木曽路(1)
木曽路に行って来ました。
といっても「しゃぶしゃぶ」を食べに行ったわけではありませんと、ベタなギャグはともかく、中山道・木曾十一宿を幾つか訪れて見ました。
奈良井宿は木曾十一宿のうち、北から2番目。贄川宿の次の宿場です。難所鳥居峠を控え、「奈良井千軒」と称せられてかつては木曽路最大の宿場として賑わいました。現在も約1kmにわたって200軒ほどの伝統的家屋が立ち並んでいます。すぐ脇を中央本線や幹線国道が走っているにも関わらず、昔ながらの宿場町の佇まいがこれだけの規模で残っていたものです。
駐車場がないためか、住民の自家用車がぽつんぽつんと軒先に置かれているのが興ざめといえば興ざめですが、伝統的家屋がずらずらっと立ち並ぶ様は壮観。
奈良井の名所「鍵の手」。敵の侵入を防ぐため、宿場の入り口付近で道を屈曲させたものです。城下町ではよく見られる構造ですが、宿場町での採用例は珍しいような・・・ 東海道ではほとんど見かけなかったように思います。
奈良井の家屋を特徴づけるのは、1階より2階が前方に張り出した「出梁」作りと
「猿頭」と呼ばれる波型の木が張られた庇。
白い「袖うだつ」も印象的。
元々櫛屋だった「中村邸」は内部を公開しています。間口が狭くて奥行きがある、京町屋風の造り。
水場。これも奈良井宿の大きな特徴の一つです。山からの沢水や湧水が豊富な奈良井には6箇所の水場があります。
スイカを水で冷やす光景って、なんか昭和的。最近はとんと見かけなくなりました。
木曽路は何処も木工が盛ん。
「木曾の大橋」も見所ということで言ってみましたが、
どう見ても最近できたばかりのような・・・
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