祖母井GM
NHK「プロフェッショナル」に祖母井GM@グルノーブルが登場していたので録画視聴。
サッカー番組どころか、スポーツ番組ですらないので、一般視聴者向けにオシム関連の話がやたら出てくる(日本のサッカーを見ている人なら周知の話ばかりですが・・・)のはやむを得ないでしょう。
最終的にはジェフで赫々たる成果を上げたにも関わらず、ジェフを去ることになった経緯なんてさらっと流す程度(祖母井氏はジェフに長居しても成長がないからという趣旨で努めて前向きに語っていましたが)。
祖母井氏のGMとしての役割どころは監督の選任から芝の管理まで極めて多岐にわたっているようですが、番組ではシロート的に判りやすい選手獲得のところばかり取り上げられたので、正直なところ全貌はよく判らず。浦和の歴代GMは単なる強化担当部長とそんなに変らないような気がして、祖母井氏はそことどう違うのかが一番興味あったのですが。
ただ銭だけは会長代行が権限を握っている模様。会長代行に予算増のお伺いを立てたものの、ダメと言われて選手獲得を諦めた場面も出てきました。ただ印象的だったのはお伺いを立てて3時間後に会長代行の結論が出たこと。あれは官僚的な親会社を持っているところじゃ無理。
監督・選手を選考した後の現場は完全に現場任せ。ただし放任するのではなく、一歩引いたところから常に現場を見る。そしてサポーターを含め、直接的なコミュニケーションを怠らない。ここまではいいのですが、「チーム組成方針で妥協しない(例:わがままな選手は採らない)」というのは聞こえはいいけど、何かと営業上のしがらみが強いビッグクラブ(ビッグクラブ気取りのクラブも含めて)じゃ祖母井氏はやり難いだろうなと思いました。
このあたりもビッグクラブでの指揮を好まなかったオシム譲りなのかも。
| 固定リンク