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2007.07.31

「日程くん」の興業的配慮

いよいよ明日は広島戦。

浦和、広島共に代表の主力を輩出しているクラブなので、長期間の遠征明けでいきなりリーグ戦再開というのは非常に厳しい。まさにクラブの総合力が問われる一戦になります。

それはともかく、この2チーム以外はなんと次の週末(8/11~8/12)まで試合がないんですね(ナビスコ杯は予選敗退し、しかもA代表はおろか、世代別の代表にも一切縁がないチームとなると丸々1ヵ月半も全員休んでいる勘定になります。なんとゴージャスな!)。

いうまでもなく、今週末にオールスターがあるため。

マスコットのイベント以外、オールスターに何の価値があるのかワシにはさっぱりわからんのですが(そんなもんに付き合わされる伸二、阿部、闘莉王の3選手は誠に乙であります)、よりによって普段サッカーを見ない層がアジアカップでちょっとサッカーに関心を寄せている時にオールスターなんかで水を差すことはないでしょうに。オールスターなんて普段からJリーグを見ている層にしか関心がないでしょうから。

代表の結果がアレだったんで大した効果は望めないかもしれませんが、代表で世間的にサッカーへの関心が小なりと言えども盛り上がったところで、そのまま今週末からリーグ戦になだれ込んだほうが興業上は正解なんじゃないかなぁ・・・ なんか顧客の新規開拓という観点からすれば、間にオールスターを挟むというのは随分マヌケな日程設定だと思います。

 まぁオールスターを挟むのはお疲れの代表組にはごゆるりと休んでくれという配慮なんでしょうが、アジアカップ前の日程が押せ押せ(で、いまさらジローでオシム激怒!)だったことを考えるとバランスを逸しているような・・・

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浦和レッズ・ホームスタジアム運営指針

 非常に唐突なタイミングで、標記指針が公表されました。

 うだうだと能書きが付いてますが、要するにホーム・ビジターの分離をより徹底する趣旨。日本平でのトラブルを受けての措置と思われます。

「スタンド、コンコースのビジターエリアは入退場導線も含め、完全分離」

というのは、現在南門から先のエリアで渾然一体となっているのを完全分離するという趣旨でしょうか。

「(4)自由席のホーム、ビジターの分離をチケッティングの段階から取り組みます。」

というのは、現在も自由席はホーム/ビジター別に売られているので、具体的に何がどう変わるのかよくわかりません。

 広島・柏戦ではビジターが少なすぎて全体に何がどう変わったのかわかりにくいでしょうから、FC東京戦あたりでその効果の程がはっきりすると思います。

 それはさておき、

ルールに縛られたスタジアムはワンダーランドではありません。

・横断幕の掲出エリアは、チケット販売状況によって柔軟に対応いたします。

というのには苦笑させられました。

P.S.

「完全分離」=俺たちのアクリル板出動!なのか???

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2007.07.30

小嶺先生、落選

 参院長崎選挙区で自民党から立候補していた小嶺・前国見高校サッカー部総監督が、大方の予想通り落選してしまいました。

 同郷の久間前防衛大臣に担ぎ出されて全く不慣れな選挙活動。しかもこともあろうに、その久間前防衛大臣の「しょうがない」発言で足を引っ張られ、ただでさえ自民党には大逆風が吹く中、抜群の知名度も及ばず、大差で敗れてしまいました。

 立候補に際して国見高校サッカー部の総監督の座は辞しているのですが、Jリーグ昇格を目指して現在九州社会人リーグで活動中の「V・ファーレン長崎」の社長まで降りてはいないようです。

 「V・ファーレン長崎」のような地方の小クラブが大なり小なり地元自治体の協力が不可欠(それゆえ税リーグと揶揄もされます)。

 どういう経緯で立候補を決意したのかはわかりませんが、政治の世界に足をつっこんで、手痛いしっぺがえしを食らった小嶺先生。今般の落選でクラブにまで逆風が吹かねばいいのですが・・・

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いよいよ大リストラか

浦和勢は無事帰国したとの報。

「サウジに負けたが、もう一度チャンスを与えようと同じ選手を使った。私が生まれたサラエボの言葉で、“同じチャンスは2度来ない”という言葉がある。2度のチャンスを与えて、ものにできなかった人にはもう巡ってこないかもしれない!」

過酷な環境下にも関わらず、アジアカップでメンバーを固定した理由の一端がこの言葉に表れています。オシムにとってアジアカップは戦力見極めのためのテストに過ぎなかったと考えれば、拙策の連続も腑に落ちるところがあります。

報知

千葉監督時代に構築に3年間かかった「考えながら走るサッカー」の鍵となる豊富な運動量と連動性は及第点の域に達した。だが、韓国戦では9日の初戦カタール戦に続く不発の山岸、2度の決定機とPKを外した羽生というオシムチルドレンのみならず、負傷と疲労蓄積のMF鈴木、加地、駒野の両SBは個の力を示せなかった。

と脱落者の観測記事。

 個の力を必要とするのであれば今大会出場しなかった三都主や闘莉王、場合によっては松井あたりまで今後代表に徴集されるのは間違いないでしょう。一方これまでオシムに重用されてきた「運動量は豊富だが技術的には見るべきところが少ない選手」が今後どういう扱いを受けるのかが見所になります。

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2007.07.29

【閉店】安田家@西川口

 日本代表のあまりにも不甲斐ない闘いぶりにがっくり。翌日は雷雨との予想もあってすっかりサテライト草津戦へ出向く気力もなくなり自宅でまったり。

 昼くらいはちょっとはがっつりしたものでも食おうかと思ったのですが、都内まで出かけるのも面倒になり、結局チャリで出かけられる範囲で全てを済ませることに。

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 西川口の「安田家」。陸橋を渡って線路の向こう側まで出かけただけで自分で自分を褒めてやりたい気分です。

 らーめん(中)を注文。700円也。硬めに仕上げてもらいました。カウンターに7席と小テーブルが一つあるだけの手狭な店。オヤジが一人で切り盛りしていました。

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 いわゆる「家系」の濃厚なとんこつ醤油らーめん。家系らーめんという奴は味が濃すぎてどこで食ってもそんなに違いがでない。強いて言えば飛び切り旨いところはないけれど、気持ち悪くなるくらい不味いところはあるという意味で「ダウンサイドリスク」を抱えている嫌いがありますが、この店は良くも悪くも平均的な内容でした。但し家系にしては麺が細めなのが特徴。また中盛りといっても一般的な家系の中盛りよりは少ない気も。

 まぁ外れではないし、近所で家系を食べられるところはないので、それなりの価値はあるかなという感じ。

P.S.

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 久しぶりに西川口駅に来て見たら、ついに駅ビルが完成した模様。埼京線でよく見かける"Beans"がテナント運営を手がけているようです。

 川口より先に西川口に駅ビルが出来たというのは不可思議ですが、西川口は周辺がアレだという問題はさておき、競合店が少ないので駅ナカ事業がやりやすいという判断なのでしょうか?

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【TV観戦記】日本0-0韓国

 豪州戦に続き、後半に相手に退場者が出て数的有利になったにも関わらず1点も取れずにPK戦突入。

 そして川口の神通力も尽きてPK負け。

 押しながらもシュートに持ち込めないという課題はついに解消されないまま、日本は4位でアジアカップを終えました。

 驚くべきことに、オシムはサウジ戦から巻に代えて山岸を入れただけであとは全員同じスタメン。「若手を入れる」とは言ったものの、オシムのことなので額面どおりに受け取ってはいかんなと思いましたが、まさか一人もフレッシュなメンバーを使わないとは・・・

 立ち上がりこそ日本にもチャンスがあったものの、その後は相対的に出足の鋭い韓国に中盤を封じられ、サイドからのスピードのあるカウンター攻撃に晒され出してしまいました。さらに悪いことに日本に凡ミスが増え始め、前半はやや韓国ペースで終了。

 そのまま自然体で韓国に押し切られるかと思いましたが、韓国にイエロー2枚で退場者が出て(抗議で監督以下3人が退席処分を受ける椿事付き)、その後は日本がボールを支配。しかしベタ引きの韓国守備陣を攻め倦んでしまいました。緩急がない単調なパス回しを延々と続け、両サイドから放り込んでは跳ね返されるの繰り返し。それでも羽生が2本、佐藤が1本決定的なシュートを放ちましたが、韓国の壁に阻まれて得点ならず。こういう展開でPK戦に持ち込まれて負けてしまうのは妥当でしょう。

 この試合に限らず、今大会を通じて不可解なのは高温多湿という過酷な環境にも関わらず、オシムがスタメンをほぼ固定して試合に臨んだこと。しかも、選手交代のパターンも著しく硬直化していたこと。しかも入れた選手が生きない。ワンタッチゴールが得意な寿人を入れたのにハイクロスを入れてどうする! 残り5分で矢野投入なんて「ここで笑わせてどうする!」っていう感じですし・・・

 日頃相手をリスペクトする=相手の長所・短所を客観的に見極めることを説き、相手に応じた選手起用・戦術変更を得意とし、さらに柔軟な戦術変化に対応しやすい、どのポジションで出てもそれなりの仕事ができる「ポリバレント」な選手を重用してきたあのオシムが、肝心要の本大会、特にトーナメントに入って「これじゃジーコと変わんなくね?」という凡策・拙策に終始したというのが何とも不可解、かつやるせない思いがします。

 素人監督ではあるまいし、百戦錬磨のオシムのことですから凡策にも何か考えがあるのでしょうが、おそらくその真意をオシムはW杯アジア予選終了まで明らかにすることはないと思います。単に相手に手の内を晒すのを避けたというのがもっともありうる推論ですが・・・ まぁサリエリですらない凡百がモーツァルトに対して物申すのは馬鹿馬鹿しいにも程があるので、ここは今度の推移を黙って見守ることにしましょう。

 これまで散々小馬鹿にされ続けてきたマスゴミはここぞとばかりにオシムを叩きにくるでしょうし、大スポンサーや電通も意のままにならないオシムに対して好意的な態度を採ることもないでしょう。乏しい内容ながら一応ベスト4なのでオシム解任に至ることはないでしょうが、あの凡将を4年間引っ張り続けた協会はオシムを守りきれるのでしょうか?

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2007.07.28

姫路城を巡る

 「龍野を歩く」よりつづく

 旅の最後は世界文化遺産&国宝「姫路城」を中心に姫路の街を見て歩きました。

 姫路城はかなり前に一度行ったことがあるのですが、あまり時間がなかったせいか、暑い中をやたら歩いたという薄ぼんやり記憶があるくらい。これじゃ見たうちに入らんなと思って今回再訪。

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 現存12城はもちろん、復原された城も含めて随分城は見たつもりですが、改めて姫路城を訪れてみるとそのスケールしかり、迫力しかり、もう他の城を寄せ付けません。圧巻、ただ圧巻。城は政治拠点である以前に軍事要塞。従って天守閣だけがいくら立派でもダメで、それに付随する小天守、またそれらを取り囲む郭や櫓、長屋といったものがしっかり備わっていてナンボであって、その点姫路城は完璧。

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 付随施設という点で姫路城を特徴づけているのは西の丸の「化粧櫓」かもしれません。

 明治期になって一部の館が惜しくも破却されてしまったとはいえ、奇跡的にも空襲を免れて平成の御世に聳え立つ天下の名城。誠に恐れ入りました。

 世界遺産登録の効果なんでしょうか、姫路城には外国人観光客の姿が非常に目立ちました。京都観光とセットで回りやすいロケーションも幸いしているのかもしれません。

 姫路城に予想以上の時間を費やした後は、最近リニューアルオープンしたばかりの「兵庫県立歴史文化博物館」へ向かいました。入場料が200円と安いことから、リニューアルしたとはいえさほどの規模のものではないことは十分予想できましたが、やはりその予想通りで数多くの歴史上の貴重な品々を収集・展示するというよりは、子供の歴史学習に重きを置いたような博物館でした。

 また兵庫県自体が播磨・摂津・但馬・丹波・淡路といった5カ国の寄せ集めで、各地域に目を配ろうとするあまり企画が散漫になりやすいあたりも県立の歴史博物館としてやや気の毒な気もします。歴史上のテーマを兵庫県にある国宝の寺院の紹介、一ノ谷の合戦、船による物流、そして姫路城と大胆に絞り込んだあたりに苦心の色が伺えますが、姫路城見物のついでに訪れる観光客はかなりがっかりすると思います。

 国宝姫路城に観光客向けのパネルをゴテゴテと設置するわけにはいかないので、それを補完する施設として当博物館を生かしたほうが集客的には良かったでしょうが、「県立」ゆえそういうわけにも行かないということでしょう。

(つづく)

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2007.07.27

龍野を歩く

因幡街道を行く(3)より続く

一夜明けて今度は姫路の西、「播磨の小京都」として知られる(っちゅーのはかなり無理があると思いますが)龍野へ出かけてみました。

 先日の因幡街道もそうですが、中国地方、しかもその中でもマイナーな観光地って首都圏ではほとんど紹介されることはなく、ましてや訪れたことのある方なんてほとんどいないでしょうから、弊ブログが何かの参考になれば幸いです。

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姫路 8:28 (1827D キハ47-1026) 8:52 本竜野

本竜野 11:37 (1840D キハ47-1093) 12:01 姫路

 龍野へは姫路からJR播但線に乗って20分強。現在は揖保川沿いの市町が大合併して「たつの市」になっています。

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 龍野といえば「揖保之糸」。

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 それに「ヒガシマル醤油」があまりにも有名。個人的に「ヒガシマル」といえば醤油よりもうどんスープ。首都圏のスーパーではあまり見かけませんが、家庭でうどんを作る時の必需品です。

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 なお龍野は童謡「赤とんぼ」の作詞者「三木露風」の生誕地で「童謡の里」として売り出そうとしているようですが、当方はあんまりその方面には興味がありませんので全部割愛します。

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 旧龍野市街は揖保川の両岸に拡散してしまいましたが、龍野藩5万3千石の城下町の面影が残る旧市街は駅から橋を渡ったところに。

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 揖保川に近い辺りは商人町。「下川原商店街」が街並み保存に熱心な模様。

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 龍野には全国的にも珍しい「醤油博物館」があります。ヒガシマル醤油の旧本社を活用したもの。龍野は播州平野の小麦、山間部の大豆、揖保川の軟水、そして赤穂の塩と4点が揃った醤油の産地として江戸期から有名。ヒガシマル醤油はいまでこそ龍野で群を抜いた醤油メーカーですが、昔は中小のメーカーが乱立していたようで、合併に合併を重ねて現在の姿になった模様。ちなみに博物館の入場料はわずか10円です。

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 山裾に広がるのは武家町。時は変わって龍野の城下の武家町跡は公的機関や学校になってしまうというありがちな変遷を辿っていますが、旧武家町といい、町人町といい、落ち着いた街の佇まいを残そうとしている意欲がはっきりと見て取れるのは嬉しいもの。

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 龍野城。いったん破却された龍野城を再建したのは1672年に入封した脇坂氏。以後明治まで龍野は脇坂氏の下で栄えます。城は隅櫓があるくらいで、小藩ゆえか城内には御殿(再建)があるのみ。

 脇坂氏が全国的に名を知られる至る場面は2度あって、1つ目は関が原の合戦における東軍への内応。それに先んじた小早川秀秋の裏切りのほうが圧倒的に有名ですが、

 そして2度目は播州浅野家がお取り潰しになった後の赤穂城接収の役目を脇坂家が仰せつかったこと。こちらはあくまでも幕命に従ったまでで脇坂家が非難されるいわれは全くないのですが、その後の「忠臣蔵」の人気を思えば不憫な役回りといえないこともありません。

 (つづく)

