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2007.10.31

MDP:水上主務

 名古屋戦のMDPにレッズの裏方を担う水上裕文さんの記事が出ていました。試合終了後テレビによく出てくるので顔は良く知っていましたが。

 アウェー戦での移動やホテル、食事の手配はもちろん、試合終了後のイベント対応等々、細々とやるべきことが沢山あって大変そう・・・ 浦和には「大きな子供」みたいな選手が何人もいますからわがままし放題で結構泣かされているかもしれません。

 読んでいて面白かったのは移動手段に監督の好みが出ること。オジェックは時間が読めるので新幹線での移動が好きだそうですが、選手は乗換えがないのでバス移動が好みとのこと。

 たまたま今年のアウェー広島戦は選手御一行と同じ新幹線で帰ってきたのですが、これもオジェックの好みなんでしょうか? ギドの時は広島からは飛行機だったと記憶していますが・・・ 特段の支障がなければ広島~東京は新幹線より飛行機のほうがやや速いのですが、なにせ広島空港が遠いので山陽道で事故でもあれば一巻の終わり。オジェックはそれを嫌ったのかなぁ?

 それはともかく、他の選手がいなくなっても塩焼きそばが出てくるのをワクテカで待っているブラジル人っちゅーのは想像するだけで笑えますなぁ・・・

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2007.10.30

【観戦記】浦和L 5-2 新潟L

 ベレーザ戦は惨敗。その前の大原戦も辛勝したとはいえ内容は最悪だっただけにベレーザ戦惨敗の後遺症が心配されましたが、さすがに永井監督はメンバーをいじってきました。

 下位に低迷する新潟が相手とはいえ前半だけで4得点。久しぶりに点差をつけての勝利で一応悪い流れを断ち切ることはできましたが、後半は2失点で内容は尻すぼみの感があり、自信を取り戻すにはもうちょっと時間がかかるかもしれません。

20071028niigata1

<スタメン>

---北本--安藤---
-----庭田-----
-柳田------木原-
-----高橋-----
岩倉-矢野--田代-土橋
-----山郷-----

SUB:森本、党首、エリ、堀田、窪田

 前節スタメンの堀田、西口、森本を外して(西口に至ってはベンチにも入れず)庭田、木原、岩倉を起用。ベンチには久しぶりに党首とエリの姿が(控えGKがいませんが・・・)。木原を右SHに入れたことで土橋は久しぶりにSBへ。木原と土橋は共に右サイドを主戦場とする攻撃的な選手ですが、守備力は土橋>木原ということなのでしょう。

 前半は攻守に新潟を圧倒。浦和得意のサイド攻撃が何度も嵌ります。力の劣る相手に攻撃力のある木原と岩倉をスタメン起用したのが効いてか、前半は左右からバランスよく攻撃できていました。もっともクロスの精度が良くないのと、FW北本が精彩を欠いて攻めている割には決定機まで持ってゆけませんでしたが、ようやく右サイド奥深くまで侵入した北本(?)の低いクロスを安藤が押し込んで先制。

 その後の安藤の活躍は目覚しく、スルーパスを受けてDFラインの裏に飛び出した安藤がGKとの1対1を相手の動きを冷静に見極めて2点目(永井なら間違いなくGKにぶつけていた・・・)。

 さらに庭田のパスを受けて右サイドでフリーになったこず様が放った強烈なミドルシュートのこぼれ玉を安藤が蹴り込んで3点目。

 前半終了間際には左サイドで新潟DFラインの裏に抜け出た柳田のからのパスを難なく安藤が決めて4点目。いやはや安藤祭りです。

 守ってカウンターを狙いたい新潟ですが防戦一方でほとんど攻撃の形ができず、前半はシュートを撃った記憶がありません。

20071028niigata2

 前半の内容なら浦和には珍しくボーナスステージになるかと思ったのですが、残念ながら後半の浦和は明らかにペースダウン。それだけならまだしも、遅まきながら前に出てきた新潟の攻勢をしっかり受け止めてカウンターを狙うでもなく、ボールを回して相手の攻撃をいなすでもなく、なんとなく自分のペースを取り戻せないままズルズルと時間が経過してしまったのは残念でした。

 2失点はいずれも浦和の右サイドを突かれたもの。新潟には快速のFWがいて鈍足の田代は随分苦労していましたが、後半は新潟の攻勢を受けてDFラインがバタつく場面がやや目立ちました。

 攻めては左サイドがやや機能不全気味になり、攻撃はこず様&土橋の右サイドが主体に。しかしこれといった決定機は作れず、結局追加点は相手を押し込んだ状態から岩倉が放ったミドルシュートが決まったっきり。この日はCKが多かったのですが、そこからの決定機が一つもなかったのも反省材料でしょう。

 この日全くいいところがなかった北本に代えてようやく窪田を投入したものの、窪田にボールが渡る場面は僅少。その後党首、堀田を投入するも戦況になんら変化なく、そのまま試合終了。途中安藤祭りがあっただけに、ホイッスルにはどことなく祭りの後のような感が漂っていました。次節は不振の北本に代えて窪田をスタメン起用するべきかと。

<試合終了時>

---堀田--窪田---
-----庭田-----
-柳田------党首-
-----高橋-----
岩倉-矢野--田代-土橋
-----山郷-----

 リーグ戦久々スタメンのこず様、よかったです。文句なしです。こず様のストロングポイントである運動量の多さが今日は光っていました。一応新潟はこず様をケアしてくるのですが、忠実かつ献身的にパス&ゴーを繰り返して何度となくサイドを突破。逆サイドにボールが出た時はしっかり中央へ絞って得点機を窺うなどいつになく積極的。前半は安藤の3点目に繋がるミドルシュート。後半は柳田からのハイクロスをヘディングシュートするも惜しくもボールはサイドネット!という見せ場もあり、何か一皮剥けた感のあるこず様でした。ハイボールをヘディングで真上に高々と打ち上げる見せ場(笑)まで作ってしまうのがこず様のサービス精神。

 相手を押し込んでいる時間帯が長いためか、ボランチは完全に前が庭田、後ろが高橋。新潟の守備陣は安藤を気にするあまり庭田へのケアが疎かになりがちで庭田はフリーでいる時間が長く、事実上ゲームメーカーとして機能。ただ強い相手に押し込まれた状態でどれだけやれるかというのが庭田の課題ですから、この日の活躍だけではなんとも・・・

20071028niigata3

 党首がボールに絡んだのは右サイド奥深くでSBと対峙した一度きり。あと後方からスライディングタックルをかますもボールどころか相手の足にすら届かない(届いたらイエローやがな・・・)という見せ場(笑)があったくらいでしょうか。今日のこず様の出来だと次節伊賀戦のスタメンは難しいかなぁ・・・

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2007.10.29

ワシントン、3度目の造反劇

ワシ3度目造反、放出へ…J1第30節(報知)

 「関係者」って誰やねんというツッコミは免れない記事ですが、浦和関連記事に関する俺達の報知の信憑性は群を抜いていますからねぇ・・・ 日刊氏ねが「ワシントン退団」という論調(親族云々の問題はワシントン本人がバッサリ否定していますが)だったのに対し、今日の報知は「クラブが契約を延長しない」というものですから事の性質は全く違います。

 交代を告げられた時ワシントンは明らかに不満げ。ワシントンの不満は十二分に理解できますが、その後采配批判までやってしまってはどうにもいけません。千葉戦や城南一和戦の活躍でワシントン残留を願う意見が高まってきたところだけに残念です。

 私個人の意見としては今後数年をかけて段階的にチームの主力交代・若返りを進めなければいけない(言い換えれば一遍に主力がいなくなることを避けなければいけない)以上、足下のワシントンの活躍ぶりとは関係なくワシントンの来季残留は難しかったと思います。ただ本件はリーグ戦真っ最中に論じるべき話題でもないので詳細は割愛します。

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 ◆J1第30節 浦和0―0名古屋(28日、埼玉スタジアム) V王手の浦和に激震―。浦和はホームの名古屋戦で0―0のドローに終わったが、次節(11月11日)川崎戦で勝ち、2位G大阪が負け、3位鹿島がドロー以下なら2連覇が決定。大詰めの状況にも、途中交代を命じられたFWワシントン(32)がホルガー・オジェック監督(59)の采配を批判。クラブ側は今季限りで造反3度目のエース放出の方針を固めた。

 リーグ2連覇に王手をかけた赤い悪魔に、エース造反劇と放出という二重の激震が走った。劣勢の0―0で迎えた後半37分、シュート0本のワシントンは鼻骨骨折を保護する黒いフェースガードをピッチに投げ捨てた。決死の覚悟を示した3分後、守備的MF内舘との非情な交代指令が下った。

 「オレなのか?」フランスW杯予選第3代表決定戦のイラン戦で交代を命じられたカズのように何度も確認しながら、激怒。オジェック監督と約30秒間口論後、最後はベンチを一見もせず、天を仰ぎ、ロッカールームに直行。次節の川崎戦でVが決まる状況にもかかわらず、試合終了後、スタンドは約1分間重苦しい沈黙に包まれた。

 「選手は勝ちにいったが、監督は引き分けを狙い、その通りの結果になった。今日の試合で勝ち点3を取らなければ、この後、難しくなる」。2位G大阪との勝ち点差を安全圏の「7」に広げたが、終盤守備固めを狙った采配への不満をワシントンは抑えなかった。

 今季で契約満了のエースは名古屋から届いた来季年俸3億円オファーを蹴り、「浦和に対する気持ちは残っている」と試合後に改めて残留を熱望した。だが、関係者によると、クラブ首脳陣は契約延長しない方針を固めたという。

 4戦5発と絶好調なストライカーだが、今季3度目の造反で来季続投が確定的な指揮官との確執は深刻化。ワシントンに近い関係者も「来季浦和には残れない」と証言し、今季限りでの放出が28日までに決定的となり、来月非情通告はなされる見込みとなった。

 土壇場で襲いかかる激震。来月7日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝の初戦セパハン戦と11日の川崎戦。1週間に2戦ある重要連戦までに、暗雲を振り払うことができるのか。

(2007年10月29日06時03分  スポーツ報知)

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【観戦記】浦和 0-0 名古屋

 前日ガンバが負けたのが指揮官にとって、そしてひょっとすると選手にとっても安心材料になったのでしょうか、この日はどう見ても負けなければそれで良いという試合運びに終始。この日初めて浦和の試合を見たという方にとっては誠に気の毒ですが、残念ながら長いリーグ戦にはこういう試合もあります。

 もともと浦和は最小限のリスクでこすっからく1点を取ってそのまま逃げ切るのを得意とするチームですが、城南一和との激戦からわずか中3日で迎えた名古屋戦。疲れていない選手なんぞほとんどおらず、かといって犬飼専務が目を光らせている中でメンバーを大幅に落とすわけにいかずw、八方塞がりの中でオジェックが選んだ手は明らかに引き分け狙い。前半こそ左サイドから3度ほど攻撃の形を作りましたが、負傷を押して出場した暢久はやはりダメで永井を右WBに回してからは攻撃がほとんど体をなさず。動ける選手なんてほとんどいませんから、守備体形の整った名古屋を崩すのは名古屋にミスがでない限り無理でした。

 その後はセットプレーで運良く1点取れれば御の字というトホホな試合内容でしたが、惜しかったのは珍しく阿部が蹴った1本だけ。闘莉王の負傷欠場がモロに響いてCKは得点の気配が全くないどころか、逆に相手にカウンターのチャンスを与える始末。ポンテは疲労で精彩を欠き、パス精度もブレまくり。

 もっとも結果的に引き分けに終わったのは名古屋のあんまりなシュート精度の低さに助けられたとしか言いようがなく、狙い通りに引き分けに持ち込めたわけでもなんでもありません。暢久が退いた後半は永井が何度も裏を取られて大ピンチ。左サイドからもヨンセンの鼻先へ2度ほど鋭いクロスが送られました。さらにお疲れのためか平川や坪井が凡ミスを犯しては都築激怒!よくもまぁこれで負けなかったものだと、ある意味名古屋の不甲斐なさに感謝せざるを得ません。

 後半25分あたりから名古屋も疲れて共に中盤スカスカの殴り合いになり、ようやく浦和ペースになったかと思いましたが、名古屋CKの際浦和ゴール前で本田のファウルを受けたワシントンが激怒する一幕が。その後ワシントンはフェイスガードを投げ捨ててプレー続行の意欲を見せましたが、オジェックが危険と判断したのか内舘と交代。当然ワシントンは納得行きませんが、また鼻骨をやられて長期離脱されると困ります。勝ちを捨てたと見られても仕方がない交代ですが、オジェックの判断は妥当です。

 結局90分を通じて浦和の決定機らしい決定機は達也がDFと入れ替わって楢崎と1対1になった1回きり。でも達也はお約束通りシュートをGKにぶつけてしまいました。これで浦和に勝てというのは虫が良すぎるというもの。1試合消化してガンバとの差が1つ開いたことをもって良しとせざるを得ないかと。

 得失点差でガンバに劣っている以上勝ち点で並ばれると厳しい浦和。それゆえこの勝ち点1は今後2勝2敗、あるいは1勝3引き分けでもガンバに抜かれないという点で大きな意味を持っています。

 奇しくも昨年に続いて優勝争いの終盤で当たる名古屋戦。昨年は9割がた勝ち試合だったのに勝ち点ゼロに終わり、今年は8割がた負け試合だったのに勝ち点1を拾う。この辺にリーグ王者を経験した浦和の成長を感じました。

 ちなみに昨年は残り4試合時点で2位ガンバとの勝ち点差は6。そこから名古屋に負け、瓦斯に引き分けて勝負は最終節までもつれこみましたが、今年はもはやガンバとの直接対決はなし。昨年と違ってACLを併行して闘っているハンデがありますが、この試合でかろうじて掴んだ勝ち点1が非常に大きな意味を持っていることは昨年との対比からも明らかです。

20071028no002

<浦和>

---永井--シトン--
-----ポンテ----
平川--------暢久
--長谷部--啓太---
-阿部--堀之内-坪井-
-----都築-----

44分:暢久→達也
85分:ワシントン→内舘

<名古屋>

-----四千-----
本田--金--中村-山口
-----吉村-----
渡邊-阿部--大森-吉田
-----楢崎-----

74分:金→杉本
78分:渡邊→小川

 本田が中へ絞り、左SBの渡邊がかなり高い位置を取るやや変則的なフォーメーション。ポゼッションを高めてサイドから攻撃という形はできていましたが、結局それだけでした。

 闘莉王を欠く浦和はヨンセンへの放り込み攻撃に難渋。後半は前に3人残してベタ引きになり中盤に穴がぽっかりと空いてしまいました。しかし、それでも決定的と思われる名古屋の枠内シュートは試合開始直後に1本あって、その後は2本くらい。浦和らしいといえば浦和らしい守りですな。

P.S.

 優位にゲームを進めながら勝ち点1に終わったのに妙に嬉しそうな中日スポーツの記事。そんな甘やかし体質がよくないんじゃ・・・

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2007.10.28

(メモ)浦和0 ‐0名古屋

(スタメン)負傷が案じられた暢久、阿部はスタメン出場。FWはローテーションに従ってか、達也に代えて永井を起用。

名古屋はヨンセンの1トップか。

(前半)お疲れのためか浦和は動きが悪く低調な内容。よくいえば負けないことに力点を置いた試合運び。左サイドから何度かチャンスを作ったが。

名古屋に2度決定機を与える。たまにヨンセンに楽にポストプレーを許してしまうのと、本田を放してしまうのが気になる。名古屋もそんなに良い内容ではないが。

暢久はやはりダメで終了間際に達也投入。

(後半)浦和の攻撃は全く体をなさず、DF裏に抜け出した達也が楢崎との1対1を外したのが唯一のチャンス。

随分両サイドをやられ、凡ミスも多かったが、名古屋のシュート精度の低さに助けられた。

どう贔屓目に見ても勝てる要素は少なく、引き分けで恩の字。オジェックもたぶんそうだろう。

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(メモ)浦和L5 ‐2新潟L

(スタメン)惨敗したベレーザ戦から面子入れ替え。
岩倉、こず様がスタメン復帰。党首、エリがベンチ入り。

森本、堀田がベンチスタートで西口がベンチ外。

(前半)開始直後から両サイド攻撃がはまりまくり。
右サイドからクロス→安藤ゴールを皮きりに安藤が立て続けに4得点!

うちこず様のミドルシュート炸裂もアシストに!

