幻の長崎遠征(1)
駒場でJ2愛媛に不覚を喫して5回戦のチケットがパーになっただけではなく、特割で買っておいた飛行機代もパー。でもせっかく休みも確保したことだし、飛行機のキャンセル料もバカにならないので、悲しみを堪えて長崎までノコノコ出かけてきました。
もっともそうはいっても長崎市は2006年に行ったばかりなので、今般はその周辺をウロウロ。とりあえず長崎へ行く途中に佐賀へ立ち寄ってみました。
佐賀といえば唯一無二の観光地が「吉野ヶ里公園」。福岡空港から佐賀行きの高速バスが一日一本だけ吉野ヶ里公園を経由するのでそれを利用。バスは公園東入口前に着きます。
吉野ヶ里には最寄の「吉野ヶ里公園駅」が出来たころに一度行ったことがあるのですが、発掘が進むにつれて公園の規模が拡大したようです。大人になって子供の頃遊んだ公園の狭さに驚くのはよくある話ですが、「こんなに広かったけ???」と驚くのはちょっと新鮮。
JAFCに「来い」と言わんばかりの企画も。たぶんじょうじさんが鳥栖戦のついでにここに来てくれることでしょう。
南内郭へ通じる門。冠木の上に鳥型の飾りがついています。
内郭は塀で囲まれているだけではなく、深い堀が巡っています。さらに堀に沿って逆茂木も。
門の両脇を固める櫓門。
さらに南内郭に建つ物見櫓。
なお遺跡の調査でどこに柱が立っていたとか、いわゆる平面の構造は粗方判るのですが、立体復元には他の遺跡や中国の文献・関連資料等を参考に考古学・古代建築学・民俗学・生活史等々学際的な検討が必要で、なかなか奥が深いようです、
物見櫓に登って北内郭方面を眺めたところ。
西側には倉庫群や市場。堀や柵がうねうねと伸びています。
公園の係員は揃って古代人風(?)の作務衣を身にまとっています。 平日かつ観光にはオフシーズンとあって観光客よりも係員のほうが多い按配。あまりにも暇なせいか、イベント用の小道具をせっせとこさえているとのこと。
南内郭には王とその家族が暮らしていた家がありました。その様子を人形で示していますが、 胸元がはだけ気味なのでなんとなくセクシー・・・
北内郭には今のところ最も大きな建造物と思われる主祭殿が建っています。吉野ヶ里のクニ全体の重要な事柄を決める会議を行ったり、祖先の霊への祈りや祀りを行ったりした、中心的な建物と考えられています。
2Fでは会議の様子を再現。
3Fでは巫女が祖霊からのお告げを授かっています。いわゆる「神がかり」です。
北内郭を出て南に下ると倉庫が立ち並んでいます。倉庫には穀物・稲籾なども収められていますが、武器庫もあります。
公園の西側の出口に近い一帯には水田が復元されています。冬というのに水を抜いていない水田というのは妙な感じがしますが、「湛水栽培テスト中」とのお知らせが出ていました。
でも観光地に蛇っちゅーのは嫌でございますなぁ・・・
帰りは西口ゲートから出てJR神埼駅まで歩いてみました。上写真は神埼駅前に立つ像。ここまで来るとなんかやり過ぎのような・・・
(続く)
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