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2007.07.26

酒井、神戸へ完全移籍

マンU戦ですら出場機会のなかった酒井。

オジェックの構想外なのは明らかで移籍の話が出ないのが不思議と思っていたのですが、やはり水面下で話が進んでいたようで、本日神戸への完全移籍が発表されました

レンタルではなく、完全なのはおそらく年齢(28歳)を考えてのことでしょう。

今年の数少ない出場機会=A3で良いところがなかったどころか、ミスを繰り返してしまったのが酒井にとって大きな痛手でした。

毎年この季節は監督の構想外となった選手が他チームへ放出されて切なくなるものですが、拾ってくれるクラブがあるうちが花。神戸とは8月末にいきなり対戦しますが、そこで元気な姿を見せてくれれば、酒井にとっていい移籍だったということになりましょう。

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【TV観戦記】日本 2-3 サウジ

 圧倒的にボールをしながらもシュートまで持ってゆけずにだらだらと時間を過ごしたのみならず、あろうことか先制点を許した前半が全てだったと思います。撃たないチームとダメ元で撃つチームの差が出ました。またサウジが日本をかなり研究して堅守&カウンターを貫いたのに対し、日本はサウジの堅陣を崩すアイデアに乏しかった感も。

 内容で負けているわけではありませんが、撃たないと勝てません。カタール戦や豪州戦同様「もどかしい」展開の連続。今大会の日本の悪い面が凝縮されたような試合でした。

 巻は前線で拠点を作ってくれれば十分で、そもそも得点を期待するのほうがおかしい。従って巻をFWに使うなら攻撃力不足を補う意味で2列目のどちらかはシャドーストライカータイプであってしかるべきで、2列目に中村俊・遠藤とパサータイプを2枚置く必要はありません。中村憲が好調であれば2枚パサーの迫力不足を補えたのでしょうが、今大会では今一つの出来で、得意のミドルシュートを撃つ場面も少なければ、数少ないシュートが枠を捉える場面もほとんどなかったのも痛手でした。

 付言すれば、今大会通じての中村憲の攻守ともに実に中途半端な働きが仇となって啓太の守備負担が極めてきつくなってしまい、そのツケが回り回ってサウジ戦の啓太のパフォーマンスはあまりよろしくありませんでした。

 またサウジ戦に関して言えば、得点が期待できる唯一のFW=高原が全くいい所がなかったのも敗因に上げていいでしょう。巻を下げてから前線でボールが納まらなくなり、巻に代えて投入した佐藤寿は全く生きず。この日の高原の出来なら巻よりも高原を下げたほうがマシだったかもしれませんが、巻に得点が期待できない以上、1点ビハインドの時点で高原を下げるのは無理な相談でしょうな。

 前試合からの間隔だとか、移動の有無を考えれば日本のほうがコンディション有利というのが定説でしたが、試合を見る限りサウジとの差はほとんど感じられず。UAE戦以降同一スタメンで臨んできたことのツケをここで払う羽目になったのかもしれません。就任後わずか1年ながら多くの選手を試したにも関わらず、選手が疲れているのを判っていながらメンバーを固定したオシムの真意はよくわかりませんが・・・

 コンディションといえば、加地。負傷をおして出場させるほどの価値があったのかどうか・・・ SBの人材難には今後も悩まされそうです。

 決勝点となった3点目は阿部があっさり交わされてしまったのも何ですが、それ以前にこれまでの定石 - 相手のFW数に対してDFを一人余らせる - を踏み外して、スピードのある2トップに対して4バックで臨んだのが失敗だったという見方もできます。またそのような状態で阿部をCBで使うのは相手が強くなるとやや無理があるのを高い代償を払って確認したといってもいいでしょう。

 従ってサウジ戦に関して言えば、オシムらしくない作戦負けと見方もできます。但し、結局のところ先制点を取られて攻めるしかない状況に追い込まれるまで攻撃に積極性を欠く(逆に言えば、先制された直後に追いつく場面が多いのは偶然じゃないでしょう)欠陥が修正されない限り、勝負強さというものには縁遠く、それが最大の敗因であることには間違いありません。

 幸いなことにW杯アジア予選までにはかなり時間があります。アジアカップで限界が見えた選手がふるい落とされ、勝つ気マンマンの新戦力(=年齢が若いとは限りません)がやってくることに期待しましょう。

 あ、そうそう、勝つ気マンマンといえば闘莉王。闘莉王がいれば不完全燃焼感漂いまくりの試合の連続なんてなかったかもしれませんね。

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2007.07.25

兄妹

浦和オヒサルのトップページ。

5枚の写真・図が順次映し出されるんだけれど

Abe

阿部と

Niwata

長袖プリンセス庭田と

が兄妹のように見えて仕方がありません。

何が似ているのかと言われても困るのですが(´・ω・`)

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因幡街道を行く(3)

大原 14:54(スーパーいなば5号 キハ187-1502) 15:09 智頭

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 智頭急行で一番長いトンネルを抜けて智頭へ。智頭は鳥取県の山間部にあります。ここで初めて高校生の大群を目にしましたが、智頭農林の高校生でしょうか。智頭は京都北山や秋田などと並んで杉で有名な街です。

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 そのせいかどうか判りませんが、智頭の民家の軒先には酒屋でよく見かける杉玉が飾られているのが目に付きます。また単純な杉玉だけではなく、様々な意匠をこらした飾りが軒先で揺れています。

 智頭は因幡街道と岡山へ向かう備前街道が交わる要衝だったせいか、あるいは単に鉄道の開通が早かったせいか、平福はもちろん大原と比べても格段に大きな街。

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 真っ直ぐに伸びる因幡街道。

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 智頭の繁栄を陰に陽に支えてきた富農「石谷家」の住宅が智頭観光の目玉になっています。石谷家の屋号は「塩屋」。江戸期には大庄屋を命ぜられ、明治になってからは山林経営等で栄えるとともに学校建設・道路改修など篤志家として地元に貢献したとのこと。

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 それ以外にも由緒ありげな醤油屋があったり

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 酒蔵(諏訪酒造。「諏訪泉」で有名)があったり

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 商家(塩屋出店)があったりします。

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 大正期の建築物(下町公民館)が残っていて、これも一つのアクセント。

 備前街道沿いは古ぼけた商店街が軒を連ねるばかりで、因幡街道沿いとは違って観光的な面白みを欠くのだけは残念でした。 

智頭 17:51(スーパーはくと12号 HOT7047 18:54) 姫路

(つづく)

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2007.07.24

選手等ホームタウン活動調査

 Jリーグ公式サイトには未だ掲載されていないようですが、先日Jリーグから「選手等ホームタウン活動調査」が報告され、一部新聞でそのことが報じられていました。

 同調査はリーグが全31クラブを対象に初めて実施したアンケートに基づくもので、毎日新聞(2007年7月21日 西部夕刊)によると、

・昨年の「ホームタウン活動」にはリーグに所属する大半の選手に当たる980人が参加

・平均活動回数は年6・2回、同活動時間は年12・2時間

・総じて試合の出場時間が多い選手ほど「ホームタウン活動」の時間が少ない傾向にある

とのこと。

またクラブ別の活動状況は以下の通り。

◇ホームタウン活動の上位10クラブ◇

(数字は選手1人当たりの年平均、※はJ2)

【回数】         【活動時間】

(1)甲府  14.8  (1)甲府  23.5

(2)水戸※ 12.7  (2)磐田  23.2

(3)草津※ 12.1  (3)草津※ 22.7

(4)福岡※  8.3  (4)水戸※ 19.5

(5)湘南※  7.8  (5)ガ大阪 17.1

(6)磐田   7.5  (6)広島  15.1

(7)浦和   7.3  (6)福岡※ 15.1

(8)清水   7.1  (8)大宮  14.9

(9)千葉   6.8  (9)湘南※ 14.2

(10)新潟   6.7 (10)千葉  14.1

             (10)清水  14.1

 甲府・草津・水戸といった地域密着が生命線の小クラブがホームタウン活動に非常に力を入れている中、磐田やG大阪といった比較的大きなクラブが活動時間トップ10に顔を出しているのが目を惹きます。鹿島が回数・時間ともトップ10に顔を出さない辺りは「空洞化」を顕著に示しているものといっていいでしょう。

 浦和は回数は比較的多いものの短時間に留まる模様。やたら試合数が多いので選手をホームタウン活動に駆り出すのはしんどいんだろうなと思いましたが、ガンバを見ると試合数を言い訳には出来んような・・・

 もっとも浦和は選手を使う代わりにOBを中心とするハートフルスクールだとか、レッズランドだとか、レディースの創設だとか、クラブのスタッフ要員を中心に地域に貢献する形を主にしているから、選手のみを対象とするアンケートでは少々分が悪いのかも。

 比較的図体の大きいクラブの割りには地元密着度の高かった浦和が全国的な人気クラブへと変質しつつある中、前社長よりは地元志向が明らかに強い藤口社長がこの数字をどう考えるのか気になるところです。

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因幡街道を行く(2)

因幡街道を行く(1)から続く

平福 13:07(739D HOT3521) 13:22大原

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 兵庫・鳥取との県境に近い岡山県北東部に位置する大原は因幡街道の中程に位置する宿場として、かつて栄えた町です。全くといっていいほど何もなかった平福に引き換え、大原は智頭急行の車両基地がある分開けた感じがします。

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 播磨と因幡を結ぶ因幡街道は古くから人馬の往来があり、江戸時代は鳥取藩主の参勤交代の道となりました。大原・古町には宿場町の面影を残した建造物がいくつか残っています。

 上写真は鳥取藩主池田候が参勤交代の折に宿泊する大原本陣。

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 こちらは脇本陣。大名や幕府の重臣が本陣に泊まる際は、その家老や奉行の宿舎にあてられますが、平常は一般の旅籠として営業していたとのこと。

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 こちらは大原宿に残る町家(田中酒造場)。換気のための「煙だし」や2階の明かり取りのための「ムシコ窓」、それにナマコ壁が目に付きます。

 大原宿の残念なところは宿場町の街並みを観光地として打ち出そうとする動きが見られる一方、それをぶち壊すかのように真っ赤な幟を林立させている電器屋が因幡街道沿いにあったりするところ。景観維持について地元のコンセンサスが十分に取れていないのでしょう。

P.S.

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 智頭急行車内で見かけた広告。「人間力」がネガティブな意味を持つ場合があるとは夢にも思っていないんでしょうなぁ・・・鳥取大学。

(つづく)

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2007.07.23

麺屋「まる忠」@川口芝

 フリーペーパー「ぱど」に掲載されていた標記の店に行って見ました。

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 ラーメン屋らしくない外観なのでちょっと中に入るのを躊躇いましたが、妙なのは外観だけで中は至って普通のラーメン屋です。ただ椅子に凝りすぎたか、座る面が不定形でちょっと座りにくいのは難。夫婦で切り盛りしているようです。

 しょうゆラーメン(650円)。平日ランチタイムには100円追加でおにぎりが2個付きます。

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 背脂がちょっと浮いたあっさりした醤油とんこつといったところでしょうか。ちょっとしょっぱかったので完飲には至らず。

 中太の麺は自家製とのことですが、ちょっと縮れ加減な他は際立った特徴はありません。

 値段の割にはチャーシューが大き目、かつ厚め。

 ノリやネギの他に細かく刻んだ水菜がどっさり入っているのが特徴かと。

 川口にはまともなラーメン屋がほとんどないので大して期待していなかったのですが、比較的まともな部類に入ります。ダイヤモンドシティ川口の近くなので、買い物帰りに立ち寄るにはちょうどいいかも。

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【観戦記】浦和 3-1 湯郷

 立ち上がりこそピリっとしませんでしたが、前半は尻上がりに調子を上げてなんと3得点。暑さに参ってしまったのか、後半は主導権を握りながらも無得点に終わりましたが、この試合は左右のサイド攻撃が十二分に機能。相手を完全に崩してシュートで終わる場面が多かったので、4-0で勝ったINAC戦よりは内容は上だと思います。

<スタメン>

---北本--安藤---
若林--------土橋
---柳田--庭田---
高橋-矢野--田代-森本
-----山郷-----

 エメルソン永井は何を思いついたのか、ここ数試合後半から途中出場の多かった高橋をなんと左SBに起用。もともと同ポジションを務めていた岩倉、西口(西口は久しぶりにベンチ入り)を共にベンチに置くとは何を考えているのかわからんのですが、今日はこの起用が大当たりでした。

 開始早々庭田の右CK。ニアへのボールは簡単に跳ね返されてしまいましたが、こぼれ玉を拾った庭田のハイクロスを安藤がヘッドで叩き込んで早々と先制。決めた安藤も見事ですが、高精度のクロスを上げた庭田もあっぱれ。

 難敵相手に早い時間に先制して楽になるかと思いましたが、浦和の立ち上がりは必ずしも良くありませんでした。動きは概して湯郷のほうが良く、宮間を軸に攻撃を仕掛ける湯郷にやや押し込まれる時間が続きました。浦和の守備陣は宮間との1対1でかなり苦戦を強いられ、パス交換で右サイドを崩される場面もしばしば。またFWのスピードにCB、特に田代が振り回される場面も目立ちました。田代はコンディションが良くないのでしょうか?

 湯郷は4-3-2-1なんでしょうか(あるいは2トップで一方のFWが下がり目なのかも)。ラインを高く保ってコンパクトな陣形で浦和に対峙。当初浦和は分厚い中盤を突破するのに苦労していましたが、教科書どおりといっても良い素晴らしい打開策を見せてくれたのが2点目。右サイドで手詰まりになりかかったところで、左へ大きく展開。左に開いていた柳田がどフリーでクロス。ゴール前には3人が突っ込んでいて、ニアでエリが囮になり、中央の北本がゴール!!!

