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2008.08.28

【観戦記】東京V 1-1 浦和

 内容のない負け試合よりは内容のない引き分けのほうがマシ。

 良かった点といえば予想されていた雨が降らなかったこと。ただそれだけ。

 ACLノックアウトステージを加えた9月の連戦を前に前途多難というか、暗中模索というか、阿鼻叫喚というか、天地無用というか、二階から目薬というか、まぁこれで希望を持てというほうが難しいような糞試合でした。もっとも浦和といえば糞試合、糞試合といえば浦和というのが決まり文句みたいなもんですが、東京V(以下「緑」)との一戦は残念ながら「糞試合 of 糞試合s」になってしまいました。緑も特段良いとは思えませんでしたが、浦和がそれ以上に悪うございました。

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 いやぁ、どこからぶった切っていいか迷うくらいの糞試合でしたが、結局のところ鹿島戦後半&柏戦で掴みかかったはずの流れを自ら断ち切るような試合運びで連勝したものの、世の中やはりそんな甘いものではなく、組織的な上積みに乏しい、その場限りの試合を繰り返していては勝ち続けるのは難しい。そんなごく当たり前の事実を確認しただけに過ぎないように思います。ゲルトはポゼッションサッカー「のようなもの」をやりたいという意向が言動の端々から窺えるにも関わらず、目先の勝ち欲しさに簡単にそれを放棄してしまう。そして、この試合はその「のようなもの」の熟成度が甚だ低いことを露呈してしまいました。

 またそんな戦術的なこと以前に衝撃的だったのは、それほど運動量が多いとは思えない緑よりも浦和はさらに動けなかったこと。A代表や五輪で消耗している選手、さらに負傷明けのポンテはやむを得ないかと思いますが、それ以外の選手は普段いったい何をしているのか? あるいはそんな運動量しか保てない練習メニューっていったい何? 百歩譲って連戦のスタメン組には目を瞑るとしても、交代して出てきた選手の足取りもこれまた鈍く、特にカウンターのチャンスに走れないエジミウソンっていったい何者なんだ??? 誰もがそう思ったことでしょうし、と同時に大失敗に終ったとの評価が定着した「夕張キャンプ」を呪ったことでしょう。

 最後の最後で相馬→阿部で同点に追いつきましたが(この試合で比較的動いていたこの二人が点に絡んだのは偶然ではないでしょう)、この調子じゃACLを勝ち進むのはおろか、9月の連戦で相当勝ち点を落とすことを覚悟しなければなりません。

(サンスポ)

東京Vのラモス常務取締役には「あのサッカーで首位では日本のサッカーは情けない」と言われる始末。自軍の34歳のDF服部の運動量と比較して「浦和の選手は恥ずかしくないのか」とバッサリ斬られた。

|-`).。oO 「城福もわが意を得たり、ラモス乙」 (紅い雪だるま、心の一句)

---達也--高原---
-----ポンテ----
相馬-阿部--細貝-平川
-堀之内-闘莉王-坪井-
-----都築-----

HT:達也→永井
HT:高原→エジミウソン
73分:平川→暢久

---飯尾--大黒---
-----ディエゴ----
-柴崎------富澤-
-----菅原-----
服部-那須--萩村-和田
-----土肥-----

58分:飯尾→レアンドロ
81分:柴崎→広山
87分:富澤→飯田

20080827midori2

 前半はどっちもどっちという試合でしたんですけどね。あんまり動かないもの同士が足元から足元へボールを繋いでいるみたいな。浦和のほうがボールを持っている時間が少々長いかと思いましたが、緑はやや引き気味に4バック+3ボランチでしっかり堅陣を築いていて、浦和の動きの悪い前3人はその中で四苦八苦。相馬の左サイドは緑が常に数的優位を確保して守っているのでどうにもならず。従って浦和は右サイドに大きく展開して平川の縦突破に望みを繋ぐ展開が多くなりましたが、残念ながら平川は服部との1対1に全く勝てず、碌なクロスが上がりません。また阿部&細貝で組んだボランチは慣れないためか機能しているとは言いがたく、攻め駒が常に足りない印象。結局チャンスらしいチャンスは前半終了間際の相馬→達也ヘッドくらい。

緑は緑でやはりボールを繋ぎながら攻めてきますが、一度坪井が飯尾に振り切られてポスト直撃弾を浴びただけで、それ以外は決定機を与えず。ただ服部が上がってきた時の応対に少々混乱が見受けられました。相手がサイドに人数をかけてくると浦和の守備網が簡単に崩壊するのは公理中の公理みたいなもんですが、この日は変則4バック等特段の対応は見られず。まぁ相手がそれほどサイドに執着しているわけではなさそうなので、大過はありませんでしたが。

20080827midori3

で、ゲルトは何を思ったのか、後半頭から2トップを一遍に代えてしまいます。確かに達也も高原もここまでこれといった仕事はしていませんが、それは2トップを責める以前にそこまでの組み立ての過程に問題があるんじゃないかぁ? また達也や高原のコンディションに問題があるなら、それはスタメンから外すべきでしょうに。っちゅーか、コンディションに問題があるのが明白な選手を2人(ポンテ、闘莉王)も抱えながら、後半頭から良くも悪くもない選手を代えていきなり2つも交代枠を潰すか???

