ごらんアウェー:三木防災
神戸の西外れ。民家もまばらな丘陵地に忽然と建つ大型スタジアム。それが三木総合防災公園陸上競技場(正式名、長げーよ)。
山陽自動車道・三木東ICから至近距離という利点はあるものの、公共交通機関でのアクセスは劣悪。神戸電鉄・緑ヶ丘駅から一日に数本バスが出ているだけ。同駅からタクシーに乗ってもいいのですが、伝え聞いた話によるとタクシーの台数が少ないのでアテにならない模様。
最寄駅は緑ヶ丘駅一つ手前の押部谷駅。4kmほどの道のりなので歩けないこともありませんが、歩道も満足に整備されていない道をひらすら登っての峠越えになります。
サイドスタンドが芝生席なのが惜しまれますが、それでも2万人収容とのことで、万博とほぼ同等の大きさ。メインスタンドに屋根が掛かっている分、万博より立派です。ホーム側サイドスタンドにはオーロラビジョンも一基。
しかし、こんなに立派なスタジアムなのに使い道がありません。プロ興業としてはたまにJ2のチームが利用する程度。
立地といい、無駄な立派さといい、完成後の放置状態といい、「西の宮城スタジアム」といってもいいでしょう。
既に神戸にはホムスタやユニバーがあるのに、なんでまた至近距離に大きなスタジアムを作ってしまうのか、謎だらけのハコ物行政。
ちょっとでもコストを下げようとしたのでしょうか、椅子がめちゃくちゃ安っぽい。背もたれがふにゃふにゃで極めて破損しやすい模様。破損した痕をガムテで留めている椅子がそこかしこに。
うぃあー敗残兵が大勢詰め掛けたにも関わらず、観客は700名弱。そのためか飲食物の売店はなく、INACグッズの売店が一つ出ているだけ。
それでも着ぐるみが登場。浦和のニート完敗。
INACはこんな立派なスタジアムで無料観戦なのに、鴻巣の芝生席で1000円取る浦和。栗鼠の妨害工作のため駒場使用がままならない事情はわかりますが、それなら入場料を下げるのが筋でしょう。
藤口社長もINAC戦を観戦されていましたが、どう思われたことか。
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