 キック力の弱い女子ではなかなか見られないワイドな展開が前半は何回か見られ、これがこの日の大きな収穫。

 この2点目の後は浦和の動きが見違えるように良くなり、両サイドからやりたい放題。

 高橋・エリ・柳田で攻める左サイド。エリにボールが入ると高橋が迷わず上がってきます。エリは積極的にドリブルで中へ斬り込み、湯郷DFが中央へ寄ったところでサイドを上がってきた高橋や柳田へパス。この両名のクロスは高精度。さらにこのクロスに対して北本や安藤だけではなく、なんと逆サイドの土橋まで突っ込んでくる!!!崩しも素晴らしければ、それを信じてリスクを負って突っ込んでくる姿勢も見事。

 右サイドは安藤・土橋で攻略。例によって土橋のスピード&クロスに頼る場面がやや多かったのですが、この日は安藤がDFラインの裏を狙って積極的に走りこむ場面が目立ち、これが右サイド攻略に効いていました。DF陣もロングフィードで安藤を走らせる意図が徹底されていたようです。森本は珍しく後半3度ばかりオーバーラップして攻撃参加してきましたが、残念ながら有効なクロスを上げるには至らず。でも前半は後方から安藤へのロングフィードが効果的でした。

 両サイド攻撃も見応え十分でしたが、それ以上に圧巻だったのがロナウド北本。今までの北本はいったい何だったのかと思わざるを得ないほどのスーパーな働き。暑くてとうとう着ぐるみを脱いだのか、あるいはザパスが遅まきながら効いてきたのか、動きが実に軽快。前を向けばドリブルで相手を一蹴。苦手なポストプレーも難なくこなし、ロングフィードを受けて一瞬で前を向く妙技も披露。DFに倒されても起き上がりが早いのなんの。土橋が倒されてPKを得たプレーも、最前線で北本が粘ったところから始まっており、そのPKを北本が簡単に決めて3点目。いやはや恐れ入りました。気がつけば何時の間にかリーグ得点トップ。

 後半はやはり猛暑で動きが鈍ってしまいました。動きが悪くなったのは浦和だけではないので勝敗に影響はありませんでしたが、サイドを崩しても中央に飛び込んでくる人数が目に見えて減ってしまいました。例えば保坂のクロスに対してエリしか突っ込んでいないようではいかにも厳しい。

 比較的動けている土橋を早々と代えたのは、おそらく接触プレーで傷んだのが原因ではないかと思いますが(ようやく立ち上がったばかりの土橋目掛けてゴールキックを蹴る山郷www)、交代枠を3人きっちり使って疲労の目立つ選手を順次交代。右SHに保坂が久しぶりに帰ってきていきなり途中から投入されましたが、ここで党首やこず様が使われないのは党としては実に寂しいところ。

 最後は左CKから得点意欲満々のサーモン田代がシュートを2発放ちましたが、これも決まらず。

 守っては立ち上がりの20分くらいから先はピンチらしいピンチは少なかったのですが、失点場面はいただけません。トップ下の宮間にボールが入ったところで庭田の寄せが甘く、前線へ簡単にスルーパスを出されてしまったのが全て。FWのスピードについてゆけない浦和CBの間をぶち抜かれてしまいました。前節INAC戦でも庭田は原への寄せが甘くてあわやという作られており、柳田が上がっている時にカウンターを食らい、1ボランチで相手のキーマンを止めないといけない時の対応に課題が残るようです。ペルーレやベレーザという格上との対戦だとここが明確なウィークポイントになりそう。

 その後も宮間には悩まされ続けましたが、柳田の奮戦が奏効してなんとかFWとの連携を寸断。湯郷は最近加入した外国人ソアレスを後半半ばから投入して反撃を狙いましたが、チームにフィットしていないようでボールもあまり回って来ないまま試合終了。

<終了時>

土橋→保坂
安藤→窪田
高橋→岩倉

---窪田--北本---
若林--------保坂
---柳田--庭田---
岩倉-矢野--田代-森本
-----山郷-----

 INAC、湯郷と中位チームを寄せ付けない内容でしっかり勝ち点3を取りましたが、問題は上位2チーム。長い中断期間を経てどの程度上積みできるでしょうか。

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2007.07.22

【TV観戦記】日本 1-1 豪州

またしても川口は神。

こいつは国際試合、しかもビッグゲームになればなるほど神懸ってしまうようです。

PKを立て続けに2本セーブ。川口がPKに強いことは、少なくともアジアレベルでは知れ渡っているでしょうから、PK戦にもつれ込むとヤバいと相手が思ってくれるとしめたものなんですが。

豪州は立ち上がり、及び前半30分前後に攻勢を仕掛けてきたくらいでほぼノーチャンス。警戒していたセットプレーで先制されてしまったのはお粗末でしたが、内容は日本の完勝。しかし、後半豪州に退場者が出て9割方勝てた試合を決めきれず。相手GKの奮戦もあってPK戦にもつれこんだところでまずい展開と思いましたが、やはり川口は神でした。

もともと引き気味だった豪州が退場者を出してベタ引きになってしまって日本は却ってやりにくくなったのは否めないかと思いますが、日本のサッカーは非常にもどかしい。カタール戦もそうだけど、今の日本は綺麗に崩そうとしすぎ。強引な一発というものがない。モンテネグロ戦で中村憲がフリーの山岸に出さずにシュートを撃って(しかも枠外)怒られたあたりからそうなったわけじゃないのでしょうけど、それにしてももどかしい。相撲で言う「勝ち味が遅い」という奴ですか。

FWが3バックのサイドに流れて豪州のDFをつり出し、日本の2列目や中村憲が前線につっこんでくると豪州はそれに対応できず、そのまま押し切ってしまえばいいのになぜかスローダウン。SBの上がりを待つのはいいのですが、両SBとも(2列目のオーバーラップを誘う以外は)何の役にも立たず。ハイクロスは意味がないっちゅーねん・・・ 

相手のセットプレー崩れ等で早く攻めたいところでも、日本はなぜかスローダウン。 なんか豪州の守備陣形が整うまで攻めちゃいかんという縛りでもあるんですかね? サイドから何度もチャンスを作りながら、得点は結局DFのミスにつけこんだ高原の個人技(といってもそれに至るまでの中村俊のクロス&巻の折り返しは見事でした)による1点のみ。

オシムが勝負どころで今日に限って千葉枠を投入しなかったのはなぜでしょう? 決定力皆無の山岸は論外ですが、足の止まった豪州に対し動きの良くない遠藤・中村俊を2枚並べたままなのは少々不可解。遠藤→羽生はありだと思いましたが・・・ 最後に破れかぶれで矢野を入れるよりは有益だったような・・・

攻守とも高度に組織的。しかし内容で相手を凌駕しながらも勝ちきれないって良くも悪くもそのまんま千葉ですなw

オシム就任後わずか1年で豪州相手にほぼ一方的な試合運びができるようになったのは正直嬉しい一方、それでもスカっと勝つには至らないあたりに失われた4年間が日本サッカーに与えたダメージの大きさを改めて確認されられました。

聞くところによるとテロ朝解説の松木は泣いてたらしいけど、馬鹿馬鹿しいにも程があります。PKにもつれ込むまでに勝負をつけておかねばならない試合でしょう。 前回のアジアカップはグダグダの内容ながら日本が勝ち進んだからそれこそ泣かせる試合だったけれども、早々うまい具合には行かないことがドイツで露呈。

PK勝ちではドイツの屈辱を晴らしたといいきってしまうのはちょっと辛い。今回は内容を伴った結果を求めたいものです。贅沢なのは了知だけど。

P.S.

 5人目が阿部ではなかったのには非常に驚いたが、それ以上に啓太がどこで出てくるのかと気を揉んでしまったのはナイショだ(^^;

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2007.07.21

大阪近郊のりつぶし2007

N700系の試乗を兼ねて「のぞみ1号」で大阪入り。茨木から万博まで歩いてみたところで、試合開始まではまだまだたっぷりと時間があるので、最近開業したばかりの鉄道を乗りつぶしに行ってきました。

公園東口 9:36 (大阪モノレール 2214) 9:44 彩都西
彩都西 9:56 (大阪モノレール 2614) 10:08 万博記念公園
万博記念公園 10:11 (大阪モノレール 2215) 10:16 南茨木 390

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手始めは「大阪モノレール」。90年6月に南茨木~千里中央で開業して以来、東西にちょこちょこ延長開業し、98年には支線の「彩都線」まで出来ちまって、その度に乗りに行く羽目になる、「乗りつぶしヲタ」的には非常に困った存在。

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雨の中、朝から並びを敢行するうぃあーを尻目に「公園東口」から彩都西行きに乗車。途中阪大病院前、豊川の2駅を挟んでたちまち終点「彩都西」到着。

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駅前にはなぜか「平和堂」が。ここは滋賀県かっちゅーねん。

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このあたりは一戸建ての分譲住宅向けに開発された模様で、高層マンションは数えるほどしかありません。不思議なことに分譲住宅は豊川駅と彩都西駅の間に固まって建っていて、どちらの駅からもそこそこ距離があるように見受けられました。

南茨木 10:25 (阪急電鉄 66708(市交)) 10:36 相川 180
井高野 11:07 (大阪市交通局 8502) 11:31 今里
今里 11:43 (大阪市交通局 25101) 11:45 鶴橋

あっという間にモノレールの乗りつぶしも終了。次は昨年12月に出来た大阪の地下鉄「今里筋線」を試乗。この今里筋線という奴。大阪中心部に直通しないどころか、大阪環状線の外側を走っています。東京の感覚だと山手通りの下を地下鉄が走っている感じでしょうか。

当然のことながら採算性は早くから不安視され、結果は案の定というか、予想以上の惨状となっている模様。

開業直後の今里筋線については「大阪民国ダメボツアー」内で面白おかしく紹介されているので、ここでは簡記するに留めておきます。

地下鉄の北側の始点「井高野」はどの路線にも接続していないので、仕方なく阪急京都線の「相川駅」から歩いてみました。

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相川駅前には高校が建っていて、ちょっとした学園町風なんですが、

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こんなのや

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こんなので全てぶち壊し。

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相川駅から20分弱で、井高野駅に到着。古ぼけた公営団地の一角で異彩を放つオレンジ色の駅入り口。今里筋線のラインカラーがオレンジ色なのでそれに合わせたのでしょうが、大阪に「街の景観」という概念がないのは周知の通り。

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大阪の地下鉄でホームドアが付いたのは今里筋線が初めて。

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液晶モニターによる案内表示も大阪では初めて見かけましたが、これは今里筋線だけではなく、後で千日前線や中央線のホームに設置されているのに気づきました。

乗客が少ないことで何かと話題の今里筋線ですが、人の住んでいないところを走っているわけではないので、通勤・通学客のいない正午前の時間帯でもざっと座席が埋まる程度の乗客があり、乗換駅で次々に入れ替わってゆきました。今里筋線はたかだか4両編成に過ぎないというのもあるでしょうが、開業直後の埼玉高速鉄道よりは遥かにマシという感じ。

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終点「今里」は東成区。「脱力王国」大阪のゆるキャラはレベルが高い・・・ 瓜は地場の名物野菜だとのこと。

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昼飯は鶴橋駅近くの韓国料理屋で「ユッケジャン定食」。駅前に立つ呼び込みの兄さんがウザイのでいつも同じ駅最寄の店に入ってしまうような気がします(^^; かなり辛めでそれなりに満足できました。

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2007.07.20

書泉は所詮

 気がつけば川口の「書泉ブックドーム」が縮小されて2フロアになっていた。いや、1Fの半分はドコモだから1.5フロアというべきか。駅横のキュポラ内に「文教堂」ができたのが痛手だったのかもしれないが、もともと4フロアだったのがここまで縮小されたのだから、実に寂しい話だ。

 ざっと見たところ1Fはほぼそのまま。旧2Fと3Fが1フロアにまとめられた感じ。ただでさえ中途半端な品揃えがますます中途半端になった。

 川口は旧大宮市や浦和市と人口は大差ないのに、書店に限らず商業施設の集積が極端に薄い。ちょっと凝った買い物は近隣の東京に出てしまうからというのが定説。しかも大学もなければビジネス街でもないただの工場町兼ベッドタウンなので、書泉のようなマニアックな品揃えがウリの書店はそもそも地域のニーズに合っていないのだろう。

 前にも書いたけど、書泉はやたら閉店が早いのが難。もともと20:00だった閉店時間を延長して21:00閉店になったけれども、これでも埼玉都民が少なからずの割合を占める川口のニーズに全然合っていない。せっかく駅近くにあるのに通勤・通学帰りの客をみすみす取り逃がしている。

 またなんとも中途半端な品揃えは是非とも改善したいところ。今般のフロア縮小で文庫本のエリアが小さくなったが、これは愚の骨頂。川口の街の特性からいってほとんどニーズがないと思われるビジネス書・専門書は一掃されるべきだし、場合によっては書泉の売り物である鉄道やミニタリー等のマニアックなコーナーも全廃して構わないと思う。

 川口の駅乗降客数から見て大規模書店のニーズは間違いなくあり、書店の経営主体が変わればそれなりに繁盛するんじゃないかと思いますがねぇ・・・ でも川口のニーズにより即していると思われる「文教堂」もダメだとなると話は違ってくるのですが・・・

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ごらんアウェー:万博2007

万博は大阪モノレールの駅が至近距離にあり、アクセスは極めて良好なスタジアムに属しますが、残念ながら2万人を捌くには駅が狭すぎて、帰りは必ずといって良いほど入場規制を食らうのが難点。

駅前、あるいは駅構内の階段で並んでいるよりは、エキスポランドに沿って一駅先の「万博記念公園」駅まで歩く(昔はこれがメインのアクセスルートでした)ほうがマシじゃないかと思いますが、穴ルートとしてJR茨木駅へ出るというのもあります。そこで今般の遠征で茨木駅からのアクセスルートを実体験してみました。

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JR茨木駅は何の変哲もない橋上駅。快速は停まりますが、新快速は停まらないので要注意。

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西口には大きなバスターミナル。

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万博へは通称「エキスポロード」に沿って一本道なので迷うことはないかと思いますが、茨木駅から2方向に道が延びているので、そこで間違うかもしれません。三井住友銀行が道路右側に建っている道が正解です。

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「西駅前」で歩道橋を渡り

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名神高速をくぐると

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急に人家も少なくなって緩やかな登り坂になります。

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最後は嫌がらせのような急坂が。

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坂を登りきると万博公園の入り口に到着。

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園内に入って道なりに進むとメインスタンドのホーム寄りの一角に着きます。

 台風が迫り来る中、傘を差して、しかもサンダル履きで写真を撮りながらの歩行でしたが、それでも駅から競技場まで20分強。万博から茨木駅へもシャトルバスが出ているのでそれに乗れば何の問題もありませんが、バス待ちが長そうなら駅まで歩くのが早道かと思います。

もちろんガンバオヒサルに紹介されているレンタサイクルも一考の余地あり。

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しかし、試合は夜やっちゅーのに、雨の中で朝から並んでいるうぃあー、恐るべし・・・

P.S.

 今年は初めてメインスタンドで観戦。

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 噂通り、飲食物売店には食指を伸ばすに値するものは何もありませんでした。B級グルメ王国大阪とはしてかなり恥ずかしいレベル。もっともビールが400円なのは有り難い限り。

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 ガンバのオフィシャルグッズ売店はなぜか赤まみれ。商魂たくましいのはガンバなのか、はたまた浦和なのか・・・

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2007.07.19

そもそも何しに来るのか?

