伊那小旅(2)
(伊那小旅(1)から続く)
飯田はわずか2万石程度のささやかなものではありますが、一応城下町。堀氏の治世が長かったのですが、終始財政難に苦しんだようです。
飯田城の遺構はほとんど残っていませんが、天竜川の支流である松川と野底川にはさまれた河岸段丘の先端部分に築かれたため見晴らしが良く、城址にはホテル「三宜亭本館」が建っています。
三宜亭は温泉掘削に成功。外来入浴に力を入れているのか、専用の入り口が。
タオルも何も付いてこないのに800円とは相当強気の価格設定です。但し、外来入浴客向けに専用のロッカーを用意してあるのは良い気配り。
ここは浴室からの展望が売り物。飯田市街、天竜川、河岸段丘を挟んで南アルプスを一望。小さい露天風呂もありますが、内風呂からでも十分に楽しめます。この日は受付から一段降りたところが男湯でしたから、女湯のほうがさらに眺望が良かったことでしょう。
若干郊外に歩を進めて元善光寺へ。長野の善光寺とは当然ながら関係があって、元善光寺のサイトによると
推古天皇十年に信州麻績の里(現在の飯田市座光寺)の住人、本多善光卿が難波の堀から一光三尊の御本尊様をおむかえしたのが元善光寺の起元で、その後皇極天皇元年にその御本尊様は現在の長野市へ遷座され、できたお寺が善光卿の名をとって「善光寺」と名付けられました。それから飯田の方の当山は勅命によって、木彫りで同じ御尊像が残され「元善光寺」と呼ばれるようになりました
とのこと。
まぁ由緒はご立派なものですが、「何々するな!」とか「何々はいくらだ!」といった類の張り紙が至るところにあって誠に興ざめ。「品がない」という言葉が相応しいお寺さんでした。
門前にはささやかながらもお土産屋が並んでいます。
でも山高帽の男性に着物で三味線の女性ってどんなカップルやねん???
(続く)
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