(後半)新潟がおそまきながら前に出始め、浦和は立ち上がりにいきなり失点。
前半とは打って変わって浦和はサイドから形がつくれなくなり、岩倉のミドルシュートで一点を追加したのみ。

逆に田代が右サイドで裏を取られたのを機にまた失点。

こず様ヘッドがサイドネットくらいで見所少ない後半も党首投入で締める。

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2007.10.27

林勇介選手、加入内定

林 勇介選手、加入内定について
 
 練習参加が報じられていた林選手。早々と入団の運びとなりました。橋本選手に続いて今年2人目の高卒新人獲得。

「スピードを生かしたドリブル突破から、ラストパスやシュートで攻撃の流れを作り出す。ゴールに絡む決定的な仕事ができる左利きのMF。」

というコメントから見るとトップ下ないし左SHの選手なんでしょうかね?

 トップ下ができる選手といえばポンテ、暢久が既に30代、伸二も2年後には30歳になり、長谷部は早晩いなくなるかもしれないとなると3年先くらいを睨んで高卒新人を採るのは合点が行きます。

 厚い選手層に阻まれてか、最近の高卒選手でトップ出場できるレベルに達したのは細貝のみという寂しい状況ですがなんとか精進してもらいたいものです。

P.S.

 浦和で東北出身の選手って極めて珍しいような・・・

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名古屋戦プレビュー

<前回(名古屋 1-2 浦和)のおさらい>

(浦和)

-----ワシ-----
--伸二---ポンテ--
相馬--------暢久
---阿部--啓太---
--ネネ-ホリ-坪井--
-----都築-----

(名古屋)

---四千--杉本---
本田-藤田--山口--金
阿部-吉田--米山-大森
-----楢崎-----

 守備がしっかりしたもの同士の対戦で良く言えば絞まったゲーム、悪く言えば双方得点機がなかなか掴めず少々退屈なゲームでした。

 CKからネネが先制弾を叩き込んだものの、クロスをヨンセンに決められて同点。その後やや名古屋優勢でゲームが推移したものの、相馬→岡野の交代を機に浦和が反撃してワシントンが決勝点。

 それほど良い内容ではないが決定力の差で相手を突き放すという浦和らしいゲームだったといってもいいでしょう。

 振り返ってみれば、名古屋はこの時点でピークを越えていたんですなぁ・・・

<前節(名古屋 0-1 瓦斯)>

-----四千-----
本田--金--中村-小川
-----山口-----
渡邊-阿部--大森-増川
-----楢崎-----

68分:阿部→杉本
72分:山口→藤田
85分:増川→吉田

・怪我で長期離脱していたヨンセン、増川が復帰。

・ヨンセンへの放り込みで局面打開を図るもそのフォローが少なく、攻めてはいるがチャンスは少なかった模様。

<追加情報>

(名古屋)

・出場停止選手はなし

・フェルフォーセン監督退団&引退が早々と発表され、モウリーニョ→ストイコビッチと次期監督の噂、あるいはワシントン、今野ら有力選手の獲得話で話題騒然。まだシーズン中なのに既にオフシーズンの主役と化しているのは周知の通り。

俺達の報知によるとワシントンに浦和と同額の年俸3億円(推定)のオファーを出したが拒否されたそうで、派手な選手補強策に早くも暗雲が・・・

・現在13位。中位への復元力には注意。昨年もリーグ終盤で対戦し、浦和がチャンスを外しまくっているうちにヨンセンの一発で負けたことは記憶に新しい。

(浦和)

・出場停止なし

・主な怪我人:伸二、エスクデロ、闘莉王。暢久・阿部も?

・早くも気持ちがセパハンにあるようでは足元を救われかねません。もっともこれは選手ではなく自らへの戒めですが。

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2007.10.26

SR、レッズ応援ヘッドマーク掲出

浦和レッズ応援ヘッドマーク掲出列車を運行!(埼玉高速鉄道ニュース)

埼玉高速鉄道株式会社(代表取締役社長:近藤 彰男)では、埼玉高速鉄道の2000系車両の1編成に、浦和レッズとタイアップとした『浦和レッズ応援』ヘッドマークなどを貼付した電車を、下記により運行します。

1.運行期間

平成19年10月26日(金)から平成19年12月25日(火)まで
2.掲出編成
埼玉高速2000系 2102編成
※定期検査や運用変更などにより、運行しない日がございます。

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リーグ戦も残り5試合。今年もSRは浦和レッズ応援ヘッドマーク掲出列車を運行とのこと。

それはそれでありがたいのですが、勝負が延長戦でも付かずにPK戦に突入してしまったACL準決勝第2戦。試合終了後の観客輸送はお粗末でした。

鉄道はバスと違ってとっさの変更、融通が利きにくいので致し方ないところもあるのですが、早々と3番線ホームを閉めてしまったためにそもそも駅に入れず、行列は延々と伸びてついにはスタジアム前まで。

ACL決勝第2戦はさらに多くの人手が予想されますので、そこんところよろしくお願いします。

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風林火山、失速

NHK大河ドラマ「風林火山」が急速につまらなくなってきた。

それは少なくとも長尾景虎役に抜擢されたガクトのせいじゃない。もともと期待値が低いというのもあるけれど、神仏に傾倒しすぎてどこかいっちゃってるところがある景虎像をそれなりに上手く演じていると思う。

最近の風林火山がつまらないのは川中島の戦いに焦点が絞られすぎて、筋立てなり人間関係なりが単純化していることが大きな原因じゃないかなぁ・・・

さらにいえば第4次川中島の戦いで戦死してしまう山本勘助を主人公に持ってきた時点でエンディングがつまらなくなるのは必然だったのかも。

嫡男義信を廃嫡せざるをえなくなったのは川中島の戦いの後のこと。従って「風林火山」で何度も伏線を張りまくった三条夫人と由布姫のお世継ぎ争いも、結局のところドラマの主たる筋だてには何の関係もなくなってしまうというのが山本勘助を主人公にした場合の最大の問題点。

またドラマ当初は重臣たちのサブストーリーもそれなりに重みがあったのだが最近はそれがどんどん簡略化され、馬場も真田もほとんど出番がない(その代わり長尾家の内情にまつわる話が出てきたけど)。

北条や今川とは同盟を結んでしまったので、外交問題も実に単純だ。今川の大戦略家雪斎が亡くなったけど、もはやドラマ上は何の関係もない。

で、困ったあげくに高野山で勘助と景虎が一騎打ちかよ・・・ドラマだから史実に拘らなくてもいいけど、ここまでやられると笑っちゃうよなぁ・・・

風林火山がつまらなくなるに従って(?)ヴァンフォーレ甲府も順位を下げ、ついに自動降格圏に突入。なんとか栗鼠を倒して入れ替え戦に持ち込んでもらいたいものですが、勘助共々年末に死んでしまったどうしよう・・・(´・ω・`)ショボーン

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2007.10.25

【観戦記】浦和 2(PK5-3)2 城南一和

 非常に難しいゲームでした。千葉戦後半の不甲斐ない出来がそのまま尾を引いているような展開。チームの出来もイマイチだし、個々人を取っても明らかに不調と見受けられる選手もいましたが、PK戦にまでもつれ込みながらも勝利を手繰り寄せたのは浦和。

 負ければ全てが終わるノックアウトステージではどんなに不細工であっても勝つことが何より大事。決して褒められた試合ではありませんが、それでも難敵を下してACL決勝へ駒を進めた浦和の選手達には改めて敬意を表したいと思います。

 とりわけ城南のラフプレーを受けて満身創痍、最後は足を引きずりながらもPKを決めてくれた阿部。城南の猛攻を寸でのところで悉く食い止めてくれた阿部。こんな偉大な選手が浦和に来てくれたのがこの日の勝利に繋がったことは疑いありません。

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 こういう試合は何が良かった、悪かったと語るのも虚しい限り。もう勝てばなんでもいいんです。

 でも後々のこともありますから、簡単に振り返っておきます。

---達也--シトン--
-----ポンテ----
平川--------暢久
--長谷部--啓太---
-阿部--闘莉王-坪井-
-----都築-----

82分:達也→永井
90分:闘莉王→堀之内
103分:暢久→細貝

 コンディションに差があるためか前半からボールを支配しているのは城南。しかし決定機を作っているのは浦和。

 浦和は中盤のプレスが効かず、城南はポンポンとパスを繋いでサイドから攻撃。しかしFWモタの欠場が響いてか形は作るものの決定機は作れず。

 ワシントンの素晴らしいゴールで先制した時点で浦和楽勝かと思いましたが、城南はやはり強敵。後半カウンターを決めて同点。さらに浦和のベタ引きのDFラインの前にぽっかり空いたスペースを利用したミドルシュートで一気に逆転。浦和はアウェーで掴んだはずのアドバンテージが吹き飛んだどころか、一転逆境へ追い込まれてしまいました。

 しかし浦和はセットプレーでたちまち同点に追いつき、両者完全にイーブンに。その後もボールを支配しているのは城南、決定機を作っているのは浦和という状況に変わらず。もっとも浦和は前の3人が前線で孤立し、後ろに選手がベタベタいるだけで不恰好極まりなし。浦和は後方からのフィード精度が悪く、前線にほとんどボールが通らずに悉く相手に拾われて二次攻撃を浴び続け、やっとチャンスを掴んだかと思えばラストパスが不正確だったり、ボールが足に付かなかったりと散々。

 浦和は交代選手もイマイチでした。負傷した闘莉王に代わって投入された堀之内こそ奮闘していましたが、この日ややキレを欠いた達也に代わって投入された永井は休養十分のはずなのにこれといった見せ場し。暢久に代わって投入された細貝に至ってはむしろチームの足を引っ張っているようにさえ伺えました。

 延長突入後も形勢に大きな変化はないものの、共に決定機を作ることなくPK戦突入。両軍とも消耗が激しく、撃ちあいどころかピッチに立っているのがやっとという状態。

 PKは都築が1本止め、浦和は全員成功。4本目の永井、5本目の平川という選択には心底驚きましたが、共にきっちり決めてくれました。

 PK戦で敗れた04年CS第2戦。あのトラウマをようやく振り払うことができそうです。

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2007.10.24

(メモ)浦和2 ‐2城南

(スタメン)鼻骨骨折のワシントンが強行出場。坪井がスタメン復帰!

(前半)ポンテ→シトンで待望の先制点!角度のないところからよく決めた!

しかし、動きは城南のほうが明らかによく、なかなかボールが取れないし、浦和のパスもつながらない。

また相変わらずサイド攻撃にも悩まされる。WBが下がりすぎて中盤が薄くなる場面も。CFイタマルはきっちり押さえているが。

リスクを最小源に3人で一点を狙ういつもどおりのパターンか。

(後半)CKからカウンターを食らって同点。さらにラインが下がりすぎてミドルシュートを食らって逆転される。

直後にセットプレーで同点に追い付いたが、その後チャンスを決められず延長へ。

闘莉王負傷退場。

(延長)浦和劣勢続くが共に決め手なし

(PK)浦和全員成功、都築が一つ止めてPK戦勝利!

もう勝てばなんでもいい!

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ごらんアウェー:アルウィン2007(3)

前回からの続き)

 松本駅から千歳橋→大名町通りと歩いて松本城へ来た場合、そのまま松本城公園内を直進して「黒門」から天守のある本丸へ入ってしまうのが一般的でしょうが、せっかくですから本丸の東側にある「太鼓門」を見学するのも一興かと。

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 太鼓門は1999年3月に復元されたもので、2つの門と石垣によって「枡形」を成しています。

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 こちらは城の外側にある二の門(高麗門)。残念なことに観光シーズンの最中にも関わらず、二の門周辺は工事でカバーが掛けられていたり、足場が組まれたりしていました。

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 二の門をくぐると否応なしに目に付くのが一の門(櫓門)の脇を固める巨石「玄蕃(げんば)石」。築城工事の際、あまりの巨石のため運搬人が不平を訴えたところ、玄蕃頭康長はその運搬人の首をはねて槍先に刺し、叱咤激励して運ばせたので、玄蕃石と名前がついたとのこと。

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 こちらが一の門(櫓門)。櫓門の右手の北石垣の上には太鼓楼があり、太鼓と半鐘が置かれ、様々な合図が打ち鳴らされていたので、全体が太鼓門と呼ばれるようになったとのこと。

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 太鼓門をくぐった右手が二の丸御殿跡。1978年までは松本地方裁判所があったそうで、すが、それが郊外に移転した後に全面発掘が行われ、現在の形になったとのこと。往時の間取りが地面に表示されていますが、こういうのは相当妄想を膨らまさないと見学はしんどいです。

 なお二の丸御殿は廃藩置県後筑摩県の県庁としても機能していましたが、1876年に不審火で焼失。それが後に長野県の県庁を長野へ持ってゆかれる遠因になったとか・・・

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 本丸への正門にあたる黒門。松本藩では本丸御殿が奥書院(黒書院)であり、その入口にあたるので黒門と称したとのこと。黒門も一の門(櫓門)とニの門(高麗門)で枡形を成しています。一の門は1960年に復興、二の門と袖塀は1989年に復元。

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 本丸御殿跡から見た国宝松本城天守。

 松本城は石川数正(徳川家康の家臣だったが、突如豊臣秀吉へ出奔ことで有名)が築城・城下整備に着手したものの、松本入りしてほどなく死亡したため嫡男康長によって1593~4頃に完成を見たものとされています。

 なお松本城でもらったパンフレットには「現存する最古の五重天守」と書かれていますが、やや誤解を生みやすい表現。天守として最古とされるのは犬山城ないし丸岡城ですから「五重天守の中では最古」という意味。

 五重の堂々たる天守を抱く松本ですが、意外にも松本藩は6~7万石の小藩に過ぎません。あまり知られていないことですが、松本城は明治になって売却・解体されそうになったところを市川量造らが買い戻しに成功して難を逃れています。

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 松本城の特徴は見る角度によって全く趣が異なるところにあります。西面は5層6階の大天守が二重の渡櫓によって3層の乾小天守と繋がっています。

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一方南面は大天守の東に2層の巽附櫓と月見櫓を伴った形。

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 月見櫓を下から見上げると、能舞台かなんかが天守から突き出しているようにも見えます。当然ながら防御力皆無。大小の天守が極めて実戦向きに作られているのとは対照的で、太平の世となった寛永年間(1630年頃)に松平直政によって増築されたとされています(天守普請については大小天守、櫓を問わず有力な資料がなく、何事もはっきりとは断言できないようです)。

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 南西角から見ると松本城の全景がわかります。観光ガイドで松本城を紹介する場合は、ほとんどこの構図でしょう。

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 加工度の低い大小の石を積み上げて石垣を組む「野面積み」は古い様式。

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 見学コースは小天守→渡櫓→大天守→巽附櫓→月見櫓の順。大天守の階段は上に行くに従って急かつ狭くなるため、階段で観光客が渋滞。

 天守最上階から四方を眺めると、開智学校がすぐ近くにあるのに気づきます。

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 埋門から退場。やや風がひんやりしてきましたが、絶好の観光シーズンとあって松本城には多くの外国人観光客の姿も。

 城の隣には市立博物館があり、城の入場券で見学できますが、今回は時間がなくて割愛。松本は各地に博物館が散在しており、機会あればゆっくり見て回りたいものです。

(了)

<参考>名城探訪(2) 松本城

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2007.10.23

城南戦プレビュー

 城南はFWモタが負傷欠場。

 浦和はワシントンの鼻骨骨折が懸念材料ですが、一応出場可能との報。

 モタを欠いた場合の城南の闘い方はよくわからんのですが、前回対戦同様城南が3トップ気味で来た場合の浦和の対応が気になります。前回はいつもどおりの3-5-2で臨みましたがサイド(特に右)を再三攻略され、また中盤から飛び出してくる選手を捕まえられない等、3バックが3トップのチームに対峙する場合に往々にして生じる弱点を垣間見せてしまいました。

 リーグ戦序盤のオジェックなら間違いなく途中から変則4バック(暢久をSBの位置に下げる等)に変更したでしょうが、結局変則4バックではなかなか勝ちきれず、昨年同様どんな時もどんな時も僕が僕らしくあるーためにーと3-5-2に戻してからチーム成績が安定して今日に至っています。おそらくオジェックは明日も自然体で試合に臨むことでしょう。

 Jでは無敵の現システムそのまんまでアジアを突破できるのか。

 明日の見所はその一点に尽きると思います。

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ごらんアウェー:アルウィン2007(2)

前回からの続き)

新宿 7:00(スーパーあずさ1号 クハE351-4)9:29 塩尻

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 新宿で駅弁を買ったのはいつ以来でしょう。500円というコンビニ弁当並みの値段で駅弁が売られていたので思わず手を出してしまいました。

