かず、坪井の裏を再三突かれる。また坪井は水野に一対一でも苦戦。

浦和はセットプレーでチャンスを作るのが精一杯。しかし左サイドに飛び出した啓太が水野の股を抜いてエリア内へ突入。中へのパスをワシントンが決めて先制。

完全に後手に回っているサイドの攻防をどう修正するか?

(後半)開始早々斎藤が二枚目のイエローで退場。これで楽勝かと思ったら、気の緩みかセットプレーから失点。闘莉王の競り負けが痛い。

後は一方的にボールを支配するが、サイドからの単調な放り込みは効果なし。中への折り返しは合わず。

長谷部→平川、永井→伸二、闘莉王大作戦と打つ手は打ったがほとんど機能せず。ワシントンの状態が上向きなのが収穫か。

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仙台空港鉄道

 去る3月18日に開業したばかりの仙台空港鉄道に早速試乗してきました。

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 18きっぷでひたすら北上。東北本線も老齢車種の淘汰が始まっており、今後「急行型」に乗る機会はないかもしれません。

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 川口から6時間近くかけて、空港鉄道が分岐する名取着。名取は駅舎こそご立派ですが、周囲はサッポロビールの工場があるくらいで、あとはほとんど何もありません。

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 やってきたのは仙台空港鉄道保有の車両SAT721系。ところがこれがなんと2両編成で、車内は既に相当混雑。空港連絡鉄道には2両編成と4両編成が混在しており、混乱を防ぐため名取駅ホームには案内の係員を一人置いていました。

 超満員の状態で名取駅発車しましたが、高架に上がって一駅目の「杜せきのした」でなんと半数ほどが下車。駅前に開業したばかりのダイヤモンドシティへの買い物客が混雑の原因でした。ああいう大型商業施設はどこでも開業してしばらくは物珍しさで人が押し寄せるもので、仙台空港鉄道がその余波で混雑するのも今しばらくのことだけだとは思いますが、往々にして荷物が多い空港利用客が大混雑の電車に乗せられるのはあまり愉快なことではありません。

 一面更地が広がるだけの「美田園(みたぞの)」を過ぎ、いったん地下にもぐって再び地上に顔を出すとすぐに仙台空港。車窓から駐機中の飛行機が間近に見えますが、「あっ、ボンバルだ!」とオヤジの声。一躍悪名を轟かせるに至ったボンバルディア社の明日はどっちだ?

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 仙台空港駅は1面2線ながらホームがゆったりした造り。空港ターミナルとはさほど長くもない通路で直結しているどころか段差もない優れもの。ただ駅のきっぷ販売機が2台しかなく、飛行機到着時にはこれで間に合うのか気になりました。

 羽田便のない仙台空港に飛行機でやってくることはほとんど考えられませんから、空港ターミナル内を徘徊するのはこれが最初で最後かも。

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 仙台空港ターミナルは横長、かつ天井が高くて壁面がガラス張りで採光が良く、ちょうど同規模の広島空港と随分似ている気がしました(仙台空港の利用者数は広島空港より若干少ない程度)。ただやはり羽田便がないのが災いしてか、お土産コーナーは広島よりかなり小さく、レストラン類もやや小さめの気がしました。

 空港はどこでも大体似たようなもので、それほど地方色がありません。

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 帰りの車両はJR保有のE721系。座席が2/3くらい埋まった状態で発車し、やはり「杜せきのした」で買い物客が多数乗ってきて立ち客が出た状態で名取着。あとはひたすら川口に戻るだけですw

P.S.

 乗り換え時間を利用して郡山か福島で駅蕎麦でも食べようと思ったのですが、在来線ホームの駅蕎麦は撤去が進んであんまり残っていないようですね。で、致し方なく昼飯は仙台空港まで持ち越し。

 ところが昼飯時の空港内レストランはどこもかしこも大混雑。わざわざ待ってさして旨くもない上にバカ高い空港内のレストランで昼食を済ませるのもつまらんとは思ったのですが、

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だからといってこんなもので済ませてしまうのも我ながらいかがなものかと・・・orz

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2007.05.02

観客動員-ホーム第4節(2)

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 年に1度の浦和戦だけは大入りになりますが、鹿島の観客減少傾向は残念ながら今季も止まる様子はありません。そんな中、先日広島に続いて鹿島にも厳しいニュースが報じられました。

