両毛紀行(6・了)
(前回から続く)
先日近隣の太田で焼きそばを堪能(?)したばかりですが、足利にも変わった焼きそばがあると聞き及んで早速試食してみました。
入ったのは鑁阿寺の東隣にある「わたなべ」という店。暖簾でわかるようにもんじゃ焼きが本業のようで、中には鉄板付きテーブルが5卓ほど。後で地元客と思しき小グループが2組入ってきましたからそれなりに繁盛しているのでしょう。早速件の品を注文。400円と焼きそばはどこに行っても激安です。
出てきました。
焼きそばの中には確かにポテトが!!!うどんをおかずにご飯を食べる大阪人もびっくり! 炭水化物に炭水化物を入れる強烈なコラボレーション。「うどん定食」と違って脂分もあるだけさらに始末が悪い。まさにメタボ一直線というか、メタボ強化ギブスのような逸品。
焼きそばには特段変わったところはなく、極々普通の焼きそばでした。ポテトのほうはいったんふかしたものを焼きそばに混ぜて焼いただけでしょうかね? これでフライドポテトだったりしたら重くて堪らんでしょう。
足利では「月星ソース」の幟を良く見かけますが、恥ずかしながら他のソースとの違いはよくわからず。広島における「オタフクソース」のような、地元の拘りの逸品なんでしょう。
食べる前から結論が出ているような気もしますが(笑)、ポテト焼きそばは誰がどう見ても「質より量」の学生向きの食い物でした。ビール園でもじゃがバター頼んでおいて、さらに焼きそば頼むやつはおらんじゃろう、フツー。
なお「わたなべ」の焼きそばはポテト入りがデフォルトではなく、肉入り焼きそばやいか焼きそばと並んでポテト入り焼きそばもメニューに並んでいる状態。
足利の「ポテト入り焼きそば」の全容についてはこのサイトがとんでもなく詳しい。当該サイトによりますと
古くから焼きそばを売っているお店数軒で聞いた話では、足利のポテト入り焼きそばは、戦後の食料事情が悪い時代に、何とかボリュームを出そうと、蒸かしたジャガイモを入れたのが始まりではないかと言われていて(終戦後はご飯にイモを炊き込んだり食べ物に何かとイモを投入したとの話)
とありますが、食料事情が良くなった現在でも引っ張りますかねぇ・・・
足利学校前の屋台で売られている焼きそばにもしっかりポテトが入っていました。
(完)
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