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 復刻とりめし。「復刻」とはいつの時期を指しているのかわかりませんが、弁当一面に敷き詰められた鶏そぼろに彩りを添える程度の玉子そぼろ。端っこに少々漬物やほうれん草のお浸し、それにみかんが添えられています。鶏そぼろの味付けはやや濃い目かつ甘めかな。ご飯が端から端までびっしり詰まっているので女性には少々量が多いかもしれません。やや単調な味わいに終始してしまいますが、値段を考えればやむを得ないかと。

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塩尻 9:32(427M モハ115-1071)9:39 村井

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 帰りはちょうど良い時間帯に松本行きのバスがありました。もっともメインスタンドからバス停まで25分くらいかかり、さらに松本までバスで20分かかりました。ちなみに同バスを利用したうぃあーは私を含めて3名w

神林 13:45 (松電バス) 14:05 松本バスターミナル

*松本城については次回詳述

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 松本城探訪を終えた後は、信州蕎麦で〆。訪れたのは縄手通り沿いにある「弁天本店」。4時過ぎという実に中途半端な時間に訪れたせいか、お客さん皆無。まったりとした時間が流れます。大ざるを注文。850円也。

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 「大」の割には量が寂しいのが難。上田で「大」だと腹一杯になるはずですが、この辺は土地柄の差でしょうか。しかし歯ごたえは十分。汁はやや辛め。大根おろし、わさび、刻みネギといった薬味が蕎麦の量に比べてやたら多いのが気になりました。さはさりながら観光地としては良心的な価格、かつそこそこパフォーマンスの良い店だと思います。

 夕暮れ時に蕎麦屋に行くと蕎麦湯がどろっとしています。これが何より嬉しい。

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 松本駅には東西をつなぐ自由通路が出来ました。

松本 17:18(あずさ32号 サハE257-7)20:08 新宿

(続く)

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2007.10.22

大将が帰ってくる

ミスターレッズが帰ってくる!福田氏浦和入閣(報知)

 俺達の報知による久々のスクープ。

 もっとも「コーチングスタッフを一層強化することが狙い」とあるだけで具体的な役職・役割期待は明示されていませんし、他のコーチ陣の去就も一切不明。

 このタイミングでのスタッフ入りとなると、どうしてもオジェックの後任監督含みという憶測が生まれやすいのですが・・・

 下手をすると世代交代期という誰がやっても難しい時期に素人監督が就任してボロボロになりかねないわけで・・・

 まぁ今から妄想に妄想を重ね、あれこれ杞憂しても仕方ないわけですが、喜んでいいものかどうかかなり微妙なニュースです、ワシ的には。

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 「ミスターレッズ」と呼ばれた元日本代表FW福田正博氏(40)が来季、古巣・浦和のコーチングスタッフに入閣することが21日、明らかになった。福田氏は今年6月、日本サッカー協会公認S級ライセンスを取得。来季続投となるホルガー・オジェック監督(59)と師弟関係にあり、絶大なカリスマ性を生かし、選手とのパイプ役に期待されている。

 「ミスターレッズ」が浦和に帰ってくる。

 関係者によると、現在リーグ戦とACLの2冠達成を狙う浦和は、オジェック監督の来季続投の方針を固め、水面下で第2次オジェック政権2年目の組閣に着手した。アジア制覇と世界進出を果たすため、コーチングスタッフを一層強化することが狙い。1989年の浦和の前身に当たる三菱重工サッカー部入団から2002年の引退まで、浦和一筋を貫いた“ゲットゴール”を招へいすることを決めた。トップチームのコーチに就任することが濃厚だ。

 現役時代、J1通算216試合出場、91得点を重ねた福田氏は、オジェック監督と師弟関係にあり、全幅の信頼を寄せられている。第1次オジェック政権となった95年に徹底指導を受け、日本人初のJリーグ年間得点王に輝いた。カナダ代表を率いた03年、オジェック氏は福田氏引退試合で来日し、レッズ選抜チームの監督も務めたほど。

 福田氏は今年5月にJFAのS級ライセンス取得直前にも研修先に浦和を選んだ。オジェック監督は起用方針や練習方法などの違いから、FWワシントン、MF小野伸二らとの確執が浮上したが、絶大な実績とカリスマ性を誇る福田氏が入閣した場合には、個性派集団との最高のパイプ役として期待される。

 日本サッカー協会公認の「アンバサダー」として、普及活動にいそしむ傍ら、テレビ朝日「報道ステーション」などで解説者としても人気の福田氏だが、解説者としての来季契約延長をしない方針を伝えており、浦和復帰には障害はない。クラブ幹部が次代の監督候補としても期待を寄せる福田氏が、常勝軍団を更に引き締める(後略)。

(2007年10月22日06時04分  スポーツ報知)

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【観戦記】日テレ 3-0 浦和

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 0-3

 奇しくも鴻巣で惨敗を喫した前回対戦と同じスコアとなりましたが内容は格段にマシ。大差がつきましたが選手達は(致命的なミスもあったとはいえ)精一杯やっており、戦力差を考えれば特に下を向くような内容ではなかったかと思います。テクニックでは全くかなわない相手に運動量でも優位に立てなければどうしてもこういう結果になってしまいます。

 またベレーザ相手に特段の策を講じることなく、自然体でがっぷり四つに組むことを指向して闘えば実力差通りの結果になる確率が極めて高いのは自明。永井監督は相手に応じて戦い方を変えるということは全くと言ってやりません。それは練習時間が短くて複数の戦術をこなせないためなのか、あるいはそもそも複数の戦術をこなせるレベルにある選手が少ないためなのか、その理由は憶測の域を出ません。しかし非常に不本意な出来に終始した前節大原戦と同じスタメン、同じ選手交代でベレーザと闘っても良い結果になる可能性は極めて低いかと。

 おまけに浦和がこれといったミスをしなくても個人能力差で1点取られてしまうくらいの相手に対して、2度も大きなミスを犯してしまっては大差がついてしまうのはやむを得ないでしょう。

 ベレーザのテクニックは一枚も二枚も上。浦和が必死にプレスを掛けても簡単に交わされてフリーな選手にパスを回され、浦和はボールが取れずに疲労するばかり。ベレーザの運動量が落ちて浦和がようやくボールを奪いだした頃にはもう疲労困憊で攻めの形を作れず。気持ちが焦っているためか、中盤でボールを奪っても前線へのフィードやパスは著しく精度を欠いてシュートに持ち込めず。4バックでサイドのスペースを消して待ち構えているベレーザDF陣に対し、パス交換で土橋を走らせて崩そうというのは無謀にも程があります。

 ベレーザが2点先制して引いてカウンター狙いになってからようやく浦和のサイド攻撃が形になり始めましたが、ベレーザDF陣を揺るがすには至らず。前線に投入された窪田は随分がんぱっていましたが庭田がほとんど機能しなかったのは誤算。

 さらに永井監督は松田を投入して3-4-3にシフトするという大博打を打ちましたが、投入直後に松田の惜しいシュートがあっただけでこの布陣は全く機能せず。ただでさえ劣勢な中盤が崩壊して何度も大ピンチを招く結果に。

 どうにもならなくなってから慣れないシフトチェンジをするくらいなら、最初から4-3-1-2と守備的に構えてカウンター狙いという闘い方もあるんじゃないかと思うのですがねぇ・・・ 2トップの一角にはスピードのある松田か堀田を置いて徹底してベレーザDFラインの裏狙い。FWにあてて中盤を組み立てるような悠長な攻めではベレーザにとっとと帰陣されてしまいます。

 とにかく守備を固めて一発を狙う。その場凌ぎの弱者の戦術以外の何者でもなくチームの成長には繋がりませんが、勝ちに拘るならそれなりの手を打たないと。

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<スタメン>

---北本--安藤---
-堀田------土橋-
---柳田--高橋---
西口-矢野--田代-森本
-----山郷-----

SUB:池田、岩倉、庭田、松田、窪田

<55分>

堀田→窪田
森本→庭田

---北本--窪田---
-柳田------安藤-
---高橋--庭田---
西口-矢野--田代-土橋
-----山郷-----

<77分:西口→松田>

-----北本-----
--松田----窪田--
柳田-高橋--庭田-安藤
-矢野--田代--土橋-
-----山郷-----

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2007.10.21

取材力がなくて妄想に走る

ワシントン2発、浦和へV置き土産/J1(日刊)

 肝心の「ブラジルに残す親族の問題」に関して具体的な言及がないのですが・・・

 ワシントンの来季契約が微妙になっているのは周知の事実で、ワシントンが来季について言葉を濁すのは当然。

 そこで妄想を膨らませて退団話に持ってゆくかね、浦和のスポンサーがフツー。

 これだから日刊氏ねって言われるんだよ・・・

P.S.

 ボルフスブルクの動きは駒場で拾ったんだろうか?

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 今季限りでの退団の意向を持つ浦和FWワシントン(32)が2ゴール奪取で、チームの5連勝に貢献した。前半28分に右足ボレーで先制点を挙げると、同38分には低空ヘッドで追加点。ゴール時に相手DFとの接触プレーで鼻骨骨折し、前半のみでベンチに下がった。自らの去就には意味深な発言を続け、退団の可能性の高さをうかがわせた。

 悩める大砲が爆発した。ピッチ上で、ワシントンは無心だった。前半28分、長谷部からの右クロスを右足で合わせて先制弾。続く同38分にはポンテの低い右クロスを強引にヘッドで押し込んだ。敵DF水本との接触プレーで鼻骨を骨折。鮮血を流しながら応急措置だけでピッチに戻った。血染めのゴール奪取で今季にかける闘志を示した。

 ブラジルに残す親族の問題のため、今季限りで退団する意向を持っていることが明らかになった。試合後も「こういう時期だし、いろいろな話が出てくることは仕方のないこと」と否定しない。来年で33歳になる年齢面の問題とコンディション不良を理由にクラブ側から契約交渉を保留されているが、自身の事情が浮上して母国でのプレーを視野に入れた。7日の大分戦に続く2試合連続の2発で完全復調を証明したのは、優勝を置き土産にする気持ちの表れとも言えそうだ。

 浦和に対する愛情は変わらないが、気持ちの変化はある。「来季も浦和でプレーすることを希望している」と話していたワシントンだが、この日は違った。「これから(浦和と)話す時期がくるし、しっかり条件を見て決めたい」と言うにとどまった。

 試合は鼻骨骨折のため、大事を取って前半で交代。治療時のタオルが真っ赤に染まるほど出血しており、24日のアジア・チャンピオンズリーグ準決勝となる城南一和戦の出場は微妙だが「フェースガードして出る」と強気に直訴。退団に気持ちが固まりつつある中、最後までチームに貢献する意気込みを強くしていた。【藤中栄二】

[2007年10月21日9時1分 紙面から]

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ボルフスブルクが阿部、駒野獲りへ(日刊)

 ドイツ1部のボルフスブルクが、浦和DF阿部勇樹(25)広島DF駒野友一(25)にターゲットを絞り、獲得に動いていることが20日分かった。元バイエルン監督の名将マガト監督の意を受け、アシスタントコーチのアイヒ・コーン氏が来日中。17日の日本ーエジプト戦を観戦し、20日には駒野の追加視察のため、駒場で行われた大宮ー広島戦を観戦した。

 この日、同コーチに同行していた関係者は駒野について「視野が広く、ポジショニングもいい。激しい接触プレーをいとわないのもいい」と代弁。一方阿部に関しては、エジプト戦後に同コーチが「中盤だけでなく、最終ラインもこなせるのか」とポリバレントぶりに驚いていたという。

 現場スタッフが直接足を運んでプレーを視察するということは、情報収集や分析、検討を終えて最終段階に近い証拠でもある。早ければ今冬の移籍期間にも獲得オファーを出す可能性は高い。ボルフスブルクはフォルクスワーゲン社がスポンサーで資金は潤沢。マガト監督やブラジル代表MFジョズエなど大型補強も敢行した。移籍金が多少かさんでも、本当に欲しい選手なら獲得に障害はない。日本代表オシム監督が絶対の信頼を置くDF2人が、欧州進出の好機を得た。

[2007年10月21日8時55分 紙面から]

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(メモ)日テレ3 ‐0浦和

(スタメン)不出来だった前節と全く同じ。サブに岩倉が戻り、こず様がアウトorz

(前半)田代の競り合い時の対応がまずく、結果的に裏を取られて大野に先制点を許す。

今日もベレーザ相手に自然体。中盤で完敗しているのはかなりきつい。時間が経つにつれてボールは取れるようになったが、守るのが精一杯なのか、攻守の切り替えが遅い。また長短とわずFWへの配球精度があんまりで、シュートが打てない。

善戦はしているが最後まで体力が保たないだろう。

(後半)森本が裏を取られてクロスを大野に押し込まれる。

引いてカウンター狙いになったベレーザに対し形は作れるようになったが、ベレーザゴールを脅かしたシュートは結局松田の一本のみ。

山郷のミスキックで喫した3点目は御粗末。

自然体で戦って実力差どおりの結果に。

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【観戦記】千葉 2-4 浦和

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 2週間のブランクで多少リフレッシュした浦和。オジェックが「千葉に走り負けない」と豪語したのは強がりでもなんでもなく、前半の浦和は運動量で千葉と互角。久しぶりに動き回っている浦和の姿を目にしたような気がしました。共に3-5-2の陣形なので運動量が互角なら1対1での個人能力差が出やすく、中盤で激しい潰しあいを演じながらも浦和が個人能力差によって次第に押し込む展開に。両サイドで優勢に立って長谷部→シトン、ポンテ→シトンと右サイドからポンポンと得点。

 ポンテは卓越した個人技で下村の執拗なマークを振り切り、長谷部も珍しく積極的に前に出る。そしてDF陣もちょろちょろ攻撃参加。千葉はファウルで浦和を止めるしか術がないといった局面も目立ちました。

 後半の早い時間帯に長谷部→ポンテ3-0となった時は今季初のボーナスステージ突入を確信したのですが、その後のカウンターからのビッグチャンスを立て続けに外し、さらに都築と闘莉王の連携ミス、いわゆるお見合いで失点してからは一転して一方的に千葉の攻勢に晒されてしまいました。

 ついには山岸の同点ゴールが決まったと思いましたが判定はオフサイド。この判定はまさに神の助けで、あれが決まっていればそのまま押し切られていたかもしれません。しかし最悪の時間帯をなんとか凌ぎ、終了間際に達也が遅まきながら待望の追加点を叩き込んでダメ押し。大差がついてもおかしくない試合を接戦に持ち込まれてしまったのは残念ですが、そうなったらそうなったで競った勝負には極めて強い浦和の特徴が遺憾なく発揮された試合といってもいいでしょう。

 不必要なまでにエキサイティングな試合を演出してしまうのが浦和の本領。相手のサポに「勝てた試合だった」「浦和は思ったほど強くなかった」「審判買収すんな!」と思わせて気持ちよく帰っていただくのが浦和の心遣い。おかげで赤サポの平均寿命は随分縮まっているかと。

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<浦和>

---達也--シトン--
-----ポンテ----
平川--------暢久
--長谷部--啓太---
-ネネ--闘莉王-阿部-
-----都築-----

HT:ワシントン→小池
79分:ポンテ→堀之内
89分:ネネ→坪井

<千葉>

---巻---新居---
-----工藤-----
山岸--------羽生
---下村--佐藤---
-水本--中島--斎藤-
-----立石-----

HT:佐藤→楽山
HT:新居→レイナウド

---巻---レイナウド--
-----羽生-----
楽山--------山岸
---下村--佐藤---
-水本--中島--斎藤-
-----立石-----

61分:巻→青木

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 後半ゲームがややこしくなったのは啓太や達也が決定機を外しまくって4点目が取れなかったこともあるでしょうが、やはりワシントンの負傷退場が響いたと思います。2点目を叩き込んだ直後に水本と激突。鼻骨骨折とのことですが・・・

 3点を失った千葉は捨て身の総攻撃。当然ながら浦和にもカウンターのチャンスが生まれはしますが、ワシントンがいなくなったことで前線でのボールキープがままならなくなり、DFラインを押し上げられなくなってしまいました。前半とは逆に浦和の両サイドが押し込まれてしまい、危険なクロスを上げられる場面もしばしば。後半から投入されたレイナウドの個人技が結構やっかい。

 ワシントンのアクシデントで突然出場を命ぜられた小池はびびりまくったのでしょうか、攻守ともいいところなし。ポンテには全く信頼されていないようにも見受けられ、ボールが来ないのはやむを得ないにしても達也に代わってフォアチェックに奔走するでもなく、前線でぷらぷら。うーん、せっかくのチャンスなのにそれでいいのかなぁ・・・ 同年代の千葉の青木が投入後精力的に動き回っているのとあまりにも対照的。

 暢久も後半集中切れが目立ちました。大分戦でスタメン落ちを食らっているので疲れているはずはないのですが・・・

 楽勝ムードから一転して大苦戦に陥った浦和。オジェックの動きは例によって遅いのですが、ポンテ→堀之内で必死に火消し。これはある程度効いて、依然として浦和は押しこまれているものの千葉に決定機を与えず。

 浦和は敵陣でボールキープしてそのまま試合終了を待つのみと思いましたが、最後の最後で長谷部が敵陣深くに侵入。エリア内で粘りまくって、ラストパスを後方から駆け込んできた達也がゴール!!!