思いのほか好評だったマンUとのPSM。

ただでさえ過密日程なのに、マンUのアジアツアーのお相手までさせられてはたまらん!と、頑なに「さいたまシティカップ」への出場を拒み続ける栗鼠に八つ当たりしたいところですが、たまにはそれなりにやった甲斐のあるPSMというものもあるようです。

後はバルサ(vs鞠)が来るくらいなぁと思っていたのですが、プレシーズンマッチの予定表を見ると森本が在籍しているカターニャが来るんですな。

一部のマニア層にしか受けそうにない、日本人選手が在籍しているだけがウリの欧州中小クラブがアジアまで営業にやってきて何の意味があるのかと常々思います。カターニャはJの人気チームには相手にされなかったのか、横浜FC・磐田・千葉がお相手。しかも横浜FCとはなんと秋田で対戦しています。

しかもカターニャは土壇場になってツアー中止を言い出す始末。地震は単に口実で、ツアーに営業上の旨みがないことに気づいただけなんじゃないかなぁ・・・邪推ですが。

過去にはJFLの大塚FCと試合をして、しかも負けてしまったレッジーナのような恥ずかしい例もありましたが、何か勘違いしているクラブってなくならないものですね。

長谷部がこういうクラブに手玉に取られてしまうことのないよう、切に祈ります。

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カターニャ来日中止か…中越沖地震で不安(報知)

 【シャティオン(イタリア)18日】セリエAカターニャが、24日からの来日を取りやめる意向であることが18日、分かった。ロモナコ強化部長は「18日朝、日本側に遠征中止をファクスで伝えた」と明言。理由を「危険だから」と説明した。

 原因となったのは新潟県中越沖地震と柏崎刈羽原発のトラブル。ニュースはイタリアでも報道され、「放射能漏れで1万人が避難」など誤報も飛び交った。クラブ側は危険を考慮し17日夜から中止を検討。日本から情報を得たFW森本貴幸(19)は「大丈夫だと思うんだけど…」と話していたが、1度芽生えた不安は解消に至らなかったようだ。

 カターニャは24日に来日し、横浜C、磐田、千葉と対戦予定だった。磐田の担当者は「まだ連絡が届いていないので分からない」と話している。

(2007年7月19日06時01分  スポーツ報知)

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ごらんアウェー:三木防災

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 神戸の西外れ。民家もまばらな丘陵地に忽然と建つ大型スタジアム。それが三木総合防災公園陸上競技場(正式名、長げーよ)。

 山陽自動車道・三木東ICから至近距離という利点はあるものの、公共交通機関でのアクセスは劣悪。神戸電鉄・緑ヶ丘駅から一日に数本バスが出ているだけ。同駅からタクシーに乗ってもいいのですが、伝え聞いた話によるとタクシーの台数が少ないのでアテにならない模様。

 最寄駅は緑ヶ丘駅一つ手前の押部谷駅。4kmほどの道のりなので歩けないこともありませんが、歩道も満足に整備されていない道をひらすら登っての峠越えになります。

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サイドスタンドが芝生席なのが惜しまれますが、それでも2万人収容とのことで、万博とほぼ同等の大きさ。メインスタンドに屋根が掛かっている分、万博より立派です。ホーム側サイドスタンドにはオーロラビジョンも一基。

しかし、こんなに立派なスタジアムなのに使い道がありません。プロ興業としてはたまにJ2のチームが利用する程度。

立地といい、無駄な立派さといい、完成後の放置状態といい、「西の宮城スタジアム」といってもいいでしょう。

既に神戸にはホムスタやユニバーがあるのに、なんでまた至近距離に大きなスタジアムを作ってしまうのか、謎だらけのハコ物行政。

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 ちょっとでもコストを下げようとしたのでしょうか、椅子がめちゃくちゃ安っぽい。背もたれがふにゃふにゃで極めて破損しやすい模様。破損した痕をガムテで留めている椅子がそこかしこに。

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 うぃあー敗残兵が大勢詰め掛けたにも関わらず、観客は700名弱。そのためか飲食物の売店はなく、INACグッズの売店が一つ出ているだけ。

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 それでも着ぐるみが登場。浦和のニート完敗。

 INACはこんな立派なスタジアムで無料観戦なのに、鴻巣の芝生席で1000円取る浦和。栗鼠の妨害工作のため駒場使用がままならない事情はわかりますが、それなら入場料を下げるのが筋でしょう。

 藤口社長もINAC戦を観戦されていましたが、どう思われたことか。

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2007.07.18

党首、ファン投票選出ならず

なでしこオールスター2007サポーター投票 最終結果発表

MF(2名選出)

1 ★安藤 梢(浦和)         3,124
2 ★澤 穂希(ベレーザ)              2,405
3  藤巻 藍子(新潟L)               2,029
4  新甫 まどか(大原学園)          1,758
5  柳田 美幸(浦和)                1,655
6  法師人 美佳(浦和)              1,385
7  津波古 友美子(大原学園)         1,008
8  小林 弥生(ベレーザ)              981
9  原 菜摘子(ベレーザ)              932
10   庭田 亜樹子(浦和)                910

 残念ながら党首は新甫@大原にも抜かれて6位。党員各位の尽力も及ばず、ファン投票によるオールスター選出はなりませんでした。ちなみに前回中間発表時の数値を併せて掲げておきます。

*7/5 第2回中間発表時

1 安藤 梢(浦和)            2,103
2 澤 穂希(ベレーザ)    1,823
3 柳田 美幸(浦和)     1,093
4 藤巻 藍子(新潟L)     1,031
5 法師人 美佳(浦和)       944
6 小林 弥生(ベレーザ)        756
7 新甫 まどか(大原学園)    683
8 庭田 亜樹子(浦和)         673
9 酒井 與惠(ベレーザ)        636
10 近賀 ゆかり(ベレーザ)      630

 上位選出選手の中では票が伸びていないのが一目瞭然。最近試合に出ていないどころか、ベンチにも入っていないのが最後に響きましたかね。

|-`).。oO 要するにエメルソン永井が悪い・・・

 出場時間当たりの票数なら党首が全選手でトップなんでしょうなぁ(´・ω・`)ショボーン

 まぁ党としてはサーモン田代がDF部門でトップ当選、ロナウド北本がFW部門で2位当選したことを持って満足することにしましょう。

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【TV観戦記】浦和 2-2 マンU

 共にコンディション万全とは言いがたく、終始まったり感が漂ってやや退屈な時間帯もありましたが、マンUが攻守ともここぞという局面だけは真面目にやってくれたので予想以上に見応えのあるゲームになりました。

 もっともこれはただでテレビ観戦しているからこそであって、休日ならともかく、平日に何千円も払って観戦するに値するゲームかとなるとちょっと・・・ あっ、内舘のゴールが何千円か∩( ・ω・)∩ ばんじゃーい  

 内舘の長いサッカー人生でも、おそらく空前絶後と思われるスーパーゴールが決まって 浦和が先制。後半立ち上がりにピッチを上げたマンUが立て続けに2点返したものの(ロナウドの個人技による得点があったので、興業的には大成功)、伸二がエリア内でフェイントでDFを交わす技ありゴールで同点。終盤は浦和がマンUを押し込み、何度もサイド攻撃を仕掛ける場面がありましたが、でかいマンUのCBを崩すところまではゆかず。ワシントンがいたらさらに面白い試合になったことでしょう。

 前半獅子奮迅の働きを見せたのが暢久。相手の力量と気温に応じて力の出し加減が違うとの定評通り、最高のパフォーマンスを発揮する暢久。なぜガンバ戦でその力を出さない!とボヤきたくもなりますが、ロナウドと堂々対峙して一歩も引かず。後半右WBに平川を起用したらいきなりロナウドにぶち破られ、暢久の存在の大きさを改めて確認した次第。

 伸二は「柔良く剛を制す」といった感のあったゴールシーンは良かったのですが、本来持てる力からすればまだまだといったところ。

 ロナウドのパチもの(相馬)のドリブルはあんまり通用しなかったけど、花試合ゆえ何度失敗しても果敢に挑んでゆく姿勢は評価できます。マンUの堅陣相手に達也の1トップはかなり無理があって気の毒でした。リハビリ明けということもあって、DFラインの裏を取れそうで取れず。

 残念ながら長谷部は攻守とも海外進出なんて100年早いわという出来に終始したような・・・ 前述の相馬や、フィジカルに差がありすぎて通用しないなりにも細貝が懸命に相手に食らいついている姿とは対照的にプレーが消極的だったような・・・ 中盤が空きやすい花試合でドリブルでどんどん前に出てゆくところまではいいのですが、それでお仕舞い。

 総じて中盤での緩いパスは簡単にカットされ、ちょっとまごまごしているとたちまち相手に詰められる。ぼんやりボールをキープしていると後ろから猛然とルーニーが詰め寄ってくるといった辺りはJレベルではあまり体験することがなく、花試合も浦和にとって悪くはなかったのかも。

P.S.

 TBS-iの中継はマンU目線で不愉快。内舘(苦笑)ってなんだよヽ(`Д´)ノ ウワァァン!!

 やはり最初からテレ玉で見ればよかったと反省。

P.S.2

 花試合にすら出場機会を与えられなかった酒井。もはやコンディション云々の問題ではなく、残念ながらオジェックの構想から外れていることは明らかなのですが、どこからもオファーが来ていないのでしょうか?

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2007.07.17

【TV観戦記】日本 4-1 ベトナム

 立ち上がり、セットプレーのマークが判然としない時間帯に啓太のオウンゴールで先制され、ベタ引きで守備を固めるベトナムの前に非常に嫌な予感がしましたが、すかさず俊輔→巻で同点に追いつき、その後は力量差通りに点差が開いて、終わってみれば4-1の楽勝。

 前半のベトナムは日本より動き出しが良く、日本の攻守の切り替えの遅さも相まって、「守って守ってカウンター」がそこそこ機能していましたが、後半途中でUAEがカタール相手に同点に追いついたとの報が伝わってからは日本戦を捨ててUAE頼みになってしまい、負けているのに積極性を欠くこと甚だし。

 ベタ引きの相手に対してサイドから崩す、あるいはセットプレーを活かすとまさに教科書どおりの攻撃。遠藤とのパス交換で駒野の飛び出し→遠藤→中村俊と渡った3点目は圧巻でした。中2日かつ猛暑という悪条件下で日本の動きは至って緩慢。時折サイドの選手を走らせる他は足元から足元へボールを回すだけで、まるで悪い時の浦和を見ているようでもありましたが、それでもそのボール回しが奏功して徐々にベトナムのスタミナを奪ってゆきます。

 しかし、後半のベトナムが半ばやる気なし状態だったにも関わらず、3選手を交代出場させた日本は追加点はならず。佐藤寿は彼らしいオフサイドラインぎりぎりで勝負する動きを見せていたのでまずまずでしたが、千葉枠で途中出場の羽生・水野は何をやってんだか。また、今大会を通じて加地に積極性が見られないのが気になります。

 決勝トーナメント進出を決する厳しい一戦にも関わらず、ハノイのスタジアムはベトナムと日本のサポが渾然一体。結果的にベトナムの勝ちぬけが決まったためかもしれませんが、テレビで見ている限りベトナムの観客は日本のサポに対して極めて友好的だった模様。

 準々決勝の相手はなんとオーストラリア。A組1位通過が確実視されながらも、亜熱帯気候に慣れない為か思わぬ大苦戦を強いられ、かろうじて2位通過。さはさりながら容易な相手ではありません。闘莉王不在が響かねば良いのですが。

P.S.

 人間力の解説は、試合そのものより給水を中心とするコンディション調整の話のほうが圧倒的に饒舌かつ説得力があるように思えて仕方がありません。今朝の日経のコラムでも就職活動を展開。決断力がなくて監督には不向きですが、生涯解説者にしておくのはちょっと勿体無い気も。

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2007.07.16

長袖プリンセス庭田

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 INAC戦@三木でのヒトコマ。

 庭田がこのクソ暑い中、ハーフタイムでなぜか長袖に着替えて登場。最初から長袖ならまぁ紫外線対策ということでわからんではないのですが、なぜ後半からなのかは全く不明。後半はスタンドの影がピッチを半分くらい覆うようになりましたが、「長袖プリンセス」庭田は後半日陰のあるメインスタンド寄りに陣取り、カンカン照りのバックスタンド方面は専ら柳田に任せていたような・・・ まぁもともとそういう位置関係ではありますが、庭田がたまに日向に出てはすぐに戻ってくるので笑いを禁じえませんでした。

P.S.

 上写真で”STAFF"のビブスを着ている方々は、どう見ても選手と一緒にピッチ入りした子供のお母さんです。これぞ究極のファンサービスw

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【観戦記】INAC 0-4 浦和

 早い時間帯にPKで先制したのが幸いして久々の大勝。暑さのためか内容はやや尻すぼみになってしまいましたが、中盤でINACを圧倒。再三のサイド攻撃もまずまず。一方ゴンサルベスら外国人選手を全員欠いたINACは攻守に良いところがありませんでした。もっとも守備陣が浦和に完全に崩された場面は意外に少なく、点差ほど力量差があるとも思えませんでしたが。

<スタメン>

---北本--安藤---
若林--------土橋
---柳田--庭田---
岩倉-矢野--田代-森本
-----山郷-----

 3試合ぶりに田代がスタメンに復帰。前節笠嶋の出来がやや不安定だったため妥当な判断でしょう。党首もこず様も帯同なし。

 フォーメーションも変わらず。もっともこの試合は終始中盤で浦和が優勢に立っているため柳田が前方に進出している場面が多く、事実上庭田の1ボランチといっても差し支えありません。ただ柳田は両SBの上がったスペースを埋める等本来のボランチらしい役割も果たしているので、気持ち2ボランチかなといった程度。INACは4-3-3というよりは4-5-1に近い感じ。

 結果的に大勝したものの、序盤の浦和の出来はあまり芳しいものではありませんでした。例によって前線でボールが納まらず、ボールは保持しているもののINACの守備ブロックを突破できないというややもどかしい展開。まるで前日のガンバ戦の続きを見ているようでしたが、次第にFWを経由せずに中盤で組み立ててサイドを突く攻撃が奏功しはじめます。前半はエリ&岩倉の連携で何度も左サイドを攻略。エリが中に斬りこんで岩倉の進出するスペースを空けるような動きがしばしば見られました。台風一過、一転してカンカン照りになって選手には厳しい気候条件でしたが、前半のエリの奮闘振りは否応なしに目に付きました。

 一方浦和の右サイドは土橋が孤軍奮闘。森本は前半ほとんど攻撃に絡んできませんでしたが、左WGにいるINACの14番(米津)が俊足なので不用意に飛び出すなということなのかもしれません。しかし、先制点は土橋の右サイド突破から。ファーで土橋のクロスを受けたエリが粘ってDFを背負いながらもボールキープ。DFがエリを押し倒してしまったのか、エリの粘りが生きてPKゲット(見ようによっては単にエリがバランスを崩してコケただけじゃないのかとも思いますが)。これを北本が難なく決めて先制。

 難敵相手に早々と先制して気が楽になったのか、ここから浦和の動きが加速度的に良くなりました。2点目は左サイドでオフサイドラインを良く見て(っちゅーか、てっきりオフサイドだと思いましたが)飛び出した安藤がそのままエリア内まで持ち込んで決めたもの。やはり安藤は前を向いてナンボ。FWでは簡単には前を向かせてもらえず辛いところですが、GKと1対1になった時の安心感はチーム随一。

 3点目はINACのミスを突いたもの。高い位置で柳田がボール奪取して前方やや左でフリーになっている北本にパス。北本のシュートはGKにセーブされてしまいましたが、柳田がよく詰めていてゴール。この一連の柳田の動きは白眉でした。

 INACの攻撃は時折米津が浦和の右サイドを脅かす程度で至って淡白。サイドから早めに浦和DFラインとGK山郷の間にボールを入れてCFを走らせるぐらいしか手立てがありません。ゴンサルベスがいないとこんなもんなんでしょうか?ゴンサルベスは前々節あたりからベンチ入りしていないので怪我なのかもしれませんが、外国人選手が全員スタメンから外れている理由は不明。なおINACは大きな企業がスポンサーに付いているわけではなく、NPO法人が運営しているスポーツクラブに過ぎないので、そもそもなんで外国人選手を雇えるのかも不明です。

 3点先取でゲームの大勢が決してしまったためか、あるいは酷暑で両軍とも参ってしまったせいか、後半の浦和はややまったりモード。エリが前半でバテバテになってしまったせいか、左サイドの攻撃はあまり機能しなくなり、攻撃は前半とは逆にやや右サイドに偏る感じに。しかし点が入るような気配はなし。後半21分には北本に代えて窪田を入れては見ましたが、同型の重量FWを入れ替えたところで戦局は全く変わらず。そのまま試合終了かと思いましたが、珍しく右サイドを上がってきた森本のハイクロスがGKのミスを誘い、安藤が難なくヘッドで押し込んで4点目。

 得点前に松田がスタンバイしていたのでてっきり左サイドでヘロヘロになっているエリを代えるものと思い、おそらく本人もそのつもりでベンチ前までやって来ましたが、松田は番号をよく見ろとばかりのジェスチャー。交代ななんと土橋でがっくりのエリ。給水してすぐにピッチに戻りましたが、衝撃(?)から立ち直ることは出来ないまま、残り10分でようやくお役御免。確かに右サイドで奮戦する土橋も疲れていましたが、それでも浦和イレブンの中では動いているほう。どう見ても交代の順序が逆のような・・・

 久しぶりに長めの時間が与えられた松田ですが、低めの位置ではスピードが活きないのか、やや不本意な出来。また守備がかなり淡白なのも気がかり。やはり松田は左WGが最適のようですが、強力なCFがいない浦和で3トップを採用してもほとんど意味がないのは何度も実証されている通りで、案外使い方が難しい選手です。

 サーモン田代はほとんど相手の攻撃に晒されることのない無難な復帰戦。田代に限らずDFからのフィードがものすごく雑で、全く前線に通らないのはどうかと思いましたが、キック力のない女子にそこまで求めるのか酷というものでしょうか。

<試合終了時>

後半21分:北本→窪田
後半28分:土橋→松田
後半35分:若林→高橋

---安藤--窪田---
松田--------柳田
---高橋--庭田---
岩倉-矢野--田代-森本
-----山郷-----

 雨中の駒場での一戦を想起するとINACは力の半分も出せなかったようでしたが、難敵相手に快勝して次節は久しぶりのホーム駒場での湯郷戦。その後2ヶ月半にわたる中断期間を良い形で迎えたいものです。

 長期休暇中の党首&こず様。土橋が右SHに起用されるようになってから、ポジションが被る党首の出番がなくなってしまいましたが、土橋はスペースに飛び出してボールを受けてナンボの選手。ごちゃごちゃした局面は苦手で、相手に引かれてスペースを消されるとドリブルで相手を抜き去るだけの力量はないので、テクニックのある党首の出番も考えられなくはないと思います。ただそこまで浦和が相手を押し込むという試合展開が考えにくいのも事実ですし、安藤・柳田・高橋・エリ・保坂と右SHができる選手がやたらいる現状で党首がベンチ入りするには運動量を上げないと厳しいかもしれません。

 一方右SBもできるこず様のほうが党首よりはベンチ入りに近いような気がしますが、こちらは守備力で森本に劣ると判断されているのでしょうか? 新潟戦以降3試合無失点。かつ(相手との力関係もありますが)右サイドを決定的に破られる場面も僅少なので森本を代える理由もなく、こちらもそのまま長期休暇入りでしょうか・・・

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2007.07.15

(メモ)INAC 0‐4浦和

(スタメン)伊賀戦から笠嶋→田代。党首は帯同なし。

(前半)土橋のクロスを受けたエリが粘ってPK獲得→北本が決める。

DFライン裏に飛び出した安藤がそのまま持ち込んでゴール!

