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2008.07.06

【観戦記】浦和 2-0 FC東京

 前半30分までは圧巻でした。

 ダメ押しとなった永井のゴールには痺れました。

 しかし、残り60分の内容には物悲しささえ覚えました。どう見ても残留争いにどっぷり浸かって、勝ち点欲しさに汲々としているクラブの試合そのもの。ベタ引きで守って最終ラインで跳ね返すだけ。やっとこさボールを奪っても動き出す選手は一人いるかどうか。

 しかもピッチで散歩している選手が2人もいて終始数的不利で闘っているようなものなのに、それを放置する監督。

 そりゃ久しぶりの勝ちは嬉しいし、負けるより勝ったほうが良いに決まっています。また達也の復帰は大いなる光明でしょう。さらに多くの選手からは勝ちたいという気持ちが確かに伝わってきました。川口のヘッドを片手で弾き出した都築。阿部を中心に集中を切らすことなく粘り強く守りきった5バック。

 でも、勝ったことで問題が先送りされただけのようにしか見えない試合だったのもまた確かだと思います。後半の内容じゃJ1残留に向けて大きな勝ち点3を掴んだに過ぎないかと(自虐)。

 久々の勝利にも関わらず、コールリーダーは「もっと強くなりたいんだよ」ということで"We are Diamonds"はなし。特筆すべき出来事です。

---達也--エジ---
-----ポンテ----
平川-啓太-闘莉王-暢久
--堤--阿部-堀之内-
-----都築-----

54分:達也→永井
57分:ポンテ→梅崎
82分:エジミウソン→細貝

-----カボレ-----
-----平山-----
羽生--------エメ
---今野--梶山---
金沢-藤山--佐原-徳永
-----塩田-----

*羽生とエメルソンは早い時間帯にポジションチェンジしていました。

67分:カボレ→川口
87分:羽生→石川

 ゲルト監督はついにエジ&高原の2トップを諦め、謎の腹痛から復帰したばかりの達也をスタメン起用。坪井→堤はともかく、闘莉王をボランチに据えたのは不可解でしたが、捻挫で離脱していた細貝の状態があまり良くないのかもしれません。

 この試合は達也のスタメン起用がものの見事に当たりました。運動量が極めて多い達也が一人入るだけで劇的に浦和が変わりました。執拗に相手DFラインの裏を狙い、かつ猛然と最前線から相手にプレッシャーをかける。特に守備での貢献は圧倒的で浦和はDFラインを押し上げる余裕が生まれ、コンパクトな陣形を保つことに成功。前半30分くらいまでの浦和の圧倒的なパフォーマンスは達也の献身的な働きによってもたらされたものです。瓦斯は中盤でボールを繋げずにパスミス続出。浦和が攻守の切り替えが速いチームだったらこの時間帯で瓦斯をボコボコにしていたと思います。

 切り替えのスピードという点では少々不満が残りますが、それでも達也が入ることで前の3人の間でボールが速く動くようになりました。人が動けばボールも動く。両WBも再三高い位置に進出して、サイドチェンジを交えながら攻撃参加。

 平川→達也→エジで早々と先制し、その後も何とか得点機を演出。達也→ポンテがどフリーでエリア中央に入った場面とか、CKから堀之内、あるいは闘莉王のヘッドが決まっていれば多少とも楽な試合になったでしょう。

 ただ達也のプレースタイルは如何せん消耗が激しく、復帰したばかりでは90分どころか前半一杯持つかどうかといったところ。案の定前半30分くらいから前からのプレスが掛からなくなり、そうなると浦和の中盤のスカスカっぷりが顕になって(今野の突入を止められなかったのがその象徴でしょう・・・)早くも試合は瓦斯ペース。しかし瓦斯も攻め手を欠いて決定機は終了間際に今野のヘッドがポストを叩いた場面のみ。