 後半半ば以降こそぱっとしなかった長谷部ですが前半の出来は出色。そして最後に大仕事。海外移籍が現実味を帯びてきて闘志を新たにしたのでしょうか。

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2007.10.20

(メモ)千葉2 ‐4浦和

(スタメン)坪井がまたしてもスタメン落ちでネネを起用。あとはお馴染みの皆さん。永井が出場停止で小池がベンチ入り。久々に相馬もベンチ入り。ドーハ帰りの細貝はベンチに入れず。

千葉は羽生が怪我から復帰したが、水野が怪我でアウト。

(前半)動いている浦和を見るのは久しぶり。

中盤で激しい潰しあいを演じながらも終始優勢。

右サイドからの崩しが決まって二点先制。

ワシントン2点目直後に倒れるアクシデント。

(後半)長谷部→ポンテで早々と加点。浦和のボーナスステージと化すかと思われたが、闘莉王・都築の連携ミスで一点返されたあたりから一方的な千葉ペース。

ワシントン負傷退場の影響は甚大。小池は全く何もできず。前線でボールが収まらないため次第にラインが下がり、両サイドが押し込まれる。

FKの跳ね返りを羽生に叩きこまれ、浦和は瀕死状態。

オジェックはポンテ→堀之内でなんとか鎮火を図り、これが奏効。

最後は長谷部が敵陣深くで粘り、達也がダメ押しゴール!

実に忙しいゲームだった。

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千葉戦プレビュー

<前回(浦和 1-1 千葉)のおさらい>

・規律違反で前節鹿島戦のメンバーから外されたワシントンが復帰した代わりに伸二がベンチ外。伸二が外部に不満をもらしたのは、決して良いとは言いがたいこの頃のチームの雰囲気を象徴する出来事。

・前半啓太→ワシントンで先制。しかも後半早々に相手が退場になって絶対有利となったゲームを決定力の欠如と一瞬の不注意から引き分けに持ち込まれてしまった非常に残念なゲーム。

・一人少なくなってベタ引きの相手に猛攻を仕掛けたが1点が遠かった。

・この頃は4バックだか3バックだか判然としない流動的なフォーメーションを継続中。阿部は中盤で起用され、堀之内がDFに入っていました。

<前節(甲府 0-1 千葉)>

---巻---新居---
-----工藤-----
山岸--------水野
---下村--佐藤---
-水本--中島--斎藤-
-----立石-----

59分:巻→レイナウド
77分:新居→青木

・ただいま6連勝中。瓦斯のヒロミ同様、負けが混んで傍目には解任寸前まで行きながらリーグ終盤で帳尻合わせのように連勝。

・連敗中も「内容は悪くないが結果がついてこない」との評が専らだったので、連勝も意外な結果ではない。

・但し6連勝といっても勝った相手は大分、新潟、神戸、大宮、瓦斯、甲府と下位or調子落ちのチームばかり。

・とはいえ、走る千葉は健在な模様で浦和は基本的に苦手とするタイプ。2週間の休み明け直後の対戦だったことは非常に幸い。

<追加情報>

(千葉)

・出場停止なし

・羽生が負傷明けで出場可能性あり

・U-22(アウェー・カタール戦から中2日):水野(45分出場→右ふくらはぎ打撲)、水本(フル出場)

・A代表(エジプト戦から中2日):山岸(73分出場)、巻

(浦和)

・出場停止:永井

・U-22:細貝(フル出場)

・A代表:啓太(73分出場)、阿部(フル出場)、坪井

・主な怪我人:伸二、エスクデロ

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2007.10.19

エジミウソン×3~

最近報知に負けじと浦和ネタを連発しているスポニチ。 リストアップの段階で踊っても仕方ないし、踊るには微妙なレベルの選手なんだよなぁ・・・・

他には既に鞠が手を上げており、そちらの話のほうがより具体的。

「クラブ幹部によれば来季助っ人陣はブラジル人2人態勢が基本線。」というのは初耳。ネネの立場は・・・・

たぶん来夏に闘莉王が移籍してしまう可能性を視野に入れて外国人枠を一人余らせておくんでしょうなぁ・・・

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浦和“ワシ後釜”エジミウソン獲り(スポニチ)

 浦和は来季補強の目玉として新潟のFWエジミウソン(25)をリストアップした。複数の関係者が明かした。エジミウソンは04年に新潟に加入し、今季まで4年連続2ケタ得点と抜群の決定力を誇る。今季限りで契約が満了するため、去就が注目されていた。クラブ幹部によれば来季助っ人陣はブラジル人2人態勢が基本線。司令塔のポンテとは契約を更新したものの、今季は好不調の波が目立つワシントンとは保留しており“後釜”としてリストアップした。

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横浜Mがエジミウソン獲得へ…王者復活へFW強化(報知)

 王国復活を目指す横浜Mが、新潟FWエジミウソン(25)の獲得交渉に入ったことが23日、明らかになった。ブラジル国内の関係者によると、横浜M側は来季の得点源として大きな期待を寄せており、代理人を通じて獲得を打診したという。22日の浦和戦で敗れて、今季は優勝から遠ざかったが、水面下では来季に向けたチーム編成が始まった。

 エジミウソンは今季、12ゴールをマーク。2004年に新潟に加入してから、4年連続2ケタ得点を達成しているストライカーだ。183センチの長身とパワー、スピードを兼ねそろえる。

 横浜Mは近年、外国人選手の補強に苦戦。左サイドの切り札として獲得したDFエウチーニョはいまだ出場がゼロ。出ているのはFWマルケスだけで、上位クラブと比べると、その差は歴然だ。来季はすべての外国人選手を入れ替える方針で、クラブ幹部は「まずはFWが欲しい」と前線の選手を中心にリストアップ。G大阪のFWマグノ・アウベスら国内で活躍するブラジル人選手が候補に挙がる中、まずはエジミウソンの獲得交渉を水面下で開始した(後略)

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【告知】ベレーザ戦@西が丘

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首位TASAKIとの勝ち点差は5(直接対戦残り1)

2位ベレーザとの勝ち点差は2(直接対戦、本戦含め残り2)

状況は限りなく厳しい

まさに崖っぷちの一戦

しかし、こういう修羅場を何度も潜って来たのが浦和者だ

千葉戦の翌日は是非とも西が丘へ

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2007.10.18

長谷部シエナ移籍問題燻る

 東京中日は浦和関連ニュースについてこれといった実績がありませんから記事の信憑性に疑問符が付きますが、シエナが依然長谷部獲得を諦めていないことだけは確かな模様(オフ毎に話題になる今野海外移籍の絡みで、東京中日はセリエの情報筋にはそれなりにパイプを持っているのかも)。現時点での浦和フロントの方針云々はこれまでのいきさつを踏まえての憶測に過ぎないでしょうが。

 現在の長谷部は(戦術的な制約を受けているためか?)可もなく不可もなくといったところで、海外でやってゆけるようなパフォーマンスを見せるには至っていないと思いますが・・・代表に復帰して中村憲を蹴落とすくらいじゃないとしんどいんじゃ・・・

 ボランチができる人材は啓太・阿部・内舘・萌・堀之内・暢久と頭数はいますが、いずれも長谷部のように中盤の底から長短のパスやドリブルで攻撃に絡むタイプではありません。

 また浦和のトップには20代前半の選手が少ないので、年齢構成的にも長谷部が抜けるとちょっとやっかいです。

 一方、伸二の怪我は予想以上に重傷で今リーグ戦は絶望との報も。ポンテがリーグ戦でもう一枚イエローをもらうと2試合出場停止になってしまうので、伸二の出場目処が立たない痛恨の極み。

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浦和・長谷部、イタリアセリエAのシエナに移籍確実(中日)

浦和の元日本代表MF長谷部誠(23)が、イタリア・セリエAのシエナに来年1月に移籍することが確実な状況となった。6月にも獲得を目指して、交渉を進めていたシエナ関係者は17日までに、あらためて今冬での長谷部獲りを明言。前回は強く慰留した浦和側も「彼の気持ちをよく考えないといけない」と容認する方針で、移籍に障害はなく「シエナの長谷部」誕生は確実だ。

 紆余(うよ)曲折を経て、長谷部のイタリア移籍が確実になった。かねて欧州でのプレーに強い希望を持っていた長谷部の元には今年6月にもシエナから代理人を通したオファーが届いていた。しかし、今季リーグとACLの2冠を目指す浦和側は、長谷部がチームで定位置を獲得できていないこと、2冠を狙う上では欠かせない戦力であることなどから強く慰留。ホルガー・オジェック監督(59)との直接会談もあり、長谷部側が折れる形で残留となった経緯があった。

 しかし長谷部は夏以降、「(今冬の欧州移籍のために)自分も周りも納得できるようなプレーをしたい」と話していた通りに定位置を奪い返し、首位を走るチームの中盤に欠かせない存在となった。それだけに浦和も今回は放出を認める方向だ。クラブ幹部は「今までの経緯は重く感じているし、彼の気持ちをよく考えてあげないといけない。門戸を開いて話し合いをしたい」と容認の姿勢を示した。

 ただ、契約満了に伴う移籍金なしの完全移籍ではなく、契約延長をしたうえでの期限付き移籍になる可能性が高い。これは今年1月にザルツブルクに期限付き移籍したMF三都主と同じ形。「伸二(小野)のように、日本に戻るときは浦和でプレーしてほしい選手。何が最良なのかを考えなければいけない」と、生え抜きのスター選手をつなぎとめておく考えだ。

◆GMが獲得明言
 【ジェノバ(イタリア)ダミアーノ・バッソ】シエナのザンジGMが17日「(長谷部を)1月に獲得できるように動いている」と、今冬での長谷部獲りを明言した。シエナはリーグ7試合を消化して、勝ち点6の16位と下位に低迷。中盤が課題で、特にボランチの補強が急務となっており、長谷部に白羽の矢が立った。

 今後はセリエA残留争いに巻き込まれる可能性もあり、チーム内部には貴重な外国人枠で、日本人を獲得することに否定的な声も上がったという。しかし、ストロナーティ会長らチーム首脳が長谷部のプレーを気に入っており、獲得に向けた動きを進めることは間違いない状況だ。

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【TV観戦記】U22カタール 2-1 日本

 前半終了間際に待望の先制。2本ほどやや危険なクロスを入れられたくらいで流れの中から点を取られる気配はなく、この先制点で負けはないだろうと思ったんですけどねぇ・・・

 国立でのカタール戦もそうでしたが、このチームは先制した後の逃げ切り方があまり上手くありません。先制後の試合運びに著しく長けているクラブを日頃見ていると、どうしてもその辺の拙さが気になってしまいますが。

 前に出ざるを得なくなったカタールに対してカウンターで何度もチャンスを掴みながら点が取れないどころかシュートにすら持ち込めない攻撃陣。

 エリア周辺で不用意なファウルを犯してしまう守備陣。

 選手交代、特に李→メタボリシが完全に裏目に出てしまった反町。

 攻守ともどう見ても日本が優っているにも関わらず引分けどころか逆転負けを喫してしまう要素が見え隠れ。

 選手個々人はメタボリシが何の役にも立たなかったぐらいでその他はこれといって悪いところはなく、むしろ1トップに抜擢した李やトップ下の柏木は出色の出来。青山直&水本のCBも要所をしっかり締めていただけに、結果が付いて来なかったのは誠に残念。

 まさかの敗戦でグループ2位に転落。崖っぷち感もたまにはいいものですね(棒読み)。

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-----李------
本田圭--柏木--水野-
--青山敏--細貝---
伊野波-水本-青山直内田
-----山本-----

HT:水野→家長
67分:李→森島
87分:柏木→上田

細貝は梶山の故障、本田拓の出場停止を受けてボランチで90分出場。攻撃的な仕事は専ら青山敏に任せてほぼ守備専業の役回り。カタールの10番に仕事をさせず、勝っていれば十二分に評価されたはずでしたが・・・

俺たちの水野がハーフタイムで下げられたのは怪我によるものらしい。

P.S.

 NHK-BSの中継。画像が微妙に遅れているようで、実況がネタバレになってしまう場面がしばしば。

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2007.10.17

【TV観戦記】日本 4-1 エジプト

浦和の過密日程に配慮して代表招集見送りの観測すらあったエジプト戦ですが、蓋を開けてみれば招集が見送られたのは闘莉王と達也のみ。闘莉王は城南一和戦で右足首を負傷したことも影響しているようで、純粋に浦和のスケジュールを考慮して代表を勘弁してもらったのは達也のみだった模様。

それなら負傷で大分戦はスタメンから外れた坪井や、リーグ戦もACLも休みなく出場している啓太や阿部も本来ならご勘弁願いたいところ。エジプトは主力のアルアハリ勢がアフリカチャンピオンリーグ第1戦を控えて来日ドタキャン。じゃ浦和も、と行きたいところですが、オシム翁がそうホイホイと休みを与えるはずもなく・・・

そして例によって啓太と阿部がスタメン出場。啓太は途中でお役御免となりましたが、阿部は前半早い時間に足を痛めたにも関わらず90分出場。おいおい、話が違うっちゅーねん、オシム翁よ( ゚Д゚)ゴルァ

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 エジプトは中盤で細かく繋いでくる割には日本のプレス網にかかりまくり。簡単に中盤でボールを失い、日本に良いようにパスを回され、しかもバイタルエリアでの守備が甘いというトホホな出来に終始。これじゃ日本に4点取られるのは当たり前。

 簡単に裏を取られたり、壁パスでサイドを崩されるところを見ると、4バックの組織力に相当問題があったのかもしれません。

 縦のポジションチェンジを多用して執拗にサイドを突いてくるのは見応えがありましたが、それも結局立ち上がりの時間帯だけでした。

 日本はいつになく積極的にシュートを撃っていったのがなにより良かった。大久保の2ゴールは文句なし。前田は最前線でのゲームメーカーとしては十二分に機能しているんだけれども、決定機を2度外したのはなぁ・・・でも巻とか矢野とかよりは先々期待できそう。

 また結果は大勝ですがパスミス続出。新入りのFWと中盤の間でのパスミスならある程度目を瞑らざるを得ないけど、レギュラーメンバーで固めた中盤間でのパスミスのオンパレードはなぁ・・・これじゃオシムはご機嫌斜めかも。

 さらにまたしてもセットプレーで失点。むむぅ・・・・

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油麩丼

前回からの続き)

 登米に出掛けたもう一つの目的が「油麩丼」。日経夕刊に紹介されていたのが油麩丼を知ったきっかけです。

 油麩は登米の特産で、麩を油で揚げたもの。但しそれを丼物になったのはさほど昔のことではないようで、日経によると「鶏肉も豚肉も使わない丼を作ってほしい」という注文を受けて旅館が作ったのが始まりとのこと。

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 最初に油麩丼を試してみたのはバス停傍の観光物産センター「遠山乃里」内にある「とよま茶屋 館山」。「とよま丼」の名で油麩丼が売られていました。小さな冷奴や味噌汁、デザートにヨーグルトがついて750円。

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 油麩が狐色なので見た目はカツ丼に似ていますが、味わいは親子丼あるいは単なる玉子丼に近い甘辛さ。やはり油麩といえども所詮は麩というわけか、出汁が浸みていることは浸みているのですが、それでも非常にあっさりした味わいで、特段腹に溜まることもなくあっというまに平らげてしまいました。具に紅しょうがや細かく刻んだシイタケも。

 正直なんだこんなものかと思いましたが、物産センターのようなところで出される物は概して老舗のそれとははなはだかけ離れているのが通例。一品をもって全てを語るのもいかがなものかと思い、もう一軒「ぶんき茶屋」で油麩丼を食べてみました。

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 こちらは味噌汁、漬物付きで550円と良心的。運悪く人手不足の店に小グループ客が相次いでやって来たようで30分近く待たされました(たまたま放映していた「風林火山」の再放送が半分以上終わってしまった!)が、ようやくやって来た一品がこちら。

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 「館山」と比べると重箱にご飯がぎっしり詰まっていて、ボリューム満点。しかも麩の油加減がかなり強めなせいか、ややカツ丼に近い味わいです。玉子の量も「館山」より明らかに多い。量と油っぽさで最後は箸が進まなくなってしまいました。(そもそも立て続けに2杯も食べるな!というツッコミはさておき)こちらを最初に食べていれば油麩丼に対する印象はずいぶん違っていたかもしれませんが、旨いかと言われると微妙・・・

 おそらく店によって麩の油加減や出汁の取り方で少々味わいが異なってくるでしょうが、だからといって際立った個性があるわけでもなく、その辺をどう評価するかは微妙なところです。

 なお宮城産米のアンテナショップが神田にあって、そこで油麩丼を食べられるようです。ただこの店、夕方は早仕舞いする上に土日は開いていないんですね。まるでお役所そのもので、アンテナショップの機能を果たしているのかどうか・・・

(了)

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2007.10.16

ごらんアウェー:アルウィン2007

 秋は運動の秋。ということでアルウィン最寄りのJR村井駅から歩いてみました!