 鹿島の赤字転落。原因は入場料収入の減少と柳沢獲得に伴う特別損失。後者はともかく、クラブの基礎体力というべき入場料収入が減少したのは痛恨の極み。

 Jリーグの観客動向調査で明らかなように、鹿島は遠方(=首都圏)からの来場者数が非常に多いという際立った特徴があります。従ってその辺の観客が来訪しなくなりだすと、もともと周辺人口が少ないだけに客足の回復が難しいという構造的問題を抱えています。

 鹿島フロントもその辺は重々認識しているようで(先日の紙吹雪事件を見るとそれもはなばだ怪しい気がしますが・・・)、地域密着を改めて打ち出してはいますが、成果が上がるまでにはどうしても時間がかかります。

 従ってその間どうやって健全経営を保つかという課題が生じますが、その観点から見ればビッグネーム(しかもピークを過ぎた・・・)を獲得するために親会社に頼るというのはあまり関心できることではありません。

 鹿島はもはや己の基礎体力を自覚して、毎年優勝を狙うクラブから育成型のクラブへコンセプトを転換すべき時に差し掛かっているように思えて仕方ありません。

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鹿島6年ぶり赤字 中田浩獲り住金に支援依頼(報知)

 J1鹿島は25日、茨城・鹿嶋市内のクラブハウスで株主総会を開き、06年度決算が6年ぶりに赤字に転落したことを報告した。赤字額は約2億5100万円。大東和美社長は、主に入場料収入の落ち込み、FW柳沢敦(29)獲得にかかった移籍金が原因と分析した。

 05年度と比較すると、1試合当たりの入場者が4000人近く減少し、入場者収入だけで約1億円の減収。また、柳沢獲得のためにイタリア・メッシーナに支払った移籍金1億1000万円が特別損失として計上され、赤字につながった。

 07年度の黒字転換を目指し、ホームタウン活動を行う部署を強化。06年度から1試合当たり、観衆1500人増を狙う。また、MF中田浩二(バーゼル)獲得には、メーンスポンサーの住友金属に支援を依頼する意向を明かした。

(2007年4月26日06時02分  スポーツ報知)

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証の「赤」を伏せるべからず?

今週のサカダイの杉山氏のコラム。

要は「赤サポがこれ見よがしに赤グッズを身につけて上海の街を練り歩き、相手を挑発して回らないとACLが盛り上がらねぇだろう」というもの(一部誇張ありw)。

そんなところまで「欧州トップモード(笑)」を取り入れんといかんのかねぇ・・・

今回の上海領事館の注意は「温首相訪日直後で日中関係修復中の折、つまらん揉め事は起こしてくれるな!」という外務省伝統の事なかれ思想の表れでしょうし、MDPや清尾さんの書きぶりを見ると浦和フロントにも相当圧力がかかったものと思われて正直少々不愉快でした(もっとも浦和フロントも対アジア営業を円滑に進めるために揉め事は絶対に避けたかったとは思います。)

しかしたとえそうであったとしても、良くも悪くもフットボール文化が成熟しているとは言いがたい国で相手を挑発して回っても、それをフットボールの文脈で受取っては貰えず、概して碌なことはない。

また浦和に限らず日本のクラブのサポは女性が非常に多いという世界的に際立った特徴があります。さらに浦和の場合、後援会ツアー等を通じてお年を召された方も数多く来られます。血気盛んな兄ちゃんややざくれたオヤジがボコられるリスクを承知で行動に出るのは勝手だとしても、その結果として生じた騒擾に彼ら・彼女らが巻き込まれるのは絶対に避けないといけない(男女を問わず、ボコられても全然OKの覚悟を持った少数のサポしかアウェーに行かないクラブだと事情が違うでしょうが)。その点を看過している杉山氏の意見は全く同意できません。

上海に行ってないチキンが何を言っても説得力がないのは重々承知の上ですが、強い違和感があったので一応書き留めてきます。

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2007.05.01

シトン考

 ワシントンの様子が気になったので昨日大原へ出かけてきました。全メニューをしっかりこなしていたもののやはり本調子にはほど遠い感は否めませんでしたが、回りから浮いている様子はなく、それを確認しただけで来た甲斐があったと思いました。