 後半は開始早々闘莉王が前目のポジションを取っていたのが目に付きましたが、それが奏功する前に達也が消耗。後半10分も経たずに達也は永井と交代を命ぜられ、スタジアムからは「ええっ!」とどよめきが起こっていましたが、復帰第一戦で無理が利かない以上已む無し。誤算だったのはその直後にポンテが故障。これで前線でボールをキープできる選手がいなくなってしまいました。

 前線に残されたのは動けず、ボールはキープできずのエジミウソン。さらに前半からほとんど守備の役に立っていない闘莉王が後半は終始まさに棒立ち状態になってしまい、浦和は事実上2人の数的不利を抱えた状態に。投入された永井は守備に奔走せざるをえなくなり、時折最終ラインに加わっている始末。

 前線からのプレスもなければ中盤の防波堤もない。これでDFラインを上げろっちゅーのは無理な相談で浦和は最終ラインにベタベタ人数をかけてボールを蹴りだすだけという非常に見苦しい状態に陥ってしまいました。やっとこさボールを奪っても動き出しているのはポンテに代えて投入された梅崎くらいで他にボールを預けるところがなく、エジミウソンめがけてボールを蹴りだしてはボールを失うの無限ループ。前のほうで一人動き回っている梅崎。こんなサッカーをやるために浦和に来たんじゃないでしょうに・・・

 DFラインの前で形だけボールを追いかけながら散歩している闘莉王。点さえ取れれば守備はしなくても良い選手って現代サッカーではいてはいけない存在だと思いますが、そんな選手を2人も抱えていれば浦和は辛い。

 しかも、その何の役にも立っていない闘莉王をゲルトは傍観。既に2人交代させているので不測の事態を考えて3人目の交代を躊躇したのかもしれませんが・・・これで同点、さらに逆転でもされればこのチーム終わりやろうなぁと思いながら見ていたのですが、エジミウソンには申し訳ないがその不測の事態が発生。エジミウソンが負傷して遅まきながら細貝を投入。浦和は事実上5-3-1-1みたいな感じ(といっても3ボランチの一人はいないようなものですが)になり、これが首位のチームのサッカーかと思うと甚だゲンナリしたわけですが、細貝投入で中盤らしきものが復活し、かつやるべきこと、すなわち逃げ切りに入ったことがはっきりしたせいか多少浦和が建て直しに成功。

 相手コーナー付近での時間稼ぎもやり始め、不細工ながらも1-0で勝利かと思っていたら、堀之内のクリアがたまたま永井に通り、永井が追いすがる佐原を振り切ってゴール!!! 鹿島戦のゴールを髣髴させるファインゴールでしたが、このゴールで後半の不甲斐ない展開でクサクサしていたところを救われた気がしました。

 まぁ勝つには勝ったとはいえ、瓦斯の不出来に助けられたような感じも。瓦斯は何がやりたかったんでしょうかね? 前半はやたらカポレを縦に走らせていましたが、浦和がベタ引きになるとなぜかカポレを諦めて川口を投入。スペースがないと活きない川口を入れてもしょーがないような気がしますが、それ以上に平山(笑)に点を取らせて勝とうという親心(?)が敗因のような・・・一度だけあった決定機もシュートはあさっての方向。

 あと不思議なことに瓦斯ってサイドをあんまり使わないんですなぁ・・・城福って相手のスカウティングには不熱心なんでしょうか? 攻守の切り替えが圧倒的に速いのは羨ましい限りですが、そこからシュートにまで持っていけないのでは意味なし。組立ての過程でミス多いし。引いた相手を崩す術を持っていないようです。実にラブリー。

 瓦斯にフランサ@柏のような絶対的な切り札がいれば同点、さらに逆転は十分可能な試合だったと思いますが、残念ながらスペシャルな手駒はなし。これでは上位には来るが優勝を狙うのは難しい。そういう壁に突き当たったままでいるんじゃないかと。

P.S.

ゲルトエンゲルス監督(浦和)記者会見コメント [ J's GOAL ]

Q:闘莉王はまだしばらくボランチ?

「真ん中のポジションの方が、影響力がある。やりながら、会話しながら味方に指示も出せる」

( ゚д゚)ポカーン

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