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 村井駅っててっきり「ヨ」が転がっているような無人駅だと思いましたが、なんと駅員がいるどころか自動改札機まで設置されていました。おまけに駅前には蕎麦屋も。

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 でも名所案内に「アルウィン」の文字はありません。

 なお駅前にはタクシーが3台止まっていました。ちなみに明らかにうぃあーと思しき方が一人タクシーに乗車。

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 駅舎はアルウィンとは反対側(東側)を向いているので、北へ少し進んで踏み切りを渡ります。

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 村井駅西側は松本市の郊外といった趣で、ロードサイド店だらけ。なおアルウィンまではほぼ道なりなので迷うことはまずないと思います。

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 神戸橋で奈良井川を渡ります。

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 松本短大脇を通過。昔ながらの火の見櫓が残っています。

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 川を渡った先は田舎そのものですが人家もそこそこあって、卑近な例で言えば埼玉県北と大差なし。レタス畑の中をずんずん歩くようなイメージを持っているとはなはだがっかりします。

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 道中コンビニはおろか、小規模スーパーさえあるので飲食物の補給には困りません(もっともコンビニは存廃が激しいので行く前に必ずチェック)。

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 歩いている途中アルウィンの文字を見かけることはありませんが、信じて前に進みましょう。なおアルウィンは松本空港に近いことで知られていますが、空港そのものではないので注意。

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 アルウィンまで1kmほどに迫ったところでようやくアルウィンの文字を目にします。

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 野焼きに煙るアルウィン。

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 ようやくスタジアムが見えてきましたが、道路から見えるのはバックスタンド。レディースの試合は入口がメインスタンドに限られていたので、スタジアムを半周する羽目に。

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 小ネタを拾い、かつコンビニ一軒に寄りながらもスタジアム到着まで55分。JR村井駅から1時間見ておけば十分でしょう。

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 アルウィン名物-試合中でも容赦なく飛行機がやって来ます。

(参考)「ヨ」が転がっている駅

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2007.10.15

【観戦記】大原学園 0-1 浦和

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 長い中断期間を経てリーグ戦再開。

 再開初戦のペルーレ戦は先制点を取られながらもなんとかアウェーで引き分けに持ち込む善戦(もちろんリーグ制覇を考えれば厳しい結果ですが)。カップ戦でもベレーザ相手に善戦したことでもあり、上向きのチーム状態でリーグ戦に突入したものと思ってアルウィンまでノコノコ出かけましたが、残念ながらベタ引きの大原学園相手にいいところなし。大原のチャンスはバー直撃のFKが一本あったくらい。従って浦和が負ける可能性こそほとんどありませんでしたが1点を取るのがやっとで、まさに勝っただけというお寒い試合内容。

 カップ戦でベタ引きの相手とは嫌ほど対戦していますから、引かれると全然ダメということはないのでしょうが、この日はサイド攻撃の形を作ることに終始して、肝心のゴールを陥れる意識が乏しかったように伺えました。安藤、北本の2トップには大原DF陣がべったり張り付いていて苦しかったでしょうが、両FWともキレがなくてDFを背負いながらシュートに向かう気配はほとんどなし。格下相手に終始攻めながらも点が入らない試合は往々にして「苦しいときの安藤頼み」でなんとかしてしまう場合が多いのですが、この日は安藤の出来がさっぱりで苦戦の主因にすらなっていた感がありました。

 FWが前を向けないならポストプレーで2列目を飛び込ませてもいいのですが、そういう場面は数えるほど。永井監督も途中から2ボランチの一角を明確にトップ下の位置に上げて局面打開を図ろうとはしましたが、FWを追い越してエリア内へ飛び込むような動きは柳田にしても庭田にしてもやや迫力不足。2列目からの攻撃に期待するなら安藤をトップ下に据えるのが最も自然な発想だと思いますが、なんで安藤を中盤に下げた場合判で押したように右SHに据えてしまうのでしょうか?

 またミドルシュートも2本あったかどうか。 

 大原はサイドはある程度捨ててゴール前中央を固めていることもあって浦和は簡単にサイドにボールを展開できるのですが、サイドからのクロスの精度も今一つ二つでなかなかシュートに結びつきません。結局

サイドからFWに当てる→FWが逆サイドに叩く→サイドからクロス→大原DFに跳ね返される

というパターンを90分繰り返し見ていたような試合でした。

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<スタメン>

---北本--安藤---
-堀田------土橋-
---柳田--高橋---
西口-矢野--田代-森本
-----山郷-----

SUB:池田、木原、庭田、松田、窪田

 国体やカップ戦で活躍した堀田がついにリーグ戦でスタメン出場。ペルーレ戦で同点ゴールを決めた流れを汲んだものでしょう。柳田がボランチへ下がったことに伴い、庭田が押し出されてベンチへ。浦和の中盤は非常に競争が厳しくなりました。

 大原は4-3-3。ただほとんどの時間帯で浦和に押し込まれて事実上FWを一人残して自陣に引き篭もったまま。

 で、スタメン抜擢の堀田。うーん、明らかに自分で仕掛けるタイプで他人のお膳立てをするタイプじゃないですなぁ・・・ 左足のクロスはまだまだ改善の余地あり。むしろ右からのクロスに反応して中へ絞ってゴールを狙う動きに可能性を感じます。堀田を左に入れることで左右の攻撃のバランスが良くなったのは明らかなのですが、まだそれは左の手数が増えただけに留まっている感じ。

 大原がベタ引きなので後ろに4人も残っている必要はなく、セオリー通りSBが頻繁に攻撃参加しますが大した効果はなし。25分あたりから永井監督が両ボランチにしきりに指示を出していました(ゲームが動いているのにベンチを見ている柳田w)が、柳田に前に出ろと伝えた模様。至極当たり前の指示ですがこれも不発。

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<後半開始>

森本→窪田
堀田→庭田

---北本--窪田---
-----庭田-----
-柳田------安藤-
-----高橋-----
西口-矢野--田代-土橋
-----山郷-----

 後半頭からカラ回り気味の堀田を下げて庭田を投入。さらに森本に代えて窪田を投入し右に安藤&土橋を揃えて超攻撃的布陣にシフト(永井の仕掛けはオジェックの5倍速ですなw) 庭田は窪田と絡んでエリア内に飛び出す動きが時折見られましたが、惜しむらくは自らシュートまで持ってゆけません。

 選手交代も空しく局面はほとんど変わることなく時間が経過しましたが、左サイドで粘った北本のクロスがオウンゴールを誘発(現地では安藤が押し込んだように見えましたが)して先制。エリア内に侵入した庭田がクロスをかぶったのがオウンゴールの起爆剤になっていました。

 失点でやや気落ちしたのか大原の運動量が心なしか衰えたようにも見えましたが、浦和も積極的に追加点を取りに行くような動き・意識は見られず、最初から最後まで「形は作れども決定機には至らない」というもどかしい展開。後半半ば以降はボランチの位置でひやっとするようなミスも目立ちました。

<試合終了>

84分:高橋→松田

---北本--窪田---
-松田------安藤-
---柳田--庭田---
西口-矢野--田代-土橋
-----山郷-----

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 勝ちはしましたが、各選手とも笑顔なし。サポも"We are Diamonds"なしで静々と撤収。

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2007.10.14

らーめん宮@川口芝新町

川口の「ぱど」に出てきた店に行ってきました。

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店の構えはどう見ても居酒屋。

中はカウンターが10席ほどとテーブルが2卓あるだけの手狭な店ですがメニューは豊富。TVやスポーツ新聞が置いてあったりする古典的なラーメン屋です。醤油つけ麺(700円)を注文。

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店の説明によるとつけダレは動物系と魚介系のWスープだとのこと。ほんのり酸味も感じられますが、どちらかというと甘味が強い苦手なタイプでした。麺は太めのストレート麺。ちょっと柔らか目ですがつけダレとの相性は問題なし。量は200gとのこと。麺の量の割にはつけダレがやたらでかい気も。また木製のでかいレンゲが付いてきます。

具のメンマ、ナルトはともかくワカメはどうなんでしょうね?つけ麺だと海草臭さが目だってイマイチのような・・・ また肉はほんの申し訳程度しか入っていません。内容は可もなく不可もなくといったところですがこれはちょっと寂しい。肉入りの「特製つけ麺」を食ってくれということなんでしょうな。

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(メモ)大原0 ‐1浦和

(スタメン)
山郷、田代、森本、矢野、西口、高橋、柳田、土橋、堀田、安藤、北本

サブ:池田、木原、庭田、松田、窪田

(前半)浦和がサイドから一方的に攻めているが、クロスの精度が悪く、べた引きの大原を崩せず。安藤へのマーク厳しく、チャンスを作っている割りにはシュートが少ない悪い展開。大原は明らかに引き分け狙い。

(後半)頭から堀田→庭田、森本→窪田と代えたが戦局に大きな変化なし。

左で粘った北本のクロスを安藤が押し込んでやっと先制したが、追加点の気配はなくそのまま試合終了。

当然ながら選手に笑顔なし。

お寒い試合でした。

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2007.10.13

とよま明治村・番外編

(前回からの続き)

ベガルタ仙台がJ2に降格して以来、その噂をとんと耳にしなくなったあの建造物。

森に覆われているとか、土に還ったとかとも言われる、あの無用の長物。

しかし探検隊は登米への道中、とんでもないものを発見したのであった。

( ゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ

キタ━(゚∀゚)━!!!!!

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日本のマチュピチュ、日本のアンコールワットとも称される「宮城スタジアム」は健在でした。

(続く)

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2007.10.12

決起集会の欠席者

浦和、主力組決起集会(報知)

 俺達の報知にしてはたわいのない記事。他のチームならこんな記事絶対ボツやで。

 さいたま市内に集合とあるけれど、たぶん例の焼肉屋なんでしょうなぁ・・・

 で、中村GMのお声がけにも関わらず集まったのは10人。トップで練習している人数からすれば大幅に足りません。

 ベンチ入りメンバーから8人もいない勘定。

 で、大分戦のベンチ入りメンバーから欠席者を推定すると・・・

 ・U-22代表招集の萌。

 ・ワシントン、ポンテ、ネネの3外国人。

 ・家庭サービス大好きの坪井、暢久。

 ・およそ集まってわーわーというのが好きそうにない都築。 

 ・場が荒れるのを嫌って中村GMが呼ばなかった内舘w

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浦和、主力組決起集会(報知)

 赤い悪魔が今季2冠に向け、“決起集会”を開いた。3連休明けの練習再開日となった11日夜、浦和の中村GMが音頭を取り、日本代表DF闘莉王や同DF阿部ら主力10人がさいたま市内に集合。強化サイドとの懇親会に突入した。一方、天皇杯4回戦の相手がJ2愛媛に決定。DF近藤、MF大山ら有望若手が期限付き移籍中で、DF南ら3選手も完全移籍。“宿命の兄弟対決”に中村GMは「みんな本気だろうな」と警戒を高めていた。

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とよま明治村(3)

前回からの続き)

 とよま明治村で旅行ガイドブックに載っているのはおそらくこの辺りまで。しかしそんなことで満足しないのが弊ブログの弊ブログたるゆえんです(ってなんのこっちゃ?)

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 明治村からは少し外れたところにあるオンボロのバスターミナル。門構えがバスターミナルにしてはちょっといかめしい感じですが

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 ターミナルの傍らにはこんなものが。

 それもそのはず、この建物はかつて東北本線瀬峰駅と登米を結んでいた仙北鉄道の登米駅を転用したものです。1968年に廃線。

 国鉄の主要幹線から外れた町を鉄路で結ぶ趣旨で全国各地で軽便鉄道が敷設されましたが、そのほとんどはバスに転換され、今はそのバスすらなくなろうとしています。

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 中に入ると雰囲気はローカル私鉄の駅そのもの。

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 壁には往時を偲ぶ写真がいくつも掲げられていました。

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 バス乗り場側から見ると駅舎そのものですね。プラットホームが随分低い感じがしますが、たぶん地面を嵩上げしたのでしょう。

 こういう風景を眺めながら仙北鉄道の姿を回想・想像するのも大いに結構ですが、あんまり妄想の度が過ぎるとアブナイ人になってしまうので気をつけましょう。

続く

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2007.10.11

とよま明治村(2)

前回からの続き)

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 旧登米高等尋常小学校と並ぶ登米の見所といえば警察資料館。

 1889年の建築で1968年まで登米警察署として利用され、1988年に警察資料館として復元・公開されたもので、旧登米高等尋常小学校と同じく山添喜三郎氏の設計。山添氏は小学校建築にあたって妥協を許さなかった人物らしく、瓦も不良品を徹底的に排除したことから瓦の納入業者がバタバタ潰れたとか、ゆえに人に恨まれて検査のため梯子で屋根に上がったところ梯子を外され下に降りられなくなり、屋根の上で一夜を過ごすことになったという「山添喜三郎伝説」が登米に残っているとのこと。

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 取調室。容疑者がゴザの上で、警察が一段上。江戸の奉行所からなんら変わりがないどころか、椅子に座っている分さらに取り調べ側が偉くなっているような・・・

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 こちらは留置所。隅っこに穴がありましたが、これがトイレ。もちろん留置所内に臭気が漂うので留置所の飯は「臭い飯」というとのこと。

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 こちらは水沢県庁記念館。廃藩置県の後、県の統廃合が進められる過程でほんの短期間ですが登米に県庁が置かれました。この建物はその後裁判所として利用された期間のほうが圧倒的に長く、館内には人民調所が復元されています。

 従って「県庁記念館」という名称は広島カープの大投手川口和久が巨人出身といっているようなものですな。

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 警察資料館から物産センターにかけては極めて小規模ですが、蔵作り風の街並みが残っています。会津若松の七日町に似ていますが、如何せん町が衰退しきっているため、「蔵作り」や「洋館」も数軒しか続かず、ちょっと痛々しい・・・

(続く)

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2007.10.10

寂しすぎないか?

ナビスコ杯準決勝第1戦はガンバ勝利。よくやった!

まぁ残った4チームのうち、ワシは鹿島じゃなければどこがナビスコ杯を取っても良いと思う。日本国外にカップを持ち出されることがあってはならん。

でもさ、万博の観客数8,157人って何よ?

台風が迫り来る中、今年のナビスコ杯準々決勝浦和戦に集まった観客は14,213人。

鹿島のアウェー動員が浦和に比べて遥かに劣り、しかも平日であることは割り引かないとしても準決勝で1万人割れはないだろう。浦和をぶちのめして先へ進んだはずのナビスコ杯はもうどうでもいいのか?

先日タコ殴りしたばかりの鹿島相手では燃えないということなのかもしれないが、早々と敗退した赤サポからすればあまりにも寂しすぎる・・・

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とよま明治村(1)

 「みやぎの明治村」として知られる宮城県登米(とよま)に行ってきました。といってもそもそもどこにあるのかわからない方が大半かと思います。「登米町」(とよままち)は宮城県北東部の内陸。町を東北の大河北上川が貫流するものの、東北新幹線や東北本線、東北縦貫道といった東北のメインストリームとは遠く外れたところにあり、名産ササニシキの田んぼが広がるばかりの過疎地です。

 しかし、そんな寂れに寂れた町に明治期の偽洋風建築がしっかり残っているというのが面白いところ。今となっては随分交通不便な登米ですが、かつては北上川の水運に恵まれたところで、藩政時代には伊達一門登米伊達氏二万一千石の城下町として、明治維新後は北上川を利用した舟運による流通拠点として繁栄していました。また一時期は県庁も置かれるなど現在の宮城県北部から岩手県南部の政治・経済の中心地として機能していました。

 残念ながら東北本線が登米を遠く外れたところに開通し、北上川の水運が衰退すると共に登米も廃れてしまいましたが、それが却って幸いして偽洋風建築物が今に残ることになったのでしょう。

 登米随一の見所は「教育資料館(国重文・旧登米高等尋常小学校)」。

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 コの字型の木造二階立ての校舎。中央に白塗りのバルコニーがデンと突き出しているのが印象的。

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 廊下は吹き抜け。宮城の冬には相当無理があるんじゃないかと・・・

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 学校の外観は洋風ですが、講堂内は純和風。このあたりのミスマッチがいかにも明治。

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 当時の教室の様子も復元されていましたが

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 先生に色気がありすぎるのはいかがなものかと思う。

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 教室内で給食体験も。くじらの竜田揚げが目玉かなぁ・・・ でも周囲にはカレーシチューの香りが漂いまくっていました。なお給食体験を一般開放するにあたっては「サザエさん」でこの教育資料館が採り上げられたことがきっかけになったとのこと。

P.S.

