両毛紀行(2)
(前回から続く)
佐野といえば厄除け大師にラーメン。これに尽きます。
佐野の市街地は空洞化が著しく、休日の駅前にはほとんど人気がありません。市役所や大きなNTTの営業所、そして地銀の支店が密集して建っているのでここがかつての街の中心部であったことは判りますが、集客力のある商業施設が無いに等しいため休日はゴーストタウンのようになってしまうのでしょう。
そのせいかラーメン屋も郊外に拡散してしまい、地方都市はどこでもそうですが、車がないと満足にラーメン屋巡りもできません。
有名どころでは珍しく駅に近い「赤見屋本店」を来訪。開店直後でしたが、あっという間に観光客と思しき客で店内は一杯になってしまいました。チャーシューメン(900円)を注文。テーブルが3卓、小上がりに2卓あるだけですからそれほど広い店ではありません。テレビが液晶壁掛けなのはあんまりラーメン屋らしくない感が。
佐野ラーメンとしては竹を使って麺をうつ、青竹打ちの平麺が特徴。コシの強い中太の縮れ麺が一般的なようですが、ここの麺はかなり薄くて細く、やや他の店とは一線を画している様子。
超あっさりの透き通った醤油スープ(ちょっと塩からいかな?)が麺によく絡みます。チャーシューも脂身がほとんどなく、かつかなり固め。あっさり味を崩さないという意味ではいいのですが、これだと別にチャーシューメンにするほどのこともなかったかなと。あとはメンマと刻みネギがあるだけ。至ってオーソドックスなラーメンで、今風のゴテゴテしたものに慣れると物足りないかもしれません。
(続く)
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