高い位置で柳田がボールカット。北本のシュートはセーブされたが、柳田が詰めて三点目。

中盤が優勢なので守りも危なげなし。

(後半)森本のクロスに対してGKがミスして安藤がゴール。

暑さのためか後半はややまったり。INACはなぜか外国人出場なし。これでは辛い。

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【観戦記】G大阪 5-2 浦和

 久しぶりの大惨敗。第1戦の試合内容からすれば逆転は十分可能と意気揚々と台風迫る万博に乗り込んだところまでは良かったのですが、全くお話になりませんでした。

 スタメンから見て、ナビスコ杯に賭ける両指揮官の意気込みが全く違うことは明らか。それが選手にも伝播したのか、実に不甲斐ない内容に終始し、今年も早々とナビスコ杯敗退。3年連続して決勝に出場したのも今は昔。ナビスコに強い浦和のイメージはどこにも残っていませんでした。

<スタメン>

-----永井-----
---伸二--ポンテ--
相馬--------暢久
---長谷部-内舘---
--堤--堀之内-細貝-
-----都築-----

 GKを都築に代えた(大雨なので山岸では心もとないと思ったのか・・・)他は第1戦と同じ。復帰なった達也はベンチスタート。

 一方のガンバは驚いたことに負傷が伝えられた播戸や二川、体調不良明けの家長を投入し、さらにU-20でカナダから帰ったばかりの安田もスタメン起用。そんなに控えのメンバーに信用が置けないのかと思いましたが、結果的にこの大博打は大成功。ガンバは終始カウンター狙いで、前目の選手はここぞという時にしか運動量を要求されないせいか、強行出場の選手はいずれも大過なく役割を果たしていた模様。

 浦和はボールをキープする時間は長いものの、前線に全くといっていいほどボールが納まりません。また高めのDFラインの裏を突くのもままならず、ガンバのコンパクトな守備ブロックを前にボールを繋ぐのが精一杯。全く機能しない永井1トップとだらだらと引っ張ったのが敗因の一つでしょう。

 ガンバは両WBも下がってほぼ5バック状態。埼スタで両サイドをボコボコにやられたためでしょうか、サイドのスペースを徹底的に消して浦和の両WBを封殺。ガンバの守備も巧妙でしたが、それ以上に浦和両WBの出来は最悪に近く、浦和の得意とするサイド攻撃がほとんど成り立たなかったのも敗因の一つ。なんとか相馬を縦に走らせようとする意図は判るのですが、大雨の影響か相馬へのパスは悉くミスに。

 お約束のようにCKからシジクレイに先制弾を許したものの、伸二の飛び出しでようやくDFラインを破り、右からのクロスを永井が押し込んだところまではまだ可能性が感じられたんですがね・・・ むしろガンバのアウェーゴールの優位を帳消しにした時点でむしろ浦和に分があるとすら思ったのですが、反撃ムードを全部ぶち壊したのが2失点目。ショートコーナーに対して誰も詰めておらず、二川?にどフリーにシュートを撃たれ、山口が押し込んでゴール。

 高さのないDF陣ですから、シジクレイにやられるのはある程度致し方ない。でもこういう集中力の欠如というか、ほとんど怠慢に等しい点の取られ方って後々響きます。失点の直後都築が激怒していましたが当然でしょう。アウェーゴールの利が消えてカウンター一辺倒では済まなくなった西野がどう出てくるかが見物だっただけに、この間抜けな失点で再度突き放されてガンバの狙いとするカウンター戦略に持ち込まれてしまったのがこの日の最大の敗因。

 3失点目はまさにそのカウンターから。4対3だったのでなんとかなるかと思ったのですが、右サイドで内舘が交わされた時点でジ・エンド。低いクロスをきっちり播戸に決められてしまいました。好調時の暢久であれば、内舘がディレイさせている間に駆け戻ってきそうなものですが・・・

 2点ビハインドで前半終了。機能していない永井1トップを諦めて達也を投入するものと思っていましたが、ハーフタイムに達也はフツーに練習しており、そのままの布陣で後半開始。

 アウェーで1-1の引き分けに持ち込み、優位に立つガンバが大博打を打ってきたのに対し、既に2点ビハインドの浦和はあくまでも負傷明けの達也を温存。ワシントン帰国でとうに判りきっていることですが、オジェックはナビスコを捨てています。

 悪いことにというか、案の定というか、後半開始早々にカウンターから2失点。暢久&細貝と右サイドで緩慢なプレーが連続し、シジクレイの中央突進を許した4失点目なんか、ガンバサポ的にはたまらん展開やろうなぁ・・・ 5失点目は左サイドからのクロスを家長に決められたものですが、もはや浦和DF陣の集中が切れてしまってどうしようもなし。

 4失点目で事実上全てが終わってからオジェックはアリバイ工作のように相馬・暢久を下げて達也・平川を投入し、堤・堀之内・細貝・平川の4バックに変更。これで浦和は右サイドを中心にチャンスを作れるようにはなりましたが、シジクレイのいる中央が堅くてクロスは悉く跳ね返され、結局細貝のミドルシュートが一本決まったのみ。達也投入後の展開を見ていると、最初から2トップでもガンバに勝てたかどうかかなり怪しい気もします。

 ここまで惨敗すると、ある意味サバサバ。A3、そしてナビスコ杯と控え選手の見極め大会が終わりましたが、何か有意な結論はあったのでしょうか?

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2007.07.14

(メモ)G大阪5 ‐2浦和

(スタメン)山岸に代えて都築を入れた他は第一戦と同じ。達也・ネネがベンチスタート。

ガンバは播戸、家長が復帰し、二川強行出場。なんとカナダ帰りの安田までいる。

(前半)ガンバはほぼ5バックでカウンター狙い。

セットプレーで2失点。カウンターから左を破られさらに失点。

浦和はボールは持つが前線で納まらず。伸二の飛び出し→永井の一点のみ。達也を入れないとやばい。

(後半)早々とカウンター2発くらい、事実上試合終了。達也投入は時すでに遅し。

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因幡街道を行く(1)

プロローグから続く。

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 平福の駅舎は「近畿の駅百選」に選ばれるほどご立派な形をしていますが無人駅。観光案内も満足にありません。

 平福は陣屋や鳥取藩本陣が置かれる因幡街道最大の宿場町として発展した。また佐用川の水運を利用して商業も発展。商人の町としても栄えました。しかし、長らく鉄道が敷設されなかったため次第に衰退。現在では商店もほとんど見かけないほど衰微していますが、それが却って宿場町の面影を留めるには幸いしたようです。

しその地位を失った。(1994年に漸く智頭急行が開通し平福駅が設置された。) 旧街道沿いにある連子窓と千本格子を持つ古い家並みと、水運で賑わった佐用川沿いの石垣上の土蔵群が、往時の面影を伝える。

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本陣跡

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 因幡街道沿いに残る鋳物師「瓜生原家」。享保年間に津山から移り住み、代々「吹屋」という屋号で昭和の初め頃まで鋳物業を営んでいたとのこと。

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 旧田住邸。江戸期を通じて大庄屋・代官を勤めた豪農。幼少期の宮本武蔵が当邸で養育されたとの言い伝えも。

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 こちらは江戸初期創業の「たつ乃屋醤油」。

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 平福を語る上で欠かせないのは川端風景。佐用川は因幡街道と並ぶ平福の繁栄の柱。土蔵や納屋から船へ出入りしやすいように様々な配慮がなされているのでしょう。

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 平福は短い期間ですが城下町だったことがあり、山城「利神城(りかんじょう)」の跡が残っています。戦国期に赤松一族から最北端の防備の任をうけた別所五郎左衛門敦範が築いたのが始まりだそうですが、慶長5年(1600)に姫路城の池田輝政の甥の池田由之が平福に入って城を大改修。利神城は3層の天守閣を誇り、あたかも雲を突くような威容から「雲突城」と呼ばれ、山麓には城主常御殿と武家屋敷、佐用川を外堀として、街道沿いに町人町を設けるなどして、整然たる区画の城下町が造られたようです(参考:兵庫県の城下町)。もっとも池田出羽守由之の造った3層の天守閣があまりに壮大であったため、(幕府に謀反の兆しありと睨まれるのを恐れたのか)姫路城主・池田輝政の命により取り壊されたとのこと。

(つづく)

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UAE戦短感

 なにせ翌朝が「のぞみ1号」なもんで、UAE戦は録画、しかも早回しで翌朝観戦。

 高原の活躍で早々と3点取ったは良いものの、恐れていた事態、すなわち啓太が負傷退場してしまいました。

 伸二の例を出すまでもなく、点差のついたゲームでは往々にしてこういうことが起こってしまいます。

 高温多湿の悪コンディションの中、一人少ない相手に対して最後は徹底的にボールを回して試合終了。こういう環境下ではゲーム内容に拘るのは無意味で、2点差での勝利で良しとする他なし。

 もっとも浦和の選手が無事なら負けてもいいというのが本音ですが。

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2007.07.13

因幡街道を行く-プロローグ

 ACLやA3といった海外試合には全く同行できませんでしたが、その代わり試合の合間を見て久しぶりに泊りがけの旅に出てきました。

 行った先は因幡街道。往時の面影を残す宿場町がいくつか残っています。因幡街道といっても首都圏の方には馴染みがないかと思いますが、姫路から鳥取へ抜ける江戸時代の脇街道の一つです。

 鉄道の時代になると鳥取への交通ルートは京都からの山陰本線がメインルートとなり、因幡街道沿いには長らく鉄道が敷設されなかったため宿場町のいくつかは寂れてしまい、その分往時の面影がしっかり残っている次第。後年になって鳥取への短絡ルートとして「智頭急行」が敷設されましたが、単に特急が高速で通過するだけで地元経済への波及効果は今一つの模様。当分静かな街並みは保たれそうです。

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東京 6:00 (のぞみ1号 526-18) 8:45 新神戸

新神戸 8:52 (ひかり393号 328-3017) 9:08 姫路

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 ういぁーの朝は早い。朝一番の「のぞみ」で西下。

 7月の東海道・山陽新幹線ダイヤ改正以降、500系が新鋭のN700系に順次置き換えられてゆくことから、今後500系に乗車する機会が激減するものと考えて、いわゆる「お名残乗車」に出かけた次第。今なお他の追随を許さない流麗なフォルム、その機能美はともかく、窓側に座ると丸い外壁が覆いかぶさってきて圧迫感があるのであまり好きな車両ではないのですが、お目にかかる機会が減るとなると少々寂しいもの。

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 新神戸で新幹線を乗り換えて姫路着。姫路駅は高架化工事の真っ最中で、山陽線が高架化終了。姫新線・播但線が旧来どおりの地平ホームという状況でした。

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 黄色いそばで有名な「まねき」の立ち食い蕎麦屋は、高架になっても健在どころか店舗がすっかり新しくなっていました。そばが黄色いのはかん水を使った中華麺タイプであるため。中華麺に和風の出汁という他に例を見ない姫路の駅そば。かん水を使ったのは、

戦後すぐの冷蔵庫の無い時代に開発された際に、麺の保存性を高めるために用いられたからである。これ以前は当時統制品であった小麦粉の代わりにそば粉とこんにゃく粉でうどんのようなものを作っていたが、長持ちしないことから試行錯誤の末、かん水を用いた独特の麺へと至った。

とのこと(wikipediaから引用)。駅そばてんぷら(330円)を試食。まぁ有名だからといって旨いと感じるかどうかは別物ですが・・・私は単に値段相応だと思います。天ぷらが安っぽすぎるので「上天ぷら」のほうがいいかもしれません。

姫路 9:38 (717M モハ222-2006) 9:59 相生

相生 9:59 (303M モハ115-1115) 10:11 上郡

上郡 10:30 (735D HOT3507) 10:55 平福

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ローカル列車を乗り継いでようやく因幡街道の主要宿場の一つ「平福宿」に到着。

(つづく)

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2007.07.12

Suicaで行く関西

夏の関西遠征が3回になったところで、ちょっとした豆知識。

 Suicaが首都圏の私鉄一円(=PASMO圏内)で使えるようになったのはご存知だと思いますが、今のところ

・Suicaは関西のJR(=ICOCA圏内)でも使える。

・Suicaは関西の私鉄(=Pitapa圏内)では使えない。

・PASMOは関西ではJR・私鉄とも使えない。

とのこと。既にICOCAとPitapaは相互利用可能なので、将来的にSuicaを関西私鉄でも利用可能にする計画はあるようですが、実施時期は未定。

なお、関西在住の方の情報によれば「SuicaをICOCAエリアの売店や自販機で使えない」ので注意とのこと。

 万博やユニバーには私鉄・地下鉄を使っての移動がメインになりますから、Suica/PASMOだけでは用が足りず、結局今まで通り「スルッとKANSAI」のカードを買っておくのが便利ということになります。

 また観戦ついでに泊りがけで関西一円の観光を考えておられる方には、「スルッとKANSAI2dayチケット」も便利。但し、これは関西では買えず、予め首都圏の旅行代理店等でクーポン券を手当てしておく必要があるのが面倒なのと、3,800円もするのでやや遠方への旅行でないと、スタジアム周辺で長居しがちな赤サポにはおそらく割りに合わないかと思います。

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2007.07.11

フェルヴォローザ石川、再び経営危機

全選手の契約解除 北信越フットボールリーグ フェルヴォローザ石川 再び経営危機(北國新聞)

 記事の最後に出てくる「小林宏之主将」とは元浦和の選手。今年2月に横浜FCからフェルヴォローザ石川に移籍したばかりで、またもや辛い境地に立つことになりました。

 新潟の成功に気を良くしたのか、地方都市でJリーグ参入を目指してクラブを立ち上げ、あるいは既存のクラブをテコ入れする動きが相次いでいますが、Jリーグ参入以前に経営面で行き詰まってしまう例が少なくないようです。フェルヴォローザ石川の場合は「主要収入のスポンサー料の伸びを前提にプロ選手を増やし、人件費が大幅にかさんだが、見込みが外れた」という、かつてJリーグでもよくあった破綻パターンだった模様。