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 大きな日本地図が壁に掛かっていましたが、鹿児島を見ると国鉄大隅線や指宿枕崎線が全線開業していないどころか、鹿児島交通知覧線が健在!!! いったいいつの地図やねん・・・

(続く)

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2007.10.09

オジェック続投へ

新人獲得ニュースでスポニチに出し抜かれる失態を演じた報知ですが、監督人事で巻き返し?

報知は昨年「ギド続投」の勇み足を演じてしまいましたが、あれはフロントが続投の意向を示したのを早とちりしたのでしょう。結局ギドはご家庭の事情で退任の運びとなりましたが、オジェックはそのような問題がないところまで一応念を押しています。

シーズン当初はポゼッション志向&4バックと試行錯誤を重ねたもののドロー沼に嵌り、結局昨年のサッカーに戻ってしまって戦術的な積上げが少なかったのは残念でしたが、皮肉なことにそれによって戦績が劇的に改善。しかも昨年よりもはるかに厳しい日程をこなしながらこれだけの成績を上げていれば1年で契約を打ち切る理由は全くありません。

自分の色を出すことに拘ってチームを崩壊に導いてしまう監督が少なくない中、無理に理想を追わずに適度に妥協するというのはなかなかできそうでできないもの。オジェック色が出るのは来年を待てということなのでしょうか。

P.S.

そしてオフの主役がまたまたご活躍・・・

名古屋、今野獲得へ…ボランチ補強が急務(報知)

|-`)o0 弱くはないけれども優勝争いとは縁遠いほぼ同格のクラブに今野が移籍する積極的な理由がないやん・・・ 今野が金に困っているなら別ですがw

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浦和・オジェック監督続投へ…ACL4強&J1首位独走評価(報知)

 浦和のホルガー・オジェック監督(59)の続投が8日、決定的になった。2位・G大阪に勝ち点6差をつけてJ1首位を独走し、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でも日本勢初の4強進出に導いた実績をクラブ首脳陣は高く評価。契約延長の基本方針を固め、契約更新交渉を行う。

 ACLとリーグ優勝の2冠をにらむ赤い悪魔は来季の常勝軍団強化に向け、重大な基本方針を固めた。「来季の監督人事? オジェック監督を代える理由は何もない。今レッズは新たな歴史を作っている」7日の大分戦を勝ち、地獄の7連戦を6勝1分けで乗り切った浦和の強化幹部はそう証言した。

 オジェック監督は今季終了までの1年契約だが、08年シーズン終了までの1年間の延長オプション付き。強化サイドはオプション行使の基本方針を固めており、今季終了後に改めて契約交渉を持つことになる。

 今季11年ぶりに古巣復帰した指揮官は、選手と対話路線だったギド・ブッフバルト前監督と異なり、あえて選手と距離を置く指導方針から、開幕当初はFWワシントン、MF小野伸二が造反するなど内紛が続発した。だが、6月のA3杯中国大会で選手との会話重視に路線を切り替えたことで関係改善に成功。過密日程の中、選手の体調維持を徹底し、J1連覇とACL優勝という目標達成に近づいていることも、指揮官の評価を高めた。

 「監督も奥さんも日本と浦和が大好き。ギドのようなことはない」と幹部。単身赴任で家庭問題が退任の理由となった前任者との違いも鮮明で、来季第2次オジェック政権は2年目に突入することはもはや決定的だ。

(2007年10月9日06時02分  スポーツ報知)

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こんな浦和駅は嫌だ

浦和駅・京浜東北線1番ホームの一日>

始発入線時: 威風堂々

始発~6時: First Impression

6時~9時: アイーダ(オオーーFORZAウラーワーレッズ!)

事故等で駅構内・ホームに混乱が発生している時: (ババンバ バンバン)うらぁ~われっずっ!

混乱は収まったが電車間隔が空いてしまった時: ウ~ ラ~ ワ~カモンカモンカモン!

ダイヤ回復に努めている最中: アレ浦和(アレーアレーアレーア ウーラワーーーーーー)

9時~正午: ウラーワレッズWE LOVE YOU

正午~17時: ララ浦和(ウラワレッズーっ ウラワレッズー ラララ ラーラ ラーラ ラーラー)

17~19時: 大脱走

19時~21時: Pride of URAWA

21時~終電: We are Diamonds(ダイヤ通り動かなかった日は省略)

<参考>UR:初心者に捧ぐまめちしき

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2007.10.08

高崎、入団内定

城南戦チケ騒動に続いてスポニチが良い仕事をしています。

駒大卒の長身FWといえば誰もが「サッカーが上手いラーメン屋さん」を思い出したことでしょう。

伝統的にポストプレーヤーが育ったためしがない浦和。高ツァになるのか、寛ツァになるのかわかりませんが、「利き足は頭」は禁句の方向で。

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駒大の大砲・高崎が来季浦和入り(スポニチ)

 駒大のFW高崎寛之(21)が来季、浦和に新加入することが内定した。鹿島と2チームに絞っていたが、最終的に昨季のJ王者を選んだ。高崎は身長1メートル86の高さを生かしたポストプレーが武器。ワシントンの来季以降の残留が微妙な中、永井、田中達、エスクデロとは違ったタイプのFWで、待望の和製大砲が加わることになる。来季の入団内定者は、市立船橋高のDF橋本に次いで2人目。 

[ 2007年10月07日付 紙面記事 ] 

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【観戦記】浦和 2-1 大分

20071007oita1

 怒怒哀哀が目一杯詰まった駒場スタジアム。

 浦和がJリーグを代表する強豪になった今でも、駒場で一方的に押し捲られる展開になるとあの日の、あの時の悪夢がフラッシュバックしてしまいます。

 サイドを何度も破られる。ラインが下がって中盤のプレスが効かず、際どいミドルシュートを撃たれる。最終ラインでかろうじてボールを掻き出すもこぼれ玉はことごとく相手に拾われる。

 選手は精一杯頑張って必死に耐えているのだけれどもあと一歩及ばず、ついに堤防決壊。Vゴール制度のあった頃はそんな試合が少なくありませんでした。

 早々と先制したけれども、その後はほぼ一方的に大分の攻勢に晒されて後半に同点に追いつかれる嫌な展開。弱かったあの頃ならそのままあっさり逆転されて、下手をすれば1-4くらいで負けていたと思います。

 しかし、今の浦和は違う。疲労困憊のため運動量で完敗し中盤で劣勢に陥って良いように振り回されても、最後の瞬間で相手のシュートをブロックする強力DF陣がいる。DFの網の目を潜り抜けてきたシュートを間一髪かつ確実に防ぎきるGKがいる。そして劣勢を耐えに耐え、そして数少ないチャンスを確実にものにするスーペルな攻撃陣がいる。

 負けに負け続けたあの頃と似たようなゲーム内容だが結果は雲泥の差。点が入りにくいフットボールならではの結果。

 7連戦の最後の試合。この試合を終えると一息つけることを心の拠所として選手達は頑張っていたのでしょうが、もはや気持ちだけではどうにもならないほど疲れきっていました。長谷部や永井の消耗っぷりは見ていて気の毒になるほどで、オジェックが選手交代を渋るのを訝しく思っていましたが、ワシントンの逆転ゴールをしぶとく守りきって勝ち点3を積み上げ。

 相手からすれば内容では完勝。全く負けた気がしないでしょう(で、妙に気を良くして次節別のチームにボコボコにされるのが下位チームのお約束・・・)が、終わってみれば負けているという横浜戦以来のお馴染みの展開。守りに守って一発を決めるリアリズムの権化。ACLとリーグ戦を併行して闘いながら共に結果を出すチームというものは興業性を犠牲にしないと成り立たないのかもしれません。

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<浦和>

---達也--シトン--
-----ポンテ----
平川--------永井
--長谷部--啓太---
-ネネ--闘莉王-阿部-
-----都築-----

81分:達也→内舘
88分:ポンテ→岡野

 このところ攻守とも精彩を欠いていた暢久はついにスタメン落ち。相馬が負傷中で平川を右に回せないので暢久の代役が悩ましいところでしたが、オジェックはなんと永井を起用。守備重視のオジェックにしては珍しい策ですが、大分が勝ち点1欲しさにベタ引きになると判断してでしょうか? 城南戦で負傷交代した坪井は軽症と伝えられていましたが、大事をとってかこちらもスタメン落ち。代わりにスタメンに入ったのは堀之内ではなく、なんとネネ。ベンチメンバー同士でターンオーバーしてどうすんねんとツッコミたくなりますが、こちらもネネの攻撃力を買っての起用でしょう。現有戦力で考えうる限りでの超攻撃的布陣。

20071007oita2

<大分>

---高松---山崎--
-----梅崎-----
鈴木--------藤田
--ホベルト---エジ---
-上本--森重--深谷-
-----下川-----

83分:山崎→松橋
83分:梅崎→金崎
85分;上本→根本

 大分は出場停止の右WB高橋の代役が謎でしたが、結局藤田を起用(これは大当たりで、浦和の左サイドで精力的に動き回っていました)。

 右WB永井が機能するかどうかがこの試合の鍵でしたが、オジェックの賭けは半ば成功、半ば失敗という微妙な結果に。

 長谷部のパスを受けて右サイドを疾走する永井。クロスをワシントンが押し込んで早々と先制。勝ち点1でも御の字という大分の野望(?)を打ち砕き、永井起用は大成功と思いましたが浦和の苦難はここから始まりました。

 当初から引いて守っているようには見受けられなかった大分ですが、いきなり先制点を取られて一層前に出ざるを得なくなり、むしろそれが却って大分にリズムを与えたといっていいかと思います。

 もともと大分は運動量が多いチームですが、浦和は連戦続きでいつにも増して運動量の差が顕著。中盤のプレスは効かず、サイドでボールをキープされ、WBとDFの間、あるいはWBの裏に走りこんでくる選手を捕まえきれない。クロス精度、シュート精度が低くて助かっているもののヒヤリとさせられる場面が続く気持ち悪い展開。浦和はほとんど反撃らしい反撃もできずに前半終了。

 駒場のピッチ状態が劣悪で、ポンテやワシントンがなかなかフォローにやって来ない味方のために時間を稼ぐべくボールキープを試みるものの、細かいボールコントロールに失敗してボールを奪われる場面も多々。一方の大分は荒れたピッチをものともせず、細かいパスを繋いで来ます。しかも足元から足元へ繋ぐのではなく、スペースへどんどん選手が走りこんで来てそこへボールが出る辺りはいかにも大分。

 後半も達也が惜しいシュートを一つ放ったくらいで大分優勢。永井は先制点をアシストした後完全に消えてしまい、DFラインとほぼ同一平面上の低い位置に押し込まれては苦手の守備に奔走する始末。そして案の定、永井の裏を鈴木に突かれてクロスを藤田に押し込まれてしまいました。何度も同じような攻撃を食らっていましたのでこの失点は驚きも何もありません。

 永井や長谷部は攻守ともほぼ何の役にも立っていない状態で、失点するまでオジェックが両者とも代えずに放置したのは納得いきませんが、同点に追いつかれた浦和は心なしかスピードアップ。万が一の時に備えてここまで省エネサッカーを繰り広げて燃料を蓄えておいたのでしょう。

20071007oita3

 そしてポンテが適当に放り込んだボールをワシントンがDFを背負ったまま胸トラップ&シュートというまるで練習のような砲撃で大分を突き放す。こういう一撃は日本人FWではまず無理で、まさにワシントンならでは。組織的なプロセスもへったくれもない得点でしたが、疲労困憊のチームが勝ち抜いてゆくにはまさにこういう得点が必要です。

 この失点で大分はややがっくり来たのか、あるいは単純に疲れたのか、その後はややプレーが雑になり、相変わらず攻勢に立ってはいるものの浦和の堅陣を脅かすには至らず。オジェックの内舘投入はそこそこ効きましたが(代えたのが達也というのは謎)、その後はポンテを岡野に代えただけで長谷部・永井はなんと最後まで引っ張り、交代枠を1つ余らせて試合終了。どんどん攻撃的な選手を入れてくるシャムスカと比べるとどうにも歯がゆいオジェックの策。守備固めを意図して後半30分くらいで永井→暢久の交代はあると思ったのですがね。

 いつも冷静沈着。相手のラフプレーや疑問符のつく判定にも動じず、じっとベンチで戦況を見つめていることの多いオジェック。この辺がギドとの年季の差でしょうが、この日は珍しくライン際に飛び出して激昂すること2度、3度。なんとか疲れきった選手達を鼓舞して勝ち点を掴み取りたいオジェックなりのパフォーマンスなんでしょうが、あれがこの試合が非常に苦しかったことを象徴していました。もっともパフォーマンス以前にやるべきことがあったように思いますが。

20071007oita4

P.S.

・揉め事があったときに都築が飛び出す一瞬のスピードはFWで通用するように思えて仕方がありません。

・この日はなぜか産業道路に掛かる歩道橋へ誘導する係員がいなかったし、バック2F入り口のチケットチェックもいませんでした。もう駒場の運営方法を忘れてしまったのかなぁ・・・

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2007.10.07

(メモ)浦和2 ‐1大分

(スタメン)ついに暢久スタメン落ち。坪井も大事を取ったか、ネネが久々スタメン。FW陣は三人ともスタメンで超攻撃的布陣?

主審柏原か・・・

(前半)永井→シトンで早々と先制したが、その後は攻守にぐだぐだ。運動量で完敗しており、平川の裏をしょっちゅう突かれて気持ち悪い。

ピッチは最悪でボールコントロールに苦しんでいる模様。

セットプレーでもう一点取らないと守りきれないかも。

暢久がいないとゴールキックのターゲットがいないなあ。

(後半)永井の裏をやられまくってついに失点。永井、長谷部を筆頭に動けない選手多数で暗雲漂ったが、シトンの個人技で突き放す。

その後大分も疲れが見えるがなおも猛攻を浴び、際どいシュートを何本も食らうがかろうじて逃げ切り。

オジェックは交代が遅い上に後手にまわりがちなのでヒヤヒヤさせられる。

内容は乏しいが決定力の差で勝つ恒例のパターン。

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木曽路(5・了)

前回からの続き)

Nagiso

 妻籠からバスで南木曽駅へ。本数が限られているせいか、バスは立ち客多数。

 乗り継ぎの電車まで時間があったので、近隣にある「桃介橋」へ行ってみました。

Momosuke1

Momosuke3

Momosuke2

 老朽化が進んで渡るのはちょっと怖いくらいですが、一見して判るように吊橋の主塔がずいぶん小じゃれています。下部石積み・上部コンクリートの主塔が3基。妻籠宿を見たばかりの眼には時代が一気に明治・大正期にまで進んだように映ります。

 南木曾町のサイトによると桃介橋は1922年(大正11年)完成。大同電力(現在の関西電力)が読書発電所建設の資材運搬路として架けたものとのこと。「桃介」の名は当時の大同電力社長福澤桃介(=日本の電力王として有名)にちなんだもの。

 その後地元住民の生活を支える橋として機能していましたが、修理ができないまま老朽化が進んで一旦通行止めに。しかし、その後近代化遺産としての価値が認められたことを機に橋の復元が実現し(復元に至るまでの紆余曲折はこちらが詳しい)、93年に復元完了。94年には近代化遺産「読書発電所施設」の一部として国の重要文化財に指定されました。

Tumago14

 名古屋圏の木曽川に関西電力が数多くの水力発電所を有しているのは不思議な感じもしますが、これは関西電力の源流となった会社の一つである大同電力が木曽川の水力発電に注力したことの名残に他なりません。先の妻籠宿の近隣にも妻籠発電所があり、こちらももちろん関西電力の所有。

(参考)南木曽の桃介橋、方広寺の羅漢橋、木曽の桟

(了)

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2007.10.06

【観戦記】浦和ユース1 ‐4流経柏

20071006youth1

(前半)なんでもないスローインをDFがクリアミスして8分にいきなり失点。
それで動揺したか、右からのクロスにDFが競り負げ、GKの判断にも迷いがあって10分にも失点。

浦和の快足サイドアタッカーを走らせての攻撃は魅力的だが、柏の中盤のプレスが厳しくて得点機はほぼゼロ。力の差があるようには見えないだけに立ち上がりの失点が悔やまれる。

20071006youth2

(後半)ようやく左サイド攻撃が決まって早い時間帯に1点返したが、FKから二度、三度と押し込まれてまた失点。これはフィジカルの差が出たか。

超前掛かりになってからの4点目は仕方ない。

浦和は勝負を捨てず、ロングボールで前の選手を走らせたり、サイドを突いたりして何度も形は作るがそれまで。ボール回しは上手いが強引な一発がないのが残念。

結果は惨敗だったがやろうとしていることはトップより遥かにおもしろい。1、2年生は来年が楽しみ。

20071006youth3

※ユースのユニがトップと同じ浦和って珍しいのか?

