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2007.10.22

【観戦記】日テレ 3-0 浦和

20071021ver1

 0-3

 奇しくも鴻巣で惨敗を喫した前回対戦と同じスコアとなりましたが内容は格段にマシ。大差がつきましたが選手達は(致命的なミスもあったとはいえ)精一杯やっており、戦力差を考えれば特に下を向くような内容ではなかったかと思います。テクニックでは全くかなわない相手に運動量でも優位に立てなければどうしてもこういう結果になってしまいます。

 またベレーザ相手に特段の策を講じることなく、自然体でがっぷり四つに組むことを指向して闘えば実力差通りの結果になる確率が極めて高いのは自明。永井監督は相手に応じて戦い方を変えるということは全くと言ってやりません。それは練習時間が短くて複数の戦術をこなせないためなのか、あるいはそもそも複数の戦術をこなせるレベルにある選手が少ないためなのか、その理由は憶測の域を出ません。しかし非常に不本意な出来に終始した前節大原戦と同じスタメン、同じ選手交代でベレーザと闘っても良い結果になる可能性は極めて低いかと。

 おまけに浦和がこれといったミスをしなくても個人能力差で1点取られてしまうくらいの相手に対して、2度も大きなミスを犯してしまっては大差がついてしまうのはやむを得ないでしょう。

 ベレーザのテクニックは一枚も二枚も上。浦和が必死にプレスを掛けても簡単に交わされてフリーな選手にパスを回され、浦和はボールが取れずに疲労するばかり。ベレーザの運動量が落ちて浦和がようやくボールを奪いだした頃にはもう疲労困憊で攻めの形を作れず。気持ちが焦っているためか、中盤でボールを奪っても前線へのフィードやパスは著しく精度を欠いてシュートに持ち込めず。4バックでサイドのスペースを消して待ち構えているベレーザDF陣に対し、パス交換で土橋を走らせて崩そうというのは無謀にも程があります。

 ベレーザが2点先制して引いてカウンター狙いになってからようやく浦和のサイド攻撃が形になり始めましたが、ベレーザDF陣を揺るがすには至らず。前線に投入された窪田は随分がんぱっていましたが庭田がほとんど機能しなかったのは誤算。

 さらに永井監督は松田を投入して3-4-3にシフトするという大博打を打ちましたが、投入直後に松田の惜しいシュートがあっただけでこの布陣は全く機能せず。ただでさえ劣勢な中盤が崩壊して何度も大ピンチを招く結果に。

 どうにもならなくなってから慣れないシフトチェンジをするくらいなら、最初から4-3-1-2と守備的に構えてカウンター狙いという闘い方もあるんじゃないかと思うのですがねぇ・・・ 2トップの一角にはスピードのある松田か堀田を置いて徹底してベレーザDFラインの裏狙い。FWにあてて中盤を組み立てるような悠長な攻めではベレーザにとっとと帰陣されてしまいます。

 とにかく守備を固めて一発を狙う。その場凌ぎの弱者の戦術以外の何者でもなくチームの成長には繋がりませんが、勝ちに拘るならそれなりの手を打たないと。

20071021ver2

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<スタメン>

---北本--安藤---
-堀田------土橋-
---柳田--高橋---
西口-矢野--田代-森本
-----山郷-----

SUB:池田、岩倉、庭田、松田、窪田

<55分>

堀田→窪田
森本→庭田

---北本--窪田---
-柳田------安藤-
---高橋--庭田---
西口-矢野--田代-土橋
-----山郷-----

<77分:西口→松田>

-----北本-----
--松田----窪田--
柳田-高橋--庭田-安藤
-矢野--田代--土橋-
-----山郷-----

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