 大スポンサーが付いていないクラブの場合、フットボールの実力をつけるよりもクラブ経営を安定させるほうが遥かに難しいのかもしれません。

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 先月、給料遅配問題が発覚し、経営改善を目指していた北信越フットボールリーグ1部のフェルヴォローザ石川・白山FCが再び経営危機に陥り、八日までにチームスタッフ、全選手との契約を解除していたことが分かった。同日、白山市松任総合運動公園陸上競技場で行われた同リーグ第13節の上田ジェンシャン戦は監督、コーチ不在のまま、選手は「無給」で出場、ホーム最終戦で4―1の逆転勝ちを収めた。

 試合後、マスコミ向けに選手側が用意した文書によると給料遅配が表面化した後、先月十四日にクラブ側から新社長を迎えて新たな体制でチームを存続すると文面で説明があり、同十七日には新スポンサーがスタッフ、選手にあいさつしたとされている。

 しかし、今月三日に突然、濵吉正則監督が解任され、翌四日には監督以外のスタッフと全選手に契約解除通知書が渡され、六月分の給料を払う見込みがないことが伝えられた。五、六日にはプロ契約している二十二選手に対し、一人二万円が支給されたという。

 小林宏之主将は「これからどうなるか分からないが、応援してくれる人たちがいる限り、最後まで戦い抜きたい」と言い、八日の試合で監督代行を務めた西川周吾選手は「不安も動揺もあるけどリーグ戦の残り1試合と天皇杯県予選を頑張るだけ」と話した。

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サッカー経営難 フェルヴォ存続へ全力(北陸中日)

 サッカー北信越一部リーグのフェルヴォローザ石川・白山FC(本拠地・石川県白山市)の経営難や二度の給料遅配を浜吉正則監督が明らかにした問題で、運営会社の吉田貴宏社長(34)と重久誠副社長(30)が十二日、同市の松任総合運動公園体育館で記者会見。関係者への謝罪を表し、チーム存続に向け全力を尽くす決意を明らかにした。 (報道部・青木真)

 「私たちを信じ、人生をかけて石川に来た選手、スタッフの信頼を裏切り、スポンサー、サポーター、下部組織、県サッカー協会に迷惑を掛け、子どもたちの夢も裏切った。本当に申し訳ない」。吉田社長が目を潤ませて力ない声で述べ、二人は深々と頭を下げた。

 給料の支給対象は選手二十六人のうち二十二人とスタッフ四人、社員三人(一人は選手兼任)で、総額約六百万円。五月十日に出すべき給料を十一、十八両日に半額ずつ支給し、今月八日に出すべき給料が十一日に遅れた。吉田社長は「経営の見通しが甘かった」と理由を説明した。

 主要収入のスポンサー料の伸びを前提にプロ選手を増やし、人件費が大幅にかさんだが、見込みが外れたという。五月十一日には吉田社長が一時立て替えて支払ったことも明かした。

 今後の給料の支払いも「従業員の給料カットがあるかもしれない」と厳しい状況を説明。チーム存続のための方策については「いくつかの選択肢がある」としたが、具体策の公表は避けた。

 現在は、運営会社がチームを、NPO法人が下部組織やサッカースクールを運営しており、当面はこの体制を維持できるよう、遠征の宿泊費の削減やスポンサー拡大などの経営努力を続ける。

 また選手について吉田社長は「チームに残ると言ってくれている」としたが、選手から移籍希望があった場合、県サッカー協会を通して全国社会人サッカー協会に特別措置の嘆願書を出す考えも明らかにした。

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増える広告@埼スタ

先だって「埼玉大学」の広告を取り上げたばかりですが、気がつけばメイン・アッパーにまた一つ広告が増えていました。

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手元の写真で確認したところ、マリノス戦の時は赤い幕が貼られており、最近設置されたものと思われます。さすがに遠目では広告主まではわかりませんが、法務省あるいはその関連団体なのでしょう。赤がベースなのは浦和戦に掲示されることを意識していただいたものかどうか。

シーズン途中で広告が入るというのは妙な感じがしますが、それまで広告スペース扱いではなかったところを今季急に売り出した結果なのかもしれません。

埼スタの広告は気がつくとちょこちょこ換わっています。バックスタンドの南端には新たに「浦和PARCO」の看板が何時の間にか出ていました(それまでそこに何があったのかはわかりませんが・・・)。7/1からパルコが浦和のパートナーに加わるとの話がMDPに出ていましたが、その関係でしょうか。

広告スペースがスカスカ、あるいはクラブの親会社の広告だらけのスタジアムが目立つ中、次から次へと広告主が現れるのはありがたい限りです。

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2007.07.10

【TV観戦記】日本 1-1 カタール

 9分9厘勝てた試合をFK一発で引き分けに持ち込まれてしまいました。壁が割れてしまったのはお恥ずかしい限りでしたが、それ以前に何回かあった絶好機を決められなかったのが勝ち点3を逃した最大の原因でしょう。

 前半はゴール前を固めるカタールに対し大苦戦。左サイドを中心に揺さぶりをかけるも、得点機は中村俊のシュート1本のみ。

 後半はカタールがやや前に出てきたのが幸いして、少ないタッチ数でのパス交換を続けながらやはり左サイドを中心にチャンスメーク。そしてついに今野→高原で先制。高原は最前線でのキープ役&フィニッシャーという両立しがたい仕事を見事にこなし、1トップとして理想的な働きをしていました。本職ではないSBをそつなくこなす今野の働きも見事。

 カタールは組織的に日本DF陣を崩すことはほとんどできませんのでこの1点で楽勝と思ったのですが、最後の最後でFK一発に泣きました。FKを与える原因となった阿部のプレー。正当なチャージに見えましたが、不用意といえば不用意なのかも。

 右サイドがほとんど機能しなかったのが不可解でしたが内容ではカタールを圧倒。しかし後半に追加点が取れなかったのが何よりの痛手。山岸にせよ、交代で入った羽生にせよ、エリア内への飛び出しまでは完璧なのですが、シュートが枠を捉えられない。所詮彼らは三都主が戻ってくるまでの代役。あれを決められないからこそ、内容が悪くなくても千葉は下位に沈んでいる。そんな思いを強くしました。

 また強いて言えばこのチームは完璧な崩しを意識しすぎて、エリア周辺で繋ぎまくるのでちょっともどかしい感じもします。

 さらにいえば、橋本は何しに出てきたのかとか、オシム翁は3枚目のカードで止めを刺しに行かなかったのはなぜかとか、マイナーな疑問もちらほら。

 決定力さえつけばアジアレベルでは相当に強い部類に入り、かつ観客を魅了するサッカーであることは間違いないので次の試合が楽しみです。ただ「内容はぐだぐだだが、結果だけは残した」前大会に比べ、今大会のスタートが「内容は完璧に近いが結果が付いて来なかった」というのは皮肉なものです。

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2007.07.09

【観戦記】浦和 2-0 伊賀

 勝つには勝ちましたが、基本的に運動量で伊賀に遅れを取って前半は得点場面以外見所皆無。伊賀の運動量がやや落ちた後半になってようやく良い形ができはじめましたが得点機は僅少。笠嶋のミスで危ない場面があった他は、クロスバー直撃弾を一つ浴びたくらいで守備はほぼ完璧でしたが、相手との力量差を考えるとお寒い内容といわざるを得ません。

<スタメン>

---北本--安藤---
若林--------土橋
---柳田--庭田---
岩倉-笠嶋--矢野-森本
-----山郷-----

 スタメン&フォーメーションは新潟戦と全く同じ。

 MDPの監督コメントを見ると「組織で守備をしっかりやるということを徹底しました」とあり、前節から2ボランチに変更したり、両SBをほとんど攻撃参加させないあたりは「まずは守備から」との意識から来ているものと思われます。

 それはいいのですが、ホームゲームなのに遠来の伊賀に運動量で負けて中盤で後手後手に回ってしまうのはいかがなものか? 「暑いぜ熊谷」の真昼間にしては曇天のせいか比較的涼しかったこの日、土橋が一人で動きまくっているのが目についたくらいで、後はなんとも・・・ 平日の練習の過程でコンディション調整に失敗したのでしょうか?

 伊賀は中盤フラットの4-4-2。ラインを高く押し上げて陣形をコンパクトに保ち、激しいプレッシングで浦和を中盤で潰す狙いがものの見事に嵌り、前半の浦和は早々と1点先制したものの、その後はほとんど何もできませんでした。

 先制点は安藤が前線でボールをキープ。斜めに走りこんでDFラインの裏に回った若林がボールを受けて、飛び出したGKまで交わしてゴールというエリの持ち味を生かした素晴らしいもの。

 伊賀はDFラインが高い割には4番のCBのスピードにやや難があるようで、DFラインの裏を取って同じくCBに回っている宮本奥さまさえ外してしまえば得点の可能性が見えてくるのですが、残念ながら中盤でボールが収まらないためにスルーパスを出すような展開にはならず、仕方なくアバウトに前線に放り込んでしまう場面が非常に目立ちました。またその放り込みをFWがキープしてくれれば問題ないのですが、この日も北本はやはり北本・・・orz

 新潟戦では再三右サイド攻撃が見られましたが、なにせ中盤でボールを持てないので土橋も飛び出すに飛び出せず。土橋はダイレクトパスの交換で狭い局面を打開して前に出るというのはあまり得意でないみたいで、あくまでもスペースのある状態で使われてナンボの様。

 前半はグダグダでしたが、後半はさすがに伊賀も疲れたのか中盤でのプレスがやや緩慢になり、ようやく浦和は右サイドを中心にチャンスメーク。土橋の飛び出しが何度となく見られるようになりました。両ボランチにボールが収まるようになるとその後の展開は多少楽に。ただシュートに持ち込める場面が少なかったのは反省材料。

 追加点は左サイドでタイミング良くDFラインの裏に飛び出した北本が独力でエリア内まで持ち込んでシュートを決めたもの。やはり伊賀攻略にはいかに右CBにいる宮本を外すかが鍵というのを証明したような得点シーンでした。

 代表では不動のボランチの宮本もチーム事情のためかCBに入っていますが、浦和の攻撃陣では1対1で宮本に勝てませんね。「残念、そこはシジクレイ」を二日続けて見ているようなでした。ポジション的におそらく土橋vs宮本の「奥さま対決」が見られると思ってみていましたが、一度だけ実現。もっとも土橋が宮本との勝負を早々と諦めて横パスを出してしまいました・・・

 組織的な攻撃ができるのは右サイドのみで、左サイドが機能不全というは新潟戦同様。たまに相手のミスを突いてエリが走るくらい。この攻め手の少なさを改善しないと上位相手に点を取るのはしんどいかと。

<後半26分>

 森本→高橋
 若林→窪田

-安藤--窪田--北本-
-----高橋-----
---柳田--庭田---
岩倉-笠嶋--矢野-土橋
-----山郷-----

 追加点を狙いにいった監督は3トップに変更(3トップの位置は流動的)。しかしせっかく中盤でボールが持てるようになったのに、3トップに変えてからまた前線への放り込みが目立ち始め、しかも投入された窪田がこれまたボールをキープできないので全く機能せず。せっかく投入された高橋が無駄になってしまいました。またそれ以前にスピードがあまりない3人を最前線に並べても仕方ないと思いますが。ゴールを決めこそしたものの、それ以外はさっぱりだった北本に代えて終盤左WGに快足の松田を投入して2度ほど左サイドからビッグチャンスを作ったことを考えれば、3トップの人選を間違っているとしか・・・

<終了時>

-松田--窪田--安藤-
-----高橋-----
---柳田--庭田---
岩倉-笠嶋--矢野-土橋
-----山郷-----

 次節は前回大苦戦したINACが相手。3トップでガンガン来るチームで、浦和の守備の安定度を図るにはちょうど良いでしょう。新潟からスタメンに入ったCB笠嶋は高さがあるのは良いのですが、FWに詰められるとやや慌ててしまうのか、この試合で2度ほどプレゼントパスしてしまう場面がありました。タ級の復帰が待たれるところです。

 っちゅーか、党首がベンチにも入れず、観戦にすら来ないってどうよ? こず様は「球舞」のパフォーマンスでノリノリだったんですが・・・

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2007.07.08

(メモ)浦和2 ‐0伊賀

(スタメン)新潟戦と全く同じメンバー&フォーメーション。法師党いじめは続く。

(前半)安藤が前線でキープ→DFライン裏に走りこんだエリが飛び出したキーパーを交わしてゴール。

しかしその後はコンパクトな陣形でしっかりプレスをかけてくる伊賀の中盤を全く破れず、双方中盤でのつぶしあいに終始。ボールをしっかりキープできる人がいないとしんどい。

笠嶋のミスによる大ピンチ二回あり。

伊賀の宮本はなんとCBに。
(後半)DFライン裏に飛び出した北本が独力で持ち込んでゴール。
伊賀は前半飛ばしすぎたか、プレスがやや緩んで浦和は右サイド中心にチャンスメーク。

3トップはほとんど機能していない。3点目を狙うには松田の投入が遅い。

バー直撃弾が一発あっただけで守備は完璧。

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【観戦記】浦和 1-1 G大阪

 共に代表選出や怪我で大幅に面子を欠いての一戦。

 にも関わらず浦和はほぼ90分を通じて普段どおりのサッカーを見せ、ガンバも前半半ばから前半終了にかけてはガンバらしさを見せ、なかなか見応えのある一戦になりました。浦和はフィニッシャー不在、ガンバは両サイドがボロボロと駒落ちの影響も見てとれましたが、駒落ちの影響はややガンバのほうが甚大だった模様。先制した浦和が得意の1-0で逃げ切り濃厚と思いましたが、最後の最後でセットプレーでやられてしまいました。

 アウェーゴールルールを考えれば、この結果はガンバが有利。ただ内容は浦和のほうがやや優勢で、なぜか今季アウェーで強い浦和なら次週万博での勝利、もしくは2-2での引き分けは十分にありうると思います。堤がトップで使えることを十二分に証明したという収穫もあり、オジェックなりに手応えを掴んだことでしょう。

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<スタメン>

-----永井-----
---伸二--ポンテ--
相馬--------暢久
---長谷部-内舘---
--堤--堀之内-細貝-
-----山岸-----

 酒井が出場するとの予想が専らでしたが、驚いたことに堤をスタメン起用。しかも細貝はボランチではなくCBに置き、内舘をボランチに。伸二が練習中に負傷し、ポンテも別メニューに入ったとの報がありましたが、共にスタメン入り。90分持たない岡野のスタメンはないだろうと思っていましたが、案の定。

 このゲーム、ガンバの入り方がちょっと妙な気がしました。マグノアウベスをほぼ1トップに据えてやや引き気味の構えてカウンター狙い。単に様子見をしていただけなのかもしれませんが、なんかJ1下位チームを相手にしているような按配。

 それほど積極的に中盤で仕掛けてこないガンバを尻目に浦和は序盤から攻勢をかけます。FWとDFはごっそりレギュラー陣を欠いていますが、中盤は啓太がいないだけでほぼ健在のためか、ポンポンと少ないタッチ数でボールを回しながら機を見て大きく逆サイドに展開してサイド攻撃。普段どおりの仕掛けを見せてくれました。相手が1トップなので後方で余りがちになる細貝や堤も機を見て攻撃参加。普段だとむしろガンバに中盤を制圧されて浦和が苦戦する図式のほうが多いのですが、この日は珍しく浦和が中盤で優勢に立つ時間帯が長かったように思います。

 右サイドを崩してポンテがシュート。ガンバDFのクリアは不十分で内舘の前にコロコロ。内舘の低く抑えられていたシュートに伸二がちょこんと足を出し、GK西ヶ谷は逆を突かれてゴール! 