 で、帰宅したところオヒサルからシトンの公式コメント

 「ここで現役を終えるまでやってもいいと思っている。」

  正直、ちょっとウルっときました。

 シトンが語る帯同を許されなかった理由がどこまで本当なのか、それはわかりません。ですが言葉を額面通り捉えると、(エメが典型ですが)シトンは開幕に出遅れても無理目ながらも使っているうちに良くなってくると思っているのでしょうが、それが休むべき時にはしっかり休んで欲しいと考えるオジェックの気に障った模様。起用法に不満があるとか、さらにはクラブそのものに不満があるという根本的な問題ではなさそうなので一安心。おそらくシトンはなかなか思うようにならない己のパフォーマンスに少々いらいらしながらも浦和のために働いてくれることでしょう。

 ただシトン抜きで却ってチームの連動性が良くなった鹿島戦をオジェックがどう考えるか。

 要するにオジェックは組織(=複数の選手のコンビネーション)で相手を崩すことを念頭に、FWに対しては「独力突破できる可能性が低い場合は回りを使え!」ということを言っているに過ぎません。そこで永井は相手を背負って反転シュートする能力に欠ける分、オジェックの意図通りポストプレーを忠実に実行。あるいはサイドに流れてチャンスメークと負傷明けとは思えない高パフォーマンスを見せてくれました。その永井の献身的なプレーぶりを信頼して周囲が動き回ったのでしょうが、あのプレーをシトンがやってくれたら回りがどんなに楽なことでしょう。

 永井は永井なりに良い仕事をしてくれましたが、残念ながら永井は1トップではシュートを撃ってこない、撃って来れないFWなのでDFにとってはそんなに怖くない。しかし、シトンなら一歩間違えば確実にやられる。なにせ絶不調とはいえ現在5ゴール。で、大抵の相手チームは二人掛りでシトンをマーク。残念ながら現在のシトンはその厳しいマークを掻い潜ろうとして失敗するの繰り返しなので相手も楽だし、シトンにボールを出しても帰ってこないと思い込んでしまうチームメートも動きにくいという悪循環。

 しかしシトンが複数のマークを背負っているだけで十二分に仕事になっているのですから、そのシトンが比較的マークの緩いサポート役を使うようになれば、鹿島戦のような素晴らしいゴールシーンが数多く生まれるであろうことは必定。シトンが最前線でボールをしっかりキープして、阿部が後方から突っ込んで来ようものなら、おそらく相手は防げません。

 だからといって相手が周囲にも気を配るようになれば、今度はマークが緩くなったワ級の主砲が炸裂!!! 多分に妄想かもしれませんが、オジェックの考えている攻撃パターンはそういうことなんでしょう。

 昨年はカウンター気味に攻撃を仕掛け、あるいは相手のミスに乗じてマークが甘くなったところをアレックスの高精度のクロスを受けてほぼ全権委任の形でゴールを陥れるのがシトンの唯一無二の仕事でした(従ってその代わりを永井ができるはずもなく、昨年の永井1トップがあまり機能しなかったのも道理)。しかし求められる仕事内容が昨年とは一変して経験深いシトンといえども戸惑いがあり、なかなか調子が上がらないことと相まってイライラを募らせてしまい、今回のような残念な事態に至ってしまったのでしょう。

 ポンテが「ワシントンがいた方がやりやすい部分はあるけど」と語っているのはシトンをかばっているのではなく、たぶん完全に本音。JリーグのFWでは隔絶した能力を持つシトンがオジェックの意図通り機能すれば、ガンバなんぞお話にならない圧倒的な攻撃サッカーが見られるような気がしてなりません。

バーモース ワシントンフェズゴール
バーモース ワシントンフェズゴール
バーモース ワシントン! ワシントン! ワシントン! フェーズーゴーール

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ごらんアウェー:鹿島2007

 今年も肉体的・精神的に最も疲れるアウェー=異国鹿島へ行ってきました。

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 GW中の開催とあってスタジアムでは鯉のぼりがお出迎え。田舎の庭先で雄大に泳ぐ鯉のぼりは初夏の青空に良く似合います。ちなみに鯉のぼりは埼玉県加須市が一大生産地として有名。

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 ことある毎にネタになるコインブラ像にはついに警備員を配置。

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 5ゲート前では「しかこ」がお出迎え。なぜかアウェーユニ。浦和戦だと段々ホームとは言いづらい雰囲気になってきたのを微妙に察しているのかどうか。ちなみに06年と比べるとバックスタンドの赤サポの数は随分少ないように感じましたが、それはアウェー側ゴール裏2Fを完全に浦和に明け渡したためでしょう。従ってしかこに蹴りを入れる前途有望な赤サポクソガキは見受けられず。

