因幡街道を行く-プロローグ
ACLやA3といった海外試合には全く同行できませんでしたが、その代わり試合の合間を見て久しぶりに泊りがけの旅に出てきました。
行った先は因幡街道。往時の面影を残す宿場町がいくつか残っています。因幡街道といっても首都圏の方には馴染みがないかと思いますが、姫路から鳥取へ抜ける江戸時代の脇街道の一つです。
鉄道の時代になると鳥取への交通ルートは京都からの山陰本線がメインルートとなり、因幡街道沿いには長らく鉄道が敷設されなかったため宿場町のいくつかは寂れてしまい、その分往時の面影がしっかり残っている次第。後年になって鳥取への短絡ルートとして「智頭急行」が敷設されましたが、単に特急が高速で通過するだけで地元経済への波及効果は今一つの模様。当分静かな街並みは保たれそうです。
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東京 6:00 (のぞみ1号 526-18) 8:45 新神戸
新神戸 8:52 (ひかり393号 328-3017) 9:08 姫路
ういぁーの朝は早い。朝一番の「のぞみ」で西下。
7月の東海道・山陽新幹線ダイヤ改正以降、500系が新鋭のN700系に順次置き換えられてゆくことから、今後500系に乗車する機会が激減するものと考えて、いわゆる「お名残乗車」に出かけた次第。今なお他の追随を許さない流麗なフォルム、その機能美はともかく、窓側に座ると丸い外壁が覆いかぶさってきて圧迫感があるのであまり好きな車両ではないのですが、お目にかかる機会が減るとなると少々寂しいもの。
新神戸で新幹線を乗り換えて姫路着。姫路駅は高架化工事の真っ最中で、山陽線が高架化終了。姫新線・播但線が旧来どおりの地平ホームという状況でした。
黄色いそばで有名な「まねき」の立ち食い蕎麦屋は、高架になっても健在どころか店舗がすっかり新しくなっていました。そばが黄色いのはかん水を使った中華麺タイプであるため。中華麺に和風の出汁という他に例を見ない姫路の駅そば。かん水を使ったのは、
戦後すぐの冷蔵庫の無い時代に開発された際に、麺の保存性を高めるために用いられたからである。これ以前は当時統制品であった小麦粉の代わりにそば粉とこんにゃく粉でうどんのようなものを作っていたが、長持ちしないことから試行錯誤の末、かん水を用いた独特の麺へと至った。
とのこと(wikipediaから引用)。駅そばてんぷら(330円)を試食。まぁ有名だからといって旨いと感じるかどうかは別物ですが・・・私は単に値段相応だと思います。天ぷらが安っぽすぎるので「上天ぷら」のほうがいいかもしれません。
姫路 9:38 (717M モハ222-2006) 9:59 相生
相生 9:59 (303M モハ115-1115) 10:11 上郡
上郡 10:30 (735D HOT3507) 10:55 平福
ローカル列車を乗り継いでようやく因幡街道の主要宿場の一つ「平福宿」に到着。
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