 攻勢に出ていた時間帯にしっかり先制できたところまでは良かったのですが、そこからガンバが猛反撃。浦和CB陣はマグノアウベスこそなんとか抑えているものの、その後ろから飛び出してくる二川や寺田をフリーにしてしまう場面が目立ち始め、それをケアしようと両WBが下がって5バック状態に。こうなるとガンバの中盤が一斉に押し出してきて、啓太不在の浦和の中盤では支え切れず、DFラインの前にガンバにいいようにパスを回されてしまいます。

 サイドを突破されまいとすると、中に切り込まれる。大苦戦に陥った浦和はポスト直撃弾を浴び、さらに伸二がPKを与えてしまいましたが、そこはPKに弱いとの印象が強い山岸がなんとかセーブ。このPKを決められていればそのままガンバに押し切られた可能性が大きかったと思われるだけに値千金のビッグセーブでした。

 なんとかガンバの攻勢を凌いでの後半。いつからそうなったのかは判りませんでしたが、どう見ても堤が左サイドに張り出しての暢久がやや引き気味に構える変則4バックにシフト。阿部がCBに入るときにしばしば見られるシフトですが、トップでの試合経験がほとんどない堤を加えた急造3バックがそれを平然とこなしてしまうことに驚きを禁じえませんでした。堤はU-20で本職ではない左SBをやらされていたのでそんなに違和感なくできたのかもしれません。

 このシフトが奏功して後半のガンバは20分あたりに浦和右サイドを破る場面があったくらいでほぼ沈黙。浦和は見違えるようにDFラインが安定し、長谷部・内舘がしっかりガンバの攻撃を中盤で潰せるようになりました。中盤でボールを奪い返すとすかさずサイド攻撃。高い位置に陣取った相馬は対面の中澤を子供扱い。またこの日は守備面の貢献が大きかった暢久も時折長駆攻撃参加。ポンテ・伸二のダイレクトパス交換や長谷部の飛び出しも織り交ぜながら浦和は何度もサイドからチャンスを作りますが、悲しいことにフィニッシャーが不在。永井は厳しいマークを嫌ってか、肝心なときに最前線におらず、あろうことか伸二やポンテの後方に位置することもしばしば。エリア内中央には「残念、そこはシジクレイ」が聳え立っているのでアバウトにクロスを上げても無意味。従って浦和はサイドを崩しながらも結局中盤の選手に折り返してミドルシュートを撃たせるしか手がなくなってしまいました。事実上3-7-0のフォーメーションでの闘い。追加点が取れなかったことがこの日最も悔やまれるところです。

 さはさりながらガンバもチャンスらしいチャンスがないまま残り5分に突入したので、そのまま逃げ切るかと思ったのですが、CKを山口に合わせられて同点。浦和DF陣は揃いも揃って高さがないので嫌な予感がしたのですが、山口をフリーにしたのは不用意でした。山岸が飛び出してボールに触れなかったとの話も聞きましたが、確認はできず。

 同点に追いつかれた浦和は攻撃的な選手交代を仕掛けてくると思ったのですが(逆に言えば同点に追いつかれるまで選手交代をしなかったのは守備が破綻していない以上至極妥当。)、オジェックはなぜか不動。下手に攻勢に出てカウンターを食らって逆転されてしまうことを恐れたのでしょうか? どう見ても第1戦は引き分けでOK。第2戦で十分ひっくり返せると睨んでの采配ですが・・・ ホームで勝つことを重視しているようには見えないところはサポ的に不満がありますが・・・ 浦和は日本国内では事実上アウェーは存在しないので、勝ち上がりにはこれで良いとの判断なんでしょうか・・・

 試合結果は苦いものに終わりましたが、大抜擢した堤は上々の出来。何度も寸でのところでカバーに入り、ガンバの強力な攻撃陣をかろうじて食い止め、時に攻撃参加して見事なロングフィード。U-20では本職ではない左SBを任されてほぼレギュラー格だったにも関わらず、最後の最後でガンバの安田との競争に敗れて代表落ち。心中さぞ悔しかろうとは思いますが、その後ぐっと伸びて立場が逆転した例もまた数知れず。坪井や堀之内の世代の後を継ぐ者として今後一層の活躍を期待したいものです。

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2007.07.07

(メモ)浦和1 ‐1G大阪

(スタメン)控え組からなんと堤を抜擢し、酒井はベンチに。軽い怪我の伸二、ポンテは無事スタメン。他は予想通り。

ガンバは代表組と怪我のバレーに加え、家長も欠場。
主審扇谷。

(前半)序盤やや引き気味のガンバに対し、圧倒的に浦和が攻勢。パスを回しながらサイド攻撃を繰り返す。シュートのこぼれ玉を内舘がエリア外から叩きこんで先制。

その後ペースを取り戻したガンバが猛攻。啓太不在が響いて中盤が支えきれない。ポスト直撃弾あり。伸二のPK与も山岸が片手でセーブ。

守りに入るとやばい。前に出ないと。

(後半) 堤を左に張り出して変則4バックに移行。これが奏功してガンバはほぼ沈黙。浦和は積極性を取り戻し、両サイドから盛んに攻撃を仕掛けたが、事実上ゼロトップなのが響いて無得点。

逆に浦和の泣きどころである高さの無さを突かれて終盤にCKから失点。

勝てたゲームだっただけに残念。カウンター狙いで岡野投入を躊躇ったのは謎。

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甲府戦@国立、席割りの謎

Koufu1

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2007.07.06

最後のお願いに参りました

なでしこオールスター2007(仮称)サポーター投票 第2回中間発表

MF(2名選出)

1 安藤 梢(浦和)            2,103
2 澤 穂希(ベレーザ)    1,823
3 柳田 美幸(浦和)     1,093
4 藤巻 藍子(新潟L)     1,031
5 法師人 美佳(浦和)       944
6 小林 弥生(ベレーザ)        756
7 新甫 まどか(大原学園)    683
8 庭田 亜樹子(浦和)         673
9 酒井 與惠(ベレーザ)        636
10 近賀 ゆかり(ベレーザ)      630

おい、澤どころか新潟の選手にすら党首が遅れを取っているではないか!!! いかん、いかん、そんなことでは党首に申し訳が立たない。

全国の法師党員各位におかれましては一層の奮励努力をお願い申し上げます。

5月21日よりインターネットと葉書投票を開始、インターネット投票は7月16日(月・祝)24時、葉書投票は7月12日(木)(消印有効)まで行います。

ということで、残り1週間。皆で西が丘で党首と握手だ(意味不明)

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ナビスコ杯準々決勝展望

今年のナビスコ杯はトーナメントからの出場。

ACLで最終戦を待たずにグループリーグ敗退が決まる失態を犯したようなクラブがノコノコとナビスコ杯にシード出場してくるのをこれまで苦々しく思っていましたが、浦和も川崎もその責めだけは負わずに済んでなにより。

予想されたこととはいえ、浦和は啓太・坪井・阿部が代表で抜け、ワシントン・闘莉王が帰国。ネネ・平川・セルがリハビリ中。おまけに達也が直前の磐田戦で負傷。さらにポンテが別メニューに入ったとの報も飛び込んで、もはや「誰が残っているのか?」といった状態。

もっともワシントンの心臓検査のための帰国を認めた時点で、フロント・監督におけるナビスコ杯の位置付けが判ろうというもの。おそらくA3に続いて控え選手のチェックの場ということなのでしょう。

A3の結果は散々でしたが、長期離脱から復帰した達也や長らくベンチスタートだった長谷部が期待以上の働きを見せ、その後のリーグ戦では当然のごとくスタメンを奪取。またU22の試合後に合流した細貝も気合の程を披露し、その後は守備的な交代カードの一番手に昇格。罰ゲームと称されるA3もオジェック的にはそれなりに収穫があったということでしょう。

逆にA3ではさっぱりだった永井・酒井・内舘といったところがナビスコ杯でどれだけやってくれるかが一つの見所になります。

一方のガンバも遠藤・加地・橋本がA代表で離脱。安田がU20で離脱(浦和の堤は安田との競争に負けてU20代表から漏れただけに残念・・・)。バレー・播戸が負傷とこちらも大幅な駒落ち。昨年は遠藤離脱とともに大失速。今年も加地が離脱した時期は苦戦。「層が厚そうで実は薄い」ガンバとは案外いい勝負になるでしょう。

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2007.07.05

ごらんアウェー:新潟L編

新幹線でそそくさと往復しただけなので、ネタらしいネタはほとんどありません。

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シャトルバスに揺られて、Nゲート側から入場。いつもとは逆サイドなので非常に新鮮。新潟は太っ腹なことに1層目を全周開放していました。

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 試合開始前に選手のサイン会。たぶんベンチ入りできない選手を起用しているのでしょうが、浦和より観客数の多い新潟が出来て、浦和がなぜ出来ないという感じも。

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エコパから深夜に戻って、翌朝はいきなり新潟。ブランチ用に新潟で駅弁を購入。「まさかいくらなんでも寿司」(新発田三新軒 1000円) 。マス・サケ・カニ・イクラといろいろ詰まっていて見た目は派手ですが、一品一品は大したことありません。とりわけベタベタかつ弾力性のないいくらがダメダメ。また鮭のフレークもちょっとしょっぱすぎ。マスの押し寿司が一番マシです。もっとも先だって青森や函館の市場で海鮮ものを食べたばかりなので、どうしても評価が厳しくなってしまう面はあったかと。

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トップチームの対戦では絶対にビジター側には来ないマスコット。ご丁寧なことに試合終了後にもやってきました。

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観客は3,400人余。この人数だとバックスタンドを開放する必要はなく、メインスタンド&ホームゴール裏で十分でしょう。

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この日が22歳の誕生日ということでサポの祝福を受け(というか若林が煽ったのですがw)、ハンドマイク片手に挨拶する窪田。岡山のように笑いを取るには至らずw

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新潟駅行きのシャトルバスは試合終了後30分強の14:30でお終い。乗っているのはうぃあーばかり10人弱。内容が内容ですし、地元の方はさっさと帰ってしまった模様。来年新潟がL1に残っているかどうか微妙ですが、この日の観客数からすればビッグスワン開催はもうないかもしれませんし、あったとしてもシャトルバスが存続しているかどうか、ちょっと危うい気もします。

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2007.07.04

ごらんアウェー:エコパ2007(2)

今回はキックオフまで時間があるので、東海道線各駅停車を乗り継いで遠征しました。

東京 8:52 (759M サハE231-1002) 10:28 熱海
熱海 10:45 (1429M モハ313-2516) 11:06 沼津
沼津 11:21 (437M モハ313-2502) 11:53 由比

途中由比に寄り道して昼食。この辺りは日本平の行き帰りに立ち寄られた方も多いかと思いますが、実は私は初めて(東海道歩きの時は早朝だったので、特段面白いこともなし)。駿河湾の名産「桜えび」の漁のシーズンは終わってしまいましたが、「かき揚げ丼」でも味わおうと由比の港へ出かけてみました。

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駅前ではいきなり桜えびがお出迎え。

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漁港といっても駿河湾との間には東名高速が、あたかも巨大な防波堤のごとく長々と横たわっており、まるで漁港は単なる潮溜まりのよう。

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 由比漁協直営のお食事処「浜のかきあげや」は家族連れを中心に大賑わい。往年の「海の家」のような、テーブルとパイプ椅子が並ぶいたって簡素な造りですが、それがなんとなく懐かしい。かき揚げ丼(600円)+季節の味噌汁(100円)。

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 ご飯にちょっとタレをかけ、2枚のかき揚げもさっとタレをくぐらせるだけの、特に何の変哲もないかき揚げ丼ですが、これが実に美味い! サクサクっとした歯ごたえ。油臭さがほとんど感じられない軽い味わい。これ食っちゃうといままでのかき揚げはいったいなんだったのか?と思わずにはいられませんでした。

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由比は東海道の宿場町でもありますが、もともと小さな宿場だったようで、その後も東海道線の駅が出来たとはいえ町はさほど発展することもなく、静かな佇まいが残っています。もっとも宿場町というより魚の町になってしまいましたが。

由比 13:54 (1437M モハ313-2510) 14:15 静岡

ちょっと歩を進めて静岡へ。今年は徳川家康が駿府城に入城して400年。「大御所400年祭」ということで各種イベントも用意されていますが、観光客誘致を狙ったものというよりは地元向けのイベントといった色彩が強く、静岡駅やその周辺でも特に「大御所400年祭」のPRに努めている風には感じられませんでした。

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久しぶりに駿府城へ出かけてみましたが、隅櫓と門が一つ復元されているだけで、あとは味も素っ気もなし。城跡一帯が全て公園になっているならまだしも、役所や学校などの公的施設が城内に建ちまくっているという、城跡観光向けには最悪の展開。

静岡 15:06 (795M クハ210-5011) 15:18 焼津
焼津 16:26 (449M モハ313-2352) 16:40 島田
島田 16:52 (823M クハ312-2324) 17:22 愛野

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さらに歩を進めてマグロ漁の基地として有名な焼津で途中下車。知名度皆無に近いとは思いますが、焼津には温泉があり、駅前には足湯が設けられています。地下1,500mまで掘削して温泉を掘り当てたもので、温泉は市営。各地に分湯しているようで、駅前の「焼津駅前健康センター黒潮温泉」もその一つ。

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外観どおり、昔ながらの「健康ランド」そのもの。タオルと浴衣がついて一日1,000円。スーパー銭湯感覚でさくっと風呂に入るだけなら少々割高ですが、一日のんびりするなら割安という微妙な価格設定。

正方形の大きな湯船がある他、薬湯とバブル湯、サウナ。湯はかなり塩分が濃い目で、冬はよさげですね。塩素臭はそれほど感じませんでした。

ただ2Fの休憩スペースにはカラオケが響きまくって全くくつろげず。脱衣所の冷房が非常に効いている上、いたって静かなので、そこで長々と涼んでしまいました。もっともここで飲食するわけにはいかないのが辛いところですが。

外観である程度想像は付きましたが、内装もかなりくたびれ加減。

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愛野 21:12 (864M クハ312-2320) 21:17 掛川
掛川 21:40 (こだま552号 325-68) 23:23 東京

笛の音を合図に愛野ダッシュ。掛川から東京行き最終の「こだま552号」へ。見たところ指定席を確保されていた方が多いようでしたが、自由席はがらがらで難なくE席を確保しました。

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遠征の教訓:東海道沿線いたるところにうぃあーがいる!

 乗り継いだ電車には最低一人はうぃあーがいました。それだけでなく由比のかき揚げ屋にもうぃあーはいましたし、なぜか清水駅のホームにもうぃあーが佇んでいましたし、大駅の静岡にももちろんうぃあーが。さすがに焼津の健康ランドには一見してそれとわかるうぃあーはいませんでしたが、新金谷駅には大井川鉄道を試乗してきたと思しきうぃあーがぞろぞろ。

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2007.07.03

法大・本田の逆転獲得?

