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2007.07.15

【観戦記】G大阪 5-2 浦和

 久しぶりの大惨敗。第1戦の試合内容からすれば逆転は十分可能と意気揚々と台風迫る万博に乗り込んだところまでは良かったのですが、全くお話になりませんでした。

 スタメンから見て、ナビスコ杯に賭ける両指揮官の意気込みが全く違うことは明らか。それが選手にも伝播したのか、実に不甲斐ない内容に終始し、今年も早々とナビスコ杯敗退。3年連続して決勝に出場したのも今は昔。ナビスコに強い浦和のイメージはどこにも残っていませんでした。

<スタメン>

-----永井-----
---伸二--ポンテ--
相馬--------暢久
---長谷部-内舘---
--堤--堀之内-細貝-
-----都築-----

 GKを都築に代えた(大雨なので山岸では心もとないと思ったのか・・・)他は第1戦と同じ。復帰なった達也はベンチスタート。

 一方のガンバは驚いたことに負傷が伝えられた播戸や二川、体調不良明けの家長を投入し、さらにU-20でカナダから帰ったばかりの安田もスタメン起用。そんなに控えのメンバーに信用が置けないのかと思いましたが、結果的にこの大博打は大成功。ガンバは終始カウンター狙いで、前目の選手はここぞという時にしか運動量を要求されないせいか、強行出場の選手はいずれも大過なく役割を果たしていた模様。

 浦和はボールをキープする時間は長いものの、前線に全くといっていいほどボールが納まりません。また高めのDFラインの裏を突くのもままならず、ガンバのコンパクトな守備ブロックを前にボールを繋ぐのが精一杯。全く機能しない永井1トップとだらだらと引っ張ったのが敗因の一つでしょう。

 ガンバは両WBも下がってほぼ5バック状態。埼スタで両サイドをボコボコにやられたためでしょうか、サイドのスペースを徹底的に消して浦和の両WBを封殺。ガンバの守備も巧妙でしたが、それ以上に浦和両WBの出来は最悪に近く、浦和の得意とするサイド攻撃がほとんど成り立たなかったのも敗因の一つ。なんとか相馬を縦に走らせようとする意図は判るのですが、大雨の影響か相馬へのパスは悉くミスに。

 お約束のようにCKからシジクレイに先制弾を許したものの、伸二の飛び出しでようやくDFラインを破り、右からのクロスを永井が押し込んだところまではまだ可能性が感じられたんですがね・・・ むしろガンバのアウェーゴールの優位を帳消しにした時点でむしろ浦和に分があるとすら思ったのですが、反撃ムードを全部ぶち壊したのが2失点目。ショートコーナーに対して誰も詰めておらず、二川?にどフリーにシュートを撃たれ、山口が押し込んでゴール。

 高さのないDF陣ですから、シジクレイにやられるのはある程度致し方ない。でもこういう集中力の欠如というか、ほとんど怠慢に等しい点の取られ方って後々響きます。失点の直後都築が激怒していましたが当然でしょう。アウェーゴールの利が消えてカウンター一辺倒では済まなくなった西野がどう出てくるかが見物だっただけに、この間抜けな失点で再度突き放されてガンバの狙いとするカウンター戦略に持ち込まれてしまったのがこの日の最大の敗因。

 3失点目はまさにそのカウンターから。4対3だったのでなんとかなるかと思ったのですが、右サイドで内舘が交わされた時点でジ・エンド。低いクロスをきっちり播戸に決められてしまいました。好調時の暢久であれば、内舘がディレイさせている間に駆け戻ってきそうなものですが・・・

 2点ビハインドで前半終了。機能していない永井1トップを諦めて達也を投入するものと思っていましたが、ハーフタイムに達也はフツーに練習しており、そのままの布陣で後半開始。

 アウェーで1-1の引き分けに持ち込み、優位に立つガンバが大博打を打ってきたのに対し、既に2点ビハインドの浦和はあくまでも負傷明けの達也を温存。ワシントン帰国でとうに判りきっていることですが、オジェックはナビスコを捨てています。

 悪いことにというか、案の定というか、後半開始早々にカウンターから2失点。暢久&細貝と右サイドで緩慢なプレーが連続し、シジクレイの中央突進を許した4失点目なんか、ガンバサポ的にはたまらん展開やろうなぁ・・・ 5失点目は左サイドからのクロスを家長に決められたものですが、もはや浦和DF陣の集中が切れてしまってどうしようもなし。

 4失点目で事実上全てが終わってからオジェックはアリバイ工作のように相馬・暢久を下げて達也・平川を投入し、堤・堀之内・細貝・平川の4バックに変更。これで浦和は右サイドを中心にチャンスを作れるようにはなりましたが、シジクレイのいる中央が堅くてクロスは悉く跳ね返され、結局細貝のミドルシュートが一本決まったのみ。達也投入後の展開を見ていると、最初から2トップでもガンバに勝てたかどうかかなり怪しい気もします。

 ここまで惨敗すると、ある意味サバサバ。A3、そしてナビスコ杯と控え選手の見極め大会が終わりましたが、何か有意な結論はあったのでしょうか?

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