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2008.08.13

【TV観戦記】ノルウェー女子 1-5 日本

火事場の馬鹿力。

そんな言葉がしっくりとくる見事な逆転劇。しかも実績上位の相手に大勝。いやはや恐れ入りました。女子はグループリーグ3位でも決勝トーナメント進出の可能性があるというレギュレーションの違いがあるとはいえ、火事場でそのまんま火だるまになってしまった男子とは好対照な「土俵際での強さ」を感じさせる素晴らしい試合でした。

NHKの地上波中継は前半水泳と被ってしまい(まぁ予選とはいえ北島選手も出場しますからそちらが優先されるのはやむを得ません。でも純然たる消化試合がNHK-BS & テロ朝で放映される男子の立場はw)、後半から生中継。

前半はダイジェストのみでしたが、枠内シュートは3-1で日本が多く、しかもCKも日本が多かったので日本が優勢だったのでしょう(解説も前半のノルウェーは守備的と評してしましたが)。しかし前半を終わって結果は1-1。失点直後に追いついたのが幸いとはいえ、勝たないといけない日本、引き分けでもいいノルウェーという立場の違いと考えれば日本が置かれた状況は芳しいものではありませんでした。

中継が始まってすぐ判ったのは柳田が左SBから外れて矢野が入ったこと。柳田は本来中盤のプレーヤー。人材不足ゆえか、あるいは宮間とのコンビによるサイド攻撃を重視したのかはわかりませんが、佐々木監督になったからほぼ一貫して柳田は左SBで起用されてきました。しかし残念ながら柳田は本戦で不調。また右SB近賀共々守備があまり上手くない(柳田はスピード不足が顕著)ことが災いしてNZ戦の失点を一因になってしまいました。

っちゅーか、右サイドで近賀&安藤が頻繁に縦のポジションチェンジを繰り返して超攻撃的にやっているのに、左も超攻撃的。さらにCH(澤、阪口)も共に攻撃的な選手ってどう見てもバランスに無理があるっちゅーねん・・・

アジアレベルでは通用した布陣が本戦でその欠陥を露呈するというのはよくあることで、佐々木監督はとうとう柳田を諦めて矢野を投入。矢野は浦和では専らCBを勤めていますが、代表では左SBをやっていたことがあるのでそんなに変な起用ではありません(当然ながら左SB本職の宇津木は何のために連れてきたのかという疑問は沸きますが・・・)。矢野のSBは攻撃参加が全く期待できないという問題が生じますが、その分守備は盤石。

これで後顧の憂いがなくなった左SHの宮間が生き返ったのが結果的に大勝をもたらしたといっていいかと思います。圧倒的な知名度&実力からどうしても澤に注目が集まりがちですが、私はこのチームの攻撃のコンタクトを振っているのは実質的に宮間じゃないかと思っているので。近賀の同点弾をもたらした左サイドからのクロスは相馬もよく見ておきましょう。

ただ守備全般が盤石かといえばそうでもなくて、後半開始早々にCBの裏にボールを簡単に通されてあわやという場面を迎えています(1失点目も似たような感じ?)。ノルウェーのFWが撃てそうな場面でなぜか躊躇してくれたため日本DF陣が戻り、かつGK福元がポジションを取り直して事なきを得ましたが、後半早々攻勢をかけてきたノルウェーに突き放されたら大勝どころか引き分けが精一杯だったかもしれません。

しかしノルウェーの攻勢を凌いだ日本はセットプレーから反撃。セットプレー崩れでサイドから送られたボールがノルウェーのオウンゴールに。あそこで目一杯伸ばしている安藤の足はまさにストライカーの足ですな。

1点逆転されたところでノルウェーは引き分けでも可という状況には変りありませんから別に慌てなくていいはずですが、不可解なことに妙に前掛かりなノルウェーはカウンターを喰らいまくり。しかも早々と足が止まって日本のカウンター攻勢を凌ぎきれず。

3点目を決めた大野。NZ戦では決定機を外しまくって苦戦を招いた主犯格になってしまいましたが、それでもシュートは撃たないと何も起こらない。3点目はシュートがノルウェーDFの足に当たったのが幸いしたといっても過言はありませんが、やはりシュートは撃ってナンボ。U23男子(っちゅーか、日本サッカー全般か・・・)に最も欠けている一撃を見たような思いがしました。

やっぱり北欧の選手は高温多湿が苦手なんでしょうかね。しかも中2日で3試合目の厳しい日程。セットプレー崩れから日本の波状攻撃を浴び、最後に澤の一撃を喰らった場面は全員棒立ちでエリア内でこぼれ玉を全部日本に拾われる有様。日本は観客の反応がアレだという悪条件はあるものの、なんだかんだといっても気候順応という意味では圧倒的に有利。実力差をはるかに超える大差がついたのは「事実上ホーム」であることが多少作用したのかもしれません。

終わってみれば1勝1分け1敗=勝ち点4の決勝T進出は当初予想通りのシナリオだったかも。この辺が初戦で誤算があったくらいでドタバタするな!最後は実力が物を言うといういかにもグループリーグな結果なんですが、次戦は地元中国。一転して文字通り完全アウェーの場(といっても、主力のベレーザ勢にとっては「赤サポがなんかワーワー言っとるわい」と案外慣れっこな環境かも)に立たされるわけですが、実力は互角。

柳田→矢野以外はスタメン固定。また控え選手は原が活躍しているくらいで荒川も丸山も短い時間で見せ場を作るには至っておらず、厳しいスケジュールでの連戦で内容を伴った試合は望み薄になるかと思いますが、「火事場で制御の効かなくなった馬鹿力」で一つお願いします。

一方1位通過を逃したノルウェーは次戦なんとブラジル。逆転で1位通過の米国は次戦カナダ。ノルウェーどう見ても涙目(・∀・)ニヤニヤ

---大野--永里---
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宮間-澤---阪口-安藤
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矢野-池田-岩清水-近賀
-----福元-----

77分:永里→原
84分:大野→丸山
87分:阪口→加藤

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