越前紀行(7)
(前回から続く)
旅の終わりは温泉で一風呂浴びるのが通というもの。福井県北部にある芦原(あわら)温泉へ行ってきました。
芦原温泉は明治16年開湯という比較的新しい温泉です。もともとは葦の生い茂る低湿な沼地だったのですが、ある農夫が灌漑用の井戸を掘っていたところ薄い塩分を含んだ約80度の温泉がが沸き出したのが始まりとのこと。
歴史が浅い、田んぼのど真ん中に温泉街がある、大型温泉ホテルが多いといった辺り首都圏でいえば石和温泉@山梨に似ています。
悪くいえば風光明媚なところとは言い難く、温泉街をそぞろ歩く風情にも乏しく、大型温泉ホテルだらけで個人客・小グループ向きではなく、しかも泉質に際立った特色もないという今時の温泉では苦戦しそうな要素が目白押しの芦原温泉。
これではいかんということで「湯めぐり手形」という企画を始めたようです。湯めぐり手形とは1枚1,500円の手形を購入してもらうと、あわら温泉各旅館とセントピアあわらのどこででも3回入浴できます。
芦原温泉旅館協同組合のサイトによると「芦原温泉では、お湯の共同管理を行っておらず、各施設が何本かの温泉の井戸を持っています。そのために各施設により温泉の成分が微妙に異なっており、それぞれ違った感触のお湯をお楽しみいただけます。」とのこと。
平成6年に温泉街に完成した日帰り入浴施設「セントピアあわら」。大きな温泉施設に見えますが。良く言えば開放的な作り、悪く言えばデッドスペースが非常に多く、入浴は休憩に使えるスペースは建物の見かけほど広くありません。また受付が2Fにあるのも面倒といえば面倒。500円というのもちょっと割高感が。
「天の湯」と「地の湯」は週交代。ここには過去2~3度来ていますが、いつも「天の湯」に入っているような気がします。「天の湯」は最上階(3F)にあって天窓から日が差すだけではなく、壁もガラスなので非常に明るいのが特徴。
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。加熱・加水・循環・塩素系消毒と四拍子揃っていますので事実上スーパー銭湯のようなものですが、ワシはあんまりそういうことに拘りがないので・・・
露天風呂がなぜか営業を休止しており、大きな湯船を2つに区切って使用しているだけ。芦原温泉の外湯はここだけなので入浴客はそこそこ多いようですが、カラン数がちょっと少ない感じも。
2Fには一応休憩スペースがありますが、畳でゴロゴロじゃなくてソファーが置いてあるタイプ。自販機にビールが置いてあるのはGJです。
(続く)
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