東海道行脚13:四日市~亀山
(東海道行脚12から続く)
四日市は三重県最大の都市に発展したため、宿場町の面影を見出すことは難しい。
四日市を出てしばらく東海道は近鉄内部(うつべ)線と並走します。近鉄内部線は日本で一般的なレール幅(1067mm)よりも一段と狭い762mmを採用していることで有名。
京に向かう東海道と伊勢に向かう伊勢街道の分岐点にあたる日永の追分。ちょうど四日市宿と石薬師宿の中間にあたり、間の宿として旅籠や茶屋が軒を連ねていた模様。
杖衝坂。日本武尊が病にたおれ、剣の杖にすがりながらこの坂を越えたという伝説があります。
坂を上りきると国道1号線に合流。少々辛い道中が続きます。
石薬師宿はもともと小さな宿場だったようですが、今も非常に寂しいところ。名の起こりとなった石薬師寺もさほどぱっとしたところもなく・・・ 歌人佐々木信綱が石薬師の生まれで、それにちなんだ記念館のほうが目立つ按配。
国道1号線と鈴鹿川に挟まれた一帯をてくてく。この辺は東海道旧道を示す標識が乏しく、合っているのかどうか???
庄野宿。ここもこれといったものは残っていません。伊勢参りの旅人は、東は日永の追分で、西は関宿で道を伊勢街道にかえるため石薬師宿同様もともと寂しい宿場だったとのこと。庄野宿が名高いのはひとえに安藤広重の傑作「庄野の白雨」のおかげ。
これより亀山領。
旧井田川小学校。二宮尊徳像も珍しくなりました。
亀山といえば昔はローソクで有名だったのですが、今はすっかり液晶パネルの街。っちゅーか、誕生日や結婚式以外にローソクを使う機会がない今となっては亀山がローソクの産地であることを知っている人のほうが珍しいかも。
次回はいよいよ鈴鹿越えです。
(続く)
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