ワシントン、3度目の造反劇
「関係者」って誰やねんというツッコミは免れない記事ですが、浦和関連記事に関する俺達の報知の信憑性は群を抜いていますからねぇ・・・ 日刊氏ねが「ワシントン退団」という論調(親族云々の問題はワシントン本人がバッサリ否定していますが)だったのに対し、今日の報知は「クラブが契約を延長しない」というものですから事の性質は全く違います。
交代を告げられた時ワシントンは明らかに不満げ。ワシントンの不満は十二分に理解できますが、その後采配批判までやってしまってはどうにもいけません。千葉戦や城南一和戦の活躍でワシントン残留を願う意見が高まってきたところだけに残念です。
私個人の意見としては今後数年をかけて段階的にチームの主力交代・若返りを進めなければいけない(言い換えれば一遍に主力がいなくなることを避けなければいけない)以上、足下のワシントンの活躍ぶりとは関係なくワシントンの来季残留は難しかったと思います。ただ本件はリーグ戦真っ最中に論じるべき話題でもないので詳細は割愛します。
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◆J1第30節 浦和0―0名古屋(28日、埼玉スタジアム) V王手の浦和に激震―。浦和はホームの名古屋戦で0―0のドローに終わったが、次節(11月11日)川崎戦で勝ち、2位G大阪が負け、3位鹿島がドロー以下なら2連覇が決定。大詰めの状況にも、途中交代を命じられたFWワシントン(32)がホルガー・オジェック監督(59)の采配を批判。クラブ側は今季限りで造反3度目のエース放出の方針を固めた。リーグ2連覇に王手をかけた赤い悪魔に、エース造反劇と放出という二重の激震が走った。劣勢の0―0で迎えた後半37分、シュート0本のワシントンは鼻骨骨折を保護する黒いフェースガードをピッチに投げ捨てた。決死の覚悟を示した3分後、守備的MF内舘との非情な交代指令が下った。
「オレなのか?」フランスW杯予選第3代表決定戦のイラン戦で交代を命じられたカズのように何度も確認しながら、激怒。オジェック監督と約30秒間口論後、最後はベンチを一見もせず、天を仰ぎ、ロッカールームに直行。次節の川崎戦でVが決まる状況にもかかわらず、試合終了後、スタンドは約1分間重苦しい沈黙に包まれた。
「選手は勝ちにいったが、監督は引き分けを狙い、その通りの結果になった。今日の試合で勝ち点3を取らなければ、この後、難しくなる」。2位G大阪との勝ち点差を安全圏の「7」に広げたが、終盤守備固めを狙った采配への不満をワシントンは抑えなかった。
今季で契約満了のエースは名古屋から届いた来季年俸3億円オファーを蹴り、「浦和に対する気持ちは残っている」と試合後に改めて残留を熱望した。だが、関係者によると、クラブ首脳陣は契約延長しない方針を固めたという。
4戦5発と絶好調なストライカーだが、今季3度目の造反で来季続投が確定的な指揮官との確執は深刻化。ワシントンに近い関係者も「来季浦和には残れない」と証言し、今季限りでの放出が28日までに決定的となり、来月非情通告はなされる見込みとなった。
土壇場で襲いかかる激震。来月7日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝の初戦セパハン戦と11日の川崎戦。1週間に2戦ある重要連戦までに、暗雲を振り払うことができるのか。
(2007年10月29日06時03分 スポーツ報知)
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