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2008.04.27

【観戦記】京都 0-4 浦和

 「点差ほどチームの力に差はない」といって差し支えない試合でしょう。大宮戦の続きを見ているかのような立ち上がりから20分までの間に先制点を取られていれば、そのままズルズルと行ってしまった可能性が高かったと思います。

 しかし京都は圧倒的に優勢だった時間帯に点が取れず、後半開始早々のカウンターからのビッグチャンスも決められず、そしてこともあろうに言い訳の効かない一発退場が飛び出しては、いくらなんでも勝利の女神は逃げてしまいます。

 浦和は1トップ2シャドーを放棄して2トップを採用することでついに高原が覚醒したこと、そして今季全く得点の臭いがしなかったセットプレーで2点も取ったこと(京都の集中力が切れ気味だったのと、シジクレイ不在を割り引かないといけませんが)が収穫だったと思いますが、あんまりな立ち上がりをどう考えるか難しいところです。

--高原----エジ--
-----永井-----
平川--------暢久
---細貝--闘莉王--
-阿部-堀之内--堤--
-----都築-----

68分:永井→梅崎
71分:細貝→内舘
80分:闘莉王→直輝

--田原----柳沢--
-----徳重-----
渡邊--------平島
---佐藤--中山---
-手島--森岡--角田-
-----平井-----

70分:徳重→斉藤
79分:中山→林

20080426kyoto1

 立ち上がりからしばらくは大宮戦、特にその後半の続きを見ているようなものでした。あんまりな内容だったとはいえ、A代表&U23代表の合宿でごっそり選手を抜かれて、全体練習が出来たのは24日の一日だけとあっては大した修正ができるはずはなく、ゲルトは相馬に代えて暢久を入れただけ(U23との練習試合で相馬はイマイチだったのか?)で、他のメンバーはいじらず。性懲りもなく闘莉王をボランチ起用。

 しかも先発起用された暢久はやはり火の玉どころか燃えかす状態で、いきなり駒場での失態を思い起こさせるようなバックパスを相手に掻っ攫われる凡ミスを犯し、やむなく後ろから止めに入った細貝がイエローを貰う始末。闘莉王は相変わらず中盤で散歩。従って京都は中盤で浦和からボールを簡単に奪い取って幾度となく速攻。何度かサイド攻撃を仕掛けたり、浦和のスカスカの中盤を利用してノープレッシャーで際どいミドルシュートを撃ったりとやりたい放題。

 一方浦和の攻めといえば中盤に全くといっていいほどボールが収まらないため、DFラインからいきなりエジミウソン目掛けての縦ポンのみ。エジミウソンが前線でキープしてくれればまだいいのですが、サポートが遅いため簡単にボールを奪い返されてジ・エンド。立ち上がりから20分くらいはそれはそれは絶望的な時間帯で、主力3人が抜けていることを感じさせない京都の出来を見れば半ば敗戦を覚悟しておりました。

 しかし終わってみればここで点が取れなかったのが京都の敗因に。浦和は最初はこれまで通り1トップ2シャドーだと思いましたが、運動量の多い永井が中盤に下がってボールを受け、逆に高原が前に出て2トップにシフトしたことで徐々にリズムを掴み始め、セットプレー中心ながら徐々に反撃。中盤でボールが収まりだしたことから闘莉王が盛んに前線に顔を出し始め、細貝はおろか阿部までもが攻撃参加と順回転。

20080426kyoto2

 後半は完全にエジ&高原の2トップ+永井トップ下になって立ち上がりから攻勢。カウンターを食らってあわやの場面もありましたが、柳沢が自分で撃たずにパスを選択したのが浦和にとって天の助け。さらに運が良いことに田原が阿部のファウルに対して報復の蹴りをかましてしまって一発退場。京都はこれだけ自殺行為を繰り返しては勝てるものも勝てません。

 田原退場直後に永井のスルーパスでDFラインの裏に抜け出した高原が飛び出したGKを交わして浦和での初ゴール。角度がなかったのですが、DFが2人くらいゴールマウスにいてもそこをきっちり決められるのはさすが高原。ゴール後にゴール裏にやって来て「待たせてスマン」とばかりに頭を垂れた高原の姿が印象的でした。

 数的有利の状態で先制点さえ奪ってしまえば、後は俄然浦和ペース。受けに回ると何の役にも立たないボランチ闘莉王ですが、いったん先手を取るとこれが実に強力。右サイドに流れたエジミウソンのクロスをいとも簡単に京都のDFに競り勝ってゴール隅に叩き込んでしまうのには恐れ入りました。

 これで京都の集中が切れたのか、永井のCKをこれまた簡単に闘莉王が叩き込んで3点目。勝利を確信したゲルトは腰痛持ちの永井を早々と休ませて梅崎投入。永井に比べるとパスによる局面打開能力に劣る梅崎はやはりサイドアタッカーが最適任でトップ下はしんどい感じでしたが、その梅崎のCKを高原が押し込んで、というか京都の集中が切れてこぼれてきたボールが高原に当たったような状態で得点。どんな形でもいいからFWは点を取ることが重要。

 余裕をかましまくるゲルトは細貝→内舘、闘莉王→直輝と休ませるべき選手を休ませて、これまで出場機会のなかった大ベテランと期待の新戦力をテスト。直輝は致命傷になりかねないバックパスを一回やってしまいましたが、トップ初出場とは思えない落ち着きぶりで大物感プンプン。他の選手が流しモードに入ってしまったため、前線に顔を出すところまでには至りませんでしたが、攻撃的なボランチは人材を甚だ欠いているところだけに今後も出場機会があることでしょう。

20080426_kyoto3

 ボロボロだった立ち上がりと、90分を通じて両WBが何の仕事もしていないのは気になりましたが、高原覚醒はそれを補って余りある収穫でしょう。高原は敵ゴール近くにいてナンボ。ようやく1トップ2シャドーを放棄してエジ&高原の正しい使い方が判ったのがこの試合の最大の成果かと。

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