風林火山、失速
NHK大河ドラマ「風林火山」が急速につまらなくなってきた。
それは少なくとも長尾景虎役に抜擢されたガクトのせいじゃない。もともと期待値が低いというのもあるけれど、神仏に傾倒しすぎてどこかいっちゃってるところがある景虎像をそれなりに上手く演じていると思う。
最近の風林火山がつまらないのは川中島の戦いに焦点が絞られすぎて、筋立てなり人間関係なりが単純化していることが大きな原因じゃないかなぁ・・・
さらにいえば第4次川中島の戦いで戦死してしまう山本勘助を主人公に持ってきた時点でエンディングがつまらなくなるのは必然だったのかも。
嫡男義信を廃嫡せざるをえなくなったのは川中島の戦いの後のこと。従って「風林火山」で何度も伏線を張りまくった三条夫人と由布姫のお世継ぎ争いも、結局のところドラマの主たる筋だてには何の関係もなくなってしまうというのが山本勘助を主人公にした場合の最大の問題点。
またドラマ当初は重臣たちのサブストーリーもそれなりに重みがあったのだが最近はそれがどんどん簡略化され、馬場も真田もほとんど出番がない(その代わり長尾家の内情にまつわる話が出てきたけど)。
北条や今川とは同盟を結んでしまったので、外交問題も実に単純だ。今川の大戦略家雪斎が亡くなったけど、もはやドラマ上は何の関係もない。
で、困ったあげくに高野山で勘助と景虎が一騎打ちかよ・・・ドラマだから史実に拘らなくてもいいけど、ここまでやられると笑っちゃうよなぁ・・・
風林火山がつまらなくなるに従って(?)ヴァンフォーレ甲府も順位を下げ、ついに自動降格圏に突入。なんとか栗鼠を倒して入れ替え戦に持ち込んでもらいたいものですが、勘助共々年末に死んでしまったどうしよう・・・(´・ω・`)ショボーン
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