浦和が法大・本田の逆転獲得を狙う(報知)

 長谷部の海外移籍が現実味を帯びている現在、ボランチの後釜を探しておくのは当然ですが、本田はどちらかといえば啓太と被るタイプ。攻撃力のあるボランチじゃないと補強としてあまり意味がないような・・・

 清水は本田を同タイプの伊東の後任と想定しているのでしょう。実に的確な補強です。

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 浦和が2日、U―22日本代表MF本田拓也(22)=法大=の逆転獲得に本格的に乗り出した。反町ジャパンの鉄壁ボランチは来週の2日間、さいたま市内の大原グラウンドを訪問。すでに獲得オファーを出している浦和の練習に参加することが決まった。

 「今回の練習参加で少しでもレッズに傾いてくれればうれしい」と浦和幹部。豊富な運動量と高い守備力を誇る“和製ガットゥーゾ”は桐光学園高から法大に進学。進路については、高校の2年先輩にあたる清水MF藤本淳吾と「一緒にやりたい」と関係者に漏らしており、清水入りが現時点で最有力だ。

 浦和は獲得のオファーが届いていたセリエA、シエナとの交渉を拒否したMF長谷部誠(23)が今冬は欧州移籍を果たす可能性が急浮上。有望なボランチ補強が来季の重要ポイントとなりそうだ。

(2007年7月3日06時02分  スポーツ報知)

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ごらんアウェー:エコパ2007

 この日はエコパ前の広場で物産展。

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 昨年、スタジアムの食い物にしては比較的旨いことが判っている「富士宮焼きそば」を早速購入。400円也。

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 「富士宮焼きそば」のテントはいくつかあるのですが、行列が出来ているのは一つだけ。行列のできているテントは出来立てを売っていて(その分時間がかかる)、後は作り置きを売っているようです。

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 「浜松餃子」のテントもあったので、ついでに餃子も購入。6個で300円。随分安いのですが、かなり小ぶりの餃子でした。スタジアム食としては破格の旨さの部類に入ります。

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 キックオフまで一時間を切ったくらいの時間ですが、メインスタンドのゲートはなぜか一箇所のみ。当然長蛇の列ができてしまい、行列を裁くのに懸命になるあまり、手荷物検査は事実上なし。

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 エコパはメインスタンドのコンコースがスタジアムの規模の割りに狭いのが難。にも関わらず、ゲートをくぐった先のコンコースに売店を設置。当然ながらゲートから入ってきた人と売店に並んでいる人が押し合いへし合い。まったく、日頃大勢の観客を裁くのに慣れていないのが丸わかりですな。

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 観客は35,000人余。この日はどうも子供を中心に大量動員があった模様ですが、赤サポだらけのメイン・アウェー側に動員客を押し込める感覚は理解不能。

 また子供のことですから試合なんてロクに見ておらず、通路を走り回って鬱陶しいこと限りなし。しかも後半30分くらいで一斉にスタジアムを去って行きました。

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 キックオフ直前にわらわらと人々がやって来て、だらだらと旗を振り回す。もはや発想が斜め上を行ってます。

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2007.07.02

【観戦記】新潟 0-2 浦和

 終始浦和が攻め続けてほぼハーフコートゲームになってしまいましたが、なかなか得点を奪えず。

 結果は2-0で全く危なげなく勝利を収めることができましたが、相手に実力差を見せつけるには至らず。優勝を狙うチームとしては些か物足りないというか、鳴尾に対する恨み(全くの逆恨みですがw)を忘れようにも思い出せないうぃあーが溜飲を下げるにはほど遠い内容となってしまいました。しかし、前節ああいう酷い負けを喫した後は、やはり勝って再浮上の切欠を掴むのが何よりも大切。焼け跡にいきなり高層ビルを建てるのは非現実的で、再建はとりあえず掘っ立て小屋からということでしょうか。先制点を決めた安藤がいつになく嬉しそうだったのが印象的でした。

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<スタメン>

---北本--安藤---
若林--------土橋
---柳田--庭田---
岩倉-矢野--笠嶋-森本
-----山郷-----

 エメルソン永井は何を思いついたのか、スタメンを大幅に変更。不動のCBだった田代に代えて笠嶋を起用。さらにこれまでベンチスタートが多かった若林・森本をスタメン起用し、窪田・高橋がベンチへ。ベレーザ戦では前半だけで交代を命ぜられた西口はベンチにも入っていませんから怪我でもしたのでしょうか。

 党首もこず様も姿なし。おまけにタ級もベンチスタートと、エメルソン永井は法師党に喧嘩を売っていると見られても仕方がない采配。

 森本を右SBに配して土橋を右SHへ上げたのがポイント。森本を守備に専念させる代わりに、土橋のポジションを上げてその攻撃力を生かすのが狙いなのでしょう。

 実際浦和は前半から何度も土橋を軸に攻撃を展開。新潟も積極的に中盤でボールを奪いにきますが、それを交わしてボールを大きくサイドに展開。土橋は監督の狙い通り機能したのですが、この日はクロスの精度がイマイチ。しかも前線の枚数が薄くて、中央で守りを固める新潟に悉く跳ね返されてしまいます。北本は前日寿司でも食いすぎたのか、動きにキレがありません。

 この日は圧倒的に実力差がある相手にも関わらず2ボランチを採用。どちらが積極的に前に出るというわけでもなく、やや腰が引け気味だったのが気になりましたが、これが決定機をなかなか作れなかったことの一因。

 また両SBの攻撃参加も極めて不活発(森本はもともと攻撃参加を期待されていないかもしれませんが)。新潟のカウンターを恐れるあまり、後ろに人数を掛けすぎているように見受けられ、これも苦戦の一因。

 左SHに起用された若林はあまり機能せず。ドリブラーの若林をここに起用したのがそもそも謎。クロスに自信がないのか、中へ斬り込んで結局横パスを繰り返していたような・・・

 両FWもボールを収めることができず、結局前半は徹頭徹尾土橋頼み。数多くあったセットプレーも得点の臭いがしないまま前半終了。圧倒的に押してはいるが、決定的な場面はほとんどないもどかしい内容に終始。

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 さすがにエメルソン永井も危機感を感じたのか、後半は立ち上がりから岩倉が積極的に攻撃参加。左サイドがようやく機能するようにはなりましたが、今度は土橋が前半使われすぎて疲れたのか、右サイドが沈黙気味に。森本に代えて高橋を投入したのはその対策でしょう。

<後半15分:森本→高橋>

---北本--安藤---
若林--------高橋
---柳田--庭田---
岩倉-矢野--笠嶋-土橋
-----山郷-----

 押しまくりながらも1点が取れずに引き分けという最悪のシナリオがちらつきはじめた時間帯、試合を決めたのはエース安藤。エリア内でDFのプレッシャーを受けながらも右やや角度のないところからシュート。「苦しいときの個人技頼み」の最たるものですが、何はともあれこれで一安心。

<後半23分:若林→窪田>

---窪田--北本---
-----高橋-----
----------安藤
岩倉-柳田--庭田---
---矢野--笠嶋-土橋
-----山郷-----

 新潟は懸命にボールを追っかけてきますが、前半からあれだけボールを回されるとさすがに後半半ば過ぎからはバテ気味になってしまいました。相手のプレスが緩くなったところで中央から庭田が狙い澄ましたかのようにズドン。この得点に象徴されるように、ボランチの片方が前線に顔を出してくるようになれば、もっと楽に点が取れるはず。ただ庭田が前に出てきたのは、高橋が入って前目でボールがキープできるようになったのが大きいのかもしれません。

 さしていいところがなかった若林に代えて窪田を投入。その後のフォーメーションは高橋がトップ下に入ったのは明らかですが、安藤は右SHなのか、窪田・北本との3トップなのかは不明。高めに位置している岩倉のために左サイドの中盤をぽっかり空けているのが特徴。これで3点目が取れれば言うことないのですが、やはりこれといった決定機は掴めないままに試合終了。出番がないことが明らかになったタ級が終盤ベンチ裏で仁王立ちしていたのがちょっと気になりました。

 全く危なげないとはいえ、やや消化不良感のある試合内容。またそれ以前にスタメン及びフォーメーションを大きく変えた監督の意図が気になります。スタメンについては、力量差がある相手なのでテスト的な意味合いでこれまでのベンチ組を出した可能性がありますが、フォーメーションまで変えてしまったのは如何に。しかもやや守備的とも取りうるフォーメーションに。

 ベレーザ戦に屈辱的な大敗を喫して、とりあえず守備を再建することから始めたのかもしれませんが、ほぼ一方的なゲームになってしまう新潟相手ではその真意を推し量ることはできませんでしたから、次節が楽しみです。

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2007.07.01

(メモ)新潟0 ‐2浦和

(スタメン)笠島、森本、若林がスタメン。田代、窪田がベンチスタート。西口はベンチ外と大幅入れ替え。

(前半)ワンサイドゲーム。右SHに上がった土橋を中心に右サイドから盛んに攻撃を仕掛けるが、やや精度を欠いたり、中が薄かったり。

左が機能していないのと、後ろに余りすぎているのをどうするか。

(後半)岩倉が積極的に攻撃参加するなど改善意欲は伺えたが、結局新潟に疲れが見えはじめた時間帯に安藤の個人技で先制するのがやっと。

相手のプレスがゆるくなったところで、中央から庭田が叩きこんだ2点目は見事。

危なげない勝利だが、実力差を見せ付けるにはいたらず。大敗後の建て直しという意味では勝ってなによりだけど。

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【観戦記】磐田 0-2 浦和

20070630a_134

 前半伸二の2得点で早々と先制。おまけに田中誠が一発退場。

 数的不利かつ2点ビハインドの状態で堅守の浦和に勝てるチームなんてJレベルではまずないと思いますが、2点目と引き換えに達也が負傷退場。その後投入された永井の動きが芳しくなく、後半の立ち上がりは数的優位にも関わらず完全に押し込まれ、また山ほどあったカウンターのチャンスをワシントンがことごとく外しまくり、結果は楽勝だったものの後半やや釈然としない内容に終わりました。後半だけを取ってみれば、「面白くないけれども、やたら勝負強い浦和」と言われても仕方のない出来です。

 ただ磐田の攻勢が後半15分くらいで息切れして勝敗の帰趨は早々と決したのは確かで、ロスタイムを待たずに水色の方々が大勢席を立ってゆきました。

 達也の有無でチームががらっと変わってしまうことが明らかになった現在、達也の状態がかなり心配です。

20070630a_141

<スタメン>

---達也--ワシ---
-----伸二-----
相馬--------暢久
--長谷部---啓太--
-阿部ー-堀之内-坪井-
-----都築-----

 ポンテがイエロー累積で出場停止。その代わりに伸二を投入。負傷欠場の闘莉王の代わりに堀之内を3バックの中央に起用。何でも屋の阿部はこの日は左ストッパー。

 立ち上がり早々、達也が倒されて得たFK。シトン、阿部、伸二とボールに集まり、「シトンには絶対蹴らせるな!!!」と念じていたところ、シトンは駆け寄ってスルー。川口は阿部が蹴るものと思っていたのかもしれませんが、伸二のFKは見事ゴール左上隅に決まって早々と先制。

 先制して気が楽になったのか、その後の浦和のパフォーマンスは圧巻でした。磐田の激しいプレスをボールを奪われる寸前でパスを回して交わす心憎いばかりのテクニック。複数人のプレスを交わして、必然的にどフリーとなっている味方、特に高く張った両WBへボールを展開してサイド攻撃。サイドをケアされれば伸二が、長谷部が中央を切り裂く。磐田がラインを上げようとすると達也がDFラインの裏に走る。ドリブルでの個人技勝負とパス回しによる組織的打開が程よくミックスされた、目を見張らんばかりの浦和の攻撃がピッチに展開されていました。

 ただ磐田がボールを奪った場合は遮二無二に中盤でボールを取りに行こうとせず、パスを回させて時間を稼ぎながら徐々にリトリート。相手にスペースを与えないようにして守る。そんな感じだったと思います。もちろん高い位置でボールを奪う局面も時々あり、その時は達也を走らせてのカウンターが極めて有効。

 で、スルーパスを受けてDFライン裏に飛び出した達也がGK川口?と交錯。そのこぼれ玉を伸二がミドルレンジからループ気味に決めて2点目。その後なぜか田中誠が一発退場しましたが、その経緯は現地では全くわからず。達也は一度ピッチに戻ったものの、再度接触プレーで負傷退場。致し方なく、オジェックは永井を投入。

 浦和のどん引き傾向は2点先取以後ますます顕著に。2トップが孤立する間延び傾向といってもいいでしょう。

 若い選手が多い磐田は2点ビハインドの上に一人少なくなったことで戦意を喪失したのか、パスミスどころか、スローインの折り返しに失敗するという初歩的なミスすら頻発し、浦和今季初のボーナスステージになると思ったのですが、それはとんでもなく甘い考えでした。

 選手はともかくアジウソン監督は全く勝負を捨てておらず、後半頭から加賀に代えて茶野を投入。なんと浦和の2トップにそれぞれ1枚DFを付けるだけの2バック状態で勝負に出てきました。従って浦和はたまにカウンターで反撃に出た時には圧倒的な数的優位に立つものの、守っている時には全く数的優位を感じられないトホホな状態に陥ってしまいました。

 前半はあまり奏功しなかったとはいえ、サイドに人数をかけてクロスを放り込んでくる磐田の狙いは明白。前田が好調とはいえ、絶対的に高さのあるFWがいない磐田ですから、闘莉王不在でもサイドからの放り込み攻撃にはなんとか耐えることができましたが、やはり磐石とは言い難く、前田に一発至近弾を浴びてしまいました。都築のファインセーブで事なきを得ましたが。

 磐田のバス回しと後方からの飛び出しに徐々に付いてゆけなくなる浦和。守りきろうとしても守り切れそうにないので、逆に攻めに出て1点取ったほうが早道と思いましたが、この日はその1点が遠かった。磐田が極端に前掛りなので、カウンターのチャンスが山のように生まれるのですが、両FWはオフサイドに引っかかりまくり、またGKを交わしながらもシュートはバー直撃といった場面もあり、結局最後まで一点も取れず。

20070630a_143_1

<後半:伸二→長谷部>

---永井--ワシ---
-----長谷部----
相馬--------暢久
---細貝--啓太---
-阿部ー-堀之内-坪井-
-----都築-----

 オジェックはこの惨状に対し、とりあえず清水戦で良い働きを見せた細貝を投入。伸二は代えられるほど運動量が落ちたわけではありませんが、守備のテコ入れとしては妥当でしょう(試合後の情報によれば伸二はゲーム中に負傷した模様)。実際細貝投入以降、磐田の攻撃は連動性を失い、散発的にクロスを入れたり、ミドルシュートを放ったりするだけになりました。西二等兵の投入もさしたる効果はなし。

 ただせっかくゲームが落ち着いたのに、浦和は数的優位を生かしてボールを回して時間を使いつつ、相手を真綿で絞め殺すような攻撃が出来ませんでした。前半あれほど組織だった良い攻撃が出来ていたのに、後半は各自がそれぞれ勝手に個人技で攻めている感じ。とりわけシトンと永井の2トップは全くバラバラに動いているように見えて仕方ありません。

 夕方は曇ってやや涼しくなったせいか、今日もまずまずの働きだった暢久。しかし、交代出場の船谷にあっさりぶっちぎられた辺りでオジェックはもはや限界と判断したのか、終盤で岡野を投入。岡野はそのまま右WBに入ると思ったのですが、なんとFW起用。永井が右WBに下がりましたが、この采配が意味するところが気になります。

<終了時>

---岡野--ワシ---
-----長谷部----
相馬--------永井
---細貝--啓太---
-阿部ー-堀之内-坪井-
-----都築-----

 夏季の連戦。しかも代表と掛け持ちで全く休みがもらえない啓太。最近パスミスが目立っています(基本仕様通りといえばそれまでですが)が、やはり疲れは隠せないのでしょう。しかし、やばそうなところで常に顔を出すのは啓太であり、さらにこのスペースに走ってもらいたいというところで顔を出すのもやっぱり啓太。その運動量には恐れ入ります。

 ただ後者の場合は啓太にパスを出してもその後の展開に限度があるのは明白なんで、長谷部がもうちょっと手伝ってやらんとチームとしてしんどいでしょう。長谷部はボールを持った時には輝いていますが、ボールを呼び込む動きにもう一工夫必要かと思います。

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