とよま明治村(2)
(前回からの続き)
旧登米高等尋常小学校と並ぶ登米の見所といえば警察資料館。
1889年の建築で1968年まで登米警察署として利用され、1988年に警察資料館として復元・公開されたもので、旧登米高等尋常小学校と同じく山添喜三郎氏の設計。山添氏は小学校建築にあたって妥協を許さなかった人物らしく、瓦も不良品を徹底的に排除したことから瓦の納入業者がバタバタ潰れたとか、ゆえに人に恨まれて検査のため梯子で屋根に上がったところ梯子を外され下に降りられなくなり、屋根の上で一夜を過ごすことになったという「山添喜三郎伝説」が登米に残っているとのこと。
取調室。容疑者がゴザの上で、警察が一段上。江戸の奉行所からなんら変わりがないどころか、椅子に座っている分さらに取り調べ側が偉くなっているような・・・
こちらは留置所。隅っこに穴がありましたが、これがトイレ。もちろん留置所内に臭気が漂うので留置所の飯は「臭い飯」というとのこと。
こちらは水沢県庁記念館。廃藩置県の後、県の統廃合が進められる過程でほんの短期間ですが登米に県庁が置かれました。この建物はその後裁判所として利用された期間のほうが圧倒的に長く、館内には人民調所が復元されています。
従って「県庁記念館」という名称は広島カープの大投手川口和久が巨人出身といっているようなものですな。
警察資料館から物産センターにかけては極めて小規模ですが、蔵作り風の街並みが残っています。会津若松の七日町に似ていますが、如何せん町が衰退しきっているため、「蔵作り」や「洋館」も数軒しか続かず、ちょっと痛々しい・・・
(続く)
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