山陽路(5)
山陽路(4)から続く
長らく工事中だった岡山駅ですが、東西連絡通路がようやく完成。乗り換え路線が多いわりにはホーム間の連絡が悪くて難儀させられましたが、これでようやくすっきりです。
連絡通路ができただけで駅の外観は大して変わらず。
当然ながら桃太郎も健在。
日も沈んで急速に闇が迫ってきましたが、チンチン電車に乗って岡山城へ繰り出してみました。
桃太郎スタジアムで大逆転負けを喫したあの時以来の岡山城。ライトアップされた城を見る機会はこれまであまりなかったので貴重な経験です。
岡山城は戦災で焼け落ちてしまいましたが、唯一往時の姿をとどめる月見櫓もライトアップされています。
岡山城の近くに、岡山ラーメンの名店「やまと」があります。ここはデミカツ丼が有名でかつて一度試食したことがありますが、ラーメンが旨いことでも知られています。実際前回来た時はもう暑い時分にも関わらず大半の方がラーメンを注文していました。カツ丼に小盛りの中華そばを付けている剛の者も少なくありません。他にやきめしやハヤシライス、オムレスなんかも用意してあります。
行列店として知られていますが夕方ともなると店内も閑散。一人客を無理やりカウンターに押し込むことなく、空いているテーブル席に通してくれたのはありがたい限り。有名になって接客態度が悪くなる店も少なくありませんが、ここはその弊を免れているようです。中華そば(650円)を注文。初めてならカツ丼(小:500円)も付けたでしょうが今日は自粛(笑)。
茶色く濁ったスープ。とんこつベースなのでしょうか、若干トロ味がついていますが一口すすると煮干系(?)の渋みが出てきます。旨い!文句なく旨い! しつこくもなく、辛くもなく、ぐいぐいと飲ませるスープ。もちろん完飲。
チャーシューがまた良い。やや脂身がついてトロトロの分位もあれば、渋めにローストされた厚くて噛み応えのある分位もある。チャーシューが旨いのは洋食屋を兼ねているノウハウが活かされているのかもしれません。
麺は極細のストレート麺。スープがよく絡んで悪くはないのですが、こればかりは好みから外れているのでちょっと残念。具は他に細めのモヤシと柔らかめのメンマ、それに小口ネギがやや多めにかかっています。
麺が好みから外れていることだけが残念ですが、スープとチャーシューは間違いなく全国レベルの出来だと思います。良い物に巡り合いました。
ただ「やまと」のある表町はもともと岡山有数の繁華街のはずなのですが、日が落ちるとぱったりと人通りが途絶えて寂しい限り。街の中心が岡山駅のほうへ移ったのか、あるいは街全体が空洞化しているのかは判りませんが。岡山と広島は何かと比較されがちですが、夜の賑わいに関して言えば岡山は広島に遠く及ばないかと。
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