伊那小旅(3・了)
(伊那小旅(2)から続く)
久しぶりに伊那谷に来たということで飯田からの帰りに駒ヶ根に立ち寄ってみました。お目当てはいうまでもなく駒ヶ根名物ソースかつ丼。
町興しの材料としてソースかつ丼を売り込んでいるところがいくつかありますが、アピールの積極度においては駒ヶ根はダントツで、街のいたるところに「ソースかつ丼」の幟がはためいています。まぁ食堂はともかく、ソースかつ丼にはあまり関係なさそうな飲み屋にも件の幟があるので、店によって相当当たりはずれがあるのもまた自明な気もしますが・・・
ネットで調べたところ、駒ヶ根駅に近い店では「玉龍飯店」というところがよさげだったので早速突入。なんか中華料理屋みたいな屋号ですが、店の外観はカツ丼専門店の趣。
店内はカウンターに小上がりテーブルが3卓ほど。妙に横長というか、奥行きの深い店でした。まだ一杯ひっかけに来る客が来るには早い時間帯なので店内は閑散。店員はオッサン、オバハンの二名のみ。お約束のソースかつ丼(1,000円)を注文。カツを逐一揚げているのかかなり待たされました。
でかい! 蓋が閉まらんくらいでかい! こんなにでかかったけ? 量が売り物の店を外したつもりだったんですが・・・
カツはかなり肉厚。しかも固め。こんなカツが丼物の上に7つ、8つもゴロゴロしています。せっせとカツを食わないとごはんが足りなくなるほど。カツの下にはやや薄めながら千切キャベツが敷かれています。ソースはさらっとしていますが、やや甘めで香辛料はあまり効いていません。残念ながら「でかい!」こと以外これといった特色はないような気も。
これまで前橋、会津若松、福井、駒ヶ根とソースカツ丼を食べ比べましたが、ワシ的にはダントツで福井「ヨーロッパ軒」がお気に入り。あっさり、かつスパイシーな味わいがGood! 次いで薄肉を重ねたカツの歯ごたえが楽しい前橋「西洋亭」。量が多いというのは個人的には加点材料にならないので、会津若松や駒ヶ根は劣後しました。
なおカツ丼には白菜の漬物と味噌汁が付いてきます。どちらもかなり塩が効いていました。
(了)
| 固定リンク