(J's Goalから)

Q:エジミウソン選手と永井選手にはどのような指示をしたのでしょうか?
A:役割は(田中)達也とタカ(高原直泰選手)と同じです。

|-`).。oO どう見ても布陣は2トップから1トップに変っているんですが・・・

-----エジ-----
--ポンテ----永井-
相馬-阿部--細貝-平川
-堀之内-闘莉王-坪井-
-----都築-----

そしてこの謎の交代はさしたる効果を見ないまま(ポンテが動けない上に永井とエジの距離が遠く、終始エジが孤立。そして例によってエジにボールが入っても簡単にロスト)、浦和が先に失点。右SB和田が中央に切り込んで来たことで浦和の中盤に混乱が生じ、緑らしい短いパス交換からもともと浦和のマークがややルーズだったディエゴ(やや引き気味に位置していたのでマークしづらかったとは思いますが・・・)にしっかり決められてしまいました。どんなに選手が入れ替わっても、良くも悪くも緑は緑。脈々と流れる緑の血。

 もともとさして良くはなかった浦和が醜態を晒したのはこの失点から。平川が、ポンテが疲労からかイージーなミスを連発。CKからチャンスもありましたが惜しくも土肥に阻まれ、むしろ概して緑にカウンターの機会を与えるだけに。一方浦和のカウンターのチャンスはエジの動きがあんまりでシュートに至らず。

 ゲルトは堪らずへろへろの平川に代えて暢久を投入。闘莉王を前線に上げ、永井を右サイドに張らせて

---エジ--闘莉王--
--ポンテ-----永井
相馬-阿部--暢久---
-堀之内-細貝-坪井-
-----都築-----

みたいな格好でスクランブル体制を敷きましたが、非常に不思議なことに前線に闘莉王を上げたにも関わらず、単純に放り込まずにこれまで通りチマチマとサイドから組み立てを試みるんですな。じゃ早々と闘莉王大作戦に出た意味ってなんだろう??? 大作戦の意図がチームに伝わっていないのか???闘莉王を前線の拠点ではなく、フィニッシャーとして位置付けるのなら早々と下げられた高原の無念や如何に・・・ またヘディングシュートが恐ろしく下手で、上背の無い達也よりもハイボールから点が入る気がしないエジを入れた意味はいったい何???

サイドからのクロス攻撃はあまりにも単調。しかも左は緑が次第に守りきれなくなって相馬のクロスが活き出したけど、右は最後までダメ。前半は高原やポンテが外を使うと見せかけて中へ入ってシュートを放つ場面がありましたが、そういう変化がないもんだから緑も守りやすい。柏戦も似たような展開だったけど、土壇場で永井の突入が効いたなぁ・・・

浦和のポゼッションサッカー「のようなもの」ってパス回しに緩急もなければ、相手の急所を突く動き出しもなく、左右あるいは内外といった相手の目先を変える展開にも乏しく、結局ただのサイドからの放り込みに終わる。従って浦和のポゼッションには相手にボールを渡さないという守備的な意味あいしかなく、攻撃的意味は全くないから「のようなもの」なんだよなぁ・・・

そんなことを思いながら時間だけが経過。最後の最後でサイド攻撃が実りましたが、決めたのは闘莉王ではなく阿部。「作戦は失敗したが敵陣は陥落した」みたいな結末。

(J's Goal)

Q:最後はパワープレー頼りになってしまったのでは?
A:サイドから攻めパワープレーとはちょっと違うと思います。基本的にはサイドまではパスでいきたかった。

|-`).。oO やっていることは確かにそうなんだが、すると闘莉王を後方から突っ込ませたほうが相手はマークしにくいだろうし、そもそも2トップを代えるのではなく平川→永井だろう・・・

ゲルトが抜本的な体質改善を施す手腕を持っていないことは既に明々白々(っちゅーか、そんなことはナビスコ惨敗で早々と明らかなんですが・・・)。カンフル剤を打ってその場をしのぎ続けてきたけど、もう腕がパンパンに腫れ上がって注射する場所がなくなってきました。そんな状態でしんどい9月を迎えます。チーン(合掌)

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