「なぜ、浦和レッズだけが世界に認められるのか」
ガンバ戦@万博へ向かう「のぞみ」の車中で通読。
西野氏には申し訳ないが、あんまり面白い本ではなかった。なんかいかにもスポーツ経営学をさらっと勉学して、そこで学んだことを浦和を例にとって当てはめてみましたという感じの内容。従って、そもそも浦和がこれまで何をやってきたかを知っている赤サポならそんなに目新しい事項はないと思いますし、スポーツ経営学を聞きかじった人なら切り口に新鮮味もないと思います。
またスポーツビジネスを扱った本としては、話がマーケティングに偏っていてファイナンスの話がほとんど出てこないのも気になりました。「世界で認められる」云々と大きく出た割りにはこの辺がいささか寂しいと思いますが、ファイナンスがさしたる問題にならないところが浦和と世界のビッグクラブとの最大の差だということなのかもしれません。
スポーツ経営学については、「トップスポーツビジネスの最前線―勝利と収益を生む戦略 (講談社BIZ) 」他、近年いくつか面白い本が出ているのでそれらでも読んで、Jリーグの中では浦和はなぜ比較的成功しているのか、逆に隣町のクラブは何から何までダメなのかを自分なりに考えてみたほうがマシじゃないかなという気も。
P.S.
表題はおおげさ過ぎてかなり痛いのですが、本の表題とは往々にして内容と一致しないのが常。こんなところにツッコミを入れるのは無粋というもの。
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