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大分戦プレビュー

<前回(大分 2-2 浦和)のおさらい>

・大分のリスタート時にやや集中を欠いて早々と高松のゴールを許すが、セットプレーから阿部の2ゴールで逆転
・後半半ばから中盤の走り負けが顕著になり、危険な香りが漂いまくっているにも関わらずオジェックは動かず。
・遅まきながら放った手はワシントンに代えて堀之内。しかし堀之内のポジションがやや曖昧・・・
・堀之内がファウルを取られて、そのFKから同点弾を叩き込まれての引き分け。
・この試合はどう考えてもオジェックのミスがもたらした引き分けだと思う。

<前節:G大阪 1-0 大分>

---高松---山崎--
-----梅崎-----
鈴木--------高橋
--ホベルト---エジ---
-藤田--森重--深谷-
-----下川-----

・残留争いに巻き込まれ、アウェーで強敵相手に勝ち点1が欲しい大分は専守防衛。シュートはわずかに2本。
・狙いは九分九厘成功したが、最後にバレーに叩き込まれた。

<追加情報>

(大分)

・中断期間中にホベルト、エジミウソン、鈴木を補強し、梅崎を召還。4月に対戦した時とは全く別のチーム。

・高橋、イエロー累積で出場停止。

・梅田、サテライト戦で一発レッドをもらって出場停止。

・松橋優、G大阪戦で全治3週間の負傷。

・GK西川が故障から復帰か?

(浦和)

・伸二、左足首故障で長期離脱の見通し

・相馬、エスクデロもリハビリ中。

・坪井、城南一和戦で負傷したが軽症の模様。

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2007.10.05

ベストメンバー規定の存廃問題

 犬飼発言への批判が「ベストメンバー条項」の存廃問題にまで発展。しかし、鬼武チェアマンが早々に同条項を見直さないことを明言してしまった(相変わらず現状改革意欲に乏しい鬼武・・・)ので、本件について長々と述べるのもどーかと思うので、私論のポイントだけ。

・「ベストメンバー」で試合に臨むのは各クラブのモラルの問題。

・何が「ベストメンバー」かを定義するのは技術的に非常に難しい。

・ゆえにモラルの問題をリーグが強制力を持った規則(強行規定)で縛るのは無理がある。

・従って「ベストメンバー規定」は精神規定(第42条1項)に留め、「ベストメンバー」を外形的に規定した第42条2項は撤廃すべき。

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 川崎が現行規定を遵守しているにも関わらずJリーグからお叱りを受けたのは理不尽きわまりないことですが、それは図らずもベストメンバーを外形的に規定することがいかに難しいかという問題を露呈したように思います。

 なおベストメンバー条項の存置理由を八百長防止に求める意見も見受けられますが、八百長は本規定の有無に関わらず生じうる問題。むしろ「駒落ち」のようなあからさまなやり口で八百長を仕組むほうが実際問題として考えにくいかと。

(参考)ベストメンバー規定

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黄色い奴らがやってくる!

ぼっ発!浦和対城南“チケット戦争” (スポニチ)

さくさくチケット買わないと黄色い奴らに埼スタを占拠されるぞ(#゚Д゚) ゴルァ!!

とかそういう煽りは他の方に任せるとして、俺たちの報知としては特オチなんじゃないでしょうかね、このネタ。浦和のパートナーである日刊氏ねよりは浦和に食い込んでいるものの、俺たちの報知には遠く及ばないスポニチとしてはなかなかの快挙。

とか、そういうツッコミはさておき「ACLでは規則によりアウエー用入場券は収容人数の5%と決められている」というのは全く知りませんでした。すると

全州スタジアムのキャパ約4万人のほぼ1/10を埋めたうぃあーはいったい何だったんだ・・・・

という結論になります。

全北現代のご配慮、誠に御礼申し上げますということでしょうなぁ・・・

P.S.

スポニチ記事にある04年ACL「横浜Mvs城南一和」@三ツ沢の観客数は9605人。

その半分が黄色い奴らだったとすると、その数約5000人弱。

しかもこれはグループリーグでの数字だからノックアウトステージ第2戦ともなるとその数が増えることは十二分に予想され、城南の6000人要求はあながち根拠がないわけではない。

鞠公式サイト参考

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ぼっ発!浦和対城南“チケット戦争” (スポニチ)

 日韓の“場外戦”がぼっ発した。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第1戦の城南戦を終えた浦和は4日、韓国から帰国した。アウエーでの死闘は2―2に終わり、24日の第2戦に決勝進出を懸ける。城南側からは早くも埼玉スタジアムでの決戦に向け6000枚分のアウエー席入場券を要望されたが、浦和側はこれを拒否。早くも戦闘モード全開となってきた。

 浦和が、容赦なく城南の要求を突っぱねた。前日の第1戦で2―2の死闘を終え、この日、韓国を旅立つ直前のことだ。決勝進出が懸かる第2戦(埼スタ)に向け、城南側から早くも「6000枚分の入場券を購入したい」と要望された。だが浦和側は「用意できるのは3000枚」とこれをきっぱりと拒否。日韓の場外戦がぼっ発した瞬間だった。

 ACLでは規則によりアウエー用入場券は収容人数の5%と決められている。6万収容の埼スタでは3000人。浦和のさじ加減で修正は可能だが、許さなかった。決勝切符を争う大一番は場内を赤く染め、ACL史上初の5万人動員を狙う。おまけに城南はかつて04年のACL横浜戦で系列組織に動員をかけ、三ツ沢の半分以上を埋めた実績も持つ。中村GMは「異様な雰囲気だった」と当時を振り返ったが、もちろん同じことはさせない。

 場外戦はそれだけではない。第1戦で浦和は城南の用意したホテルを自らの判断で変更。「機密事項を話すミーティング室が用意されてなかった」ためだ。だが、そこで問題となったのがホーム側の負担する滞在費。城南はホテルの変更で増額した分の費用負担を渋った。浦和側は「うちは自前で負担することは可能だが、第2戦で同じ扱いにしますよ」とやり返したという。

 第1戦を終え、クラブ関係者は「今季最強の敵」と口をそろえた。だからこそ決勝進出に向けてなりふり構わない。10・24決戦を前に早くも嵐の予感が漂ってきた。

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2007.10.04

エジプト戦召集見送り?

 ダメ元でも言ってはみるもんですね。

 「休みから学ぶものはない」のが信条のオシムですから、単なるリップサービスに終わる可能性が高いと思いますが・・・

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浦和勢の招集見送りも ACLでオシム監督配慮

 9月のオーストリア遠征後に休暇を取っていたサッカー日本代表のオシム監督は4日、エジプトと対戦するアジア・アフリカチャレンジカップ(17日・長居陸上競技場)のために成田着の航空機で来日した。
 オシム監督はJリーグ1部(J1)浦和がアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で健闘していることを喜び「日本中が浦和のACL優勝を望んでいると思う。こちらも手を貸したい」と話した。エジプト戦は年内最後のフル代表戦だが、過密日程の浦和勢の招集を見送ることを含め、何らかの配慮をする方針だ。
 また、欧州組は招集しない姿勢で「(国内組から)何人か新しい選手を呼ぶ可能性がある」と話した。U-22(22歳以下)日本代表の選手は、同じ17日に行われる北京五輪アジア最終予選C組のカタール戦(ドーハ)を優先する。

[ 共同通信社 2007年10月4日 19:25 ]

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【TV観戦記】城南一和 2-2 浦和

 いったんは逆転に成功しながらも残り10分ほどで同点に追いつかれるという浦和らしくない試合運び。しかし、アウェーで2点取っての引き分けは限りなく勝ちに等しい結果。前節新潟戦から中2日でのアウェー戦だったことを考えれば上出来といって差し支えありません。

 ただ城南一和は前年Kリーグチャンピオン、しかも今年も首位を走るだけあって手強いチームでした。全北現代がラフプレーだらけの糞チームだったのに対し、城南一和は実に闘い甲斐のあるチーム。Kリーグが全北現代のようなDQNチームばかりではないことが判っただけでもこの一戦は意義深いものがありました。

 韓国にせよ豪州にせよ、代表が死闘を繰り広げている国は、そのトップクラブもやはり強敵。Jリーグという半ば閉じた世界の中でいつもほぼ同じ面子で勝ったり負けたりを繰り広げているだけでは世界の中での自分のクラブの位置なんて絶対に判らない。強敵と何度もガチンコで闘ってアジアレベルとはいえ浦和の位置を相対比較・確認できただけでACLに出た甲斐があったというものです(ACLを単なる罰ゲームと捉えているクラブには縁遠い話でしょうが)

 雨でピッチはややスリッピー。坪井のトラップミスを掻っ攫って一気にゴールを陥れた辺りは敵ながら天晴れ。相手の凡ミスを確実に得点に結びつけるあたりはさすがです。

 先制した後の試合運びにも城南の余裕を感じました。浦和がボールをキープする時間帯が長いのですが、浦和のFW、特にワシントンにボールが入った時は数人がかりで押さえ込んできます。そして浦和が攻め倦んでボールを失ったところからカウンターを仕掛けるのがおそらく城南の狙い。

 浦和は平川を使って何度か左サイドから攻めこむものの、これはほとんど得点機に繋がらず。右サイドの暢久は守備に力点を置いたためかほとんど攻めに絡まず。それでもワシントン、ポンテ、達也の3人で2、3度得点機を作っていますので全く城南に歯が立たなかったわけではないのですが、ほぼ城南のペースで前半終了。

 しかし後半頭から城南の監督は何を考えたのか、10番イタマールに代えて長身の9番キム・ドンヒョンを投入。イタマールと11番モッタのコンビは浦和守備陣にとって厄介な存在だっただけに、この交代は意味不明でした。

 立ち上がりに浦和の中盤がDFラインに吸収される最悪の状況になって際どいシュートを何度か撃たれましたが、そこをなんとか凌いで浦和が反撃。相手のクリアボールを拾ってポンテがふわりと上げたクロスはワシントンを越えて達也へ。城南DF陣はシトンに気を取られたのか、小さな達也のヘッドが見事に決まりました。なんだかんだといっても前の3人で点を取ってしまうのは浦和の基本仕様。

 その後はお互い攻め合いの様相になり、ワシントンがエリア内でキム・ドンヒョンに押し倒されてPKゲット。ポンテがそれを決めて逆転に成功。

 疲労の色が濃い浦和の面子をどこでどの選手に代えるかが見物でしたがオジェックの打った手はなんと坪井→堀之内。坪井は失点の切っ掛けとなった凡ミスがあったとはいえそれ以外はそんなに悪くなかったので、何かアクシデントがあったとしか思えない交代。

 点を取らないといけない城南がどんどん攻撃的な選手を入れて傘にかかって攻めて来るのに対し浦和は最終ラインで必死に防戦。時間が経つにつれて城南にも疲労から来るものと思われるミスが目立ち始めてなんとか浦和が凌ぎきるかと思いましたが、残り10分余で失点。

 もっとも後半は何度かサイドをぶち破られては最後はバーに助けられたり、相手のシュートミスに助けられたりといった状況でしたので、同点弾を浴びるのは時間の問題。むしろ2点目を先に取られなかっただけ幸いといわざるをえないでしょう。

 攻められっぱなしでカウンターが効かなくなっている時間帯に永井、あるいは岡野の投入が待たれましたが、永井が投入されたのは同点に追いつかれた後。オジェックは相変わらずあんまり選手交代が上手くありません。

 アウェーで2点取っての引き分けというのは勝ちに等しい結果ですが、サイド(特に右)がやられ易いとか、中盤から飛び出してくる選手を捕まえられないとか、3バックの浦和が3トップのチームに対峙する場合の弱点を曝け出してしまったのも事実。瓦斯だとか甲府だとかJリーグの中下位レベルのチーム相手ならなんとでもなりますが、Kリーグのトップチーム相手ではこのままではやや心もとない感じ。

 シーズン当初のオジェックなら4バックにシフトしそうなものですが、相手の手の内が判った時点でオジェックはどういう手を打ってくるのでしょうか。無為無策で臨んで撃ち合いに持ち込まれる最悪シナリオだけは勘弁してもらいたいものです。

 まぁ第1戦で事実上決着をつけてしまうような大人気ないことはせず、不必要なほどに最後の最後までファン・サポーターを飽きさせないというのは浦和営業の常套手段。第1戦もそのシナリオに忠実に従っただけかもしれませんが(^^? 

 真紅の埼玉スタジアムでの決戦こそ臨むところ。平日ではありますが、シドニー戦を上回る5万人のファン・サポーターで強敵城南一和を迎撃したいものです。

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<浦和>

---達也---シトン-
-----ポンテ----
平川--------暢久
--長谷部--啓太---
-阿部--闘莉王-坪井-
-----都築-----

67分:坪井→堀之内
82分:達也→永井
93分:暢久→細貝

P.S.

・審判団に特に怪しげなところはなく一安心。たぶん城南サポ的には暢久がPKを取られなかったのが納得いかないと思いますが、それはその後の阿部のシミュレーションで主審なりに帳尻を合わせているような・・・

・雨のためか都築に心なしか安定感がなく、それ以上に暢久が攻守にわたって精彩を欠いていたのは気になりました。相馬の負傷で平川を右WBに回せないのがなんとも痛恨。WBの人材不足で暢久を休ませられないのでしょうが、暢久はかなり気の毒な状態。シーズン初めならオジェックも右WBに細貝を入れたかもしれませんが、目先の勝ちが大事な今となってはなかなかそういう冒険はやりにくいのでしょうなぁ・・・

・謎の坪井交代はやはりアクシデント。

●堀之内聖選手(浦和):

「ツボ(坪井)が傷んだこともあって、早い段階からいつでもいける準備だけはしていた。何とか2対1のまま凌げればよかったが…。」(J's Goalより抜粋

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2007.10.03

(メモ)城南一和 2-2 浦和

(スタメン)

オジェックは頑なにスタメン固定。ローテーションに従って新潟戦から永井に代えて達也を入れたのみ。城南は負傷と伝えられていたFWモッタがスタメンに!

(前半)

立ち上がりはいつになく積極的。しかし坪井のトラップミスを攫われてカウンターを食らい、モッタが先制!

その後も浦和がボールをキープする時間こそ長いものの決定機は少なく、むしろ浦和にボールを持たせてカウンターを狙う城南の狙いに嵌っている感も。左から盛んにサイド攻撃をかけているが、平川から可能性のあるボールが入ったのは一度きり。シトンへのマークは厳しい。

ただシトン、ポンテ、達也の3人でチャンスは作れているので同点は可能かも。

暢久がPKを取られなかったのと、阿部がシミュレーションを取られたのはおあいこか。

4-3-3の城南にサイドを決定的に破られた場面はないが、左SB22番の攻撃参加には注意。またセットプレーやクロスボールを放り込んだ後、GKに対して激しく競りかけてくるのは怖い。GKへのファウルを取られず、こぼれ玉を蹴りこまれたりするから。

(後半)

城南、イタマールを下げてキム・ドンチョンを入れる謎の交代。

立ち上がりに際どいミドルを2本撃たれるがそこを凌いで、ポンテ→達也で同点。

さらにシトンが押し倒されてPK獲得→ポンテが決めて同点。

しかし、そこでオジェックは坪井→堀之内の謎の交代。

交代はほとんど機能せず、城南の猛反撃を凌ぎきれずに右サイドを完璧に崩されて同点弾を浴びる。

それまでもバーに助けられるなど絶体絶命のピンチが2度あったから同点弾を食らうのは時間の問題だった。

それでもアウェーで2点取っての引き分けは勝ちに等しい引き分け。中2日でアウェーに乗り込む厳しい条件下で皆よくやった。

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謎の仕込み

・高級車 → 韓国製

・勝利しただけで、一気に大富豪になるとまでいわれる額 → 北朝鮮なら大富豪になるといわれるまでの額

・スタンドが城南サポーター一色に染まる → 黄色いかかし

とそれくらいの仕込みはさておき、 

主審も「韓国にとって相性は悪くない」(金記者)というカタール人が務める予定だ(・∀・)ニヤニヤ

というのが不気味ですなぁ・・・ 主審が妙にさっぱりした顔つきになっていたら要注意。石鹸臭かったら要警戒だ!

