桐生のソースカツ丼
桐生まで来てうどんだけでは若干物足りないので、ついでに桐生で売り出し中のソースカツ丼にも手を伸ばして見ました。
訪れたのは「藤屋食堂」。
桐生高校が近くにあるので、学生向けのオンボロな食堂をイメージしていたのですが、あにはからんやご立派なお食事処。車で次々にお客がやってきて行列を作っていました。「ソースカツ丼」を売り物にしていますが、定食類を手広く扱っているせいか客層は実に幅広で、むしろ年配客のほうが多いくらい。注文もソースカツ丼ばかりというわけではありません。
待つこと20分ほどでようやく客席に案内。「座敷席」とのことでしたが、どう見ても普段は自宅として利用していると思われる一室。客の多い週末・祝日等だけ客席扱いしているのでしょう。当然ながらソースカツ丼(750円)を注文。
ソースカツ丼定食とは謳っていないので丼だけだと思っていたのですが、味噌汁と漬物が付いてきました。
小さめのカツが4つ。やや固めでこれといった特徴はありません。カツの下にはキャベツ等野菜は一切なく、いきなりご飯。ソースはごくあっさり。物足りずにテーブルに置いてあるソースをかける人がいるかもしれませんが、あんまりソースをかけるとカツの味が判らなくなる上にくどくなるので、ここでは自粛。見た目あっさりに仕上げている割にはソースが心持ち脂っぽいのが気になりました。またわっぱ状の丼は上げ底で、見た目ほどご飯の量は多くありません。
これで750円というのはリーゾナブルだとは思いますが、並んでまで食べる価値があるかとなるとちょっと疑問という出来かと思います。
なお川野屋本店の爺さんの弁では、「桐生のソースカツ丼は食わせるところが少ない上に、個々の店が頑張っているだけで一体となって売り込んでいないから、うどんと比べるとまだまだ」とのこと。確かに的を射た評価だと思います。
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