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2008.04.17

【観戦記】浦和 1-1 京都

 勝った楽しさ、良い試合が見れた喜びもなければ、負けた哀しさ、凡ミスだらけの試合を見てしまった怒りもない。久しぶりに駒場のバックスタンドに座ってぼんやり90分を過ごした。そんな良くも悪くも感想の持ちようがないつまらない試合でした。

 フレッシュな選手を何人か起用しましたが、やはり中2日では鹿島との激闘の疲労は抜けないのか全般に動きが鈍く、敵ゴールへと向かう縦の推進力に乏しいまま90分が過ぎてしまいました。そしてお決まりの早い時間帯での失点。一人気を吐いていた梅崎が1点返したものの、後半半ばから京都の猛攻を浴び、あわやという場面を作られたことを思えば負けなくて良かった試合と評していいかと思います。

 リーグ戦4連勝とはいえここ3戦は際どい試合の連続。とても地力がついたと確信をもって言える状態ではなく、早晩己の未熟さを噛み締める場が来るのは当然。それがカップ戦だったのはある意味幸いでした。

 観客16,000弱。見せ場の少ない試合でファン・サポーターも終始沈黙気味。駒場ってもはや聖地でもなければ実家でもない。駒場だから特別に盛り上がることもない。埼スタよりは若干アクセスが良い、ただのこじんまりしたスタジアムになってしまった。なぜだか判りませんが、この試合でちょっとそんな感じがしました。それは試合内容ゆえではないような気がしてなりませんが・・・

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<スタメン>

-----エジ-----
--梅崎----高原--
相馬--------暢久
---細貝--啓太---
-阿部-闘莉王--坪井-
-----山岸-----

60分:暢久→岡野
69分:高原→永井
82分:梅崎→堀之内

---田原---林---
-----中山-----
渡邊--------平島
---佐藤--森岡---
--中谷-シジ-増嶋--
-----平井-----

HT:平島→パウリーニョ
HT:佐藤→斉藤
74分:林→柳沢

 鹿島戦出場メンバーのうち、都築・堤・堀之内・平川を温存し、山岸・坪井・相馬・梅崎を投入。代表組を一人も休ませなかったのは非常に意外だった他、胃腸炎明けでコンディションが整っていないと伝えられた相馬が先発したのも意外でした。

 ゲルトは闘莉王大作戦2.0を放棄して本来の位置に。闘莉王をボランチに据えなかったのは細貝・啓太のコンビが気に入ったのでしょうか?

 浦和の立ち上がりはそれほど悪くなかったのですが、暢久の不用意なバックパスを林に掻っ攫われて早々と失点。これが祟って浦和はいきなり大苦戦に。

 京都は浦和のサイド攻撃を警戒して徹底してサイドのスペースを潰してきました。本来はシジクレイを中心とする3-5-2のはずですが、中盤の選手が下がって5バックにすら見える徹底ぶり。浦和の両WBは完全に手詰まり(病み上がりの相馬に多くは期待できないとしても暢久の消極姿勢には参りました・・・)になり、梅崎が左サイドを抉ってチャンスを作るのが精一杯。

また浦和がボールを下げると京都はラインを上げて前線から厳しくプレスを掛けてくるので、浦和がスルーパスやパス交換で京都DFラインをぶち破るのも難渋。闘莉王が盛んに徘徊するもののさしたる効果はなし。浦和の中盤にパスセンスに長けた選手がいないのは非常に辛い感じ。

 もっとも戦術面以前に京都に運動量で負け、攻守の切り替え速度で負けているのでお話になりません。それでも梅崎が個人技で左サイドから斬りこんで直接ぶち込んで同点に追いついたのですから、まぁ浦和も捨てたものではないのかも。

 同点に追いつかれた京都は後半頭からパウリーニョと斉藤を投入して3トップに(たぶん4-3-3)。投入当初はこれが機能せず、むしろ中盤の薄さが仇となって浦和がやや巻き返し、梅崎が2度ビッグチャンスを演出。ゲルトは好機と見て良いところのない暢久に代えて岡野を投入しましたが、発想は十二分に理解できるものの残念ながら結果的にこれが大失敗。岡野はゲームの流れに乗れずに好機を潰してしまうだけではなく、右サイドに穴を開ける結果に。

 この交代以降京都の3トップが威力を発揮しはじめ、なぜかFWのマークが外れてしまう場面が散見しだしてどフリーの田原に絶体絶命の一発を浴びた他(阿部がかろうじてライン上で掻き出しましたが・・・)、右サイド中心に猛攻を浴びてしまいました。3トップの相手に対して殴り合いに持ち込もうとしたら一方的に殴られた感じ。

 お決まりの高原→永井の交代で挽回を図るも梅崎の消耗と共に攻撃の形が作れなくなり、永井が際どいミドルを一本撃ったくらい。梅崎→堀之内で闘莉王を前線に上げるもそもそも闘莉王にボールが渡らない上に闘莉王がほとんど動けない状態でさして得点の臭いがしないまま試合終了。

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あとは試合内容同様、とりとめのない雑感をば。

・闘莉王の位置を元に戻したら、試合内容も手詰まり感漂う元の姿に戻ってしまったことを確認できた一戦。梅崎が動き回るだけでは局面打開にはいかにも力不足。細貝・啓太の組み合わせではいかにも中盤の構成力に乏しく(とりわけ細貝の出来が芳しくなかったのが響きました)、局面を打開するパスやドリブルもできなければ、左右への大きな展開もできません。前半闘莉王が盛んに攻撃参加してきましたが、京都の陣形が乱れていない状態で闘莉王が上がってきてもあまり有効でないどころか、かえってカウンターの餌食になるだけ。

・残念ながらポンテが戻ってくるまで闘莉王を中盤に置くしかなく、それによって生じる中盤の広大な穴は啓太ないし細貝に死んでもらうしかない感じ。攻守のバランスの悪さから生じる試合内容の不安定さはポンテが戻ってくるまでおそらく解消しないかと。

・高原の動きは確実に良くなっています。エジミウソンとの連携ももうちょっと。後半ライン際でGKからボールを奪い取ったり、シジクレイをぶっちぎってエリア近くまで突進したりと拍手もののプレーも散見。ただやっぱり高原はゴールの近くにいてナンボの選手で純粋な2トップの一角で他の選手にお膳立てしてもらわないと真価が発揮できないような・・・ 従って高原大爆発はポンテ復帰後になるでしょうな・・・

・久しぶりに出場した坪井。1回パウリーニョに振り切られたが、自信なさげなおっかなびっくりなプレーは影を潜めていた。これならGWの連戦時に堤とターンオーバーを構成しても不思議ではなさそう。

・暢久を今後スタメンで使うのは厳しくなってきました。守備固め要員としてベンチに置いておくしかないような・・・ 岡野のほうは達也が戻ればベンチに入れない可能性大かと・・・

・山岸も試合感のなさを随所で露呈していました。これは半ば仕方ないですが・・・

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