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 今年も「いばらき観光物産展」を開催。貴重な外貨獲得の機会である浦和戦ですから売店も必死(物産展って浦和戦だけの開催なのかと思ったら次節横浜M戦でもやるようです)。比較的旨いことが昨年確認済みの「五浦ハム」には長蛇の列が出来ていました。ただ常磐道のSAで食った時もそうなんですが、あれってどう考えても塩・コショウの掛けすぎでハムの旨さをパーにしているような気がします。

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 そこで今年はライトに「麦とろ丼」(500円)を試食。

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 行列を捌くためにある程度目を瞑らざるを得ないとは思いますが、その場で自然薯を麦飯によそってくれるわけではなく、作り置きのものを食わされたのは非常に残念。またモノの性格上、良くも悪くもそんなに他と差がつくはずもなく、しかも量的にも不満の残る品でした。

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 麦とろ丼では腹の足しにならないので定番のもつ煮を追加。暑いぐらいの日で売れ行きがイマイチなのか、特に頼んでもいないのに大盛りにしてくれました。

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 ナイキに作ってもらった「総攻撃」のシート。もっとも試合内容は「総攻撃」にほど遠い結果に。しかも鹿島って歴史的に攻撃的サッカーってほとんどやっていないような・・・ まさに羊頭狗肉。

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 怖いよぅ・・・・

 やたら長ったらしい選手紹介は昨年の使い回しかな?

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 断続的にパラパラ、しょぼしょぼと撒かれる紙吹雪。残念ながら4万人規模のスタジアムでの紙吹雪は徹底的にやらないとビジュアル的に見栄えがせず、ほぼ自己満足に終わっています。ちなみに横酷での鰯はもっと悲惨でした。

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 で、話題騒然の人文字。現地ではWELCOMEの次に続く文字がなんと書いてあるのかさっぱり判らなかったのですが、確かに"sDER"が上下逆さになっています。左右まで逆転させる意図はよくわかりません。自チームの選手への鼓舞とは関係ない人文字を出す意味も不明ですが、相手を挑発するつもりで出したのに相手に理解されずに笑いものになってまさに踏んだり蹴ったり。どうせやるなら左の小ダンマクは出さずに人文字のフォントを大きくすればいいのに。

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 専用スタジアムで紙吹雪を撒いたため案の定この結果に。遠目にはボールの位置がわかりづらくなるだけでなく、悪いことに浦和はアウェーの白ユニなので選手の動きもわかりづらくなって観戦の邪魔。液晶TVでスカパーを見ていた人は一層混乱したかも。

 もちろんピッチ上の選手にはもっと邪魔になったことでしょう。選手が踏ん張ろうにも紙で滑って怪我をするということもありえますし。

 しかもハーフタイムに子供達がせっかくきれいに片付けたのに、後半開始早々また撒き散らす愚か者多数。

 紙吹雪はこの試合に限ったことではなく度々撒かれているようですが、なぜ鹿島の運営はこの愚行を容認しているのでしょうか? あるいはもはや運営の力では歯止めが効かない「何か」があるのでしょうか? 昨年の煙幕もしかり。観客激減が伝えられて久しい鹿島ですが、残念ながら観客がカシマスタジアムに足を運ばなくなる原因をわざわざ自分で作り出しているとしか思えません。

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 この日は往復とも電車。

 行きはともかく帰りのJR鹿島線は輸送力が足りずにすし詰め。鹿島臨海鉄道は臨時列車を出してそれなりに浦和戦対応をしていましたが、それを受けたJRの対応が全然だめでした。

 京成への乗り換え客が多い成田駅では、一つしかない有人窓口で精算する人と成田までの補充券(=自動改札は通れない切符)を購入済みの人がごっちゃになって行列を作る始末。一回切り、一本切りなのでコストをかけずに乗客を待たせておけば良いという発想なんでしょうが、そういう千葉支社の国鉄然とした供給側重視の発想が非常にむかつきました。

 とはいえ、勝ったので気分良く成田からスカイライナーに乗車。ビールで祝杯を上げながらの帰宅となりましたが、成田からスカイライナーで帰ってくると完全に外国から帰ってきた気分になるのは不思議なものです。

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