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2008.03.24

【観戦記】京都 3-3 浦和

 前半ついにエジミウソンが大爆発。いきなりハットトリックを決めて今日は楽勝かと思いましたが、京都は後半頭からフォ ーメーションを大胆に変更してから一転して大苦戦。2点差を守りきれないどころか、危うく逆転負けを食らう事態に。

 後半大苦戦に陥った原因は京都の作戦変更への対応が遅れたことに加え、運悪く永井が負傷(?)交代を余儀なくされたこと。後者は運が悪いとしかいいようがありませんが、WB、特に平川の裏を狙われると弱いという問題は常に付きまとっているもの。前節神戸戦の後半以降攻撃面は急速に改善されましたが、守備面は依然課題山積。来週再開するリーグ戦ではバーレーン遠征で疲労困憊の代表組が加わりますが、啓太と阿部は出場せざるを得ないでしょう。

200803231_1

-----エジ-----
--梅崎----永井--
相馬--------平川
---細貝--暢久---
--堤--堀之内-坪井-
-----都築-----

55分:永井→達也
69分:平川→西澤
77分:エジ→高崎

-----柳沢-----
-徳重------中山-
---佐藤--石井---
-----シジ-----
渡邊-手島--増嶋-平島
-----平井-----

HT:中山→田原
HT:石井→アタリバ
81分:徳重→林

 浦和のスタメンは前節神戸戦と全く変わらず。一方京都は柳沢の1トップ(狙いは3トップなのかもしれませんが、柳沢をフォローすべき徳重&中山の位置が低いので4-1-4-1のように見えました)。

 浦和は久しぶりに良い立ち上がりを見せ、序盤から優勢に。浦和が中盤の競り合いで勝っているのが効いて(点を取られる度にシジクレイが苛立っていたのがそれを象徴していました)、中盤でボールを奪ってからのサイド攻撃が幾度となく見られました。エジミウソンの3得点は全てサイド攻撃から生まれたもので、1点目は梅崎、2点目は永井、そして3点目は相馬。いずれもサイドのドリブル突破が活きたものですが、神戸戦と比べるとサイドでボールを持った時のフォローが早くなり、ドリブラーが孤立する場面が少なくなったように見受けられました。京都はリーグ戦初戦の名古屋戦でサイド攻撃に案外弱いところを見せていたので、前半で3失点もまぁありうべきところかなと思っていたのですが・・・

 エジミウソンのゴールはいずれも逆サイドでよく判りませんでしたが、相馬のクロスを高い打点のヘッドで叩き込んだ3点目は圧巻でした。神戸戦で徐々に良くなっていることについて触れましたが、この日は最前線の基点として機能しているだけはなく、ついに待望のゴールゲッターとしても機能。永井・梅崎・相馬との連携が劇的に改善した結果でしょう。

 一方前半の柳沢は最前線で孤立。得点機は一度浦和左サイドからのクロスをヘッドで合わせたくらい。セットプレーで1点返されたのは余計でしたが、前半の浦和の出来は文句のつけようがないものでした。

200803231_2

 しかしカトQが早々にフォーメーションを弄ってくるのはこれまでの3試合で周知の事実。この日も案の定田原を投入して2トップに変更(徳重の位置がやや高くなり、田原へボールが入ってからの中盤のサポートが早くなったので3トップだったかもしれませんが)。田原を入れただけでなく、ボランチだったシジクレイをCBに下げて3バックに変える大胆な手を打ってきました。

 そしてその効果を確かめる暇もなく、セットプレーのクリアボールを拾われて、単純な縦ポンで柳沢にDFラインの裏を取られてたちまち失点。前半の失点もそうですが、なんかDF陣に集中力が欠けているというかなんというか・・・

 早めに1点差に追いついたことで勢いづいた京都はその後猛攻。田原が入ったことで前線での拠点が増え、中盤で京都が主導権を奪い返すことに成功。中盤での優位を失った浦和は両WB、特に平川の裏を徹底的にやられて防戦一方。そして案の定3点目を奪われてしまいました。3点目もCBのミスが絡んでいると思いますが、昨年までなら中盤で劣勢でも最終ラインで凌ぎきれたはずのなのに、今年はそれが全くできません。平川・坪井・堀之内と02年入団のユニバー組が揃いも揃って今年不振なのは非常に気がかりです。

 京都の放った手に無為無策のまま時間を徒過しているうちに、何度か相手と交錯して痛んでいた永井が負傷(?)退場し、ゲルトはやむなく早い時間帯から達也を投入。達也は永井と違って一瞬のスピードでDFラインの裏を取ってナンボなのでエジとは純粋な2トップの関係を採りましたが、やはり今季試合で全くやったことがない両者の関係は合う訳がなくて完全に不発。達也が2度ばかりDFラインの裏に抜け出しそうになる場面がありましたが、いずれもシジクレイが封殺。スピードのないシジクレイに止められるようでは達也の状態もまだまだなのでしょう。

  おまけにトップ下に入った梅崎もやはりここは得手ではないようで次第にフェードアウト(前半飛ばしすぎた感もありましたが)。

また永井と梅崎はある程度相手のサイドを牽制する役目を負っていたのですが、永井を下げたことでサイドの守備も一層弱体化する結果を招いてしまいました。

 朦々と黒煙を上げている右サイドを見るに見かねたのか、ゲルトは平川よりは守備力のある暢久を右に転用してやや位置を下げ「なんちゃって4バック」風にしましたが、代わってボランチに入ったのは西澤。オジェックならありえない起用ですが、思い切って若手を使って行くというのはゲルトの方針なんでしょう。但し残念ながら西澤はJデビュー戦で緊張したのかボールが足についていない有様で、ついにはカウンターの基点になってしまう始末。この試合を勝ちに行くなら投入すべきは内舘でしょうが、経験のない選手を試せるのがナビスコ杯の良いところ。結果的に失着でしたが、この判断は支持できます。

 平川→西澤はともかく、次にゲルトが放ったエジ→高崎は謎。確かに後半のエジミウソンは消えていましたが、それは永井が退場したことで前線の連携が失われたことによるものでしょう。ようやく本領を発揮しはじめ、今後も浦和攻撃陣の中核を担うに違いないエジミウソンを途中で下げてしまうなんて愚策としかいいようがありません。

新人の高崎に活躍の場を与える以上にエジミウソンと達也の連携を高めておく必要もあったのでは? ナビスコ杯は新戦力をテストする場という方針のもとで高崎を起用したのは一貫性ありますが、達也も今季初投入。永井にアクシデントがあったといはいえ、FWを2枚とも代えてしまうのはさすがにやりすぎでしょう。エジは大層不満のようで、なぜか京都側ベンチへ引き上げてしまいましたが、心情は十分判ります。

 同点に追いつかれてから浦和は決定機らしい決定機を一度も作れず、守ってはカウンターの脅威に晒されまくり。カトQは最後のちょとちょろ煩い林を投入し、対峙する堀之内がオロオロする場面を演出。交代策が全部当たった京都。交代策が全て不発だった浦和。2点差を追いつかれたのは道理で、逆転されなかっただけマシと考えざるを得ません。

 永井一人いなくなっただけで機能しなくなる攻撃陣。急激な衰えを見せる守備陣。名古屋戦をボトムに最悪期を脱しているのは間違いありませんが、勝ちきるにはまだまだ力不足。代表組の戻る新潟戦では守備再建が課題です。特にサイド攻撃を得意とする相手に対してどう守るのか。ゲルトが浦和の持つ致命的な弱点をいつ、どのような形で修正しに来るのかが今後の見どころです。

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