越前紀行(4)
(前回から続く)
朝倉館跡はいかんせん建造物がほとんどないので妄想を働かせるしかなく、観光的には歴史マニアにしか受けない嫌いがあります。現在の一乗谷見物の目玉といえば「復元武家屋敷」でしょう。
赤茶けた土壁というのが戦国期風なんでしょうか。でも土壁が延々と続き、所々に門を構える街の姿は武家屋敷そのもの。
但し、武家屋敷の建物が再現されているのはほんのごく一部で、大半はその跡を発掘・整備するだけに留まっています。壁に沿って樹木が植わっていればぐっと武家屋敷っぽくなるのですが、それがないので復元武家屋敷といえども安物のロケセットっぽい出来上がりに留まっています。
こちらは商家が軒を連ねているところ。一番手前の家には「染」と書かれた暖簾が揺れています。
染物屋の中に入ってみました。
こちらはわずかに復元された武家屋敷。屋根が板葺きのせいか、あんまり武家屋敷っぽくありません。
離れには茶室も。
屋敷で将棋を指す主人と客人。
板敷きの間では従者が料理の真っ最中でしょうか。
一乗谷の復元模型。
一乗谷は南北に細長い上に交通の便が悪くて、車なしに全容を見て回るのは骨が折れます。今回は山城「一乗谷城」や一乗谷の北外れにある資料館を割愛せざるを得ませんでした。
(続く)
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