【TV観戦記】U23ナイジェリア 2-1 日本
・ひょっとして3戦全敗どころか、無得点で終るかもと思いましたが、思いがけずもナイジェリアのGKが1点をプレゼントしてくれました。2点先制して勝利を確信したのか、ナイジェリア流しすぎやっちゅーねんw この1失点がアダになって2位抜けになっちゃうかもしれんのになぁ・・・
・まぁ結局のところ米国戦と同じで、前半の決定機を谷口が決めていれば辛うじて引き分けに持ち込めたかもしれんなぁとは思いますが、それを決められないのが日本の実力。後はサイドから形は作るものの決定機には至らないという御馴染みの展開。ナイジェリアも絶好機を2、3度外していたので結果は1点差で済みましたが、米国よりも格段に実力が上なことは明らかでした。失点後の闘い振りが米国戦よりは格段にマシだったのが救いといえば救いでしたが。
・森本・梶山・長友と米国戦の三大戦犯をいきなりスタメンから外した反町。どう見てもこの日の布陣のほうがマシなように見えるのですが、負けて初めてそのことに気づく反町(笑)。最初から最後まで試行錯誤を繰り返しているからこういうハメになるんでしょうなぁ・・・
・このチームは両SBがガンガン上がって2バック気味になりながら攻めるのが特徴なんでボランチの守備負担がでかい。従って強敵相手には両ボランチとも守備的に構えざるをえないかと。ただその分肝心な時に前に一人足りなくて、形はつくるが決定機にはならない。そんな感じでしょう。
・但しアジアレベルだとか、親善試合にやってくる「名前だけ格上」な相手なら両SBともガンガン上がれるのですが、本戦、しかも名実ともに格上相手だとカウンターが怖くて片方しか上がれず、攻撃に迫力を欠いてしまうきらいはありますね。
・また手数をかけてサイドをしこしこ攻める分どうしてもカウンターを喰らいやすいのに、悪いことにこの日は組み立ての過程でしばしばボールを失ってしょっちゅうカウンターを喰らっていました。本戦の試合会場とは思えないハゲハゲのピッチ。こういうところで普段日本は試合しないからでしょうなぁ・・・ J2の香川が一番慣れてそうなものですが、その香川が最も荒れ芝の餌食に。カウンターを喰らってもナイジェリアが直接FWへ入れてくるボールには森重が上手く対処していましたが、最初の失点場面のように高速パスを繋いで、かつ人数をかけて来られるとお手上げです。
・で、やっとこさサイドでフリーになって良質のクロスを上げても中の人数が足りない。李はサイドに流れてボールを受けたがる癖があるのか肝心な時にどこかへ行ってしまい、中にいるのはいつも谷口。米国戦共々谷口なりにはよく頑張っていたと思いますが、フィニッシャーとしての役割期待を谷口に背負わせるのは少々不憫。
・前線の個の力が足りないところは頭数で補うしかないので香川・本田圭の両SHの突入が欲しいところですが、香川は芝で悪戦苦闘中だし、本田圭は「ビッグマウス付き固定式砲台(しかも照準器故障中)」ですからねぇ・・・
・先制されて反町は2人換え。純粋な2トップにするのかと思いましたが、布陣は4-2-3-1のまま。おすぎの本の読みすぎとちゃう?体を張れる豊田はターゲットとしては使えそうな感じでしたが、残念ながら豊田はそこから先が何もない。従ってそのフォローとなりうるFWが絶対に必要。しかし和製パンスト王子をSHという遠い位置に置いてもなぁ・・・ 要するに強力なFWが皆無なのに、なんで反町が1トップに拘るのかさっぱり判らんのですわ。
・で、また不用意にボールを失って防戦不可能なカウンターから追加点を喰らって事実上試合終了。直後に反町はなぜか梶山を投入しましたが、たぶん野球でいうところの「敗戦処理」だったのでしょう。
・大方の予想通り、というか予想よりもさらに悪い形でグループリーグ敗退決定。果てしない試行錯誤といい、OA不採用に至る経緯といい、最終的な選手選考といい、疑問符つきまくりの状態で本戦に臨んで案の定惨敗の反町。日本にエジミウソンがいれば結果は違ったかもしれませんね(苦笑)
・消化試合となったオランダ戦ではGK山本やCB吉田にも思い出づくりをお願いします。オランダはなんと米国にも引き分けてしまい、最後の日本戦には100%本気で来るので良い思い出になると思いますが。
-----李------
-----谷口-----
-香川-----本田圭-
---細貝--本田拓--
安田-水本--森重-内田
-----西川-----
63分:李→豊田
63分:香川→岡崎
75分:細貝→梶山
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