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2008.05.12

【観戦記】日テレ 1-4 浦和

 ついにこの日が来ました。日テレベレーザに完勝。

 ベレーザに勝つとすれば何かのはずみで1点ぽこっと取って、後はタコ殴りに遭いながらもバーやポストや山郷さんに助けられて逃げ切りというイメージしか沸かなかったのですが、なんとなんと堂々日テレを寄り切っての完勝。日テレはここ3試合続けて2~3失点していて何か変だとは思いましたが、中盤のベテラン組が衰えて守備の脆さが顕著になった模様。かつての磐田もそうでしたが、ベテランが支えてきた強豪クラブが弱くなる時って実に急激かつ劇的。

 浦和は守備こそ計算が立つものの庭田離脱以降攻撃に課題を抱えていますが、日テレはCBが前半2度にわたって凡ミスを犯して浦和に2点をプレゼント。こうなると浦和の堅守が光ります。終盤に右サイドを崩されて1点返されましたが、それ以外DFラインを崩された場面はほとんどなく、際どいミドルシュートを何本か浴びたくらい。守りはほぼ完璧な上に、後半2点を追加。突如抜擢された高卒新人の堂園のデビュー戦ゴール & 北本ハットトリックと「中仙道パレード」でもやりかねないお目出度付き。

 日テレに勝ったことでレッズレディース始まって以来のリーグ戦首位浮上。これ以上ない形でリーグ戦中断を迎えることが出来ました。

20080511nitere1

-----北本-----
-----安藤-----
堂園--------柳田
---森本--高橋---
岩倉-矢野--百武-土橋
-----山郷-----

79分:堂園→若林
89分:安藤→松田

 まぁCB岩清水須藤の凡ミス×2による2得点がなければ試合はどう転んでいたか判りませんが、信じられない凡ミスが出てしまうのが日テレの劣化なんでしょう。スピードのない北本が詰めてきたところで、慌てさえしなければどうということはないはず(GKのコーチングもアレだったのでしょうが・・・)。開幕以来全く良いところがない北本ですが、この日は見違えるような動きっぷり。諦めずにボールを追うとたまには良いことがあります。最近の永井のプレーに感化されたのかも。

 この日の布陣は明らかに北本の1トップ。手堅く守ってカウンターのようにも見受けられましたが、肝心の1トップにスピードがないのが難。従って縦ポンはあまり意味がなく、柳田&土橋による右サイド攻撃で多少手数を掛けざるを得ないのですが、これが前半機能しました。もともと運動量が多いとは言いがたく、しかもスピードが全くない左SH小林弥生のいる日テレ左サイドは早々と炎上気味。左SB豊田もコンディションが良くないのか、簡単にぶちぬかれることも。結局右サイド攻撃からの得点はなりませんでしたが、そこで飛び出したのが件の凡ミス×2。

 前半の守備はもう完璧。DFラインの押上げに成功して中盤のプレスが効きまくり。これまで日テレに中盤で圧倒的されていいようにパスを回されたあげく、マークがずれた隙を突かれる展開を繰り返してきましたが、この日はFW荒川に前を向かせないどころか簡単にポストプレーを許すこともなく、中盤で相手に余裕を持たせることもなし。昨年までだと澤あたりは複数人でプレスを掛けてもなんとか交わしてフリーの選手に配球する余裕があったはずですが、この日は最後まで澤らしいプレーはできず。小林共々衰えを感じさせました。日テレは得意のパス回しが封じられ、しかもボールが落ち着かないためSBを加えて厚みのある攻撃ができず、ミドルシュートを狙うのが精一杯。

20080511nitere2

 2点リードで折り返した後半。立ち上がり早々の柳田の右CKはファーに流れてチャンスが潰えたかと思いましたが、そこにいたのはなんと新人の堂園。なめられていたのかほぼフリーでどんピシャリでヘッド! デビュー戦を自らゴールで祝いました。このところ不振の松田に代えて左SHで起用された堂園ですが、高卒新人とは思えない余裕あるプレーぶり。日テレ相手にびびる素振りが全くありません。ちょっと守備は軽いかなと思いましたが攻撃センスは抜群。また手土産の芋焼酎が効いたのか、左SB岩倉とのコンビネーションは緒戦とは思えない良好さ。堂園起用により右に偏りがちだった浦和の攻撃がバランスを取り戻した感も。

 まさかの3失点を喫した日テレは明らかに動揺。ハーフタイムにいきなり2人を代えて反撃に出たものの、3点差をつけられては余裕を持ってパスを回すどころではなくなってしまい、大野のドリブル突破に頼るだけに。ただそれだけでも十分脅威なのが日テレの恐ろしいところですが、最後尾にことごとく矢野が立ちふさがって山郷さんのお世話になることなく日テレの攻撃をシャットアウト。

 焦る日テレを尻目に浦和は安藤が最前線でCBを背負いながら粘ってボールキープ。後方から北本がズドン。GKがセーブし損ねたようにも見えましたが、ついに日テレDF陣をきっちり崩しての得点。

 この4点目で日テレは心が折れてしまったのか、足が止まる選手が続出。浦和は両SBがこれでもかこれでもかと上りまくってチャンスを作りましたが、ここで追加点が取れなかったのがこの日の数少ない反省材料でしょう。4-0なのにガンガン走らされたセレブ土橋、乙でした。

 さすがにこれではまずいと思ったのか日テレは全く良いところがなかった小林に代えて木龍を投入。これで日テレがやや精気を取り戻した格好になって、終盤浦和の右サイドを日テレらしい分厚い攻めで攻略。浦和は完封を逃してしまいましたが、怒涛の攻撃で土橋が疲弊し、かつ森本が後半いっぱいいっぱいで、しかも代えるべき守備的な選手がいない以上やむを得ないでしょう。

 東電戦、INAC戦とぱっとしない試合が続きましたが、守備が大崩れしていないのはその両戦にも共通しており、その堅守が日テレ戦完勝のベースになったのはいうまでもありません。しかも相手のミスを相次いで得点に結びつけた集中力、決定力。いやはや恐れ入りました。

地力があるとはいえ日テレの実力に陰りが出始めたのは明白で、またTAKASIが凋落過程にある一方、INAC、湯郷、東電といったところが力をつけているので、上下の力の差が激しかったなでしこリーグもようやく面白さが出てきました。

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