しかし、俺たちの報知はネタに困ると韓国紙の記者におねだり作戦。向こうのスポーツ紙は日本以上に経営が苦しいようなので浦和の情報を小出しにしただけで喜んで飛びついてきたのかも。

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達也、耐えて耐えてカウンター1発!…浦和3日ACL準決勝(報知)

 ◇アジア・チャンピオンズリーグ準決勝第1戦 城南―浦和(3日午後7時・城南) 浦和は2日、当地の炭川総合運動場で公式練習を行った。相手の城南が勝利ボーナスとして高級車1台、多額の現金支給を約束していることが判明。さらに大量の観客動員も見込まれ、これまで以上に激しい試合が予想されるが、我慢を覚悟。FW田中達也(24)らは、カウンターでの1―0での勝利を誓った。

 浦和にACL最大の試練が訪れる。城南が内々に「にんじん作戦」をとったことが判明。勝利なら各選手に高級車1台の支給を約束。さらにsportalkoreaの金成珍記者は「勝利しただけで、一気に大富豪になるとまでいわれる額をボーナスとして用意している」と明かした。

 試合当日は、スタンドが城南サポーター一色に染まることが確実。主審も「韓国にとって相性は悪くない」(金記者)というカタール人が務める予定だ。浦和には中国で開催されたA3杯(6月)で0―1で敗れただけに、チーム、サポーター全体にリベンジの思いが強く充満している。

 そのA3杯では、乱闘寸前に発展。全北が出たACL準々決勝でも激しい試合になるなど、浦和相手だと荒れる試合が多い。今回はボーナス、決勝進出がかかる大一番だけに、金記者は「城南選手はファイトするつもり。乱闘は避けられないかも」と話した。

 これに対し、浦和は「我慢」を徹底。FW田中は「韓国のチームとは何回もやっている。激しいチームには組織的な守りで対抗する」と対策を披露。「速い攻めで何とか1点を取りたい」どんよくにアウェー勝利を狙っていくつもりだ。

 オジェック監督は「A3のときとは、場所も時期も違う。過去のことは関係ない。チームのクオリティーはすごく高い」と城南への警戒心を強めた。韓国の建国記念日に行われるクラブ韓日戦。アジア制覇をもくろむ赤い悪魔に、黄色い壁が立ちはだかる。

 ◆名古屋ワシ獲り指揮官びっくり オジェック監督は、名古屋がFWワシントンの獲得に乗り出していることに驚きを隠せなかった。公式会見で韓国メディアから質問を受けると、「びっくりしている」と告白。それ以外は言及しなかったが、エース離脱危機に動揺した様子だった。

(2007年10月3日06時03分  スポーツ報知)

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2007.10.02

ダメ元精神

結果的に事態改善には全く繋がらないことも世の中ままあるけれど、それでも言うべきことはしっかり言っておくことは大切やね。

まぁ韓国の運営とオシムの合宿を同列に並べるのも何ですがw

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浦和が韓国入り 安全確保要請へ…3日ACL城南戦(報知)

 【ソウル(韓国)1日】浦和が1日、羽田空港から空路、ソウル入り。連戦の疲労を考慮して、練習はせずに市内のホテルで休養した。2日には両クラブ間でマネジャーズミーティングが行われるが、浦和は城南に対し、試合進行における安全確保の要請を行うことが分かった。26日のアウェー、ACL準々決勝・全北戦では、相手サポーターが花火、発煙筒、ペットボトルの投げ入れと過激な応援を繰り返した。韓国では黙認されているが、浦和は「身の危険」の見地から改善を訴えていく方針だ。

(2007年10月2日06時03分  スポーツ報知)

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浦和が闘莉王ら代表合宿参加の遅れを要請(日刊)

 浦和の中村GMは1日、週明けの8日にも予定される日本代表の合宿に闘莉王ら代表勢の参加を遅らせる要請を日本協会に行ったことを明かした。日本代表はエジプト戦(17日、長居)に向けた代表合宿を週明けから試合前日まで行う予定だが、中村GMは「ACL準決勝が決まった。アジア制覇のため、うちの選手が休む時期は来週の1週間しかない」と説明。先月28日に日本協会の小野技術委員長にも浦和側の意向を正式に伝えたという。オシム監督が来日する今週末にも結論が出ることになりそうだ。

[2007年10月2日9時9分 紙面から]

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オフの主役

オフの主役といえばやっぱり名古屋ですね。

シーズン中はぱっとしませんがw

そしてオフの主役とはいえ、結果は大抵不首尾に終わるというオチまでついていますがw

今季のワシントンはチーム得点王ながらも如何せん怪我等による欠場が多く、ナビスコ杯準々決勝を欠場、ブラジルに帰国した以降はほとんど稼動していない状態。アウェー広島戦でようやく復帰したものの、欠場している間に永井&達也の2トップが結果を残しつづけているため、オジェックのファーストチョイスから外れてしまった模様。

従って来季も浦和がワシントンと契約を結ぶかどうかは、今後の連戦の中でのワシントンのパフォーマンス次第でしょう。達也温存でワシントンがスタメン出場した横浜M戦、新潟戦を見る限り、うーんというところ・・・ 年齢的な問題もあるので新外国人FWを獲得する可能性のほうが高いと思います。

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名古屋ワシントン獲り 浦和契約満了で移籍金ゼロ(報知)

 名古屋が来季補強の目玉として、浦和FWワシントン(32)の獲得に乗り出していることが1日、明らかになった。今季リーグ戦38ゴールという深刻な得点力不足の特効薬として、名古屋は昨季の得点王に対するオファーを水面下で準備している。今季限りで浦和と契約満了となるワシントンは、移籍金ゼロ。浦和との契約交渉の結末次第では“ワシ砲争奪戦”が今オフ勃発(ぼっぱつ)する。

 来季のタイトル奪取を狙う名古屋が、J1最強ストライカー獲得作戦を発動させた。

 名古屋関係者によると、同強化サイドは現在11位と低迷するチーム再建に、今季リーグ12位の38得点(27節終了時点)という決定力改善を最重要課題に挙げた。06年夏に加入したノルウェー代表FWフローデ・ヨンセン(33)はチーム最多の今季10得点を記録しているが、左太もも裏肉離れで現在リーグ戦7試合連続欠場。回復が遅れるエースの代わりに、浦和FWワシントンを補強の目玉にリストアップ。水面下で正式オファーの準備に突入した。

 昨季リーグ戦26試合26得点という絶大な決定力を誇ったワシントンは、3億円(推定)に迫るJ最高年俸男だが、今季終了時点で浦和と契約満了となり、移籍金はゼロとなる。05年、アトレチコ・パラナエンセ(ブラジル)から移籍後、リーグ戦通算79試合59得点という驚異的なストライカーを年俸分の支払いだけで獲得できるメリットが名古屋にはある。

 一方、司令塔MFポンテ(30)とすでに最長で09年シーズン終了までの再契約を結んだ浦和だが、ワシントンの来季については「まだ白紙」(強化幹部)という状況で、来月中にもワシントン側と去就会談を持つ見込みだ。

 練習態度もまじめで優等生だが、今季序盤はホルガー・オジェック監督との確執が表面化。3月7日のACL1次リーグ、ペルシク・ケディリ(インドネシア)戦では途中交代に激怒。ユニホームをベンチ方向に投げ捨てたまま帰宅し、造反者第1号となった。4月28日には練習方針の相違から衝突し、練習を途中でボイコットした。8月には左太もも肉離れで治療のためにブラジルに帰国し、長期離脱も重なり、今季はリーグ戦20試合出場11得点。「試合数が少なすぎる」と嘆くが、この日午後、ACL準決勝初戦、城南一和(韓国)戦を控えるチームとともに韓国遠征に出発。今後の去就会談の結果次第では、今オフ、名古屋のみならず、ワシ砲の争奪戦が幕を開ける。

(後略)

(2007年10月2日06時04分  スポーツ報知)

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2007.10.01

ポンテ、最長09年まで契約延長

さすが俺たちの報知は仕事が早いな。

浦和各所でなにげに奥様と一緒に買い物している姿を目撃されているポンテ。

浦和レッズというクラブもさることながら、適度に都会、適度に田舎な浦和の街を気に入ってくれたのでしょう。

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ポンテ残留弾!浦和3戦連続完封勝利…J1第27節(報知)

◆J1第27節 浦和1―0新潟(30日、埼玉スタジアム) 浦和がホームで新潟を1―0と振り切り、2位G大阪との勝ち点差を再び6に広げた。後半42分に決勝ゴールを決めたMFポンテ(30)は、スペイン名門クラブなどからのオファーを固辞し、最長09年シーズン終了までの契約を結び直したことが判明。優良助っ人の忠誠心でチームは公式戦3連続完封勝利を挙げ、3日のアジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL)準決勝・城南一和戦に向け、勇躍敵地へ乗り込む。

(中略)

 8月25日のF東京戦以来の今季6得点目。左手にキスするパフォーマンスでダニエレ夫人に決勝弾をささげた英雄は、浦和と長期契約を結んだ。今季終了時に満了予定だった契約を1年延長し、更に1年再延長のオプション付き。05年夏に移籍してきた司令塔は、現状で09年シーズン終了までの在籍が保証された。

 「確かに新たな契約を結んだ。いろいろなオファーはあったが、ここには素晴らしい選手、常に優勝を狙う最高の環境がそろっている。何より私も妻も浦和を愛している」。ドイツの強豪レバークーゼン時代に欧州CLで活躍した実力者の代理人の下には、今夏、スペインの名門ビジャレアルやブンデスリーガのチームなどから獲得の申し出が極秘裏に届いていた。

(後略)

(2007年10月1日06時02分  スポーツ報知)

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【観戦記】浦和 1-0 新潟

 疲労困憊のチームと怪我人だらけのチームの一戦。珍しく水が溜まったピッチコンディションにも苦しめられて双方凡ミス続出で内容はお粗末そのもの。前半30分くらいから浦和がゲームを支配するも得点機は少なく、引き分けやむなしと思われましたが、ポンテが暗雲を一気に振り払ってくれました。リーグ&ACL制覇というはっきりとした目標をもったチームと、もはや優勝にも降格にも関係がなくだらだらとボールを動かしているだけのチームの差が最後に明暗を分けたような気がします。

 もっともこの試合を含めて残りわずか8試合。リーグ戦も3/4を終えて第4コーナーを回った時点ゆえもはや内容なんてどうでもよく、ただただ勝ち点3を取ることが大事。その意味ではポンテのゴールはまさに値千金。

 昨年は28節ホーム川崎戦で引き分け、その後もリーグ優勝目前でなかなか勝ちきれずに苦しみました。リーグチャンピオンとなった今年は昨年との違いを見せてくれるのでしょうか?

20070930niigata

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<浦和>

---シトン--永井--
-----ポンテ----
平川--------暢久
--長谷部--啓太---
-阿部--闘莉王-坪井-
-----都築-----

78分:永井→岡野

 勝ったことが全てとはいえ如何せん内容の乏しい試合なので大して書くことはありませんが、一応備忘録をば。

 「俺達の報知」がいち早く報じているように全北現代戦で足首を削られまくった達也は大事を取って欠場。それは読み筋だったのですが、このところ交代出場ばかりの伸二がベンチにもいないのは不可思議。風邪でも引いたのでしょうか?(これも俺達の報知によると左足首痛とのこと。うーん、肝心な時に・・・) ポンテや闘莉王も欠場との報もありましたが、やはりというべきか、オジェックは非情の強行出場。ローテーションを明言しているFW陣以外はいつものメンバーで押し通すつもりなのでしょうか?

<新潟>

---深井--矢野---
-坂本------寺川-
---シル--本間---
中野-千葉--千代-三田
-----北野-----

67分:深井→河原
89分:坂本→松下

 新潟はマルシオがイエロー累積で出場停止。エジミウソンが怪我で欠場。内田、永田といったレギュラー格も怪我と大幅な駒落ち。

 立ち上がりの浦和は芳しくありませんでした。案の定動きが悪く、新潟にボールを支配されて最終ラインで何とか掻き出すもののそのこぼれ玉を悉く拾われる最悪の展開。たまにポンテにボールが回ってもそのフォローが遅い。ポンテが必死にキープするも虚しく、ついには潰されるの繰り返し。

 新潟は浦和の右サイドで数的有利を作ってのクロスがそこそこ有効。しかし押し気味だった前半30分くらいまでに枠内シュートを一つも撃てなかったのですからこの日の新潟は引き分けならともかく(守備は最後まで破綻していませんから引き分けに持ち込める可能性は非常に高かった)、勝ちは難しかったと思います。左サイドからもたまに攻めてきますが、右SB三田のクロスがへっぽこなのはサテライト戦で確認した通り。

 また矢野は元気に最前線で動き回って浦和にフォアチェックを掛けるとともにポストプレーをこなしてますが、全く前を向けない(向かない?)ので怖くもなんともなし。深井に至ってはあさっての方向にドリブルしてボールロストの繰り返しで劣化が激しい模様。この2トップで浦和相手に点を取るのは無理でしょう。

 新潟の攻勢を一頻り凌いだ後は、左WB平川を軸に浦和が反撃。闘莉王が盛んに攻撃参加しはじめ、浦和はサイドから何度も攻め立てますが得点ならず。ラインを高く保ちたい新潟も結局完全に押し込まれてエリア周辺にベタベタ人を貼り付けるだけになってしまいましたが浦和はその人垣を崩すアイデアに乏しく、前半終了間際と後半立ち上がりに闘莉王が際どいシュートを放ったのみ。ベタ引きの相手にミドルシュートが撃てないのは浦和の悪いパターン。

 マリノス戦同様後半の早い時間帯に勝負をかけたのでしょうがチャンスを作りながらも得点なく、その後浦和は急速に消耗。最も元気なはずのワシントンは新潟守備陣の厳しいマークを受けて精彩を欠き、中盤より前の選手でまともに動いているのは啓太のみという惨状。闘莉王も疲れたのか後半半ばからは後ろに下がったままで、代わりに阿部が2度ばかり攻撃参加してきてシュートまで行きましたがこれも決まらず。

 後半半ば以降はチャンスと見て前に出た選手がおいそれと戻って来れなくなってしまいましたので、鋭利なカウンターを持っているチーム相手なら負けていた可能性が極めて高かったでしょうが、幸いにもこの日の新潟は刃物を持っていませんでした。交代出場のえなりはシュートゼロ。

 達也・伸二をベンチに入れていないため交代要員の攻め駒は岡野と小池のみ。従って選手交代で局面を変えようにもやれることに限りがあるわけで、私は何の役にも立っていない暢久に代えて岡野だと思いましたが、オジェックは永井→岡野を選択。それも一理ある選択ですが、残念ながらその後岡野をサイドのスペース(といってもさほど広大なものではありませんが)に走らせるという単純な攻撃はほとんど見られず、ゆっくりボールを回してサイドからクロスとワシントン頼みの攻撃に終始。これじゃ何のために岡野をFWに入れたのかさっぱりわかりません。

 攻めの大駒が不発に終わり、頼みのポンテも疲れ果ててトラップミスが続発。浦和はサイドの守備が疎かになりはじめてヒヤッとするクロスを送られるようになり、引き分けやむなしと思いましたが、最後の最後でポンテが会心の一撃!!! Jリーグにいること自体が反則と言われる漢が大仕事をやってくれました。

 ロスタイムは3分と意外に長かったのですが、1点を守ることにかけては浦和は実に上手い。新潟の放り込みを難なく凌いで試合終了。一旦ロッカーに引き上げたポンテをサポーターは無理やり(?)呼び戻して盛大に歓迎。いやぁ、神様、仏様、ポンテ様。

P.S.

 大胆にも埼スタでわざわざスピーカーを使って赤サポを煽る新潟サポが出現。牧歌的だった新潟サポも変われば変わるもんですね。

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